あらかじめ申し上げておいてから今日のブログを書こうと思うが、決して何かや誰かを批判しているのではなく、あくまでも個人的な感想を述べてみようということで大意はないのでご承知おきを。
今日の産経新聞の第一面に
神秘の青いダリア
という見出しでダリアのカラー写真が載っていたのだが気付いた人はいるだろうか。
ネット版に写真も載っているのでそちらも参照されたい。
で、僕はどう感じたかというと
「これは青いっていうのだろうか??」
という単純な疑問。
世間とのしがらみがない小学生なんかであればもっと大胆な疑問を投げかけてくるかもしれない。
自分でも花の写真をよく撮るので分かるけど、青い花って見た目どおりに写真で表現するのはなかなか難しい。
上のオオイヌノフグリだって、実際はもっと青いが、写真を見るとやや紫っぽい。
そんな事情を割り引いたとしても、新聞の一面にあったダリアは僕の目には青く見えなかった。
もともとダリアには青い花を咲かせる品種はないが、ツユクサの遺伝子を組み込んで青いダリアを創りだしたという。
なんか聞いたことがあるな。
そう青いバラも、青いカーネーションも似たような手段で創られたのではなかったか。
さらには同じく産経新聞、今年5月10日(木)にもサントリーと新潟県が青いユリを開発したという記事があった。
そもそも疑問なのは何で青い花が創りたいのか?ということなんだけど。
珍しいものが好きだから。
端的に言えばそんなところなのだろうか。
なんで自然界にある色ではダメなんだろうか?
園芸品種には別の性質をもつ花同士を交配させて新たな品種を創り出すことは昔からある。
でもそれは雄しべの花粉を雌しべにつけて(受粉)、実をつけてタネを採って、それを蒔いて出てきた花の色がどうだって話で、ある意味想定範囲内で起きることだと思う。
そういった技術を農作物に応用して我々の食生活も随分豊かになったわけだ。
でも観賞用に自然界にないものを、遺伝子を組み換えてまで創る意図というのは一体どこにあるのだろうか?
結構な時間、手間、費用、設備などを投じて「青い××が出来ました!!」といって見てみると、それはそれほど青くなかったりする。
発表する側としても「これを青い××として発表して良いものだろうか?」という躊躇いはないのだろうか。
つくづく不毛なことをしているように思えて仕方がないのだけど。
ちょっと哲学的になってしまうが、自然界にある色や形などは神様がこだわりにこだわってデザインして、それぞれに与えられたものだと思う。
それを「珍しいから」といって遺伝子をチョイチョイといじって別のものを創ろうというのは、何か間違っていやしないだろうか。
あっ、これはあくまでも個人的な雑感ですよ。
3 件のコメント:
"BLUE ROSE"=「不可能」という意味があったのを記事を見て思い出しました。
テクノロジーの進歩はいいのか悪いのか分かりませんね。虹色の花などは異様に見えるのは自分だけでしょうか。
青色発光ダイオードとかも最後でしたし、青って難しいんでしょうかね。
やはり自然の色が一番好きです。
あ、昆虫はどう見えるんですかね(笑)
同感です。自然の花の色だけでもどれほどあってどれほど綺麗か、わざわざ作らなくてもって思います。
かいさん、匿名さん
コメント有難うございます。
よかった、自分だけがそう思っていたわけではなかったのだなと安心しました。
虹色の花は、スプレーで色を吹きかけたり、茎から色水を吸わせたりして、「インスタント」につくっているものが多いと思います。
虫たちは我々と違って「紫外線」(たしか紫外線だと思ったなぁ、間違っていたらゴメンなさい)を感知できるので、我々とは別の色が見えていると思います。
代表的なのはツツジの密標。
花びらについているポツポツ模様は、彼らにはネオンサインのように強烈に蜜のありかを示しているんだそうですよ。
まずはありのまま支持派2票獲得ということで。
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