2010年7月12日月曜日

夢は夜ひらく・・・
      
    
夢は夜ひらく・・・っていう歌謡曲がその昔あった。
     
このカラスウリ Trichosanthes cucumeriodeschod も夜になって花を咲かせる花である。
何故か?
   
それは花粉を媒介するのがであり、その蛾が盛んに活動するのが夜だからである。
よって暗闇でも蛾に分かってもらえるように花の色はであり、花びらの形も花びらの先端がフワフワとなっている。
    
    
夜にフラッシュをたいて写真を撮ると、その目立つこと。
これが夜活動する蛾にとってもアピールするわけである。
花の構造を見ると、花びらはヒラヒラ、フワフワしていても一応5枚。
     
   
ガクも5枚ついているのが分かる。
   
日中ではなく夜花が咲き、花びらの形もどことなく特別な感じがするけど、それぞれのパーツを見てみるととってもオーソドックスなものなのである。
   
    

2010年7月11日日曜日

カタルパ Catalpa ovata


近所を散歩していたときのこと。

とあるお宅の敷地内に丸坊主に剪定されたんだろうな、と思われる高さ4メートルくらいの木から葉が吹いていて、そこにインゲン豆のような実が沢山ぶら下がっていた。

カタルパか・・・・?!

そう思ったのだけど、丸坊主にしてしまうような剪定が何年も繰り返されたからだと思うが、本来の樹形を全く留めておらず、まさにのようだったので、カタルパ Catalpa ovata であるかは自信が持てなかった。

丁度、そこのお宅のおばあさんが出てきたので、コンニチハと挨拶をして
「これは何の木ですかね?」
と尋ねた。

するとおばあさんは
「これはキリですよ」
とお答えになった。

ハテ? キリってこんな実がなったかなぁ??
キリ Paulownia tomentosaゴマノハグサ科に属する樹木である。
葉はたしかに、大きさ、形ともに似てはいる。

似てはいるがこういう実はつかないハズである。
キリの御紋でお馴染みのあのカタチの実のハズである。


おまけに花のカタチもどことなく似ている気がしたのでますます分からなくなってしまった。
でもキリの花なんてとっくに終わってるはずだし・・・・・

でもおばあさんが「キリです」とズバリ言い切ったので花咲ジジイとしては混乱しきって帰宅した。

そして家に帰って調べると、やはりアレはキリではなくてカタルパであった。


実がインゲン豆のよう、と言ったけど、英名は Indian Bean Tree という。
しいて訳すならインド豆の木となるだろうか。
とにかく豆の鞘のような実が特徴なのだ。

じゃマメ科か、といえば否で、ノウゼンカズラ科 BIGNONIACEAE に属する。
ちょっとややこしいけど明かなる違いがあるのである。

2010年7月10日土曜日

Honesty
     
    
Honesty とは何だ?
オネスティ、すなわち正直とか誠実という意味だ。
     
人によってはビリージョエルの名曲オネスティを思い出す方もいらっしゃるかもしれない。
     
いずれも間違いではない。
しかし植物好きには Honesty のもうひとつの意味を覚えておいていただきたい。
     
それはギンセンソウ(銀扇草)もしくは、ルナリアとして知られるアブラナ科2年草である。
学名はLunaria annua である。
    
2年草ということは種を蒔いて翌年の春に開花するということになる。
    
どうしてこれがオネスティなのか分からないけど、一般英語として広く知られている単語である。
      
      
オネスティの特徴はこの平べったい、相撲の行事の軍配のような実ではないだろうか。
これをドライフラワーにしてインテリアとして飾っているのを英国で頻繁に目にした。
   
この平べったい実ごと風にのって、より遠くへ種を飛ばそうという植物の工夫なのだろう。
      
      
アブラナ科ということで、花は花びらが4枚のいわゆる十字花になっている点も大きな特徴である。
     
今朝これを見かけたのだけど、今こうやって花を咲かせているということは、昨年種が蒔かれて待つこと一年ちょっとでようやく花が咲いたということなのだろう。
   
イヤ、本当にご苦労様とねぎらいたくなってしまうね。
  
      

2010年7月9日金曜日

弁当の花


今日食べたお弁当。

色々入っていて美味しかった。

なんてことのないフツーのお弁当にも緑のプラスチックのバランという仕切りのようなものが入っている。
それがちょっとグレードアップすると、プラスチックではなくて本物のなどを使っていたりする。

さらに高級になると、ナンテンなんかがさりげなく添えてあったりする。

この辺の料理の飾りとして使われる植物について花咲ブログではこれまで何回か書いてきた。

そして今日のお弁当に目をやると・・・・。

これには意表をつかれた。
一瞬見ただけでプラスチックのおもちゃ と分かるような、そんな独特の飾りだった。


枝はどこまでも茶色く、葉っぱシンプルな緑色。
花びらはとってつけたようにピンク色をしていて、雌しべと雄しべのような部分は錦糸卵のような感じである。
一応、雄しべの本数を数えてみると16本あったが、それが何を意味するのかは不明である。

なんとなく昔のケロッグのオマケを思い出してしまった。

何で違和感があるのか考えてみると、花びら、雌しべ、雄しべ、枝、葉などそれぞれのパーツが造形的に誤っていること、色彩的に誤っていることがあるのではないかと思う。
いいじゃないの、所詮飾りなんだから・・・っていうのであれば、もっと飾りっぽくすれば良いと思うのだけど、どうにも中途半端な印象が拭えない。

加えて、こういうプラスチックが弁当のド真ん中にあるのは衛生的にどうなのかといぶかしく思ってしまうのは僕だけだろうか?
モチロン、衛生的には問題はないのだろうけど 「プラスチックから有害成分が溶け出してきて・・・・」なんて悪いほうへと考えてしまうのは悪い癖かもしれない。

いっそこの飾りが無いほうがお弁当はもっと美味しく見えたような気がするなぁ。

2010年7月8日木曜日

リアル・クライミング!!?

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実は花咲ジジイの趣味のひとつにクライミングがある。
道具に頼らず自分の手足だけで壁などを登っていくもので、ボルダリングなどとも言われる。
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最近はちょっと忙しくてあまり行けていないのだけど、始めたころは特に壁という壁を見ると手をかけて登りたくなったものである。
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特に皇居のお堀などを見ると、血が騒ぐ というか、ムラムラする というか、燃えてきちゃうのだ。
でも皇居の壁なんかよじ登ったらばスグに御用となってしまう。
ウーーム、悩ましい。
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で、梅雨の晴れ間の今日。
ちょっと用事があって自転車で都内を疾走していた。
すると皇居のお堀に誰かがよじ登っているのが確かに目に入った。
自転車に急ブレーキをかけてUターンして現場に駆けつけた。
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見ると数人の作業員がお堀によじ登って雑草取りをしていたのだ。
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上の写真には3人の作業員が塀にしがみついていて、別の1人が下にいてボートに落ちた雑草を集めているのが分かるだろうか?
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お堀の高さはザッと25~30メートルある。
それをハーネスや命綱をつけないで作業をしている作業員もいる。
なんちゅー無謀な。
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壁はゆるく傾斜があるので、垂直でも、ハングの状態でもないので比較的楽だし、石と石の隙間が結構あってボルダリングのようなシビアさはない。
でも壁をなめてはいけない。
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このお兄さんなんかはクライミング的視点で見るとバランスがよくないので、いつ落ちてもおかしくないと思うのだけど。
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まあ彼らはクライミングに来ているわけではなくて、除草作業に来ているのでそんなことは大きなお世話であるが。
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しばらく見ていたけど、やっぱり オレにもやらせておくれよーっ と叫びたくなってしまった。
皇居のお堀によじ登って除草をするなんて一生の記念になりそうだ。
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2010年7月7日水曜日

劇的 証拠写真!?


というわけで昨日は人気ブロガーであるアレックスさん を尋ねてとても有意義な一日でありました。

アレックスさんのお庭はオーストラリアの植物が沢山あることで有名なのだけど、ツバキやヤツデなどの和テイストの植物も効果的に配置されていてトータルでアレックスさんのお人柄あふれるお庭になっているということは昨日述べたとおりだ。

そんな中に小さな発見というか、珍しいものを見つけて写真を撮った。
これは今朝のアレックスさんの男庭日記にも同じ写真があるので、かぶってしまうのだけど、花咲ジジイとしてはこれを取り上げずにはいられなくて、あえて書くことにした。

それはヤツデ Fatsia japonica という地味な植物の苗だった。
種から発芽したのは恐らく今年のことで、まだまだ若いヤツデの苗だ。

花咲ブログでも今年の6月1日にヤツデじゃないヤツデということで書いたのだけど、ヤツデといって ハハーン、葉っぱが8つに裂けているからヤツデね というのは早とちりで実は7つ、9つ、あるいは11など奇数に裂けているのだ という話だった。

このベイビー・ヤツデを見て欲しい。
葉が1もしくは3、あるいは5に裂けているのが分かるでしょ。
こんなに小っこいのになんとも律儀なやつである。

特に1のものは、パッと見た目が普通の葉っぱで、これがヤツデだとはお天道様でも分かるまい。

そういう意味でこの写真はとても珍しく、そして貴重な写真のように思えるのだ。

生長とともに葉っぱの形を変える植物は他にもいくつかある。
例えばカクレミノ Dendropanax trifidus は、若い葉は3つに裂けているが、生長と共に裂け目がなくなって普通の葉っぱの形になる。
他にもクワ Morus は若いときは葉がフクザツに裂けているのだが、老いてくると普通の葉の形になる。

生長によって裂け目が増えるもの、減るものとそれぞれあるのが面白い。

人間も成長とともに丸くなる人と、トゲトゲしくなる人がいるあたりと似ているのだろうか。

2010年7月6日火曜日

花咲ジジイ meets Alex
    
   
アレックスさん をご存知だろうか?
    
当花咲ブログの左欄に人気ブログランキングというのがあって、花咲ブログは100位くらいを行ったり来たりしているが、アレックスさんの男庭日記5位という、それはそれは桁違いの人気ブログである。
     
ひょんなことから、そのブログを主宰していらっしゃるアレックスさんと知り合う機会があって、今日初めてそのお庭に伺う光栄にあずかったというわけである。
    
普段のブログからもそのお人柄や、庭への情熱、植物への愛情がビンビンと伝わってくるのだが、そのお庭を拝見して本当に楽しんで庭と向き合っていらっしゃるのだなぁと思った。
月並みな言葉でお恥かしいが 素晴らしい
    
色んなお話を伺って大変刺激を受けた。
大変勉強になった。
    
どんな話をしたのかはちょっとナイショ。
    
で、お庭ではオーストラリアの植物が和の植物とほどよくバランスをとりながら独特の雰囲気を醸していた。
    
   
そのなかに八重咲きのヘメロカリス Hemerocallis があった。
へぇー珍しいなぁ と思って顔を近づけてみて気づいたことがあった。
    
   
雄しべが花びらの端に癒着しているのだ。
    
普通雄しべは花糸(かし)というヒョロっと細い先に葯(やく)といって花粉を蓄えた袋を抱えているものなのだ。
モヤシを想像してもらうと分かり易い。
モヤシの茎の部分が花糸で、先端の豆の部分が葯というイメージ。
   
ところがこのヘメロカリスは花びらの端っこの先に葯がついているのだ。
分かるだろうか?
つまりモヤシの茎の部分(花糸)が花びらに置き換えられているのだ。
   
これから何が言えるのか?
   
実は八重咲きの花は花びらが単に増えたのではなくて、雄しべとか雌しべが変化したものが花びらのように見えて八重になっていると言われている。
   
理屈では分かっていたけど、実際に花びらに雄しべの片鱗を見つけると全ての謎が解けたような気分になった。
    
えっ?言っていることが分からないですって?
ゴメンナサイ、これを文章で説明するのはなかなか難しい。
    
ちょっとコーフンしながら、この話をしたらばアレックスさんは静かに頷いて付き合ってくださった。
有難うございます、アレックスさん。
   
    

2010年7月5日月曜日

やっぱりマメ科
     
   
黄色い花が咲いていたのはまだ寒い3月上旬の頃ではなかったか。
   
ミモザ Acacia dealbata
    
花咲ブログでご紹介したのは今年の3月9日だった。
黄色いポンポンの花が咲いていたのだが、4ヶ月たった今、改めてミモザに目を向けてみると、マメの鞘(サヤ)が沢山ぶら下がっていた。
   
マメ科は特徴のはっきりとした科であるのだが、その主な特徴のひとつが サヤ状の実ができる ということである。
スイートピーも、枝豆も、思い出せばナルホドと頷いてもらえることと思う。
   
ミモザもマメ科の一員ゆえ、ご覧のように立派なマメのサヤがぶら下がっているというわけだ。
    
     
ひとつ手にとっパカっと割ってみた。
中には9つの黒光りした細長い豆が並んでいた。

   
見た目はそれぞれ微妙に違えども血は争えないものである。
  
     

2010年7月4日日曜日

よくよく見てみれば・・・
       
    
とある商業ビルの脇に青々とした芝生がはってあった。
    
色的には芝なのだけど、めが粗いので タマリュウOphiopogon japonicus かなとも思ったのだけど、タマリュウにしては色が明るすぎる。
    
これは何だろう?
    
