2011年4月29日金曜日

今が旬のハンカチノキ


昨日書いたように、今日は新宿御苑に出かけてきた。
無料開放+晴天+ゴールデンウィーク ということでなかなかの賑わいだった。

新宿門のすぐ近くにハンカチノキはある。
人だかりのため遠目にもそれとすぐ分かる。

ハンカチノキはそれほど珍しくはないといっても、日常的にあちこちで見かけるものではないので遠路はるばるやってきた人もいるのだろう。
皆真剣なまなざしでカメラを向けていた。
無論、花咲ジジイもその一人である。


ハンカチノキ Davidia involucrata は、白い大小2枚の総苞(そうほう)があたかもハンカチのようなのでついた名前だといわれている。
確かに、木から白いハンカチが沢山ぶらさがっているように見える。
    
余談だけど、ハンカチってのは都会的な表現という気がする。
昔、ハンケチといってえらく笑われた記憶がある。
まぁもともとは handkerchief というわけで、ハンカチだろうがハンケチだろうがイギリス人には通じないと思うけど。

閑話休題。


さすがに満開のハンカチノキだけあって、ハンカチがたわわになっていた。
白い2枚の総苞というのは、もともと花びらなんかではなくて、葉が変化したものと考えられている。
今咲いているハナミズキなんかもそうだ。

総苞に守られるようにして、小さくて丸い雄しべと雌しべのかたまりが真ん中に見える。
雌しべはひとつ。
雄しべがたくさん。


雄しべが役目を終えて幾つか落ちてしまったものがあったのでそれをみると構造が良く分かるだろう。
      

あとユニークだなぁと思ったのは葉っぱ である。
まだ芽吹いてそれほど経っていない若葉なのでとても柔らかい。
葉の付け根のあたりは切れ込みが入って、それが絶妙に重なっているのが分かるだろうか。
さらに葉の裏はかなり白っぽい色をしていて、葉脈がくっきりと盛り上がっているのがなんとも特徴的だ。


ハンカチのような花が散ってしまうと、何の木なのか分かりにくいと思うが、花の咲いている今こそ一見の価値があると思う。
おそらくGW中は咲いていると思うので新宿御苑に行ってみてはどうだろうか。
他にも小石川植物園でも見れるはずである。



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