昨日は徳島港からフェリーに乗ったところまで書いた。
実はその後もドラマは続いていた。
フェリーに乗って、さらにビールを買い足してくつろぎながら横になろうとしたのだが、どういうわけか目が冴えてしまって、そのままブログを書いた。
ただし電波が海上のため良くなくてアップには至らなかったけど。
船内で明らかに大学生と思しき団体がいたので、彼らは夜中の12時に和歌山港についていったいどうするのだろう、と思って尋ねてみた。
ナントカ医科大学のラグビー部で四国に試合に行った帰りだという。
ラグビー部の割に女子率が高いのが気になった。
マネージャーがたくさんいるみたいだった。
まぁそんなことはさておいて、彼らはどうも港まで車で来ているらしい。
「関空まで送っていきますよ!!」
なーんて言ってくれないかなぁ、と淡い期待をいだいて会話していたのだがそれは叶わなかった。
その代わりに、始発を待つなら駅前のシティ・イン・ワカヤマというカラオケ屋が安くて良いのではないかと教えてくれた。
ボスに確認すると、それは素晴らしいアイディアだ!
となり、我々はタクシーでカラオケ屋に向かうこととなった。
まさか50近くにもなってマンガ喫茶のお世話になるとは・・・。
因みに彼らはとっくの昔に50を過ぎている。
到着してみるとかなり規模の大きな施設で、いわゆるマンガ喫茶もある。
料金プランとサービス内容などを吟味して、結局マンガ喫茶の個室3室を借りることになった。
すでに12時半を回っていた。
ヘロヘロになり、個室に入ってそのまま着替えもせず眠った。
なんせ4:52の電車に乗らねばシャレにならないので、4:00起きだ。
オッサン2名はアテにならないので、自分で起きるしかない。
起きれなかったら、今度は責任を追及されかねない。
全然休まらない。
とにかく無事に飛行機に乗るまでは気が抜けないのだ。
隣のブースからはイビキが聞こえてきた。
旅には必ず携帯する耳栓をしてなんとか2時間ほど眠った。
朝、まだ星の降るなかゴロゴロと荷物を押して駅へと向かう。
関空までには乗り換えが一回あるので眠るわけにもいかない。
どうにかこうにか無事に関空について改札を出たあたりで、今度はボスではない方のオッサンが「パスポートなんかが入ったリュックを網棚に置いてきてしまった!!」とパニック顔で言う。
慌てて彼と二人で走って戻ってみると、網棚の上にチョコンとリュックがあった。
子供かっ??
頼むよ、本当に。
今回はだんだん予算が先細ってきたこともあって、長崎へ向かうのに今話題のLCCであるピーチというのを使うことになった。
関空から長崎までJALとかANAの正規料金は2万5千円くらいだと思うが、なんとこのピーチは7千円しなかった。
ただし、ネットでしか予約できないとか、手荷物は一個だけとか、重量は20キロまでとか、それを超えた場合幾らとか、あれこれと制約が多い。
今回は丸々2週間の旅であり着替えだなんだに加え、本格的な登山もすることになるのでそれなりの装備を持っているため、荷物はかなり重い。
ただこのピーチに乗る時だけは荷物を軽くしてチェックインしないといけないので、重たい登山靴を履いて、その他重そうなものを全てリュックに詰め替える。
するとなんと大きなトランクが19キロにまで減量された。
これぞ旅のテクってやつであります。
のぼったばかりの朝日に照らされて、6:45発のピーチに乗り込む。
やれやれ、とやっとここで眠りについた。
8:05に到着したのは長崎。
昨日からすると、高知、香川、徳島、和歌山、大阪、長崎と移動したことになる。
到着するや空港のスターバックスで作戦会議を開いた。
今後、どうするか。
どうしたって、希望する全ての箇所には行きつけない。
運転するのは僕一人。
ボスも、もう一人のオッサンも僕の長距離ドライブを目の当たりにしているので、やや同情もあったと思う。
予定では長崎を午前中に巡って車で平戸へ向かうというものだった。
