2012年5月25日金曜日

北へ・・・



早いもので旅も後半に突入しました。

大都会ロンドンを離れて一路北へ。

ロンドンが東京だとすれば、今回向かうヨークというのは仙台のようなものではないか、と。
位置的にも、規模的にも、距離的にもお分かり易い例えではないかと思います。

「ヨークの歴史はイングランドの歴史」といわれるように、イングランドらしさ溢れる、歴史情緒満点の魅力ある街、それがヨークです。

僕はこの街で2年間を過ごしたことがあるのだけど、改めて良い街に住めたという感謝の気持ちが今でもする。
そして僕が独りよがりでそんなことを思っているのではないのだな、ということは今回ご参加くださった皆さんと一緒にヨークの街を散策していて感嘆の声が上がるたびに実感できる。

このツアーの訪問先を選定する際、なんの迷いも躊躇いもなく「ヨークが良いと思います」と進言したのはやはり間違っていなかったと今更ながら思う。

いやー良かった、喜んでいただいて。

ツアーとなるとどうしてもロンドン中心になるし、場所を変えるといっても、人気のコッツウォルズ、あるいは湖水地方というのが定番でヨークに足をむける人はあまりいないと思う。

そして今日ご案内したヨークゲートという庭は僕が自信をもってオススメする庭でこれまで日本人でこの庭にたどり着いた人はほとんどいないのではないかと思う。

やや大袈裟なようだけど、それには理由があって、まず庭は通年開園しているわけではなくて夏季の限られた期間だけ、さらに週2日のみ、加えて14:00~17:00のたった3時間しか開園していないのだ。
付け加えていうなら、場所も辺鄙な場所にあって公共交通機関では行き着けないし、レンタカーであっても迷わずにたどり着くのは至難の業であるというような、まさに秘境のような場所にある隠れたる名園なのであります。

僕がここを最初に訪れたのは2000年。
通っていた学校のガーデンデザインの授業の一環としてだった。

今でもその衝撃を鮮明に覚えている。
たった1エーカー(約4000㎡)しかないこじんまりとした庭ながら、様々な細かい工夫が至るところに施されていて名園といわれるヒドコートやシシングハーストにも決して引けをとらない魅力に満ちているのだ。

実は昨年も一人で久々にその名園を訪れてその魅力を再認識したばかりだった。

そんなちょっと他の人に教えたくないような気持ちにもなってしまう名園を皆さんとシェアできたことはとても喜ばしいことであります。

明日は英国王立園芸協会北限の庭であるハーロウカーに行って、さらにこれも自分が発掘してきた温かみ溢れるプライベートガーデン2軒に行きます。

旅疲れなんか吹っ飛んでしまうような充実した日々を過ごしておりますということで、今日はこの辺で。




2012年5月24日木曜日

晴天続きのロンドン


おはようございます。

4日目の朝。
今日はいささかまともな時間、5時半に目が覚めました。

就寝は22:30頃だったと思いますので単純に疲れてグッスリ眠ったのだと思われます。

なんで疲れたのか?
昨日はとにかくロンドン市内を歩きに歩いた。

気温は相変わらず高く25度を軽く超え、しかも珍しいことに湿度も割りと高め。
ちょっと喉が渇くと、雰囲気の良さげなパブで喉を潤して散策を再開。

夕方、そろそろ地下鉄に乗って帰ろうかとやっとたどりついた駅の入口には人が溢れていたので「まさか」と思えば案の定、その駅から6駅先までの区間で運休だとのこと。

代替輸送のバスにはすさまじい行列ができていたので、別のルートを考えて駅まで歩くことに。

そんなことで、一体何キロ歩いたか分からないが、右足の小指には血豆ができていたのでかなりの距離であったことは間違いない。

さて、今日はこれからいよいよバスにてヨークシャーに向かいます。

ヨークには2年間住んでいて愛着もひとしおですが、まさかツアーという形で戻ってくるなんてことは当時は想像だにしなかったなぁ。
中世の趣きあふれるステキな街なので、その魅力を参加者の皆様にお伝えしたいと思っています。

