2012年6月8日金曜日

東京へ向かう新幹線で健康について考える


こんばんは。

今、新大阪から東京へ向けてのぞみに乗り込んだ。

予報どおりに雨が降っている。

大阪ってあまり詳しくは分からないけど、旅気分にもなれる面白い場所だと思う。
予告どおり、二度漬けお断りの串カツ屋さんで大阪を味わった。

大阪駅の地下街にある串カツ屋さんで、座って往来を眺めているとせわしく家路を急ぐ雑踏がBGMのように心地良い。

さて、新幹線に乗車してちょっと時間があるので、最近身の回りに起きた大事件(自分にとってのネ)について通常花咲ブログとは離れて書いてみようかなと思う。

それは何かといえば虫歯である。

自慢になるが、僕には虫歯が一本もなかった。
子供の頃には数回歯医者に通ったことがあるが、永久歯にはえ変わってからというもの歯医者さんとは無縁の暮らしを送ってきた。

海外にしばらく滞在していたときも歯医者には行ったことがない。
これはとても有難いことである。

恐らく生まれつきの遺伝的な要素があるのだと思う。

でもそれに甘んじることなく、日本に帰ってきてからは3~4ヶ月に一回は歯医者さんに通ってクリーニングをしてもらっていた。
これは保険が効かず自費になるが、虫歯を早期発見できるし、歯のメンテナンスをすることでより長い期間健康な歯で人生を送れる。
入歯だ、インプラントだといって、多額の治療費を払うくらいなら定期的に自費でもメンテナンスをしたほうが良いという価値観からだった。

そしてその日は訪れた・・・

この前、クリーニングに行くちょうど前日に奥歯に何やら引っ掛かりを感じたので、それを歯科衛生士の方に相談した。
すると、それは虫歯であるということが判明。

歯を削ってかぶせモノをしたほうが良いということになった。

かぶせるものの材質などによって値段が変わってくるが、ここは自分のカラダの一部なのでケチるまいと思って一番良さげなものをお願いすることにした。

そしてその値段を聞いて思わず声が裏返ってしまった。

あえてこの場では具体的な金額には触れないが、瞳孔が一瞬開いてしまったほどだった。

でも後には引けずにそれをお願いすることにした。

車で車検だなんだといって大金を払うことを考えれば自分のカラダの一部なので高くはない!と言いきかせることにした。

患部を削って、型をとる。
そしてかぶせる。

と、都合2回通うことになった。

この前が第一回目だった。

歯医者さんに掛かるなんて何十年ぶりだろうか。

正直かなり緊張した。

驚いたのは麻酔。

子供の頃の記憶として歯の麻酔はハンパなく痛いというものがあった。
しかしその歯医者さんの場合、針が極細なのだと思うが全く痛くなかった。

麻酔注射のあと
「痛かったら押して下さいねぇ」
と言われてボタンを手渡されて治療がはじまった。

きゅい~~ん というイヤ~な音がして歯を削っていく。
瞬間、背筋が寒くなるような痛みが走る。

しかしこれはボタンを押す程度の痛みなのか、我慢すべき痛みなのかが全く分からない。
とにかく寒気のするイヤ~な痛みなのだ。

すると先生が「どうですか、痛いですか?」と聞いてくれたので「ええ、ちょっと」と自己主張することができた。

麻酔の注射を追加でしてもらったらば痛みは感じないようになった。

それからはきゅい~~ん、きゅい~~んと暫くのあいだ歯を削りまくった(気がした)。

口をゆすいでと言われてゆすいだ後に舌で患部に触れてみると、歯がごっそりと削られてしまっていた。

まぁ、歯医者に通いなれていないのと、自分の舌で感じたことなのでかなり大袈裟であるとは思うけど。

親からもらった大切な自分の歯が電動ヤスリで今は随分削り取られてしまったのだ、という後戻りのできないコトの重大さにエラく落ち込んでしまった。

これまで健康にやってきたので、それを当たり前に思って親からもらったカラダだなんて思ったことはなかったけど、歯医者さんの施術台の上でそんな感情がこみ上げてきたのは不思議なことだった。

今はイレズミの是非が大阪を中心に議論になっているが、歯ごときでこんなにブルーになるんだからイレズミなんて絶対ムリ。

そういえば数年前に腹の具合が変になったので、お尻からファイバースコープを入れて検査してもらったことがある。
下剤でお腹の中を空っぽにしてから大腸の様子を見ていく。

そのお医者さんはモニターを一緒に見ながら解説してくれるのだが、改めて見る自分の大腸はピンク色でキレイだった。
同時に、僕が早食いしたり、大食いしたりして無茶をしても大腸、小腸、十二指腸辺りが頑張って僕が咀嚼する代わりにけなげに頑張ってくれているんだなぁと思ったら、「もう早食いはやめよう」「もうバカ食いはやめよう」と思うようになった。

今回歯医者さんに40年振りくらいにいって治療をしてもらって、これまで以上に歯をいたわろうという気持ちが沸き起こったことは言うまでもない。

読んでいて「なんだバカバカしい」と思われた方も多いかと思うが、自分にとってはかなり深刻で重大な出来事だったのだ。

仮に埋めてもらった歯を来週はちゃんと入替えてもらうことになっている。

健康あっての仕事、人生である。
健康でなければ花咲ブログなんて呑気に書いていられない。

改めて健康について考えさせられる一件でありました。



0 件のコメント: