2012年11月17日土曜日

花咲ブログ特別編の御案内


いつも花咲ブログを読んでいただき有難うございます。

これから約2週間、通常の花咲ブログとは異なる内容で日々綴っていきたいと思っています。

屋久島にウィルソン株という大きな杉の切り株があるのをご存知の方も多いと思います。

でもウィルソンって誰なんでしょう?

ウィルソンは、アーネスト・ヘンリー・ウィルソン(1876-1930)という名の英国人プラントコレクターであります。

彼は英国に2000を超えるアジアの植物を持ち込み紹介した人物として知られています。

彼が屋久島を訪れたときにこの巨大な切り株の洞で雨宿りをしたことからウィルソン株という名が残ったといいます。

ウィルソンは屋久島だけではなく、日本を縦断して各地の植生を調査したようです。

そんな彼の100年前の足跡を忠実にたどって彼の偉業を見直すために英国人が2名やってきます。

そのうちの一人が、僕がキューガーデンにいたときのボスです。

彼からこの旅に同行して手伝ってくれ、と頼まれたのはもう2年くらい前。

東日本大震災で予定が延期になっていたのですが、いよいよ満を持して彼らがやってくるというわけです。

ということで、これから約2週間、彼らと寝食をともにして日本を縦断する旅が始まります。

観光旅行ではなく、主に樹木にフォーカスした旅ですので珍しいものに沢山遭遇できるものと今からとてもコーフンしております。

キューガーデンのボスは樹木に関しては世界トップ級のエキスパートですので、学ぶことが沢山あるはずです。

日程的にはかなり厳しいため、日々かなりの強行軍となり、疲弊していくことが予想されますが気合と根性で頑張ります。

珍道中となること必至で、どんなドラマがあるか楽しみです。

できるだけ、マメマメしくブログをアップして、その日の収穫などお知らせしていきたいと思っています。


今日は彼らを出迎えて雨の都内を精力的に巡ったものの、雨足が思いのほか強くなり、明日からの長旅に備えて早めに切り上げました。

ボスはこの雨でも傘をささず、というか持ってきてないんだなぁ、これが。

見かねて折り畳み傘を貸して差し上げました。

というわけで、明日の早朝に出発です!

この旅、乞うご期待デス!!

2012年11月16日金曜日

フクザツな季節


11月も半ばを過ぎて、今年も残りわずかとなってきた。

お目に掛かる人によっては、もう今年最後になると思われる人もいるので
「どうぞ良いお年を・・・」なんて別れ際に言ったりする。

もうそんな時期なんである。

気温もそれなりに低くなってきた。

風に吹かれて、落葉が目立つようになってきた。

かと思えば、キョウチクトウなんて夏の花がまだ頑張って咲いている。

近所を歩けば、黄色い花はツワブキか。

これは冬の花ね。

その横にはミツマタがツボミを膨らまし始めていた。


ミツマタが花を咲かすのは早春頃かな。

というわけで、春夏秋冬が入り乱れてのフクザツな11月となっている。

何を着て出掛ければいいのか迷っちゃうよねぇ。


2012年11月15日木曜日

昭和の香り・・・


今日はいつもよりも遅めのブログアップであります。

なんでか、と申しますと毎週木曜日は現在東京理科大学大学院で講師業を営んでおりまして、それが終わってヘトヘトになって帰ってくるからであります。

大学院で非常勤講師の仕事なんてのは初めてのことで、それはそれは神経が磨り減るんでございます。

全15回講義のうち、どうにか半分を終えてヤマを越えた感があります。

まだ予断は許しませんが・・・

さて、その大学院は飯田橋にありますが、周辺を歩くといろいろと面白いものがあるものでございます。

例えばこの古い印刷会社の社屋。

昭和の香りがプンプンと漂ってるのが分かりますでしょうか。


どうやら今は閉鎖されているようですが、その佇まいがなんとも物悲しいレトロな昭和なカンジなんであります。

ふむふむと周辺から様子を伺います。

すると金網の向こうに真っ赤に紅葉している「何か」が目に入ってくるではありませんか。


なんでございましょう?

近寄れないので、カメラのズーム機能をつかって見てみましたところ、どうやらヨウシュヤマゴボウのようでございました。


こんなに旺盛に生育したヨウシュヤマゴボウというのもお珍しい。

思わずパチリと写真におさめたんでございます。

こんなところに燃ゆる秋でございますね。

それではご機嫌よろしゅうございます。





2012年11月14日水曜日

嬉しい便り


今年最後の子供たちとの植物観察をしたのは11月3日文化の日のことだった。

今年でこのイベントも丸3年目となる。

当初は全く参加者が集まらずやめてしまおうかと思ったが、数人でも申込者がいる事実には応えねばなるまい、と細々とはじめた。

それが回を重ねるごとに少しづつ参加者が増えていったことは素直に嬉しいことである。

これを始めて気が付いたことは、自分は子供と周波数がかなり合う、ということだった。
自分の意外な一面に気づいた思いだった。

まぁ、子供のまんまオッサンになってしまったようなものなので、波長があっても不思議ではない。

自分自身サラリーマンを辞めて、良く知りもしない植物・園芸の道に入ったが、植物のことを知れば知るほど「うわー」「へぇー」「なるほどぉ」ということの連続だった。

それは今でも変わらない。

そんな日々の「うわー」「へぇー」「なるほどぉ」を発信しようというのが花咲ブログの原点なんだけど。

大袈裟に言えば、「うわー」「へぇー」「なるほどぉ」とは、感動であるのだ。

感動は別に大きいものである必要はない。
日々の生活に近い場所にある感動もとても大切だ。

自分自身が日々味わっている小さな感動を子供たちとも分かち合えたらな、というのがこの子供たちとの植物観察をやろうと思ったきっかけである。

なので、参加した子供たちが目を輝かせて僕の話を聞いてくれたり、僕の手元を覗き込んだりする様子を目の当たりにすると嬉しいし、感激もするのだ。

そこにも感動がある。

中には
「この前作った植物図鑑に新しいページを加えたので見て!!」
と、数ページにわたる力作を見せてくれる子供もいる。

自ら興味をもって働きかけることができるというのは本当に素晴らしいし、そのキッカケ作りのお手伝いができれば、まさに講師冥利に尽きるというものだ。

そして先日こんな写真付きのメールが届いた。

「この間自然観察会に参加させていただいた××××です。あの時拾った木の実とじぶんで拾った木の実を、植えてみました。芽がでるといいとおもいます。ぼくもどんぐりを熊に届けたいです。」

写真には几帳面に並べられた鉢にそれぞれ名前ラベルもつけられてる。

都会の公園で沢山見かけるドングリを山のクマやリスに届けたらどうだ?という僕のくだらないブログも読んでくれているようだった。

なんかとっても嬉しいメールだったなぁ。

また来年以降もこの子供向け植物観察はずっと続けていきたいと拳を固めて誓いを新たにした次第であります。



2012年11月13日火曜日

落ちてる木の実は誰のもの?


日曜日の産経新聞東京版に興味深い記事が載っていた。

「落ちたギンナン拾ってもOK?」
というタイトルで、公園や道路の公共スペースでギンナンを勝手に拾うのは問題にならないのかといことについて書いてある。

記事の内容をかいつまんでご紹介すると・・・

イチョウの木は街路樹に向いているため、平成19年度の調査では全国で57万本も植えられ、街路樹のなかでは最も多い。

路上に落ちているギンナンを勝手に拾っていいかを、都道を管理する都に確認すると「問題ありません」の答え。
落ちているギンナンはごみとして処分しているので、拾ってもらうのは逆に有難いのだという。

では公園ではどうか。
都立公園について、都は「条例で植物の採取は禁止しているが、落ちているものを拾うことは禁止していない」と説明。

一方、公園のような憩いの場となっている小石川植物園は、東大付属の研究施設のため植物の持ち出し禁止されている。

自由に拾えてもマナーを守ることは大事。
その場でギンナンの皮をむいたり、洗ったりするのは、悪臭がする上に、園内の流し場が詰まるためやめてほしい、とのこと。

そうなんだよね。

実りの秋ということで、ドングリをはじめ、色んな実がなっている。

地面に落ちているのを拾うのはいいけど、木になっているものを採ってはいけないというのは分かる。

あまり拾いすぎて、本来クマやリスの食糧になるドングリが不足したなんてことになったらクマやリスが怒ると思うなぁ (花咲ジョークね)

公園の水場には、「公園ではギンナンを洗わないでください」という張り紙を最近は見かける。

あれダメ、これダメと言われる前に、あれが良いかこれはどうか、と自分で考える人間でありたいものです。

「手軽に拾えるギンナンだが、一度の食べ過ぎると中毒を起こすこともある。気を付けて、と呼びかけている」
とこの記事は結んでいる。

何事もほどほどがヨロシイようで。

2012年11月12日月曜日

「見たことないイングリッシュガーデン」最終案内


早いもので11月も半分近く経とうとしている。

今月は後半にビッグ・プロジェクトを抱えており、恐らく月の後半2週間は全身全霊をそこに注ぐことになると思われ、もうすでに11月は終わってしまったかのような気になってしまう。

・・・となるともう12月。

花咲イベントの最後を飾るのは
「見たことないイングリッシュガーデン」
であります。


今年7月に訪れた、日本人の誰もがいまだ踏み入れたことのない庭、特に個人庭をふんだんな写真とともにご紹介しようというものであります。

お蔭様でほどほどのお申込みをいただき、ほどほどの人数で、はのぼのと楽しい会にできればと思っています。

まだ若干の余裕がありますので、もしご興味がある方は今スグお申し込みください!

12月2日(日) 10:30~12:30 (受付開始10:15) です。
その他詳細は以下のチラシをご覧ください。

お申込、お問合せは
まで。

事前のお申込みをお願いいたします。



2012年11月11日日曜日

頑張れ! イチョウ


ついこの前まで何かが建っていたはずのところが突然空地になっていたり、空地だったはずのところに突然ビルが建っていたり、都会ではものが異常に早く動いていると感じるのは僕だけだろうか。

都会でまとまった大きな土地はえてして集合住宅だったり、オフィスビルだったり、ショッピングセンターになったりする。

あれよあれよと街の景観が変わっていく。

それはそれで都会の定として、よしとして、問題はそこにある植物たちである。

特に大きな樹木たち。

たいていは「伐採」そして撤去と、まるでモノを扱うかのようにぞんざいにされて処分されてしまう。

なんとも胸の痛む話である。

でもたまに、既存樹木を活かしたビル建築なんてのも見かける。

移植に耐える樹木であれば良いが、そうでないのも多い。

根が付かなかったり、樹木そのものが大きすぎて重量的にも移植できないなんてこともあるだろう。

この前見かけた勇壮なイチョウも新たに作られた公共スペースの隅に新たな生活の場を与えられたようだった。



もともとこの場所にあったのだが、そこを避けるように壁がめぐらさられ、根をはるスペースもちゃんとあつらえられている。

しばらくはこの施設も建て替えられることはないだろうから、あと数十年は安泰の人生が確約されたようだった。

よかったね。

でも雑司ヶ谷のイチョウや、麻布善福寺のイチョウを見れば分かるように、イチョウの生長たるやこんなスペースではとても足りない。

あと数十年経ってイチョウがさらに生長したときに、また改めて根をはるスペース、そして幹を太くするスペースを広げてもらえることを祈らずにはいられない。

頑張れ、イチョウ。



2012年11月10日土曜日

柿の種



秋。

実りの秋ってことで、様々な植物たちの実やタネについて書いている。

でもこのタネへのアプローチはちょと斬新だろう。

柿の種であります。

もちろん、「カキのタネ」ではなくて「柿の種」であり、誰もが一度は口にしたことがあるであろう、日本を代表する米菓であります。

何で柿の種なんだろうか、と考えるまでもなく、その形が柿の種に似ていたことからきているのだと思うがどうだろう。

でも実際のカキのタネは、もっと薄くて色も濃い。

柿の種ってネーミングがなんとも親しみを感じる。

良いところに目を付けたよね。

実は最近この柿の種にはまっているのだ。

普段はあまりスナック類を食べないのだけど、何気なく買った柿の種の美味しさを再認識して、ここのところ柿の種を切らしたことがない。

もちろんビールのおつまみとして頂くのである。

柿の種には、メインの煎餅と一緒に相当量のピーナッツも入っている。

このレシオ(割合)がなんとも絶妙なんである。

煎餅だけでもダメだし、ピーナッツだけでも違うんである。

次はどちらを口に運ぼうかなぁ、なんてやっているうちに相当な量を食べてしまうことになる。


そして柿の種のなかでも、特にハマっているのが「わさび味」なのだ。

ツーンと鼻をつくわさびの刺激がなんとも心地良い。

もはや、これはマジックといえよう。

ゴクゴクとビールがすすみ、ポリポリと柿の種がすすむ。

かくして最近は我が人生最大の体重を誇るようになってきました。
マズイなぁ・・・・

(今日のこのブログももちろんゴクゴク、ポリポリしながら書いています)


2012年11月9日金曜日

Good news from 四ツ谷駅前



最近はようやく秋らしく気温も下がってきた。

暑かった夏はそんなに前ではなかったはずなのに、今となれば遠い過去のように思えなくもない。

喉もと過ぎればなんとやら、で能天気なものである。

この前、道路脇の植え込みあったコニファーが茶色く枯れたままになっているのをご紹介したが、夏の爪痕はまだここそこに残っている。

今年の8月28日の花咲ブログで、JR四ツ谷駅前の植込みのアベリアが瀕死の状態だったと書いた。

土はカラッカラッに乾き、アベリアも茶色く変色し枯れ込んでいたのだった。

まさに生と死の狭間にあったと思う。

以来、ずっと気になっていたのだけど、なかなか四ツ谷駅前を通る機会がなかった。

で、ようやくこの前四ツ谷駅の前を通ったので、アベリアがいったいその後どうなったのか確認してみた。

結論を申し上げれば、どうにかこうにか枯死することなく、復活を遂げたようだった。

枝からは葉っぱが出ていて、ピンクの花も咲かせている。

上の写真の1枚目が8月の状態で、そのすぐ下がこの前。

並べてみると違いがより鮮明に分かるかな、と思ったのだけど、写真の腕が悪いのか、興奮するほどの違いが伝わりにくい。

残念。

でも本当だよ。
本当に「もうダメなのら~」とへばっていたんだよ。

それがピンクの花を咲かせるほどに復活したとはね。

イヤー良かった良かったと独りでひそかに喜んだよ。


2012年11月8日木曜日

スカイ&ツリー



ハンバーガ屋さんの前。

この花咲ブログは「植物」「庭」「園芸」などにテーマを限定したブログでありますので、「何でハンバー屋さん??」と訝しげに感じられた方もいらっしゃるかもしれない。

ご心配なく。

この看板にあるのはいわゆるエビバーガーであるが、その重ね方が普通ではない。

なんとパテ(?)が5層仕立てになっているのだ。

お値段500円。

高いのか安いのかよく分からない。

でも結構な人数が行列していたのだ。

で、この変わったバーガーの名前が
「エビツリーバーガー」
というらしいのだ。

東京の新名所である634メートルある建造物と似たようなネーミングである。

なんでもあやかるもんだなぁ。

そういえば!

有名なイチゴ「とちおとめ」は誰でも知っているだろう。

とちおとめは1996年に品種登録されたのだが、2011年には登録の有効期限を迎え、今は誰でも自由に「利用」することができる。

栃木県はとちおとめに次ぐ新たなイチゴのスターを作り出すべく3億円もかけて「いちご研究所」を設けて新品種の開発にいそしんだのだという。

その結果出来上がったのが「栃木i27号」というイチゴ。

栃木i27号は品種登録名であり、味気ないので公募で名前を募った。

そして選ばれたとちおとめの跡を継ぐ新しいイチゴの名前は・・・
「スカイベリー」
であります!!