フィッシュアンドチップスの味も別次元ですので、庭ばかりではなく「食べる」「飲む」といったあたりもフォローしたいな、と。

ちなみに何で別次元かと申しますと、タラなどの材料がヨークシャーでとれること、揚げるための油が豚脂、牛脂などの動物脂をつかっていることなどから風味、味わいが目からウロコの美味しさなんであります。

それではまた。




2012年5月23日水曜日

チェルシーフラワーショウ2012


おはようございます。

ただいま午前3時20分。
またしても変な時間に起きてしまいました。

時差への順応が遅れてきたあたり、年齢を感じずにはいられないカンジであります。

さて、昨日はツアーの第一目的であるチェルシーフラワーショウへ繰り出しました。

予報では20度超えとのことでしたが、朝はどんよりとして肌寒いくらい。

ショウの初日、開門(8:00)と同時に入場すべく早めの出発。
ゲート前にはすでに入場を待ちわびる行列ができていて熱気がムンムンと伝わってきます。

雨が降っていないことにまずは感謝し、ツアー参加者の皆様と一緒にショウガーデンを中心に会場内の位置関係などを確認しつつ回りました。

どこに何があるのか、そしてどういったところを見れば良いのか、そして僕の作った「攻略本」の使い方など、まだ比較的すいている場内を皆で移動。

しばらく一緒に回って、皆さんが要領を得てならし運転を終えると、それぞれのご興味、それぞれのペースでということで自然とグループが小さくなっていっていきます。

その頃から晴れ間がでてきて会場が明るくなってきました。
それからは明るいなんてものではなく、暑くなってきて気温も20度を楽々こえて30度近くまで上がったのではないでしょうか。

「荷物はできるだけ少ないほうが楽ですよ」
なんて声を掛けておきながら自分の荷物が多いのに加え、脱いだ上着をカバンに詰めたらパンパンになってしまい、かつ重たいのでゲッソリ。

シャンペンを売っている屋台、アイスクリームの屋台には長蛇の列ができ、さらにどんどん会場内に流れ込んでくる人。
お昼過ぎあたりがピークだったのではないでしょうか。

座る場所もすぐには見つからず、階段の手すりに寄りかかりながら立ったまま買ってきたサンドイッチを頬張りました。

参加者の皆さんは13時に迎えにきたバスでだいたい帰られたと思われます。
それでも入場から5時間もあるわけですから十分といえば十分。

しかし自分にはショウの全てを見るという自ら課したミッションがあったので、それから人ごみをかき分けながら進みました。

昨日書いたようにショウガーデン最優秀賞はサラ・プライス、クリーブ・ウェスト、アンディー・スタージョンのいずれかと予想しておりましたが結果クリーブの2連覇となりました。

自分の予想根拠としてはクリーブ、アンディとそれぞれ受賞歴があること、サラはまだ若い女性であることから、新たなスターを送り出して業界をさらに活気づけようという意図からもサラではないかと思ったわけですが。
3人それぞれ見ごたえのある庭で誰が受賞してもおかしくなかった気がします。


受賞したクリーブの庭は大きなトピアリーをシンメトリーに配しているのが特徴で、フォーマルなフレームのなかに柔らかい植栽を施して独特の雰囲気を醸しだしています。

・・・ということで、「全てを見た」と納得して時計を見ると18:00になろうかという頃で、ほぼ10時間会場で歩き回ったことになります。
人ごみが苦手な割りにかなり頑張ったのではないか、と。

その後で飲んだビールは美味しかった!

疲れもあって、部屋にもどってシャワーを浴びると倒れるように寝たのが恐らく22:00頃だったでしょうか。

で、こんな時間にパッチリと目が覚めてブログなど書いているという訳であります。

天気予報によればどうやら今週一杯は好天が続くそうで、本当にラッキーだと思います。
我々が到着する前日まで雨も多く寒かったというのですから。

チェルシーという山をこえて今日はロンドンに留まりますが、以降ヨークに向けて北上します。

「名園」を巡るのですが、また楽しいご報告ができると思います。
それでは今日はこのへんで。


 

2012年5月22日火曜日

英国到着!


