2012年10月17日水曜日

秋、降臨


東京の天気予報だと、午後から下り坂で雨が降るでしょう、なーんて言っていた。

しかし、外を見ればなんのなんの秋晴れそのもので、雨が降るなんてにわかに信じ難かった。

なので自転車で外に出掛けた。

用事を済ませて帰ろうかという頃には空が暗くなっていて、雨が降り出しそうだった。

なんとも律儀な天気である。

イヤ、天気予報をホメるべきか。

秋本番ということで、各地では秋祭りも盛んに行われていることかと思う。

ちょうど秋祭りで賑わう神社の横を通ったら、小さなスーパーの店先にて「秋満開」の様相を呈していた。

ナシ、カキ、ミカンなどが積まれている。

ナシもカキもミカンも、春や夏には見られなかった果物である。
ああ、秋なのね・・・と実感する。

そのスーパーではナシは栃木、カキは奈良、ミカンは長崎のものが並び、日本全国から秋の便りが届いているようなカンジであった。



スーパーのお向かいには花屋さんがあって、そこにはハロイーンのためにカボチャが積まれていた。

カボチャは1個150円、3個で350円ということで、フツーのカボチャに比べれば割高だが、ハロイーン商法というか、お客の足元をみた商売をしているお店よりは良心的な値段がついていた。

昨年だったろうか、この程度のカボチャに1000円くらいの値段が付いているのを見たことがあったものなぁ。

キンモクセイの香りが漂い、店先には秋の味覚が並ぶ・・・

良い季節になりました。


2012年10月16日火曜日

お知らせをふたつ


昨日キンモクセイの話をしたからだろうか。
今日、外に出るとキンモクセイの香りが普段よりもやや強めに漂っていた。

キンモクセイもこのブログを読んで、「ならば」と一念発起して香りを放ったのだろうか。
まさかね。

バカな話をしていないで、今日はちょっと宣伝をふたつほど。

これまでにも宣伝させてもらったが、改めて。

子供たちと都会の公園を歩きながら植物観察をするというイベント

全4回シリーズで、これまで「花について」「葉について」「茎・根について」とやってきて、
次回はいよいよ今年最終回「実について」であります。

毎年、この「実について」が一番盛り上がる。

公園内のドングリや、さまざまな木の実を拾いながら、実ができる理由などを考えてみる。

結構色んなタイプの実が落ちているもので、拾っているだけでコーフンするものだ。

次回最終回は11月3日(土)文化の日 於、代々木公園であります。
詳細・申込は コチラ までどうぞ。

もちろん今回だけの参加もOKですのでお気軽にご参加ください!


そして次は趣を変えて、まだ誰も見たことがないイングリッシュガーデンを豊富なスライドとともにご紹介するという、

今年7月にイギリスにいったときに、自分のもてるネットワークを最大限に活用して一般に公開されていない個人のお庭を見て回った。

もちろんイエローブックなどにも載っていない隠れた庭だ。
間違いなく、これまで日本人の誰もが到達しえなかった庭ということになる。


自分だけで写真を眺めているのももったいないので、限定20名様先着順ということで、このときの写真を見ていただく機会を設けました。

当日は英国の紅茶を飲みつつ、ビスケットをかじりつつ、リラックスして話を聞いていただければと思います。

12月2日(日) 10:30~12:30 
(事前のお申込みをお願いします)

詳細は下のチラシをご覧ください。

お問合・お申込は event@hanasaka-engei.com までお願いします。




2012年10月15日月曜日

足並みそろわない今年のキンモクセイ


秋たけなわ。

キンモクセイの香りがしたと思ったら、それはウスギモクセイだった、と書いたのは9月30日のことだった。

以来、真打ちであるキンモクセイが咲いたような、まだ咲いていなかったような・・・

毎年キンモクセイの咲く時期は、そこら一帯が甘い香りに包まれて 「「キンモクセイの咲いているのに気付かなかった 」なんてことはない。

ところが、今年は咲いていたような、まだ咲いていないような、という何とも中途半端なカンジがするのである。

ところどころのキンモクセイは咲いているが、ところどころのキンモクセイはまだこれからだったり、ところどころのキンモクセイはすでに終わっているといった具合に足並みがバラバラのような気がするのは僕だけだろうか。

