実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2020年6月8日月曜日
壮大な無駄
春先にモリモリ咲いていたモクレンはとっくに散ってしまって、今は葉っぱが青々と茂っている。
そんなモクレンの足元を見ると何かがたくさん落ちている。
これはモクレンの実。
普通は花が咲いて、雄しべの花粉が雌しべに渡って(受粉)、受精し、実がなる(結実)。
そして実の中にはタネ(種子)があって、それが次の世代となるというのが一般的なシナリオだ。
しかし落ちているモクレンの実は未熟な段階で、次世代に繋がるタネは完成していない。
それなのにこんなに落ちてしまっているのでは意味がないではないか。
よくよく目を凝らせば落ちずにまだ木にしがみついている実はある。
それらは順調にいけば秋ごろに熟してタネとしての体をなす。
それよりも前にこんなに大量に落ちてしまうなんて。
なんでなんだろう?
とんでもない無駄じゃない?
植物もバカではないので、理由もなくこんな無駄なことはしないはず。
となるとどんな理由があるのだろうか?
知りたい。
答えが分からないので自分なりに考えてみると、タネを実らせるには植物はとんでもないエネルギーを消費するので、なった実すべてタネをつけるとモクレンの木本体がもたない。
なので、彼らなりに「選抜」を行って優秀な子孫を残してくれそうな潜在能力を持った実を残し、イマイチな実を落としているのではなかろうか?
分からないけど、以上勝手な想像です。
皆さんはどう思います?
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