   
またしても腰を落として見てみる。
見てみるとなんとそれはプラスチックのつくりものであった。
   
一見青々とした天然の絨毯のように見えたが、よく見るとところどころに隙間の見え隠れするプラスチックのつくりものだったのだ。
近くて見れば見るほどなんとも安っぽい。
   
一目瞭然でフェイクとわかりそうなものなのになんで見間違えちゃったのか?
   
最近、老眼がかなりはいってきちゃたんだよなぁ・・・ なんて一応言い訳をしてみた。
  
   

2010年7月3日土曜日

盆栽喫茶
    
     
きどき前を通る喫茶店。
何回か花咲ブログでもここの盆栽をご紹介してきたが、ここは本当に季節のものを入れ替えて道ゆく人々の目を楽しませてくれている。
    
今はご覧のようにアガパンサスが前面に何鉢か整列していて、その後ろに別の盆栽が並んでいる。
    
    
よくよく見ると、この前 「初めて見たんですぅ」 と告白したハンカチの花なんかもしっかり並んでいた。
なんだ、結構ありがちな植物なんじゃないの。知らなかったのは花咲ジジイだけだったのか となんとも恥ずかしい気分になった。
    
こうやって旬のものを頻繁に入れ替えるのはかなりの手間だと思うし、よくそれだけストックがあるものだと感心してしまう。
へたな植物園よりも素晴らしい展示をしているのではないかと思う。
      
    
店の脇にはわざと土が広げてあった。
「わざと」というのは、散らばっているのではなく整然と広げてあるのが分かったからだ。
何をしているのだろう?
      
想像するに、植木鉢の古くなった土を干して減菌して再利用しようとしているのはないかということだが、ビルのひさしの下で直射日光が当たるわけでもないので減菌といってもどれだけ効果があるのかは疑問である。
       
あるいは土を特定の比率にブレンドして混ぜるための作業の途中なのかもしれない。
     
とにかく単なる盆栽好きの喫茶店というよりも、かなり玄人っぽい感じがビンビン伝わってくる。
盆栽趣味の喫茶店ではなくて、盆栽が本職で趣味で喫茶店をやっていたりして。
  
一度コーヒーでも飲みにいってみようかな。
   
    

2010年7月2日金曜日

足元を見よ
     
    
歩いていたとする。
すると道路に何やら汚れた跡があったとする。
    
そこでアナタはどうしますか?
    
普通に通り過ぎるでしょうか?
それとも立ち止まって何がつぶれてこうなったのか観察するでしょうか?
はたまた上を見上げて何が落ちてきたのか特定しようとするでしょうか?
     
花咲ジジイは上を見上げる。
理由は特になくて、単に何が落ちてきたんだろうな、と。
     
それが何かの実であることもあれば、大量のケムシの糞だったりもする。
実であればそれが何かを特定したくなるし、ケムシであれば早くその場を去りたくなる。
     
今回のように何かの実が踏み潰されて赤くなっている場合であれば、それが何なのかが知りたくなる。
とはいっても、赤い実でこのサイズで、これだけ大量になるものは限られているので、特定もなにもないのだけど。
     
    
足元の実はことごとく踏み潰されているが、植え込みの中をみるとまだ赤い丸い実が転がっているのを簡単に見つけることが出来る。
     
     
これはヤマモモである。
花咲ブログでは2008年7月23日にヤマモモを大々的に取り上げたので詳細はそちらをご覧頂きたい。
    
それにしても2年前の7月23日。
そして今日が7月2日。
大体時期的に一致しているのが分かるのも花咲ブログの面白いところであり、役に立つところである。
   
    

2010年7月1日木曜日

ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
        
       
またしても意に反してタテの写真になってしまった・・・。
ヨコでアップしようと何度も何度もやってみたがダメで、時間をずらしてみたらひょっとして・・・なんて思っていたらこんな時間になってしまった。
    
本当に原因もわからずインターネットごときに振り回されるのはなんともシャクだ。
    
気を取り直して。
    
このまえ公園を散歩していたら、ご覧のような白というか淡いピンクの花が咲いていた。
そのときは ヒルガオ Calystegia japonica だ、と思い込んで通り過ぎてしまうところだった。
    
ところがちょっと気になって近づいて見てみたところ、ヒルガオではないことが分かった。
色々な違いはあるが、決定的に違うのはヒルガオはアサガオなんかと同じくそれぞれの花びらがくっついている合弁花であり、これはひとつひとつの花びらが離れてついている離弁花である点。
   
花びらをみればヒルガオでないことはスグに分かった。
じゃ、なんだ?
    