現在午前3時。


時差ボケってわけではないのだけど目が覚めてしまったので、無理に寝ないで起きてブログでも書くことにした。


時差ボケではなく、たぶん興奮しているのだと思う。
申し上げたように、かなりの力作となった自作ガイド冊子を参加者の皆様にお配りして事前レクチャーなるものを夕食時に行った。


夕食会は残念ながら個室ってわけではなかったので、周囲の音にかき消されてうまく伝えるべきことが伝えられたのかやや疑問だ。
もっともっと伝えたいことはあったのに、というフラストレーションもあって目が冴えてしまったのだろう。


興奮しているというのは何もそれだけではない。


事前にこれだけ調べ上げて臨むチェルシーフラワーショウというのも初めてのことなので、事前情報と実際がどのくらい違うのか、あるいは合っているのかという興味もある。


さらに調べる中で、これは Best in Show といって最優秀賞をとるのではないかと思われる自分なりの予想も立ったので、それが当たっているか?
僕の感触では「Sara Price」「Andy Sturgeon」「Cleve West」3人のデザイナーの中から選ばれるのではないかと思うが、アンディとクリーブはそれぞれ去年、一昨年とBest in Show受賞歴があるので、今年最も注目を浴びているサラが初受賞となるのではないか、と。


サラは今年開催されるロンドンオリンピックにあわせてつくられたオリンピック公園のデザインに携わっていることでも注目されている今が旬の女性デザイナーであります。


最近の英国はとくに5月になって雨が多く、気温も低めという日が続いていた。
衣替えでしまっていたダウンを念のために持ってきたというのは申し上げたとおり。


ところが昨日ヒースローについてみると暖かだった。
何でも昨日(21日)のロンドン最高気温は24度。


今日も20度超えの予報だ。


・・・ということで朝8時の開門と同時にチェルシーフラワーショウの初日にしかもベストコンディションの中、殴り込む(?)のでコーフンしているのだ。


問題はネット環境。


昨晩もパブに繰り出したいのを堪えてホテルの部屋で、買ってきたビールを飲みながらあれこれ試したのだけど繋がらなかった。
今もこれを「下書き」としてとりあえず書いて、繋がり次第アップすべく当所なく書いている。


ままならんなぁ、ネットってやつは。



2012年5月21日月曜日

5月の英国へ・・・


おはようございます。

成田空港に向かっております。
時計をみれば7時32分。

そう、世間では金環日食で大変な騒ぎであります。

車窓からは、荒川土手に集まる人々、マンションや家屋のベランダから乗り出す人々などその注目の高さが知れるのですが、何せ移動中の電車の中なのでなんともなりません。
しかも通路側だし・・・
トンネルもあるし・・・

いいの、いいの、こういう世間が騒ぐときにはあえて「のらない」というアマノジャクな性格も手伝って今は旅に向けて気持ちを高めているところです。

さて、そうなんです、今日から来週月曜日までの一週間は英国に出掛けてまいります。

一番の目的は火曜から土曜まで開かれるチェルシーフラワーショウです。
これに初日のメンバーズデーに行くことになっています。

チェルシーフラワーショウでは「ショウガーデン」といって、定められたスペースに工夫を凝らした庭が幾つかできるのが大きな見所となっています。
大小おりまぜて30個以上の庭が出展するでしょうか。

これら全てに対して分かりやすく解説を加えた冊子を作りました。
最近夜なべをしてシコシコとこんなこともしていたというわけです。

これはいわば「チェルシーフラワーショウ攻略本」といったところで、今回のツアー参加者全員にお配りするつもりで自ら「製本」しました。
かなり涙ぐましい家内制手工業的冊子ですが、なかなかの出来と自負しております。

なので参加者の皆様はそれぞれのショウガーデンを通過するのではなく、立ち止まってそこでデザイン意図など含め何が起きているのか知ることができるようになっています。

そしてその後はオリンピック目前で慌しいロンドンを離れて、イングランド北東部ヨーク方面に向かい名園を巡ります。

・・・ということで、今日から一週間不在となります。
これまでも海外からブログはアップしてきたので、今回も通常通りにとは思っていますが、なにぶんネット環境などどうなっているか着いてみないと分からない部分もありまして、微妙なところではあります。

でもアップできれば現地からホットな話題をお送りできるのでないかと思います。

最近の英国は雨が多く、気温も低めとのこと。
クリーニングに出したばかりでしまおうと思っていたダウンも念のため持っていきます・・・。
折角なんだからスカッと晴れておくれよ、と祈るばかりであります。

それでは行ってまいります!




