2012年6月9日土曜日

六甲山にて


というわけで昨日は日帰りで大阪に出掛けた。

仕事そのものは午後からだったので、ちょっと早めに大阪に乗り込んで、足を伸ばしてお昼頃に六甲山にいた。

祖父母の家が神戸にあり、さらに自分も神戸生まれなものだから六甲山、神戸界隈にはちょっと愛着がある。
残念ながら祖父母は他界し、神戸の家はもうなくなってしまったのだけど、やはりときどき訪れたくなる特別な場所なのである。

昨日は仕事だったので、山登りをするような格好・装備ではなかったがゆっくりと六甲の山を歩いて下った。

最近は本当に忙しくて山歩きはしたくてもなかなか叶わない。
軽く歩いた程度だったけど、やっぱり緑に囲まれた山は良いなぁと実感した。

まだ春だったのでセミなどの鳴き声は聞かれず、静かな山だった。

夏になればまさにセミ時雨といった風情でうるさいくらい。
でも、ここで聞こえるヒグラシの鳴き声が大好きで、またそんな季節になったら戻ってきたいと思った。

植物だって、サスガに山だけあって都会で見かけないような興味深いものが沢山目に入ってくる。

特に樹木が面白い。
オニグルミ、ヤマウルシなどの木にアケビが巻きついていたりするのだけど、これは誰かが植えたものではなく自然の所作なのだと思うと「どうやってここに?」「いつからここに?」と訊ねたくなる。

虫の声はしなかったが、沢ではせせらぎの涼しげな音がする。
「六甲の天然水」なんて売っているくらいだから水が豊かなのだろう。

歩いていても誰にも会わない。
ときおり車が追い越していくだけ。

ふと足元をみると小さな花が群生していた。



おおっ、エリゲロン Erigeron じゃないか。
サスガにこれは誰かがこの辺にタネを蒔いたのかな。

でも雑草としてそこいらじゅうで見掛けるハルジオン Erigeron philadelphics だってエリゲロンなので、こうやって野生化しているのも不思議じゃぁないか。

短い時間だけど久し振りに山を歩いてリフレッシュできた。

串カツも食べたことだし、また新たな気持ちで頑張ろう。



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