またしてもその場で名前が分からなかった。
念のため申し上げておくが、花咲ジジイは園芸好きなオッサンなのであって、植物学者ではない。
その場で瞬時に全ての植物を同定できるようなスーパーマン的な能力は持ち合わせていない。
   
その場で分かったことは、
①ヒルガオではないこと
②花びらが4枚あること
③雄しべが8本あること
④雌しべは1本であるが先が4つに割れていること
⑤その雌しべが花の中心ではなく花の端に片寄っていること
⑥花びらの色が淡いピンクであること
   
といったところだった。
    
その場で想像力を膨らませる。
花びら4枚、雄しべが8本、雌しべの先が4つに割れている・・・ということは、どうやら「4」を基本の数字としているわけだ。
双子葉の植物の場合「5」を基本としているものが多いが、4は割りと限られる。
   
スグに頭に浮かぶのはアブラナ科だけど、見たところどうもアブラナ科っぽくない。
    
というわけで家に帰ってから、それらのヒントをもとに調べてみるとヒルザキツキミソウであることが分かったというわけだ。
    
というように植物たちの特徴を大雑把でも覚えておくと 「これなんだ??」 といったときになんとなく想像がつくというメリットがある。
    
因みに特徴⑤の雌しべが片寄っている花として花咲ブログで以前(2009年10月05日)ポーチュラカを取り上げたことがあったのを思い出し、雌しべの様子が酷似していたので、ポーチュラカと同じスベリヒユ科か? と思ったけどそれは全くの見当違いであった。
   
ポーチュラカは花びらが5枚、雌しべの先も5つに割れている。
    
平凡な散歩も見方を変えると、ちょっとした謎解きみたいで面白いよ。
   
      

2010年6月30日水曜日

アジサイいろいろ
    
   
早いもので6月も今日でオシマイ。
明日からは2010年後半戦である。
    
昔のチョーさんなら 「後半戦いってみよー」と拳を突き上げるところである。
    
この時期を間違いなく代表する花といえばアジサイがあろう。
   
ひとことでアジサイといってもいろいろある。
    
    
いわゆる普通のアジサイ Hydrangea macrophylla (左上)が一番見かけると思うが、いやいやガクアジサイ Hydrangea macrophylla (右上)だって負けていない。
そして葉っぱが柏の葉のようなカシワバアジサイ Hydrangea quercifolia (左下)もかなり個性的である。花のつき方もなにやらソフトクリームのように円錐形に細長い。
そして 「何が普通のアジサイと違うの?」 という疑問も聞こえてきそうな、ちょっと繊細なアナベル Hydrangea arborescens 'Annabelle' (右下)も見逃せない。
     
これら全部アジサイだ。
色も白、赤、青、紫など多彩だし、大きさもかなりマチマチである。
   
花びらのように見えるのは実はそうではなく・・・・
いわゆる偽花というもので・・・・・
   
なんてややこしい話は今日はおいておいて、去りゆく6月に別れを告げ、来る夏本番まで我々の眼を楽しませてくれるアジサイたちに敬意を払いたい。
  
  

2010年6月29日火曜日

ナンテンの花
      
    
昨日ご紹介した ハンカチの花黄色のコントラストが印象的だった。
そういう意味では今日ご紹介するナンテン Nandina domesitica の花も黄色と白の花なのではあるが、それほど鮮やかではない。
    
黄色も白もなんとなくくすんでいるのだ。
    
今ちょうどこの花があちこちで咲いている。
地面をみると白い花びらが散らばっているのに気付いた方も多いのではないだろうか。
    
個人的な趣味で恐縮だが、花の姿はイマイチで、ナンテンの素晴らしさは秋になる赤い実であると思うのだけど。
   
姿よし、葉よし、花よし、実よし、見てよし、食べてよし、香りよし、なんてスーパーマンのように万能な植物なんてないものだ。
花咲ジジイとしてはナンテンについては、葉の形紅葉、そして赤い実をおススメしておきたい。
  
     

2010年6月28日月曜日

ハンカチの花?
        