2012年5月20日日曜日

まだまだ頑張るクリスマス



クリスマスローズが人気である。

日陰にも強いこと、花の少ない冬に花をつけること、そして「クリスマス」+「ローズ」というなんともロマンチックなネーミングの組み合わせも奏功してか最近は色んなところで目にするようになった。

そもそもはクリスマスの頃に花をつけるから付いた名前であるとはいうものの、実際は1月下旬~3月上旬くらいに花を咲かせるものが多いと思う。

そして今は5月も後半だというのにまだ花が咲いている・・・。

そう思われた方はちょっと違うんであります。

クリスマスローズはキンポウゲ科であり、キンポウゲ科の特徴のひとつとして花びらが無くて代わりにガクが花びらのように発達している、というものが幾つかある。

クレマチスなんかもあれは花びらではなくてガクなんであります。

クリスマスローズはまだ咲いているのか・・・・ってそれは花びらではなくてガクなので見た目的に花が長持ちしているように見えるだけのことだと思うのであります。

通常花びらは柔らかくて瑞々しいので寿命が短い。
ボタンなんかベルベットの花びらのようだが、あっというまにバラバラと花びらが落ちてしまうでしょ。

ところがクリスマスローズは花びらに見える部分がガクなので散ることなくいつまでも粘っているのだ。

クリスマスローズの特徴のひとつとして「頭を垂れる」という草姿があると思う。
下を向いているので気付きにくいが、手で持って中を覗き込むと子房が膨らんでタネを作っている最中であることが分かる。

それが今日の写真だ。

下を向いて元気がないと思っていたらば、着々と次世代にバトンを繋ぐべく頑張っていたんだなぁ。

初夏もすぐそこだってのに、まだまだ頑張るクリスマスローズ、知ってました?


2012年5月19日土曜日

ツキヌキニンドウ


気になる植物それはツキヌキニンドウ Lonicera sempervirens。

なんで気になるか?

実は特定のとある場所で壁づたいに這うというか登っていくような「つる性」の植物として何を選ぶかズッと考えていたのであります。

バラはちょっと違うし、クレマチスもありふれているし・・・

色々考えているなかで、気になっていたのがツキヌキニンドウだった。

初めて聞く方には馴染みがないと思うのでちょっと解説しておこう。

ツキヌキってのは「突き抜き」ということでありまして、何がどう突き抜いているかというと、ご覧のように花を支えている枝(花柄)が、ひとつ手前の葉の真ん中を突き抜くように出ていることからこの名前がついたと言われている。


英語名は一般的にはHoneysuckle ハニーサックル というのだけど、聞いたことがある人もいるだろう。

スイカズラ Lonicera を広くハニーサックルと言うのであって、ツキヌキニンドウだけを指して言っているわけではない。

どうです、バラやクレマチスほど見かけないけど、赤い花が沢山咲く様子はなかなか良いでしょ。

ただ問題点は、これだけ見ごたえがあるまで育つのに何年掛かるかという点。

青い葉と赤い花で全体に柔らかい感じがして草本的なイメージもあるかもしれないが、どっこいガチガチの木になるのであります。
それが証拠にこのツキヌキニンドウの足元を覗き込むとかなり太い木化した枝が見える。


おそらく8年~10年選手だろうなぁ、これは。

足元を見ると案外小さな白のプラスチックプランターに育っているのが分かるが、これも騙されてはいけない。

これほど大きく育ったツキヌキニンドウのカラダをこんな小さなプランターが支えることができるわけがない。

恐らく、まず間違いなく、プランターの底をブチ破って太くて長い根を大地に張っているに違いない。

そうやって考えると、今度植えようかなと思っている場所ではやや狭すぎる気がするし、よしんば根付いたとしても、花壇の他の植物を駆逐してしまいそうなので見送ることにした。