とにかく一斉にウワーッとキンモクセイ臭がする事態には至っていない、と。

それはそれとして、キンモクセイの花は不思議な咲き方をするなぁといつも思う。

枝の、普段はなんともないところに突起ができて、それが膨らんで蕾となって花が咲く。
こんなところに花が咲くというのもちょっと不思議な気がするのだ。

オレンジ色の花が咲いていればそれを見たことがあると思うが、今日の一枚目の写真はまさに花が咲く直前の蕾をとらえてみた。

こんなに地味な蕾なんだよね。

それが膨れて中からオレンジ色の小さな花が飛び出すという仕組み。

こんな目立たない小さな花の蕾にも是非ご注目をいただければと思う。



2012年10月14日日曜日

季節外れの牡丹の話


今日は毎月開催している西武コミュニティカレッジでの
「実践、楽しく身につく園芸英語」
のあと、まっすぐ赤坂に向かった。

今日は赤坂ACTシアターで坂東玉三郎さん主演の
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を観に行ったのだった。

有吉佐和子原作の戯曲。

休憩をはさんで堂々の3時間越えではあったが、その世界にどんどん引き込まれてしまった。

それは玉三郎さんの演技力に他ならず、「お園」という芸者の人間味あふれる魅力にスッカリ魅せられてしまったから。

というわけで、久しぶりに仕事と関係のない有意義な時間を過ごしてリフレッシュできた。

玉三郎さんは今や人間国宝ともなり、歌舞伎界では押しも押されぬトップスターであるが、実は玉三郎さんに直接お目に掛かって「名刺交換」をしたことがある。

2009年にシネマ歌舞伎ということで、玉三郎さんの「牡丹亭」が東銀座の松竹劇場で上映された。

その初日には玉三郎さんの舞台挨拶があった。

舞台挨拶では、「牡丹亭」にちなんで立派な鉢植えのボタンが置かれた。

このボタンは数日前には劇場に到着していたが、舞台挨拶のその日まで誰か面倒をみてもらえないか、ということで、巡り巡って僕のところに話がやってきた。

淡々と手入れをして、舞台挨拶を会場の後方から見て、後片付けをしていたらば、スタッフの方が近寄ってきてこんなことを言った。

「玉三郎さんが、ボタンのことについて聞きたいと言っているんですがお話いただけますか?」

コトの大きさが良くつかめないまま、「ハイ・・」と返事をして案内された部屋に向かった。

そこに玉三郎さんがいた。

「初めまして・・・」といって僕は自分の名刺を差し出した。

すると玉三郎さんも「初めまして」と言って名刺をくださった。

白い名刺には「坂東玉三郎」とだけ書いてあった。

玉三郎さんが名刺を持っていること自体がちょっとした驚きだった。 この人の名前を知らない日本人なんているんだろうか?

そして10分くらいだろうか、ボタンとシャクヤクの違いや、植物をベランダで育てるときの注意点なんかをペチャクチャとお喋りした。
かなり植物のことはお好きなご様子で、なんなら僕の植物観察にきてくれれば喜んで案内するのに、なんて思ったことを思い出す。

今思えば、すごい人と、信じられないような会話をしたんだなぁと、今日の公演を見ていて改めて思った次第。

もちろんあの時の名刺は今も大切にとってある。

ボタンとはそんな不思議なご縁をもたらしてくれた有難い花だった。

2012年10月13日土曜日

リアル雑草魂


ついこの前まで家が建っていたと思っていたのに・・・

そんなカンジで空地というのを良く見かける。

家屋の解体屋さんというのも慣れたもので、あれよあれよという間に家が取り壊されて更地になる。

地面は平らに均されて、それはキレイなものだ。

でもキレイなのは数日のことで、気が付けばいつの間にやら雑草に覆われている、というのは良くあること。

最初の内は草丈せいぜい30~50センチ程度だけど、放っておくとアッという間に人間の背丈ほどのものが育つことになる。

空地に草ボーボーだと、ゴミを捨てられたり、その他不法投棄のターゲットになったりもする。
見通しが悪くなるので、防犯上も好ましいものではないし、虫たちが大繁殖したりすればご近所の方々も穏やかではいられなくなる。

そこで定期的に草刈りをしている空地なんてのも見かけることがある。

しかし、旺盛な繁殖力をもった雑草たちゆえ、草を刈ったくらいではへこたれない。

また数週間も経てば元通りに草ボーボーになってしまう。

どうするか?