   
散歩をしていたらば  というなんとも派手な色遣いが目にとまった。
レタス・エッグサンドイッチ みたいなカンジである。
    
正直に告白すると、こんな植物はこれまで見たことがなかった。
今回生まれて初めて見たということである。
    
花咲ジジイの植物好きったってその程度かよぉ と知れてしまいそうではあるが、そうなんだからしょうがない。
    
で、早速家に帰って調べてみると、それはどうやらハンカチの花という名で知られているものらしい。
   
ただハンカチの花っていうのは愛称みたいなもので、和名をコンロンカといって、学名を Mussaenda parviflora というアカネ科の植物であることが分かった。
やはり、和名も学名も初めて聞くものだ。
     
      
緑の葉に黄色い花。
黄色い花には花弁が5枚。
白いのはであろう。
    
この苞はハンカチノキ、アジサイ、ハナミズキなどで何回も書いたが、花びらのように見えてそうではないというシロモノである。
    
この白い苞の様子がハンカチノキに似ているのでハンカチの花なんて名前になったんだろうなぁと想像される。
ハンカチノキは花咲ブログで2009年5月10日2010年5月4日に書いたのでその写真を見て比べてみていただくと面白いかもしれない。
    
イヤー珍しいなぁ なんて家に向かって歩いていたらば、別のお宅の軒先にもハンカチの花の鉢植えが置いてあったりして、どうやら知らなかったのは花咲ジジイだけだったようだった・・・・。
お恥ずかしい。
   

    

2010年6月27日日曜日

ハーブティー Herb tea


「案外フツーだった」なんて昨日書いたけど、お気づきの方もいらっしゃっただろうか。
日付が6月27日になっていて、毎日更新をモットーとして掲げている花咲ブログとしては6月26日の記事が抜けてしまった。

昨晩は外で飲んで帰宅し、テレビを見ながらそのまま うたた寝をしてしまった。
ハッと気づいたのが23:45ころだった。

当然ブログのことは気になっていたが、寝ぼけマナコという訳でもないが、何となくボーっとして何となくモタクサしていたらば、時間がどんどん経っていってしまった。

慌ててコンピューターのスイッチを入れてブログの投稿ボタンを押そうとログインしようと思っても、こういうときに限って無線LANがブツっと切れたりしてうまく繋がらない。
早く、早く・・・ と焦ってようやく 「投稿」 としてアップしたらば時計は無情にも0:00丁度ということで日付が変ってしまっていた。

なんたる脇の甘さ。

もうガックシである。

ではでは気を取り直して。

今日は蒸し暑い一日だった。
ちょっと歩いただけで汗が滲み出てくるようなそんな陽気だった。

出掛けたとある先でハーブティーをご馳走になった。
暑い日だったので冷たい飲み物のほうが有難い気がしないわけでもなかったが、なかなかどうしてこれがリフレッシング(refreshing)な一杯であった。

マグカップにはいったそのハーブティーは真っ赤で、味はどこかちょっと酸っぱい。
何がはいっているのだろう?

尋ねてみると、それはハイビスカスローズピンクコリアンダーオレンジピールヤグルマギクのハーブティーであるとのことだった。

瓶に入ったそれらの混合物をみせてもらったが、こんなものにお湯をそそぐだけでこんなに美味しいものができるだなんてちょっとしたオドロキであった。

なかなかおススメだゾ、ハーブティー。
 
因みに今日の写真は最近買い換えた携帯電話のカメラで撮った。
最近の携帯はやたら高性能、多機能で画素数も1000万を超えたりするのだけど、こうやってみると携帯は所詮携帯なのね、というそれなりの写りである。

   
   
案外フツーだった・・・
    
   
この前、究極の壁面緑化としてご紹介したモリゾーのように青々としたオウチ。
    
一体どこから人が出入りするのか? 一体オウチの正面はどうなっているのか? 
    
これはなんとしても確かめなくてはなるまい、と思って気合を入れて出掛けた。
    
現場に近づくと、曲がろうと思った角は工事中で迂回を余儀なくされ、いやがおうにも期待は高まる。
一体どんなんだ??

    
表側に繋がる道を回りこむとその家が見えてきた?
      