植物選びもなかなか難しいものだ。
 

2012年5月18日金曜日

楽しいロンドン 愉快なロンドン


今朝の朝刊一面には天皇陛下訪英の記事。

『両陛下、ロンドンの庭園ご散策』
という見出しで、天皇、皇后両陛下が手をつないでロンドンにある日本庭園を歩く写真が載っていた。

この公園はHolland Parkといってロンドン西部にある公園だ。
ここには1991年に「ジャパンフェスティバル」が開催されたときに純和風の日本庭園「京都庭園」がつくられた。

両陛下はこの京都庭園を仲むつまじく散策されたのだ。

在英日本人約500人が歓迎したらしいが、両陛下の脇にそっと寄り添うように白髪、白ヒゲの柔和な顔をした英国人がいた。
新聞各紙で、結構この紳士は写真におさまっている。

この人は何者か、というとキューガーデンの前の前の園長であるギリアン・プランス(Ghilliean Prance)であることに気付いた人は少ないかもしれない。
1988年~1999年キューガーデンの園長としてその名を残した。

今もこうやって日本国から天皇陛下が庭を散策するというと、どこからか声が掛かって業界の重鎮、オーソリティとして解説をしたりするのだろう。

僕は英国内の「日本庭園」というものに興味を持って色々と見て歩いたことがある。
学校でも研究の題材として取り上げて論文も書いたのだが、そのときにこのHolland Parkの日本庭園も見に行った。

なんでロンドンのこんなところにこんな立派な日本庭園が?と驚いたことを覚えている。

公園側も天皇陛下が訪問されるということで、全力をあげて整備したんだろうなぁ。
写真にチラリと写った竹垣もキレイになっていた。

写真でもっとも印象的だったのは天皇陛下の笑顔だった。
たしかオックスフォード大学にも留学されていたことがあり、英国とのつながりは強いようだ。
日本では日頃の多忙な公務に加え、東日本大震災もあったし、御自身の心臓手術なんてこともあった。

でも久し振りに英国を訪れて、ちょっとだけ緊張が和らいでホッとしたんだろうなぁ。
そんな感じがする、とても良い笑顔の天皇陛下が新聞一面にあった。

天皇陛下と入れ替わりって訳ではないが、僕も来週月曜日から一週間渡英します。

遊びに行くわけではないので、現在事前の準備をせっせと進めている最中であります。
お陰様で参加者の皆様に喜んでいただけるのではないかという準備の目処もたった。
あとは天気が良いことを祈るばかりであります。

久し振りのイギリス行きに気持ちがエラく高揚してきた。
一方、やらねばならない仕事が山積みなので心中はとてもフクザツでありますが・・・。



2012年5月17日木曜日

リカちゃん登場


好きな人は好きだろうなぁ、リカちゃん。

僕のように昭和40年代に少年期を突走った場合、女の子はリカちゃん人形、男の子は変身サイボーグなんかに胸を熱くしたはずである。

変身サイボーグはすっかり忘れ去られてしまったが、リカちゃん人気はまだまだ健在のようだ。

この苗を見て欲しい。

ラベルが大きすぎて、その後ろにある肝心の花が見えないくらいに主張が強い。

その名も 『大輪カリブラコア ラブリカ』

もともとはナス科のカリブラコア Callibrachoa という名の花だが、カリブラコアからコアをなくすとカリブラとなって、さらにそれを逆に読むとラブリカとなる。

そう、 loveリカというシャレなのである。
だからリカちゃんが前面にドドーンと出ているのだ、たぶん。

「リカちゃん」は恐らく商標登録されていて、権利者は玩具会社か何かなのではないかと想像される。
このネーミング、さらにはリカちゃんそのものをラベルに登場させるということで、幾らかのロイヤルティが支払われているのではないかなどど想像される。