除草剤?
いやいや、何事も薬に頼るのはよろしくない。

一番良いのは、上からカバーを掛けることかもしれない。


カバーをしておけば、風にのってやってくる雑草のタネがあったとしても、発芽して根を張るというところまでいかない。

草刈り後、土の中に残った根やタネがあったとしても、カバーがあれば光が乏しくなるので生長は妨げられるし、物理的に抑え込むので草ボーボーにはならない。

でもこれも徹底してやらないと僅かな隙間があれば、そこからヒョッコリと首をもたげる。


これなんかはかなり几帳面にやっている。

シートとシートの間には隙間がなく、シートも風で飛ばされないようにシッカリとペグが打込まれている。

ここは数週間前はまさに草ボーボーだった。

そこに3~4人の作業員がやってきて、草を刈ってこのようなシートを敷いていった。

午前中の3時間程度の作業だったと思う。
なかなか手早くて良い仕事振りである。

完璧なように見えるこのシート作戦も、排水升のところがくり抜かれているのだけど、そこから2種類の雑草がすでに育っているのが確認できた。


まさに雑草魂。

植物たちの生命力には本当に驚かされるねぇ。

2012年10月12日金曜日

クレイジーな秋


これは何の花でしょう?

最近は生け垣などにも良く使われるアレね。

この色、花びらのカンジ、すぐ分かるな。
ベニハナトキワマンサクでしょ。

正解。




じゃぁ、これは何の花でしょう?

なめてもらっちゃ困る。
これは誰が見たってアレでしょ。

甘い香り、白い花びら。
クチナシでしょ。

正解。

しかしそんな当たり前で簡単なことを聞きたくてこんな質問をしたんじゃないのよ。

では、ベニハナトキワマンサクとクチナシの花が咲くのは通常いつですか?

ベニハナトキワマンサクはだいたい3月中旬から5月くらいまで。
クチナシは6月くらいかなぁ。

で、今は何月ですか?

そう今は10月であります。

今日の2枚の写真は今日撮ったものだ。

どうです?
おかしいでしょ、明らかに。

春に咲く花が、どういうわけか秋の今頃に咲いているのだ。

こういうのを一般的には 「狂い咲き」 と言うのだろう。

サクラの狂い咲きなど、いわゆる落葉樹の狂い咲きの理由はなんとなく知っているんだけど、ベニハナトキワマンサクやクチナシのように常緑の狂い咲きってのはどういう理由なんだろうか。

良く分からないけど、とにもかくにも異常気象が影響しているのは間違いなさそうだ。

今日はたまたまバスに乗ったどこかの私立小学校の女の子を見かけたけど、制服は夏服だったし、麦わら帽みたいな涼しげな帽子を被っていたゾ。

交番の警察官もまだ夏服だったし・・・。

どうなっているのだ、大丈夫かニッポン。

2012年10月11日木曜日

紫色の秋


昨日はちょっと珍しいゴンズイをご紹介した。

赤と黒のビビッドな色遣いがなかなか新鮮だったことと思う。

一部では紅葉も始まったと聞くが、秋の色づきといえば「赤」か「黄」といったところが一般的なイメージだと思う。

今日は、秋に色づく紫をふたつ。

ちょっと木陰の普段目立たないところに、紫の花がたくさん咲いているのを見ることができる。

花穂といって、小さな花が穂状に咲いていて、例えるならラベンダーのようなカンジ。

ラベンダーはかなり洋風であるが、これは和のなかの和。

その名をヤブラン Liriope muscari  という。
ランという名が付いているが、ランとはまったく関係ない。

面白いのはその学名、とくに種小名 muscari だ。
ムスカリですよ。

春に咲く紫色の球根のムスカリの花と確かに雰囲気はちょっと似ていなくもない。

学名って本当に面白いね、こうやって関連性がでてくると。

紫の実をつけるものもある。

その名もムラサキシキブ Callicarpa japonica 



花は小さくて地味でさほど目立たなかったけど、緑色の実を結んで徐々に紫色に変色していくのがとても不思議な感じがする。

小さくて、丸くて、艶っぽい。

本当にこんなに美しいものをよくぞ神は与えたもうたな、と思わずにいられない。

これ以上に深い紫色となり完熟する。

そんな変化の様子をみるのも楽しいゾ。

紫の花、紫の実。

昔は高貴な色とされたというではないか。

そんなエレガントな色を探して散歩をするのも楽しい。




2012年10月10日水曜日

赤と黒


遠目に見ると何か赤い花が咲いているのかと思った。

近づいてみると、それは赤い実だった。

その名をゴンズイ Euscaphis japonica という。

あまり頻繁に見かける樹木ではない気がする。

ゴンズイだよなぁ、と思ってネット検索してみると海に棲むナマズの危ない魚のことばかり。

植物としてのゴンズイはあまり知られていないようであった。

それにしてもこの赤はなんとも言えない色で、かなり発色がヨロシイ。

そして裂けた実の中には黒いタネが並んでいる。



この赤と黒のスタンダール的な配色がなんとも独特な気がする。

このビビッドな配色は、鳥をひきつけて食べてもらって、タネをより遠くへ運んでもらおうという意図があるものと思われる。

これから実りの秋が本格化するにあたって、このような楽しい実がたくさん出てくると思う。

楽しみだねぇ。



2012年10月9日火曜日

なんでもドンと来い!


