この前うかがった友人宅の庭にジンチョウゲの甘い香りが漂っていた。
ああ、春なんだなぁ と鼻をヒクヒクさせてその香りを吸いこんだ。
一部は咲いていたけど、一部はまだツボミが硬かった。
そのツボミの固いやつをちょっとだけ分けてもらって家に持ち帰った。
とりあえずマグカップに水を入れて、ちょこんと入れておいた。
2日ほど経つと机の上から甘い香りが漂うようになり、花咲ジジイの部屋はジンチョウゲの香りで満たされた。
もともと胸がギュっとなるくらい思い入れのある香りだけになんともシアワセな気分になった。
かれこれ1週間近くなるがまだ咲いている。
こうやって庭先にある花をそっと活けるというのは、花を一輪買ってきて活けるよりもさらに敷居が低いというかとっつきやすいのではないだろうか。
なんてたって原価ゼロ、しかも新鮮である。
何でも良いからやってみると面白いと思う。
ところでジンチョウゲの香りは何気なしにそこはかとなく漂う程度が良いのだと思う。
イザ自分の部屋がジンチョウゲの香りで満たされると、一定時間後になんだか満腹になって、しまいには自分の部屋から別の部屋に移動させてしまった。
子供のころプリンが大好きで台所にあったバニラエッセンスの小瓶の蓋を開けて鼻を近づけては恍惚としていたことがある。
ある日思い余ってあろうことがバニラエッセンスを鼻頭に塗った。
子供の浅知恵とはこのことである。
塗ってしばらくは恍惚としていたが、スグに満腹になり鼻からその香りを取り除けたいと思った。
洗っても洗ってもバニラのニオイは落ちない。
最後には気持ち悪くなってグッタリしてしまった。
何事もほどほどってもんがあるんだよなぁなんてことを思いながらジンチョウゲの残り香のする部屋の机に向かってこのブログを書いている。
この前のブログ でジンチョウゲとミツマタは同じ科でとても近い仲間だと書いたけど、今日のジンチョウゲの写真を見てくれたまえ。
枝が見事にミツマタになっているではないか。
こんなところに真実が。
3 件のコメント:
「花を一輪買ってきて活けるよりも
とっつきやすく、しかも新鮮である」
それを最近感じたことが・・・
水菜を2-3日おいたままにしてたら花が咲いてしまった。花の部分を10cmくらい切ってワイングラスに活けたら
透明感のある黄緑でなんと水々しいこと、ステキでした。
(もちろん残りの水菜はハリハリ鍋に)
うちも咲き始めましたw
こっちでは少しピンクが入った沈丁花が主流ですが、真っ白なんですねw
地震やなんかあっても春は訪れていますね..
おおっ、ぴーさん!!
心配していたんですよ。
よかった。
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