2011年4月4日月曜日

スターチス Limonium sinuatum

スターチス Limonium sinuatum


昨日のシルエットクイズの正解発表を。

正解はスターチスでありました。
匿名さん、sienaさん、お答え有難うございました。

スターチスの何が良いって、花が長く咲いていていることだと思う。

でもちょっと待ってください。
あの花(花びら)だと思っている部分は実は花(花びら)ではないかもしれない。

正確には花びらだと思っている箇所は、実はガクなんであります。

紫、ピンク、青など色んな色があるけど、それらはガクの色なんであります。
じゃぁ花びらはどこかというと、そのカラフルなガクの中心にある白くて小さいものが花びらだということになる。

花は開いている時期は短いながらも、ガクはそのままなので 花の時期が長い というふうに錯覚してしまうのだ。

一旦買ってきて、かなりの長期間飾ることが出来るというのは大変重宝な花であるといえよう。

もう1つの特徴は茎にビラビラのがついていること。
昨日のシルエットを見てもらっても茎はスッと細くはなくて、茎からエラのような翼が出ているのが分かる。
ちょうどニシキギのようなかんじだ。

ところでスターチスは花屋さんでよく見かけるが、道端で咲いているのを見たことはないだろう。
一体どんなところで育っているのだろうか?

スターチスは地中海地方を原産としている。
地中海地方というと、日差しが強くて乾燥している地域で、オリーブオレンジラベンダーなどがすぐに頭に浮かぶだろう。

写真はスペインの南部、グラナダの近くで見かけた野性のスターチス
花屋さんで見かけるスターチスよりも背が低いのがわかるだろう。


日差しが強くて乾燥している地中海地方とはどんなものか写真をみるとイメージがわきやすいかと思うので1枚写真をつけておこう。

そういう場所には、例えばラベンダーなんかも自生していたりする。


こうやってみると東京の夏のような高温多湿ではこういう植物たちはツライのだろうなと良く理解できるんじゃないかな。

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