今日は朝からシンポジウムがあって出かけていた。

その名を「アジア植物品種保護シンポジウム」という。

これは、現在僕が大学院で教えている、植物の新品種を知的財産として扱う話を国際的な統一視点で語ろうというもの。

日本国内からも全国からの参加があり、外国もオランダ、ドイツ、デンマーク、ブラジル、アメリカ、中国、マレーシア、などから集まった。

全て英語によるプレゼンテーション、討論、質疑応答で、改めて語学はこの分野においても不可欠であると知る。

とにかくこの世界では新参者ゆえ、積極的に名刺を配ってネットワーキングに努めた。

外国参加者の中には何人か知っている顔もあって、ちょっと安心した。
強面(コワモテ)のオランダ人とも久しぶりに会って昔話に花が咲いた。


写真では参加者数は大したことなさそうだけど、張り切って前に座ったので写真に写っている人が少ないだけで、僕の後ろには結構な数の参加者があった。

まだ比較的知られていない分野ではあるが、少しでもこの種苗法、そして育成者権なるものの普及に役立つことができればと思う今日この頃であります。

子供向けの自然観察もやれば、こうやって国際交流も図るなど、なかなか守備範囲が広がってきたものだ。

もちろん庭づくりや、庭の手入れなどもやるし、翻訳、執筆
なんでもやります。

なんでもご相談ください。




2012年10月8日月曜日

この木なんの木?

昨日はあいにくの天気での植物観察だった。

今日は一転して秋晴れ。

たまった仕事をするため終日家にいてシコシコと机に向かっているのだが、近所の幼稚園だろうか、運動会の賑やかなアナウンスや音楽が聞こえてきて楽しそうなんである。

秋の運動会シーズンってやつね。

自分にも子供がいたら、はりきって良いところを見せたいタイプなので、運動会の歓声を遠くに聞きながらちょっとだけ血がたぎった。

さて、昨日は小雨のなか子供たちと何を見ていたかといえば茎と根なんだけど、内容の一部として樹木の樹皮にも注目した。

樹皮もそれぞれで、縦じま、横じま、まだら、亀甲・・・などなど色んなパターンがあるし、柔らかいもの、硬いもの、スベスベしているもの、ゴツゴツしているものなどバリエーションに富んでいる。

普段は意識的に樹皮に触れるなんて機会はないので、実際にいろいろと触ってもらった。
例えばイチョウなんて意に反してフカフカの柔らい樹皮だったりするので、面白い発見がある。

樹皮をよく見れば、カラスウリが巻き付いていたり、アリ、なめくじ、クモなどもいたし、何かの昆虫の卵が産みつけられていたり、ニホンミツバチの巣があったり、コケがむしていたり・・・

木はさまざまな生物の棲み処を提供しているんだ、なんてことも見た。

昨日見た中から代表して8つの樹木の樹皮の写真を載せてみた。

すぐに何の樹皮か分かるかな?










【正解】
①イチョウ
②クスノキ
③ケヤキ
④サルスベリ
⑤シラカバ
⑥ヒマラヤスギ
⑦プラタナス
⑧マツ
どうです?

面白いでしょ。

いくつ分かりましたか?

植物図鑑にご参加された方から概ね楽しかったというご感想を頂戴していて、それも大きな励みととなります。

「お話が分かりやすくて、子供が興味をもって真剣にメモをとっていました。あとで丁寧にまとめたいと思っています。これからの学校の勉強にも役立ちそうです。」

「とても有意義でした。有難うございました。植物に興味のある娘に何かもっと楽しく植物のことを知る機会がないものかと思っていましたので大変助かりました。今まで気が付かずに通り過ぎていた草花にも目がとまるようになると思います。」

「五感を使って様々な植物を観察することを体験し、オリジナル図鑑ができてとても良かったです。あっという間の時間でした。また近所などお散歩しながら親子でいろいろ観察したいです。」

