今朝の東京はちょっと肌寒いくらいだった。
山形蔵王では雪も降ったのだとか。
2週間くらいの間に、季節が随分すすんだ気がする。
植物たちも温度や日照時間などを敏感に感じ取って反応しているようだ。
彼らは何でこんなに季節に敏感なんだろうか、とときどき不思議になる。
カレンダーや時計を持っているわけでもなし。
どうもその辺はホルモンが関係あるらしい。
気温もそうだが、日の長さ、特に夜の長さに反応しているのはキクなどの短日性植物が知られている。
キクは夜の長さが10時間以上になると花芽をつけるらしい。
秋分の日を過ぎた今、我々は真冬に向かってグングンと日照時間が短くなってきている。
朝起きても以前より暗いし、夕方も気がつけば暗くなるのが早い。
そこへもってきて今日のような冷え込みがあると植物たちの秋の装いは一気に加速する。
今日見かけたケヤキの大木も、葉っぱの色はもはや緑色ではない。
かなり茶色掛かっている。
そして地面をみれば、すでにケヤキの落葉が結構目につく。
ケヤキは大木ゆえ、とても沢山の葉を茂らせるので、秋の紅葉、落葉の時期は掃除が大変だといって嫌われる。
でも地面に落ちた葉を見てみてほしい。
葉は1枚ハラリと落ちるのではなくて、小さな枝ごと落ちてきている。
そして葉とその小さな枝の間には小さなケヤキの実が付いているのが分かるだろうか。
ケヤキはこうやってタネのついた小さな枝ごと風をキャッチして遠くへ飛ばされるのだ。
結果、タネは親もとから離れた場所へ行くことに成功するという、スゴイ知恵があるわけだ。
実りの秋。
これから植物たちはさまざまな知恵を絞ってタネをより遠くへ飛ばそうとするので、そのご紹介も随時していきたいと思う。
手始めに今日はケヤキのご紹介まで。
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