
最近は似たような話が続いてしまっていたので、今日はガラッと趣をかえてみよう。
アスナロという樹がある。
ヒノキ科の常緑高木で、ヒノキに似ている。
しかし葉っぱがヒノキとは全く異なる。
ヒノキの葉はもっと細かく繊細な感じなのだが、アスナロはご覧のようにごっついウロコのような葉っぱをしている。

決定的に違うのは気孔帯といわれる、葉の裏に見られる白い模様だ。
これは文字通り気孔という小さな穴が集まってこういう白い模様を作っている。
この穴から二酸化炭素を取り入れ光合成を行って、出来た酸素を吐き出しているし、さらには蒸散といって余分な水分を水蒸気にして吐き出しているのだ。
ヒノキとサワラを気孔帯で見分けるというのが、もっとも気孔帯が注目を集めるケースではないだろうか。
これは花咲ブログ2010年5月20日で詳しく書いてあるので、そちらをご覧いただきたい。
そうやってヒノキやサワラと比べるとアスナロの気孔帯は間違えようがないくらいに独特であることが分かるだろう。
何故アスナロなのか?
有名な話として、
「明日はヒノキになろう」と立派なヒノキになることを目指していた
なんてことをよく聞く。
明日はヒノキになろう → 明日なろう → あすなろ
というわけ。
今の教育だと、どうなんだろうか。
アナタはアナタであることが一番美しく、そして素晴らしいのよ ヒノキになんかならなくて良いのよ
とか言って、アスナロなんて発想はないのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