・・・というわけで、今年はあと1回。
11月3日(土)文化の日です。

詳細・お申し込みは コチラ までどうぞ。



2012年10月7日日曜日

根と茎について考えた日


今日は子供たちとの植物観察の日だった。

昨晩激しい雨が降ったけど、にわか雨ではないかとタカをくくっていた。

朝起きて新聞を取りに外へでると、シトシトと雨が降っていた。

天気予報を見ると天気は回復基調にあるということだったし、中止するほどザーザー雨が降っているわけではなかった。

なので、前向きに、そして楽観的に決行することにした。

これまでも台風や梅雨の間にも奇跡的に植物観察の間だけ降られなかったということもあって、裏付けのない自信のようなものもあった。

10時にスタートしたのだけど、パラパラと雨が降っていた。

そのうち晴れあがるのでは・・・ という淡い期待をよそに、ときおり雨足が強まったりした。

困った・・・・

天気ばかりはどうしようもない。

でも考えようによっては、雨が降るというのも自然の出来事。
自然観察を自然のなりゆきを受け入れながら行うというのは、自然観察の本道のような気もする。

途中で中止にするほどでもなかったので、とにかくやり切った。

やり切ったあと、後片付けをして原宿駅に向かって歩いていると晴れ間がのぞいて陽が射してきた。

まったく・・・ もう2時間ずれてくれればねぇ。

そんな訳で今年の植物観察も残りあと1回となった。
次回は11月3日(土)文化の日であります。

実についてというテーマで、これが4回シリーズの中では一番面白いのではないかなぁ。
ドングリをはじめ、代々木公園のさまざまな実について考えます。

次回こそは天気が良いことを願って・・・




2012年10月6日土曜日

ドングリとクマの抜き差しならないカンケイ


クマが人里におりてきて大騒ぎとなる。

ヒトに危害を加える恐れがあり、やむなく射殺される・・・。

そんなニュースをここ数年聞くようになった。

クマが人里におりてくるには理由がある。

クマのエサとなる、ドングリなどの木の実が最近の温暖化や天候不順で不作となっているのだ。

腹をすかせたクマたちはやむなくエサを求めて人里までやってくる。

なんともやりきれない話である。

しかし、あんなに大きなカラダをしたクマがドングリ程度で腹が膨れるのだろうか、という疑問もないわけではない。

恐らく大量のドングリを平らげるのだろう。

そもそもドングリはなんで出来るかといえば、シラカシ、ミズナラ、クヌギ、など主にブナ科の木々が子孫を残すためにできるわけだ。

タンポポのタネと同様、親株よりも遠くへ運ばれることで近親同志での競争を避けようとしている。

タンポポは風にのってタネが遠くへ運ばれるが、ドングリはクマ、キツネ、リス、タヌキなどの小動物に食べらることを前提にしている。

どういうことかというと、彼らのエサとして自らを提供するかわりに、その一部が彼らの糞に消化されずに残ったり、あるいは彼らが冬の間のエサとして備蓄するためにどこかに埋められてることを期待しているのだ。

大量のドングリを土の中に埋めた動物たちは、その全てをどこに埋めたか、なんて覚えていやしないのだ。

となると、埋められて忘れられたドングリの幾つかが翌春に芽を出すということになる。

これによって、ドングリたちは当初木から落ちてきた場所からはるか離れた新天地にテリトリーを広げることができるのだ。

そのためにもドングリは沢山できることになっている。

ドングリの木の下がドングリで埋め尽くされそうになっているのを見たことがないだろうか。

それにはそんな理由があったのだ。

都内の公園でもたくさんのドングリを見かける。

これらを山にいるクマのもとに届けられないものか、と真剣に考えてしまうよ。



2012年10月5日金曜日

学びの秋?


