とにかくヒヤヒヤの一日だった。
まず朝起きて「旅館」をあとにした。
道の駅で朝食をとったらば、ボスが昨日の日本一の大杉にもう一度行きたいと言った。
昨日は到着が夕方だったので、できれば晴天のもと再度写真を撮りたいのだと言う。
彼らが主体であり、それをサポートするのが僕の役目なので言われるがまま、高速を走らせて再び日本一の杉の大杉へと向かった。
その後からが問題だった。
ウィルソンが高知から約30マイルほど北でとても珍しい樹木を見つけた記録があるというのだ。
場所をNISHINOKAWAというらしいと言うのだが、ネットで見てもそれらしき場所は見当たらない。
探しているのは Pseudotsuga japonica というもので和名をトガサワラという。
すると、どうもココではないかという場所の候補が見つかった。
地図で見ると近いのに、カーナビでは3時間半も掛かるという。
とにかく車を走らせる。
一般道から折れたあとはもうひたすら曲がりくねった山道。
探し求めたトガサワラに向けて妥協はない。
妥協はない、はずだった。
ところがここに様々な条件が加わってくる。
まず、我々の借りたレンタカーは21:00までに関空で返却しなければならない。
そしてそのためのプランとして16:30徳島発のフェリーに乗らねばならない。
しかし、山奥でカーナビを使って時間を見てみるとすでに16:30の徳島は不可能であると知る。
車の延長を考えた。
今日の営業時間は21:00まで。
明日は9:00から。
我々のフライトは6:45なので、彼らの開店を待ってられない。
彼らの営業時間内に車を返さないと、黙って車だけ置いていくことはできないと言う。
あれこれ知恵を絞った結果、徳島のトヨタレンタリースで車を乗り捨てて、最終フェリーで和歌山に向かうことにした。
そして始発である4:52の電車に乗ると関空に6時ころ着く。
それで飛行機になんとか間に合う。
そんなシナリオを描いた。
問題は徳島のトヨタレンタリースに彼らの終業時間の20:00までに戻らなくてはならないということ。
ここをつまづくと全てが水の泡に帰す。
ところが色んなことが起きるもので、高知県ではカシオワールドオープンゴルフとかいうゴルフの大会をやっていて、我々の進む道がものすごい渋滞だったのである。
刻々と時間は過ぎる。
何としても20:00までに徳島にたどり着かねばならぬ。
こんなプレッシャーでハンドルを握るのは初めてかもしれない。
事故をおこしてもはじまらない。
慎重に、そして大胆にアクセルを踏む。
当然疲れもあるが、そんなことは言ってられない。
気合だ、気合。
その横でボスはiPodを聞きながらうたた寝をしている。
気楽なもんである。
一発渋滞があったらばもうオシマイという世界。
どうにかこうにか19:30に徳島のトヨタレンタリースにたどり着いた。
あーーー良かった。
その後は徳島駅からバスに乗ってフェリー港に。
チケットを買って、時間があったのでラーメン屋でようやく夕食にありついた。
思えば朝食をとってから食べ物らしい食べ物はなにも口にしていなかった。
ビールが本当に沁みた。
そして今はフェリーの中。
あと1時間ほどで和歌山港に着くが、それも24:00だ。
JR和歌山駅の始発が4:52らしいので、約5時間路頭に迷うことになる。
イヤー久しぶりだなぁ、野宿なんて。
旅がすすむにつれ、ボスの財布の紐も徐々に締まってきて、「いいんじゃない、野宿で。始発まででしょ。」ということになった。
明日は6:45の飛行機に乗って九州方面に向かいます。
またレンタカーなんだと思われます。
普段は運転はまったく気にならないのだけど、さすがにゲップが出そうだなぁ。
とにもかくにも無事故だけを心掛けていきたいと思います。
2 件のコメント:
スリリングな旅にドキドキします(^_^;A
ええ、ヒヤヒヤです。
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