スカイベリーは今年の12月から試験販売をして、再来年の冬から本格出荷されるようになるという。

「エビツリーバーガー」「スカイベリー」などなど、「スカイ」と「ツリー」を使った「スカイなんとか」とか「なんとかツリー」というネーミングがこれからどんどん出てきそうだね。

2012年11月7日水曜日

コノテガシワのタネ




まずは何も言わずに上の3枚の写真を見てもらおう。

白い粉をふいたような丸くて小さな、そしてちょっとだけ尖った実。

それがパカッと割れて、中からタネが現れた。

これは何かと言えば、その特徴的な葉から分かるかもしれないが、
コノテガシワ Biota orientalis というヒノキ科の針葉樹。

針葉樹なので、チューリップのような派手な花は咲かない。

でも地味ながら花を咲かせて、こうやって実を結ぶ。


タネは見た目、フツーのタネでなんの変哲もない。

植物たちは外見ではそれぞれ異なっていても、基本的な営みはなんら変わらないんだなぁと改めて感じるね、こうタネを見ると。


2012年11月6日火曜日

キリが霧をよぶ?


現在、外はスゴイ霧です。
普段とまったく景色が違います。
キリの話を書いたからって訳でもないでしょうが・・・

モンスター樹木


昨日はイイギリのオレンジ色の実をご紹介した。

今日はその圧倒的なタネの数を誇る植物をご紹介しよう。

キリ Paulownia tomentosa の実については今年9月16日の花咲ブログでちょっとだけ触れた。

9月時点ではまだ熟していなかったので、中を割って見ることが出来なかった。

そして今まさに期は熟した。

落ちていたキリの実をひとつ拾ってみる。


まず色が茶色くなっているのが9月のときと異なるのが分かるだろう。

そしてエイヤっと実を半分に割ってみる。


薄い茶色の膜で仕切られているが、その中には・・・

薄くて細かいタネが出るわ、出るわ。

もう、ウゲゲッっとのけぞりそうなくらいに詰まっているのだ。


実の半分だけ、どのくらい入っているのかタネをかき出してみる。

その一粒がとても小さいのが、僕の指と比べれば分かってもらえるかと思う。


タネの一粒一粒に薄い膜状の翼(よく)が付いていて、これが風をとらえてヒラヒラヒラとタネを遠くへ運ぶのだ。


昨日のイイギリは鳥に運ばれるタイプだが、このキリは風に運ばれるタイプ。

「キリ」とお互い似たような名前が付いているが、イイギリはイイギリ科、キリはゴマノハグサ科ということで全く関係がない。

これだけ大量に風にのって飛んでいくわけだから、道理で各地でド根性ギリとして、「なんでこんな隙間にキリの木が??」というのもはなはだ頷ける訳なんである。

この実に1000粒以上のタネが入ってそうでしょ。

そして一番上の写真を見てもらえば、このキリの木にいったい何粒のキリの実がなっているんでしょうか。

となると、一本のキリの木から数百万粒のタネが飛散していくことになる。

スゴイことだと思いませんか??

まさにモンスターであります。

恐るべしキリの生命力。

2012年11月5日月曜日

美味しそうな実


土曜日のブログで発表した代々木公園で拾った実。

いくつ分かりましたか?