昨年イギリスに出掛けた時にのぞいた本屋さんで見かけた。

英国のアロマセラピーの老舗であるニールズヤードレメディーズが出した本。
本のタイトルもそのまんま Neal's Yard Remedies。

サブタイトルとして
Cook, Brew and Blend Your Own Herbs
とあった。

代表的なハーブの紹介、それらの利用のしかた、はてはハーブの育て方なんかも網羅されている中身の濃い本だった。


日本にもニールズヤードはあるわけだから、日本でも出版されればいいのに・・・
と思ったことを覚えている。

そしてそれが現実のものに・・・。

ナントこの本の監修というかたちでお手伝いをさせていただいた。

翻訳の方がいらっしゃるので、僕は植物の部分で分かりにくいところをお手伝いした程度なのだけど。

翻訳のプロとはいっても、園芸や植物の用語や概念ってのはなかなか分かりにくいものだ。

それだったら何でも聞いてくださいよ~ といったところだろうか。

なんていったって 『実践、楽しく身につく園芸英語』を毎月開講して、そういう問題を扱っているわけだから。

・・・・そんなわけでさりげなく宣伝です。

ちょっと分かりにくい園芸や植物の用語や概念を分かりやすく解説する講座で、紅茶を飲みながらリラックスした気分で楽しく学べます。

英語力は一切問いません。
なぜなら語学講座ではなく、英語を通じて英国園芸文化を考える講座だからです。

毎月第2日曜日10:30~12:00開催です。

お試し(体験講座)もありますので、お気軽にご参加ください。

お問い合わせ、お申し込みは
西武コミュニティカレッジ tel: 03-5949-5481 まで。





2012年10月4日木曜日

忙しい理由


最近、確かに忙しく感じる。

でもその理由は自分が一番良くわかっている。

ちょっと前にブログで書いたと思うけど、今月から新しい仕事を始めたのだ。

東京理科大学大学院イノベーション研究科知的財産専攻にて講師をすることになった。

自分自身、体力バカというか、頭よりもカラダを動かしていることが性分に合っていると自覚はあるのだが、こうやって大学院の教壇に立つことになろうとは人生とはまったくもって不思議なものである。

人前で話すことは苦にならないというか、むしろ好きな方だけど、この場合は勝手が違いすぎる。

「種苗法」という、植物の新品種を知的財産と捉え、保護、活用していくという内容の授業を受け持つことになった。

いわば法律の話なので、正直、専門外といえなくもない。

弁護士や弁理士のような法律家でもなく、かといって育種家でもない、というとても中途半端な立場ながら、自分なりの立ち位置があって、自分なりの伝え方があるのではないかと思って引き受けることにした。

しかし言うほど容易くはない。
大学院ゆえ、普段自分が行っている講演や講義とは要求されるレベルが異なってくる。

良い対比としては、今度の日曜日にやる子供たちとの植物観察は理屈抜きに楽しいのだけど。

・・・ということで、正直に告白すると今年の1月あたりから、9月の開講に向けてキリキリと胃の痛くなるような準備を進めてきた。

そして先週、ついに開講の運びとなった。

いくら準備しても十分ということはなく、常に不安を抱えながらの日々。

そしてこの「種苗法」を単独科目として取り扱っている教育機関は現在我が国には存在しないので、先駆者としての責任とやりがいは感じている。

しかし、毎週講義があるので来年の1月まで気の抜けない日々を送ることとなる。

幼稚園生から大学院生まで、おかげさまで守備範囲はかなり広くなったと思う。



2012年10月3日水曜日

わざわざの代々木公園


今もっとも旬な花のひとつ ヒガンバナ Lycoris radiata

燃えるような赤い花が印象的だ。

ちょっと赤を強調してみようかなということで、カメラにもともと備わっている「極彩色モード」で撮ったらばこんなにケバケバしい色になってしまった。

赤ばかりではない。
白いヒガンバナもある。


赤白入り乱れてなんともめでたいカンジがする。

ヒガンバナが絨毯のように一面に咲き乱れることで最近有名になったのは埼玉県日高市の巾着田。

それだけで、はるばる遠方からヒガンバナを見にやってくる人がいるということは、たかが花とあなどるなかれ、立派な観光資源であるということが分かる。

さて、この紅白のヒガンバナが咲いていたのはどこでしょう?

今日のタイトルを見れば一目瞭然であるが、代々木公園だ。

こんどの日曜日に予定している子供たちとの植物観察の下見に出かけたというわけだ。

都市緑化フェアにはわざわざ繰り出す余裕がない、と昨日書いたばかりだが、代々木公園には繰り出す余裕があったのだ。

余裕というのにはやや語弊がある。

これも立派な仕事なので、なんとか時間をやりくりして出かけたというのが正直なところである。

で、下見の成果はまずまずで、今度の日曜日にどのようなコース取りで歩いて、どのような話をするかイメージできた。

こんどのテーマは「茎と根について」で、斬新な切り口で楽しく学べればと思う。
あとは晴れることを祈るのみ。

もしこのブログを読んでいて、まだ申し込みたいという場合は是非下記メールアドレスまで連絡ください。

秋の爽やかな空気を胸一杯吸いながら楽しく代々木公園を歩きませんか。