春爛漫、百花繚乱、心ウキウキ。
花壇を見れば、よそゆき顔の花たちがすましている。
それも悪くはない。
悪くはないんだが、個人的に魅かれるのは野生っぽい、人の手があまり加わっていないような風景だ。
例えるなら昭和の人たちには心当たりがあると思うが、学校から帰って友達と遊んだ原っぱ のようなイメージといえば良いだろうか。
そのころは花なんかには興味はなかったので、正直言ってイメージだけでモノを申し上げて申し訳ない。
タンポポ、スギナ、ハコベ、ナズナ、ハルジョン、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ・・・・
そういった 「雑草」 と一言で片付けられてしまうような草花が実はとても魅力がある気がする。
このまえ見た原っぱでは春の日差しに照らされて、色んな草花たちがキラキラと輝いていた。
どれも背丈(草丈)が低いので、その気になって見ないと見過ごしてしまう。
そこには色々あったのだけど、目に付いたのは青いムスカリ Musucari と紫色のヒメオドリコソウ Lamiun purpureum だった。
地中海地方原産のムスカリは自生しているとは考えられず、誰かが球根を植えたのだろう。
ヒメオドリコソウとてヨーロッパ原産といわれているので日本固有のものではないが、それでも花壇の中の花とは趣がちょっと異なる。
歩く速度を緩めること、腰を曲げてかがむこと、立ち止まって上・下・右・左・前・後をキョロキョロすること、といったことから見えてくる景色が違うはずだ。
ちょっと散歩に出掛けるだけで、このブログに書きたいことが山ほど見つかって困っている次第である。
2 件のコメント:
カワイイですね・・。スミレも、タンポポ(和)も?も残して、端っこの僅かなシュンランの好い匂い~にうっとりして・・で草引き・・進まなくて困るんですよね(笑)。
匿名さん
有難うございます。
「雑草」というのは人間が勝手につけた名前で、本来は可愛くて憎めないやつらなのです。
そんなことを考えながらする草引きは時間を忘れて楽しい作業だと思います。
「草引き」とはあまり普段使わない言葉ですが、ステキな言葉ですね。
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