2011年5月17日火曜日

ホオノキ 若葉



ホオノキ Magnolia obovata をご存知だろうか。

以前、花咲ブログで食器のように使われている大きな葉っぱについてご紹介したのがそうなのだが覚えていますでしょうか?

葉っぱの長さが40センチくらいはある大きな葉のなる樹である。

では木に葉がついているときはどんな姿をしているのだろか?

ホオノキは学名 Magnolia (マグノリア) からも分かるように、モクレンの仲間である。

秋には紅葉(といってもあまり鮮やかではないが)、して落葉する。

そして春にはキレイな緑色の葉をだす。



ホオノキの葉はとても大きい。

写真で分かるように枝の先端からグルリと全方向に葉が出ているのがなんとも特徴的だ。

そしてその先に花のつぼみが付いてる。

花はまぁまぁ大きい。

花そのものはモクレンでもタイサンボクでもホオノキでもだいたい構造は同じ Magnolia として共通である。
花びらは大きくて、雄しべ、雌しべが無数にある。
そして雄しべ、雌しべともに中心の軸に対して らせん状 についているのが Magnolia の一番の特徴なのだ。

ちょっと言っていることが分かりにくい・・・ と思われた方、申し訳ない。

明日はその らせん状 ってどういう意味なのかについて書いてみよう。

今日はちょっと神秘的なホオノキの葉、そして花をご観賞いただければと思う。



(つづく)










2011年5月16日月曜日

若葉のころ

昨日は赤い若葉について書いた。

やはり緑色が王道というか多数派であることは間違いがない。
そういう意味ではいきなり変化球から入ってしまった。

今日は緑色の若葉について書いてみよう。

春になると一斉に新緑の季節となる。

ここでよくある勘違いについてお話ししてみよう。

カエデ、イチョウ、ケヤキなどの落葉樹は秋になると紅葉/黄葉して枝から葉が落ちて冬を越す。
そして春になると新しい芽を吹く。
でもキンモクセイ、ツバキ、クスノキなどの常緑樹は葉が落ちないんでしょ。

こういうご意見である。

ナルホド常緑樹は落葉樹のように一斉に葉が落ちることはないが、少しづつ葉の入れ替わりが起きている。

大きなクスノキの木の下を見てみれば沢山葉っぱが落ちている。

常緑樹も落葉するのだ。

まぁ当たり前といえばそうなんだけど、そういう当たり前ももっともらしくお伝えすることもこの花咲ブログの使命であると勝手に思っている。

オリーブ Olea europaea

キンモクセイ Osmanthus fragrans

シラカシ Quercus myrsinifolia

メタセコイヤ Metasequoia glyptostroboides

カエデ Acer palmatum



ヒマラヤスギ Cedrus deodara


さて緑色の新芽とはいっても、すでに育ったオトナの葉に比べると幾つかの違いに気付く。

まずなんといっても小さい。
精巧にできたミニチュアの葉という感じもする。
でも中には若葉のころと、オトナの葉で完全に形が変ってしまうものがいくつかあるので要注意である。             《例:クワ、カクレミノなど》

次に色が薄い。
生まれたてゆえ、まだ淡い色をしている。

そして感触が柔らかい。
生まれたてゆえ、かなりソフトである。

さらには香りがオトナの葉と異なる。
一概には言えないかもしれないが、概ね若葉のほうが香りが強い気がする。

葉っぱに鼻を近づけてニオイを嗅いでもなかなか分からないと思うので、若葉を1枚手にとってクシュクシュと丸めてこすってみたりすると分かりやすいはずだ。

そうやって生まれたての初々しい葉っぱも時間の経過とともに段々大きく、硬く、濃い色になっていく。

そのあたりの変化を観察していくのも面白いと思うよ。









2011年5月15日日曜日

赤い新芽

今日は良い天気だった。

お出掛けの方も多かったのではないだろうか。
花咲ジジイも朝から今まで出掛けて5月の爽やかな陽気を楽しんだ。

気温は真夏ほどでもなくとも紫外線はかなり強いので要注意である。

さて、今日の話題も書こう書こうと思いつつ時間が経ってしまったものだ。
旬の話題とは言い難いが、どうにかまだ目にすることができる話なので書くことにした。

今は新緑の季節。
落葉樹も広葉樹も一斉に新たな芽を出してグングン生長する。

「新緑の季節」 と書いたけど、色を注意深く見て欲しい。

新しい芽は果たして何色をしているだろうか?

「緑に決まってるでしょ」 なんて言わないでじっくりと見て欲しい。

赤い新芽というのが案外多いのに気付かないだろうか?

それらのほとんどはずっと赤いままではなくて、時間の経過とともに少しずつ緑色に変っていく。

そして柔らかい。

赤くて柔らかいというのは、何やら赤ちゃんのようだ。

幾つか写真をお見せしよう。

イタドリ Fallopia japonica

アカメガシワ Mallotus japonicus

クスノキ Cinnamomum camphora

レッドロビン Photinia x fraseri

アセビ Pieris japonica

とこれらは一例であって枚挙にいとまがない。

なんで新芽が赤いのか?

これは冒頭で書いた 紫外線 と深い関わりがあるといわれている。

新芽はまだ世の中に出たばかり、赤ちゃんのように柔らかでデリケートである。
それがいきなり強い紫外線を浴びたのでは良いことはない。

そこで若葉のなかにアントシアンという赤い色素ができて若い細胞を紫外線から守っているのだ。

葉の成長とともにアントシアニンは徐々に薄れて、葉は大きく硬くなって光合成を盛んに行うようになるのである。

そんな訳なので 「異常気象もここまできたか、5月だってのにもう紅葉か」 と勘違いせずに若い葉っぱにそっと触れてみてほしい。







2011年5月14日土曜日

第13回国際バラとガーデニングショウ



今年も行ってきました 第13回国際バラとガーデニングショウ。

土曜日+晴天=大混雑

人ごみが苦手なので、サッと行ってサッと帰ってこようと思って、開場9:30には西武球場駅にいた。

すごい数の人たちが並んでいたので 「急ぐこともあるまい」 と、球場前にあった焼き物市などを冷やかしていた。

ころを見計らって入場。

砂糖に群がるアリのように球場内へと人々が吸い込まれていく。

ガーデニングショウへの賛否、好き嫌いは置いておきまして、とにかくスゴイ盛り上がりでありました。
震災による自粛ムードは一応払拭されたものと思われた。


どんな人が、どんな庭を出展しているのか、どんな道具や小物が売っているのか、といったところをササササッと足早に見た。



外国のお庭のワンシーンを切り取ったかのような庭がやっぱり多かったなぁ。
そして皆熱心にひとつひとつのショウガーデンを見て、そして写真に収めていた。

景気が悪いとか、震災の影響云々とあるが、なんのなんの日本経済はなかなかどうして元気なのではないかな、などとと思ってしまう。

まっすぐ歩くのも憚れるくらいの人出で、人ごみが得意ではなくてスッカリ人酔いしてしまった。

早くオウチに帰りたいモードになって2時間ほどで西武ドームを後にした。

カラッとした風が気持ちの良い五月晴れの土曜日だった。




悲しい花壇

昨日はブログをアップしようにも、このブログの供給元である blogger の不調だかなんだかで、投稿のページも開けず結局昨日の分はアップできなかった。

さらには一昨日の分の記事は表示されていなかったし、一体どうしたんだGoogleよ。
(bloggerはGoogleが提供するブログ)

普段は 写真を選ぶ → 記事を書く → 文字の色、サイズなど調整し、行間を整え、写真を適当な場所に移動 → アップ(完成) という順序をふむ。

お気づきの方もいらっしゃるかと思うが、最近は改行して適度な行間を作ろうにも勝手に何行も開いてしまったり、あるいはその逆に全部詰まってしまったりして思うようなレイアウトにならない。
一番の問題は タテ の写真が全てヨコに表示されること。

行間など何度もやり直してアップするのだが、その手直し部分を全く無視したデタラメなレイアウトでアップされる。

本当に頭にくる。
何度もああでもない、こうでもないとやり直すので時間もエラくかかるし、出来上がったものを見ると自分のやったものと違うものができるなんて。

で、挙句の果てが昨日のように 記事がアップできない という最悪のケースだ。
なんとかならないのか・・・。

どなたか何か良い解決方法を知っていたら教えて下さい。

さて気を取り直して昨日の分のお話を。


5月も半ばとなった。
本当に時間が経つのが早くてイヤになってしまう。

焦らず、のんびりと散歩をする余裕があってもいい。

花咲ジジイの場合、散歩がすなわちメシのタネというか、ブログネタとの遭遇チャンスなのでかなりギラギラした視線をあちこちに投げかけながら歩いている。

ほのぼのとした場面にであうこともあれば、感心させれたり、学んだり、それは様々である。

この前はこんな花壇を見かけた。

花壇は歩道のほぼ中央にあって、サツキかなにかが植えてあった。
花壇の縁にはチューリップが等間隔に植えられていた。

もうすでにチューリップの花はなく、残った葉っぱが茶色く変色するところだった。

そんな花壇のなかに立て看板が埋め込まれていた。


草花撤去作業のお知らせ
この場所に植えられているチューリップなどの草花は、
低木などの植栽(補植)作業に際し支障となっております。
そのため、これらの草花を管理されている方は移植・撤去などの処置をお願い致します。
処置されない場合は、撤去、処分させていただきますので、
ご理解、ご協力をお願い致します。

察するに、区の管理である花壇に誰かが無断でチューリップを植えたらしい。
それが 「イケナイ」 と言っているわけだ、この看板は。

いいじゃないか別に、と思わないでもない。

確かに自分の所有でない花壇に勝手に草花を植えるのは良くないことなのかもしれない。
でも、それで誰かが迷惑を被ったりすれば話は別だが、
大抵は 「あら、キレイじゃない」 「チューリップカワイイわね」 と思うのではないだろうか。

町を花で飾ることは良いことだと思う。

でも、持ち主に断りなくやるのはマズイ。

・・・・なんとも悩ましい問題である。

あちらを立てれば、こちらが立たず。
花と笑顔であふれるウキウキ村なんてのはこの世に存在しないんだろうなぁ。









2011年5月12日木曜日

恐るべきタネの話
  


昨日は 「タネツケバナの実が裂けてタネがはじけ飛ぶことでタネをより遠くへやろうとしている」 とご紹介した。


今日も引き続きタネの話。

今、道路脇などで見かけることができるオレンジ色の花びらといえばコレ。

ナガミヒナゲシ Papaver dubium である。


オレンジ色の花びらが薄くて光に照らされて輝くさまはなんとも繊細な感じがする。

でもそれで終わってはいけない。

良く見ると面白いというか、スゴイことがあるのだ。


花を見れば4枚の花びらがあって、中心部にひとつの大きな雌しべ、沢山の雄しべがあることが分かる。


花はじきに終わってしまうと、いわゆる芥子坊主(けしぼうず)が残る。




これは誰でも見たことがあるだろう。


今日はこの芥子坊主にスポットライトを浴びせてみたい。


花びらが散ったばかりの芥子坊主はまだ緑色をしているが、時間の経過とともに少しづつ茶色を帯びてくる。

なるほど色が変るのね とそれだけで見切ったと思ってはいけない。


もっとよく見てみると、芥子坊主の上部は緑色のときは 「閉じている」 のだけど、茶色く熟してくるとパカッと窓が開くように開いているのが分かるだろうか?




芥子坊主のなかにはおびただしい数のタネが入っていて、熟して頃を迎えると芥子坊主の上部の窓が開いてタネがこぼれ落ちる仕掛けになっているのだ。


おびただしいってどのくらいかというと、1000とも2000とも言われている。


茶色くなった芥子坊主を振ってみれば、ぽろぽろと細かいタネがこぼれだす。




大きさは本当に小さい。

ケシ粒 という言葉があるでしょ。


タンポポの綿帽子には200くらいのタネがついているのだが、ナガミヒナゲシはその10倍くらいのタネがひとつの個体から生まれるのだから、生存競争戦略においてはまず数で優位に立っている。


では、どのようにして遠くへ運ばれるのか。


芥子坊主はたいてい長い茎の先についている。

茎は細長くて風に揺れるが、しなやかで折れることは少ない。


そうすると風で茎がしなったときに、こっちでポロポロ、あっちでポロポロとこぼれ落ちるので親株があった場所よりはいくらか離れることが出来る。


さらにしばらくすると芥子坊主そのものがポロリと茎の先端から落ちて転がったとしたら・・・。


風でしなった程度では芥子坊主の中のタネが全てこぼれ落ちるようなことはない。

芥子坊主が地面に落ちた後も、芥子坊主が風で地面を転がったり、動物に蹴られたりするたびに、あっちでポロポロ、こっちでポロポロとタネをバラまくことになる。






熟してある程度タネがこぼれたと思われる芥子坊主を半分に切ってみた。

中は真っ黒のタネがビッシリ残っていた。


では、まだ青い実はどうだ?

エイヤ、と半分に切ってみる。






ぞっとするくらいの数の白いタネの子供たちがスタンバっているのが分かるだろうか。


雑草魂なんて言葉で軽く片付けてはいけない。

彼らの生き残りのための戦略はハンパではないのだ。




















2011年5月11日水曜日

新発見の御報告



今日のこの冷たい雨はどうしたんでしょうか。
昨日は暑かったし。
こう気温の差が激しいとついていくのが大変だ。

さて、新発見の御報告という大それたタイトルをつけてしまったが、リラックスして読んでいただきたい。

ありがちな雑草のひとつとして
タネツケバナ Cardamine scutata というのがある。

一番上の写真がそうなのだが、アブラナ科の特徴である小さい白い花の花びらが4枚ある。

アブラナ科の花は十字花といって花びらが4枚十字架のようになっているのが特徴である。
さらにナタネ油をとる菜の花を思い出していただきたいのだが、実はサヤのようになっていて、そのなかに沢山のタネが詰まっている。



これもアブラナ科の特徴だ。
 

白い花のタネツケバナも、黄色い花のナノハナも、紫色の花のムラサキハナナも花びらは4枚だし、実のかたちが全てサヤになっているのが分かると思う。

さてこれからが本題だ。

タンポポは綿毛のようなフワフワの冠毛が風をキャッチしてタネをより遠くまで飛ばそうとしている、と書いた。

タネをできるだけ遠くへやりたいのは植物全てに共通した願望であるが、その方法はまちまちなのだ。

タンポポのように風に頼るもの、ヒッツキムシのように動物にくっついて移動するもの、川・海の流れなど水に頼るものなどなど、色んなバリエーションがある。
なんでも他人任せかというとそうでもなくて、アブラナ科のやつらの多くは自ら遠くへタネをやる工夫をしている。

それはなにかというと 「飛ばす」 であります。

ちょっと意外でしょ。

受粉、受精というプロセスを経て、実の中にタネができる。
実は少しづつ熟していって、飛び立つタイミングを待つ。

タネが 「もういいよ」 というと、実がパチンとはじけてサヤの中にあるタネが遠くへはじけ飛ぶのだ。
サヤはちょうどインゲン豆のようになっていて、熟すと両側の皮が勢い良く剥けて、その勢いでタネがはじける。

この前、タネツケバナを見つけてサヤのところを チョコン と触ったとたん パチン と勢い良く実がはじけてタネが飛び出した。



そのタネのひとつが僕の目に入ってしまった。

あっ、とは思ったけど急いでいたし、そのときはあまり気にならなかったのでその場を離れた。

そのことがあったのは赤坂御用地、青山のあたりだった。
自転車で移動していて、目的地である世田谷に向かっていた。
ペダルを踏んでいるうちに目の中のタネが気になるようになった。
徐々に異物感が増していく。
しかし急いでいたので、気にしないように務めてペダルをこいだ。

目的地の世田谷に待ち合わせ時間ちょっと前に着くことができたので、近くのトイレの手洗いで鏡を見た。

すると目尻のあたりに白くて小さいタネがポツっとひとつあるのが見えたので、指先でちょいちょいとやったら、ポロリととれた。

なんという爽快感。

こんなにちっこいのに煩わせやがって・・・・ と思ったのだが、そのとき 「!!」と気付いた。

青山で僕の目に入り込んだタネは十数キロ離れた世田谷まで、まんまと旅をしたことになる。

風にのる、鳥に運んでもらうなど、いわゆる王道的な方法は皆の知るところだが、人間の目に入って移動するというのは、まだだれも言及したことのない斬新な移動方法であると思うのだ。

