2011年4月6日水曜日

ハンノキ Alnus japonica

ハンノキ Alnus japonica



花粉症で悩んでいる人も多いのではないだろうか。

街を歩いていていてもマスクはもちろんのこと、ゴーグルのようなメガネをしている人をよく見かける。
この前なんかは、実際に競泳用のゴーグルをしている人がいて驚いてしまった。

しかし花粉症の人にとっては深刻な問題であると思う。

花咲ジジイはずっと花粉症であるという自覚がなくこれまでやってきたが、一昨年くらいから鼻がむずむずするようになってきた。
仮に花粉症でなかったとしても一生安泰ということではなく、ある年に突然花粉症になるのだと聞くので少しづつ花粉症になってきているのだろう。

最近は目をちょっとでもこすると痒くてしかたがない。
いわゆるアレルギー性結膜炎というやつだと思う。

ところで花粉症やアレルギー性鼻炎というのはそれらを引き起こす原因、すなわち抗原というものがある。
ハウスダストであったり、タバコの煙であったり、もうそれはありとあらゆるものが抗原となりうる。

花粉も粒子が細かくて大気中にフワフワと飛んでいるので、立派な抗原になりうる。
代表的なのがスギであったり、ブタクサだったりするわけだ。

この前都内のド真ん中でこんな木をみた。




これはハンノキ Alnus japonica という。
花粉症の元凶のひとつだといわれている。

カバノキ科の木にはこうやって尾状花序(catkin)といって、キツネの尻尾のような花がつく。
これは雄花で、大量の花粉を放つ。

鈴なりに雄花が垂れ下がった枝をゆすってみると、花粉がワサッっと宙に舞う。


ひとつ雄花を手にとってみた。
このウロコのような隙間に花が咲いていて花粉を蓄えているという訳だ。

花といっても、風に花粉を運んでもらう風媒花なので、こんなに地味な色、形をしている。

植物的には面白いのだが、花粉症のひとにとっては憎くきハンノキであります。


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