全自動芝刈り機はルンバのパクりじゃない?
と冗談っぽく書いたのだが、その後自分で書いた記事を読み返していて 「!!」 と気付いた。
申し上げたようにこの全自動芝刈り機の正式名称は TANGO E5 という。
タンゴですよ、タンゴ。
対してルンバ。
タンゴとルンバ。
もうこれは先行するルンバを意識した全自動お役立ちマシーンの中南米ダンス対決としか言いようがない。
もし日本企業が改良型を投入することがあったらば、「サンバ」「サルサ」などで対抗していただきたい。
「チャチャチャR3100」なーんてどうだろう。
ラテンのリズムにのって軽快に芝を刈ってくれるのではないか。
さて、道具の話をしてみよう。
英国に普通にあって、日本になぜかない便利な道具としてフォークというものがある。
これはその名のとおり、スパゲッティを食べるときに使うフォークのような形をしていて、土を掘り返すときに便利な道具である。
日本は大抵シャベルで同様の作業をするが、フォークは使ってみるとなかなか便利なものである。
フォークにもいくつか種類があって、ガーデンフォークやボーダーフォークなどがあるが、この辺については 「実践、楽しく学べる園芸英語」で詳しく扱いますので、ご興味のある方は是非。
さりげなく宣伝が入ってしまい申し訳ない。
でも楽しい講座ですのでお気軽にどうぞ。
閑話休題。
写真を見ていただきたいのだが、どうしても写真がタテにならず寝たままなので見づらくて申し訳ない。
基本的には柄があって、先に金属のフォークがついている。
先端は通常は4本程度に分かれている。
それが、写真の中の上(本来は左)にあるフォーク。
ところがその下(本来は右)にあるフォークには2本のフォークしかついていない。
なんででしょうか?
最近はダイエットのためにスプーンに穴が開いていたり、フォークも欠けていたりして、早食いができないような工夫をされたカトラリーも出ているが、もちろんそのためではない。
僕も分からなくて店員さんに聞いてみた。
すると 「これはバラの手入れ用のフォークです」 との答が返ってきた。
バラは花壇の中において、お隣の株との距離が近い。
しかしその狭い隙間をうまく耕して、さらには堆肥などを鋤き込んだりする作業が必要になってくる。
土は固いだろうし、バラの根は案外深く張るので、そこそこ力強く一定の深さまで耕したり鋤き込んだりしなくてはならない。
そんな場合にフォークの先が4本であると大きすぎるだろうし、いわゆるボーダーフォークという小さなフォークでは力負けしてしまうことがある。
そこで大きくて堅牢なガーデンフォークの先をわざわざ2本落として小回りを効かせつつ力強さを維持したのがこの特殊なフォークだということだ。
「先が少ない分値段が安いんでしょ?」
そう尋ねてみたらば、その逆だった。
「まずは通常の4本のフォークを作ってから先を2本切り落とすので、手間が増える分コストが上がるので本来は値段は高くなるのです。でも一応通常のフォークと同じ値段で出しています。」
なるほどねぇ。
因みにこれはブルドック社といって1780年創業の老舗中の老舗ブランド。
ここのフォークやスペードなどは一生モノである。
もちろん同社の Lifetime Guarantee もついてくる。
花や庭好きだけでなく、道具へのこだわりのある方も楽しめるのがチェルシーなんであります。
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