そんなわけで 「新発見の御報告」 。










2011年5月10日火曜日

身近なタンポポの意外な話 
         
身近でありふれたタンポポだけど、話したいことはたくさんある。

今日の写真を見て何か気付かないだろうか?
黄色いタンポポの花が咲いていて、白い綿毛のポンポンが見える。


そう、背丈が違うのだ。

気付いた方はなかなかスルドイ。

植物たちは雄しべの花粉を雌しべになんとか渡し(受粉)、受精して、そしてタネをつくる。
子孫を残すわけだ。

ではタネができればそれでOKか? というと否で、そのタネをなんとか自分よりも遠くへやりたいのだ。
だって、親と同じところで育ってしまっては、限られたスペースで、太陽の光、土中の水分、養分などを同族同士で奪い合うことになるのだから。


それでは効率がよろしくないので、タネを色んな工夫で遠くへやろうとしている。

そのひとつが、タンポポのように風にのせてフワフワと飛ばす方法。

同じ飛ばすなら、低いところから飛ばすのと、高いところから飛ばすのではどちらがより遠くへ飛ぶだろうか?

答えは明らか。

そんな工夫がこの写真からみてとれる。

花のほうが背が低くて、綿毛の種のほうが背が高いでしょ。
スゴイ工夫だと思いませんか?

またそんなこと言っちゃって・・・ と思う方、道端や空き地に咲くタンポポを見てみて。
本当だから。



花咲ジジイがこの前見かけたのは、なんと綿帽子の茎の長さが80センチくらいあるものだった。

一番上の写真はせいぜい30センチくらいかなと思うのだけど、これはケタが違った。

ひょろろ~ん と伸びた様子は綿帽子の大きさと茎の長さを比較してみれば想像がつき易いかと思う。

なんでこんなに背が伸びたのか考えると 「競争」 の末なんだと思う。
これはあくまでも私見ではあるので間違っているかもしれない。

まわりの草とか、ハルジョン(恐らく)はかなり背が高い。
こういう背の高いやつらに囲まれていたのでは遠くにタネを飛ばそうにも、やつらに阻まれてタネを遠くに飛ばせないと本能的に感じたのではないか?

そのために 「よーし、ならばやつらよりも高くなってやろう」 と決意した結果がこのひょろ~んとした長い茎なんではないかと思うのだ。

そんなバカな。
所詮、植物なのにそんな意思を持ったかのように背が伸びるわけがないじゃないか。

そう思われた方は、それはそれでアリだと思う。

しかし、理屈で全て説明がつかないのが自然の偉大なところなんだと思う。








2011年5月9日月曜日

地味な花 ヤマモモ
  

あっちこっちに話が飛んでしまって申し訳ない。

本来であれば、それぞれの話がなんとなく繋がるように書こうとは思うのだけど、とにかく今の時期は色んなことが起きていていて、なかなか追いつかないのだ。

で、今日は地味な花の話。

これまでも、イチョウを筆頭に、ケヤキなど目立たない花について書いてきた。

そして、植物たちに何が起きているかを知るには上、下、前、後などキョロキョロすべし とも書いてきた。

そうやって地面を見ていたら、花壇の植え込み一面が何やらこげ茶色のモジャモジャで埋め尽くされていた。

何ジャ?このモジャモジャは?

毛虫であればそれはホラーだが、動く気配もない。
手にすくえば手から溢れそうなそのモジャモジャの上を見るとヤマモモ Myrica rubra がたくさん茂っていた。


ヤマモモは秋になると真っ赤なイチゴのような実をつける。
そしてその実は食べることができる。

ヤマモモは雌雄異株といって、オスの木とメスの木が分かれている。
これはイチョウと同じ理屈だ。

で、このモジャモジャした物体はオスの花がら。
風媒花として大量の花粉を飛び散らした挙句がこれなのだ。



木の枝にもすでに枯れたオスの花が未練がましく引っかかっていた。

オスの木にはオスの花しか咲かない。
オスの花しか咲かないので実はならない。

ではメスの木はどうなっているのだろう?



メスの木には小さくて丸いメスの花がなっていた。
花びらもないなんとも地味な花であるが、これが風媒花の特徴なのだからしょうがない。



もうすでにヤマモモの実の片鱗が見えなくもないが、これはこうやって暑い夏を越えて、赤くて甘い実をつけるのだ。

またそのころ会おうぞ、ヤマモモよ。

アディオス・ヤマモモ。