さらに有名人リカちゃんの名前を汚してもいけないので、このカリブラコアも商品として高い品質と完成度を持っていると思っていいだろう。

そんなラブリカを2株ほどいただいた。

申し上げているように我が家のベランダには植物は一切なかったのだが、折角ラブリカの苗をいただいたので久し振りにベランダ園芸を始めることにした。


リカちゃんのラベルには
「通常のカリブラコアの約2回り大きな花サイズ。花の存在感が違います。」
とのことなので、あえて他の植物との寄せ植えにせず、2株のラブリカだけでどんなふうになるか試してみることにした。

今は植え替えて2株にしては大きな植木鉢にポツンと植えられているといったところだが、この鉢からこぼれんばかりに生長するラブリカを想像して、今は水やりに精をだす日々であります。



2012年5月16日水曜日

自分だけの植物図鑑を作ろう2012


良い陽気になってまいりました。

外で色んな発見に出会えるそんな季節。

今年もやろうと思います、子供たちとの植物観察イベント「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」

今日初めて聞くという方もいらっしゃると思うので簡単に説明させていただくと・・・。

都会の公園などで植物を観察します。
「花について」「葉について」「茎・根について」「実について」季節ごとに4つのテーマを扱い、公園の中を散策しながら植物について考えます。

気付いたことを書き留めたり、スケッチしたり、落葉を貼ったりしてまとめたものをバインダーに綴じれば世界にたったひとつ自分だけの植物図鑑が出来上がるという仕掛けだ。

2年前にスタートして、今年は3シーズン目となります。

昨年は日比谷公園を歩きましたが、今年は代々木公園に場所を変えて新たな都会の自然について考えることができればと思っています。

対象は主に小学生。
昨年は幼稚園の年長さんが参加したけど、とっても熱心で他に参加した小学生に決してひけをとらなかった。

親子での参加もできます。
子供よりも親御さんのほうが熱心だったりするのも面白いところであります。

3シーズン目を迎えますます充実した自然観察となること請け合いです。
お友達など誘い合ってどうぞ奮ってご参加下さい。

開催日時: 2012年6月17日(日)10:00~12:00
開催場所: 代々木公園

詳細・お申込は コチラ までどうぞ。
           ↑↑↑↑

みんなと会えるのを楽しみにしているよ!!



2012年5月15日火曜日

第14回国際バラとガーデニングショウ


第14回国際バラとガーデニングショウ

今年もそんな季節になったのだなぁ。
なんだかんだいって、一応毎年様子を見に行っている。

再三申し上げているように人ごみが苦手なので、あまり長居はできない。

なるべく午前中に到着してサラリと流して帰ってこよう、と。
タッチアンドゴー作戦であります。

早めに着いたつもりだったけど、会場にはすでに人が溢れていた。

さっさっと一通り歩いて、横目でチラリチラリと出展作品を眺めた。

正直、14回を数えるようになり、毎年大きく変わりばえするわけでもないので、目新しいものがあるかどうかだけを見ている感じだ。

今年は会期が長く、明日水曜日にはお休みを入れるということでますます規模が拡大していっていることが分かる。

期間中の来場者数は25万人を超えるようなことを聞くのでスゴイ規模である。
来週行く予定のチェルシーフラワーショウは157,000人なので、来場者数でみれば国際バラとガーデニングショウのほうが上手といえる。

西所沢で西武球場行きの電車に乗り換えるのだが、ここに乗っている方のほとんどはガーデニングショウに行くということなんだけど、もう電車の中からスゴイ熱気なのであります。

そして電車の中を見れば、自分は明らかに浮いた存在で、乗客のほとんどは女性なんですね。
こうやってみると、どういった層がこの業界に熱い視線を送っているかなんていうマーケティングリサーチが可能である。