この辺があのオウチに違いない、緑に覆われたオウチはどこだ?? と分からなくなるくらい表側からはとってもフツーのオウチだった。
    
確かにオウチの上の方はツタで覆われてはいるが、大きなガラス窓は健在だし、正面の壁もキレイなものだった。
    
こうやってみると、意図的に緑のオウチを作ったわけではなくて、気が付いたらツタに覆われてニッチモサッチもいかなくなくなってしまったように見受けられる。

正面もこんもりと緑に覆われたオウチなんだろうな、と想像に留めておいたほうが夢があったように思われる。
     
なんでもかんでも確かめようという気持ちは大切ではあるけど、時にそれは夢を壊すことにもなるのだなぁなんて勝手に思った次第である。
   
  

2010年6月25日金曜日

複葉・小葉のつづき



昨日、複葉について書いた。

そうしたら今日のお弁当にナンテンの葉っぱ が添えられていて、なんとも不思議な運命を感じてしまった。
ただ、お弁当に入っていたナンテンの葉は複葉全体ではなくて、先っちょがちょん切れた半端な形をしていた。
おそらくこれを調理した方はナンテンの葉たるやなんたるかなんてことは気にかけちゃいないのだろうなぁ。
もし気にかけていたらこんなヘンテコな切り方はしないはずである。

昨日の複葉の解説は分かりにくかったことと思う。

自分で書いていて、自分の頭で理解できていることを文章にすることのジレンマを感じずにはいられなかった。
    
こうなるともうちょっと色々なタイプの複葉を見てもらうと理解が深まるのではないかと思うのだが、どうだろう。
   
これはサンショウの葉

そう、ウナギの蒲焼には欠かせない香辛料のもとである。
途中で一枚、小葉が落ちてしまっているが、先頭の一枚以外はキレイにペアとなっているのがわかるだろう。
これらは全て小葉であって、小葉が集まって一枚のサンショウの葉となっている のである。



次の例はこれ。

これは ヤブカラシ Cayratia japonica というものでブドウの仲間である。
よく見るとひとつのユニットに5枚の葉がついている。
    
これら5枚の葉が小葉であり、5枚集まったものが複葉となっているのだ。
小葉ひとつひとつが葉っぱのようであるが、5枚集まったものがひとつの葉っぱなのである。
因みに5枚の小葉の集まった様子があたかも鳥の足跡のような形をしているので、鳥足状複葉というようである。
    
そんな訳で、複葉という概念がなんとなくお分かりいただけたでしょうか?
   
  

2010年6月24日木曜日

葉っぱ
     
   
一言で葉っぱといっても色んなタイプがある。
    
何で葉っぱを見分けるかと言えば、葉の大きさ縁の形状葉柄の長さ托葉の大きさやその有無葉脈などなど、それはそれは沢山のポイントがある。
   
そんな葉っぱの特徴のひとつに 単葉 と 複葉 というものがある。
   
話はちょっと逸れるが、単葉・複葉を英語で何というか?
テニスではシングル、ダブルスなんて言うから、single leafdouble leaf じゃないの? と思った方はなかなかスルドイ。
スルドイがちょっと惜しい。
実は単葉のことを simple leaf と言い、複葉のことを compound leaf と言う。
    
覚えておいて得もなさそうだが、損もなさそうであるので一応ご紹介しておこう。
    
   
さて、今日の写真は何の葉っぱかお分かりだろうか?
ナンテン Nandina domesitica であるが、この葉っぱを良く見て欲しい。
    

一番先端に付いている葉っぱを見ると、葉っぱは三枚 と言ってしまいそうになるがそれはちょっと違う。
   
この三枚の葉っぱはそれぞれ小葉といって、小葉が集まってひとつの集合した葉になるのである。
それを複葉といって、複葉を構成する一つ一つの葉を小葉という。
さらにこのナンテンの場合、この先端に見られる三枚の小葉で一つの単位かといえばそうではなくてひとつの枝から出ている幾つかの小葉をひっくるめて一つの葉とみなすというフクザツなことになっている。
   
そしてそのフクザツな構成からなるナンテンのような葉(複葉)のタイプを奇数羽状複葉といっている。
   
なんだか頭が痛くなっちゃったでしょ。
  
気の利いた和食屋さんなんかで、このナンテンの葉が添え物として出てくることがあると思うが、そのときはスグに料理に飛びつかないでジックリと葉っぱを観察してもらいたい。
   
     

2010年6月23日水曜日

究極の壁面緑化
     
        
この前出会った家屋がこれだ。
    
四角い家がスッカリとで囲まれてしまっている。
    
窓なんだろうなぁという微妙な凹凸を見ることができるが、窓そのものを見ることはできない。
壁面緑化屋上緑化がもてはやされる昨今、ここまでやるのは相当なものである。
    
窓がない、というか開かないというのは換気などはどうしているのかと他人事ながら気になってしまう。
    
さらにはどうやってこの家に出入りするのかも興味があるところである。
たまたま通りかかって写真を撮ったものでじっくり観察する時間がなかった。
   
恐らく表には玄関があると思うのだけど・・・・
    
     

2010年6月22日火曜日

庭園愛・・・
    

   
クンクンクン・・・・
   
今花咲ジジイの部屋はヒノキの香り で満たされている。
ハテ、なんでヒノキの香りがするのだ?