そして作戦会議の結果出てきたプランは、今日は長崎をゆっくり回って、電車で久留米(福岡)に向かおうということだった。
平戸行きを断念したようだ。
平戸で何をするつもりだったかといえば、三浦按針の墓を見たいというだけだったので、これは断念しても問題なかろう。
長崎で訪れたのは「出島」と「シーボルト記念館」の2箇所。
植物と何の関係があるのだろうかと思う向きもあると思うが、実は出島にはシーボルトをはじめ、ケンペル、ツェンベリーといった植物についての押しも押されぬ大御所が関わっていたのである。
出島に2時間近くいただろうか。
そして路面電車を使ってシーボルト記念館へ行く。
ここで彼の生い立ちや業績などを学んだ。
今更ながらなるほどぉ、なんであります。
この記念館にシーボルトの業績のひとつである「日本植物誌」というものの「復刻版」が飾られていたが、ボスによればキューガーデンには復刻版ではなく「オリジナル」があるんだそうだ。
なんでもあるな、キューガーデン。
さすが。
シーボルト記念館でも、周辺の植物にエラく反応するふたりに、またしても置いてけぼり感を抱いてしまった。
なかなかこの域には到達できない。
勉強になるし、刺激も受ける。
そして、電車を乗り継いで今やっと福岡県の久留米に到着し、駅前のビジネスホテルに落ち着いたところだ。
彼らはツインルームで、僕がシングルルーム。
チェックインして、すぐに夕食に出掛けるのかと思いきや
「一時間後にここで待ち合わせよう」
とのこと。
今日も昼ご飯を食べていないぞ。
もうお腹がペコペコだ。
でもその案には賛成だった。
なんでかと言うと・・・
正直に告白するが、決して引かないでいただきたい。
我々は丸2日間風呂に入っていないのだ。
一昨日は例の「旅館」で、案内された風呂は黒カビだらけだったので、入らなかった。
昨日はご存知のように力尽きてマンガ喫茶ゆえ風呂なんか入れない。
オッサン二人もかなり脂ぎっていたように思うし、僕だってかなりヤバイ。
ということで、めでたく今シャワーを浴びてビールをグビグビと一人で部屋で飲みながらこれを書いている。
明日以降はちょっとはおとなしいカンジの旅になると思う。
峠は越したような、越してないような。
日程的には半分以上を消化したが、大きなヤマがまだ最後に控えているのだ。
というわけで、今日はちょっと美味しいものを食べて英気を養おうじゃぁないかということになっています。
長々と書きましたが、今日は無事に久留米泊です。
6 件のコメント:
お疲れさまです。
それにしても綱渡りのような離れ業の旅程ですね〜^^
walking on the thin line
といったところです。
まさに「奇跡」ですね。
このブログを見ている人たちは皆ハラハラドキドキ。 今日はどこまで行くの?誰か運転手ボランティアお願い~~なんて思ってるのは私だけじゃないはず。
スリリングで奇跡的な旅が無事に終えますように応援しています。頑張れ!日本、頑張れ!花咲ジジイ様。
匿名さん
コメント有難うございます。
これは100%ノンフィクションです。
ゆえによりリアルなんだと思います。
なかなか得難い経験をしております。
峠は越えたとのこと、まずはひと息でしょうか。長距離移動のツアコン、アテンド、ドライバー、お疲れ様です。
それにしてもドキドキワクワク(本人はヒヤヒヤ?)のリアルストーリーは盛り上がります。すいません(笑)。
Go!Go!West! そしてこれから南下でしょうか?やっぱり目指すはあそこかな?なんて、地図を広げて楽しんでおります。
引き続き、気合と集中で気をつけて。
大丈夫、ビールがあれば生きていける!
じゅんぺいさん
コメント有難うございます。
お蔭様で25日は運転しませんでした。
今日は運転アリのようで。
事故っては元も子もないので慎重に頑張ります。
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