場内でも人気ガーデンでは「最後尾はこちらです」なんてプラカードを掲げた人が誘導していたりしていてディズニーランド顔負けの混雑ぶり。

まぁまぁ見たかな、そろそろお腹も減ってきたので退散しようとフト視線を上げると、会場となっている球場にゾロゾロとまだまだどんどん人が流れ込んでくるのが分かる。

蟻の行列みたいに見えて、ちょっとした目眩を覚える。

スタンドでは早くもお弁当を広げてる人が沢山いた。
ここで腹ごしらえして、再び会場へと戻るのだろう。
すごいバイタリティだ。

というか根性のない自分にちょっとイヤにもなる。


弁当を売っているのをみたらば
バラ御膳 800円
バラ弁当 800円
と、なんとなく美味しそうで魅かれたけど、ここは意思を固く会場を後にした。

これだけ盛況なのを見ると、この業界はなかなか明るいのではないかと思わざるをえない。

その割りに自分はそれほど忙しくないってのはやはり方向性を誤っているのか?
帰りの電車で真剣にマーケティングリサーチしてしまったゾ。



2012年5月14日月曜日

キクの話


母の日という特需もあって、カーネーションは切花売上げ第2位であると書いた。

で、堂々の一位はなんといってもキクである。

最近はスプレーマムなど、いわゆる洋キクも普及してきて、一般家庭でも人気にはなっている。
しかしキクの最大の需要は仏花としてであろう。

決して茶化すわけではないが、景気や社会情勢に左右されず人は寿命を全うする。
故人を弔うときに、費用をかけずに簡便にという動きはあれども、葬式は出すだろうし、花もたむけるだろう。

そのときに使われるのはなんといってもキクが王道なのである。

実は先月、とあるセミナーにて葬儀屋さんのお話を聞く機会があった。
葬式ということで、日頃は表立って話題にすることははばかれるが、この日はかなりざっくばらんにお話を伺うことができて大変勉強になった。

最近はキク一辺倒から、彩のある花を使う方向へとシフトしてきているらしい。
さらに予算もかなり絞られているので、ひと昔まえとは葬儀事情は随分違うようだった。

最後に葬儀の花祭壇のデモンストレーションをみせていただいた。

デモなので祭壇の半分だけ。

この祭壇を作る若い男の方の手際の良さにすっかり呆気にとられてしまった。

斎場では一日に数件の葬儀が行われるので、限られた時間でテキパキと祭壇を作ることは必須なのである。

男性は花を数本抱えて、適当なところで茎から葉をしごき落として、適当な場所で茎を手で折ってオアシスに差していく。

あれよあれよとナチュラルな曲線を帯びた花のうねりが出来上がっていく。
この男性は、ものさしを使ったり、水糸をひいたりするわけではなく、まったくの感覚で花を差していくのだ。

作業を開始してから1時間もしないうちにスゴイ花祭壇の半分ができてしまった。
こんな技術、世界のどこ探したってないだろうなぁ。

下に時系列的に写真を並べてみた。

ちょうど壁掛け時計が見えるので、時間の経過と作業の進行を見ていただきたい。
スゴイなぁ、ほんとに。

これだけの祭壇を作るのにいったいキクを何本使うのだろうか?
道理で切花売上げナンバーワンなはずである。










2012年5月13日日曜日

母の日


今日はどうしたってこの話題は避けられないだろう。

母の日。

母の日にはカーネーションを贈る習慣がある。

なんでカーネーションか、というあたりは他の方のブログなどにも書いてあると思うので、ちょっと別の角度から花の日について考えてみよう。

花を扱う業界、すなわち花卉業界にとって母の日はまさに書き入れ時である。

普段花を買う習慣の無い人でも、店頭に並べれらる母の日用の花束を見てちょっと煽られる部分もあるだろう。

因みに切花の売上げベスト4は1位キク、2位カーネーション、3位バラ、4位ユリとなる。

キクはさまざまな需要が考えられるが、なんといっても仏花としての需要が大きいだろう。

そしてカーネーションは堂々の2位。

母の日の力は偉大である。

当たり前といえば当たり前だが母の日に向けてカーネーションの値段は上がっていく。
これは需要と供給の問題で資本主義社会をそのまま体現している。

今日は池袋で「実践、楽しく身につく園芸英語」を終えて電車で移動しようとしていて、駅の地下街にある花屋さんに目がとまった。

いつもはそこそこバラエティに富んだ品揃えなのだが、今日に限っては母の日ブーケ一色になっていた。


花束を見てみると肝心のカーネーションは中心部に数輪あるだけで、あとはガーベラなどが周りを固めていた。

恐らく前述のごとく需要と供給の関係でカーネーションの値段が高いので、別の花も混ぜることで花束としての見栄えを保ちつつ、価格を抑えようという工夫ではないかと思うのだがどうだろう。

