昨日はもっともらしく書いてしまったが、どんな人でも心の中に自分だけの地図帳を持っているものだと思うに至った。
そりゃそうだよね。
ただ人それぞれ尺度が違ったり、精度が違ったりするのが面白い。
昨年の大地震のときに歩いて家路についた人も多かったのではなかろうか。
でも、勤め先から歩いて家を目指すなんてことを普段しないので、いったいどちらに向かって歩けば良いのか、いったいどのくらいの距離でどのくらいの時間がかかるのか、まったくイメージが沸かなかった人もいただろう。
僕は甥っ子の「捜索」をするために自転車で都内を移動していたが、歩いている人に道を尋ねられた。
幸いに知っている方面のことだったので丁寧に答えることができた。
するとスグに別の人が道を聞いてきた。
気がつくと僕の前で3人くらいの人が道を尋ねる順番待ちをしていたのだ。
そのときに地図が頭に入っているって、なんちゅー便利なことなんだ、と痛感した。
昨日は仕事で都心にいたが、訪れた某ビルからは皇居が見下ろせた。
皇居越しにあれが武道館、法政大学、市ヶ谷の防衛庁、赤坂プリンスホテル・・・と視覚的に情報が飛び込んできて、その周辺の様子が頭にクッキリと浮かんだりした。
いやいや面白い。
スカイツリーもほとぼりが冷めたころに一度登ってみたいものだとおもう。
さて、そもそもこんな話を書いたのにはきっかけがあったのだった。
そのことを書くのをすっかり忘れてしまっていた。
実はご近所の知り合いから
「こんど子供とカイコを飼うことにしたんだけど、どこかクワが生えているところ知りませんか?」
と尋ねられたのだった。
カイコとは絹の原料になる蛾の幼虫で、やつらはクワの葉しか食べないのだ。
小学生のころ飼ったことあったなぁ。
懐かしい。
で、そのときに、「ああクワね。アソコとアノヘンに確か見かけたなぁ」と的確にクワの位置を思い出して教えてあげることができたのである。
我ながら、よく覚えていたなぁとちょっと感心した。
で昨日の話に繋がるのであった。
普段忙しいとなかなかそんな余裕はないのは分かるんだけど、それでも自分の頭の中の白地図に緑が増えていくってのも良いものだと思うんだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