2010年10月1日金曜日

君の名は
   

とある街角で信号待ちをしていたらば大きなクスノキの下にあるものを見つけた。
  
見たことがある方も多いと思う。
   
   
この樹木の名前は?
   
と書いてある看板があって、その看板についている札をクルっとめくると答えが書いてあるのだ。
その看板はご覧のとおり、笹の茂みの中に半分以上埋まっていた。
で、これは何だろう?何という植物を解説した看板だろう?
   
ペラリとめくってみたらば・・・・
なんとジンチョウゲと書いてあった。
   
ジンチョウゲは早春に甘い香りが漂うアレである。
笹の茂みをちょっとだけかき分けてみたが、ジンチョウゲらしきものは見当たらなかった。
これはいけない。
   
この樹木の名前は? という看板に誘われて、植物の名前を学ぼうと殊勝な気持ちを持ってこの看板に出会ったとして、もし十分な植物の知識がなかったらば・・・
   
笹をジンチョウゲと思うかもしれないし、クスノキをジンチョウゲと思うかもしれない。
   
こういうものは、折角やっているんだから正確にやらないと意味が無いと思う。
   
誤ったまま刷り込まれたら、それこそ一生ものだ。
   
植物の名前を覚えるというのは基本であり、すごく大切なことだと思う。
人間でも名前を覚えらないよりは 「花咲さん、そこの醤油とってちょうだい」 と言われたほうが距離感はグッと縮まる。
名前を覚えることで興味がわく。
名前を覚えることで、特徴を捉えて他の植物との区別がつく。
   
とまぁ植物の名前を覚えることは、植物に親しむための根幹を成すファースト・ステップである。
  
それをサポートするのは大いにヨロシイが、それを挫くのは大いに問題があると思うなぁ。
   
  

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