何も高いときに皆と一緒のタイミングで花を買う必要はない。
いつだって花を貰えればお母さんは嬉しいと思うよ。



2012年5月12日土曜日

串揚げ屋にて春を知る


味覚を通じて植物にアプローチしようという今日の話題。

とある串揚げ屋さんにいった。

いわゆる「おまかせ」ってやつで、板さんが適当に旬の食材を揚げて供してくれる。

「サワラです。塩かポン酢でお召し上がりください。」
なんて言って出てくる。

サワラかぁ。
漢字で書くと鰆となり、魚ヘンに春だものなぁ。
春らしいといえばこれ以上春らしい魚はないような気がする。

ゆっくりと食べて、美味しくビールなどもいただいた。

そして出てきた中でシャッターを切ったのが今日の2枚の写真。

まず上の写真はタラノ芽。
正直に告白すると、これまでタラノ芽をこうやって食べたことはなかった気がする。

春の自然観察なんかやっていると、タラノキがあって、新芽を出しているのを見て
「これがタラノ芽の天ぷらになる部分です」なーんて言っていて、肝心の味を知らなかったのだ。

なんとも嘘っぱちの自然観察だったが、これからは真実を語ることができると思う。

文章ではなんとも表現できないが、青臭いというか独特の香りが口の中にほわーんと広がった。


そして次の写真は桜鯛。

串揚げの上に何かついている。

板さんは
「桜鯛です。上には桜の花も一緒に揚げてあります。」
と教えてくれた。

桜鯛でも十分春っぽいが、さらに桜の花がそのまま揚げられているという芸の細かさ。

まぁ言われなければ何だか分からなかったかもしれないけど、言われたことによって俄然有り難味が増した。

こうやって味覚で、そして視覚で春を感じるという日本文化は本当に素晴らしいと思う。

近々出掛けるイギリスには僕の大好物のフィッシュアンドチップスという揚げ物の王者が君臨しているが、こういう繊細さとは無縁だなぁ。

スゴイなぁ、ニッポン。



2012年5月11日金曜日

環境浄化植物


東京都青山。

人がたくさん集う場所にその緑はあった。

四角いプランターの側面にも植栽が施されている。

単に緑を飾っているのかと思いきや、そうではなかった。

プランターの脇に解説があった。

環境浄化植物
自動車などから排出される二酸化炭素の吸収力に優れた浄化機能を持つ(オオイタビノックス)を使用し、二酸化炭素削減を目指した社会実験を行っています。

なんだ?オオイタビノックスって??
新たな薬品か何かだろうか。

そう思って調べてみたらば、
基本的はオオイタビカズラの仲間で、緑化用オオイタビの新品種なんだそうだ。

とくに二酸化酸素の吸収力が他の植物にくらべて優れているというのが特徴だとか。

どこのオオイタビノックスがあるのだろうか>
側面の茶色い葉っぱはヒューケラだし、上部メインの部分にあるのはマーガレットかなにかのキク科の植物だ。

えーっとオオイタビ、オオイタビっと・・・

どうやらこの解説のある白いプレートのまわりにちょっとあるのがオオイタビノックスらしい。

これだけでは都会の空気を浄化するには心もとないなぁ。

でも実際の効果はさておいて、こういう問題提議をすることに意義があるのだろう、たぶん。

環境浄化植物で思い出したが、たしか渋谷の西武A館とB館の間にも「環境浄化植物です」といってサンパチェンスがプランターに植わっていたっけなぁ。
3年くらいまえの話なんで今どうなっているか分からない。

でも植物たちはこうやって環境保全にも一役買っているんだなぁ。


残念なことにプランターの植え込みの中に缶チューハイの空き缶が捨てられていた。

環境浄化とはいっても空き缶までは吸収できない。

これはやはりちゃんとゴミ箱に捨てて欲しい。

こういうの見るたんびにガッカリさせられちゃうんだよなぁ。