実は 庭園愛 というタイトルに惹かれて買った雑誌ソトコトの付録に 四万十ひのき で作ったモノサシというのが付いていたのだ。
買って袋から出したときは鼻を近づけて なるほど、ヒノキね という程度だったはずだが、数日たって仕事から帰って自分の部屋に入ってみるとヒノキの香りで部屋が満たされていたという訳である。

ヒノキ風呂や建材などにも使われて、ヒノキには独特のフレッシュな香りがある。

それがたった数センチのモノサシからヒノキの香りがここまで香るとは意外だった。

最近は雑誌もなかなか売れないらしく、各社あのテこのテで読者を獲得しようと必死である。
時には雑誌よりも高価なのでは? 景品法に抵触するのでは? というような雑誌も見かけることもある。

このヒノキのモノサシは端材を使ったいわばリサイクル品で、これはなかなかのグッドアイディアであると思った。
ただ難点が一つ。
モノサシの歯の部分が微妙に曲がっていて真っ直ぐな線を引いたりするにはやや不向きであるのだが、それもご愛嬌ってやつだろう。

2010年6月21日月曜日

Spade & Fork
    
   
唐突ではあるが、道具とは国が異なるとかくも異なるものだという典型がこれではないだろうか。
    
園芸に関しての基本動作である 掘る ということを人の手よりも効率良くこなすために幾つかの道具がある。
    
パッと頭に浮かぶのが シャベル というものではなかろうか。
そして頭に浮かんだそのシャベルの姿は先端が尖っているタイプのものではなかろうか?
    
先が尖っているので、掘るのに効率が良いし、木の根などを切るという点においても理にかなっている。
   
ところが西洋、とりわけ英国ではスペードといって先端は尖らないが、先がナイフの刃のようにシャープなタイプのものが主流である。(写真左)
使ってみて分かったのだが、これはなかなか使いやすい。
特に穴を掘る際に底の部分がある程度「たいら」に保ったまま掘り進めることができる。
   
掘る部分と、道具の先端の接面部分が大きいというのが特徴であると思う。
   
この辺はあまり大きな差に見えないので道具の差といってもピンとこないかもしれない。
しかし次はどうだろう?
   
これをフォークという。(写真右)
   
まさにスパゲッティを食べるフォークのデカイ版と言えば分かりやすい。
これをどうするのかというと、主に地面を耕すのに使うのだ。
   
グサッと地面に刺して堀りあげる、もしくは地面に刺したままグイっとひねる。
すると固く締まった地面がほぐれる。
   
それはシャベルでも出来るのではないかと思われた方、決して間違ってはいない。
でも、このフォークの歯の間から適当に土がこぼれるので荷重が少なくてすむ。
ということは腰などへの負担が少なくてすむ。
   
このフォークというやつは例えば大きなカンナギボウシなんかの株分け なんかにも使えるし、とても便利な道具なのである。
ところがどういう訳か、気の利いたガーデニンググッズ屋さんなんかでは売っているけど、日本で実際にこれを使っている場面を見たことがない。
   
スペードもフォークもこのスタンダードの大きさのものと、一回り小さいボーダー・スペードボーダー・フォークというものがある。
ボーダーとは訳すなら花壇というような意味合いで、比較的狭いスペースでも作業がしやすいよう配慮がしてある。
   
素材もいろいろある。
先端が鉄、ステンレスなど、柄が木、樹脂など、ハンドルが木、プラスチックなど・・・・
    
ハンドルもいろいろあって、写真のものはY字タイプ
これ以外に D字タイプT字タイプなどがある。
     
ブランドも様々で、割とお安い廉価版から、最高級と言われるブルドッグ社製のものまで。
   
使い込まれた道具には何やら人格すら漂っているようで魅力がある。
花咲ジジイはアンティークマーケットで年季の入ったフォークを2本手に入れたのだが、事情があっていまだ英国の友人宅に置かせてもらっている。
いつか持って帰ってきたいと思っている・・・。