中でも右上にあった赤い実が気になった方も多かったのではないでしょうか。

あれはイイギリ Idesia polycarpa という落葉高木。

頭上を見上げれば赤い実がたわわになっているし、地面を見れば房ごとたくさん落ちている。


赤い実がなる理由は目立つことで鳥に見つけてもらって食べてもらうため。

鳥たちは、実が赤くなっていると「熟している=美味しい」と判断して食べにやってくる。

樹木たちはもちろんタダで食べらえるわけではない。

実を食べた鳥たちが飛んで行った先でフンをすることで、消化されなかったタネが親元から離れた場所で根付くことを目的としているのだ、ということを再三書いてきた。

なので樹木たちにとっては
赤く熟す=タネも発芽に向けてスタンバイ完了
というようなタイミングであるともいえるかもしれない。

すぐに発芽しなくても、発芽する潜在能力が備わった状態。

タネによっては発芽する条件が異なる。

発芽に必要なのは適度な湿度(水)、温度、酸素であるといわれている。
それ以外にも場合によっては光など。

光は絶対条件ではないっていうのは意外と感じる人もいるかもしれない。

でも考えてみて。
もやしなんか、暗闇で発芽するわけだから。

しかしものによっては、山火事にあって一旦焼けることで発芽が促されたり、水没することでふやけて発芽が促されたり、タネの周囲が物理的に傷つけられて発芽が促されたりするものがある。

さらに鳥を含めて動物の胃袋は強烈な胃酸に満ちているので、強度の酸にさらされることで発芽が促される場合もあるのだ。

いろいろ工夫してんなぁタネってやつは。


イイギリの赤い実を押しつぶしてみると、中には黒いゴマのようなタネがたくさん入っている。

そう、あとは数の論理で生存競争を勝ち抜くのだ。

沢山タネをつくっておいて、そのうちの数パーセントでも生き残れば、という理屈。

このイイギリの作戦が奏功して、最近はイイギリを見かけることが多くなってきたように思う。

明日は、もっともっと沢山タネを作るモンスターについてご紹介しよう。
お楽しみに。



2012年11月4日日曜日

イチョウの葉っぱ


秋深まる。

ラジオの交通情報を聴いていたらば、日光は大渋滞なんだとか。

そりゃそうだよね。

一年の中で「今」しかないんだから。

都内の紅葉はまだまだかなぁ。

でもチラリチラリと色づきはじめてはいる。

黄金色の黄葉が息をのむほど美しいイチョウ。

よくお参りに行く神社の手水舎にはしっとりと濡れた、ライムグリーンのイチョウの葉が落ちていて風情があった。

いいね、こういうの。

その後、道路脇のイチョウの街路樹にはとんでもなく大きな葉がなっていることに気づいて驚いた。

どれくらい大きいか普通のイチョウの葉と、さらに僕の手と比べていただきたい。


僕も割と手が大きいほうだけど、このイチョウの葉には簡単に凌駕されてしまっている。

怖いくらいにデカい。

こんなに大きな葉が落ちてくると、はらはら・・・といった風情ではなく、バサバサ、もしくはボトボトといった感じではなかろうか。

何事もほどほどが良い。

さて、イチョウの葉は紅葉ではなく黄葉するが、これの仕組みをご存知か?

これも毎年この季節に書いている気がするが、時節柄ご容赦を。

もともとイチョウの葉は、黄色と緑色の両方の色素が存在している。

ところが緑色のほうが主張が強いため、春から初秋にかけて緑色に見えるのだ。

緑色は光合成をするために必要なのだが、秋が深まって休眠期に向かうと光合成をする力が弱まり、緑の色素が壊れていく。

すると、もともとあった黄色の色素が姿を現す、ということなのだ。

ということで、そろそろ落葉拾い、さらには最近はちょっと難しいが落葉焚きの季節になってきました。


2012年11月3日土曜日

子供たちとの植物観察


11月3日文化の日。

今日は秋晴れの素晴らしい一日だった。

ちょっと寒かったけど。

そして今日は4回シリーズでやってきた子供たちとの植物観察イベント
「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」の最終回だった。

秋の実を拾いながら子供たちと楽しく代々木公園を歩いた。

子供たちと過ごすひとときってのは本当に楽しいし、勉強になるね。

アッという間の2時間だった。

みんな袋一杯に木の実を拾って満足気だった。

いやーよかった、よかった。


この植物観察イベントも無事に3年目を終えることができました。
ご参加いただいた皆様、そしてサポートしていただいた皆様、本当に有難うございました。

来年以降もさらに工夫を凝らして楽しい植物観察をしていきたいと思いますので、是非お気軽にご参加ください。

さて、昨日の木の実がなんだか皆さん分かりましたか?

正解は下の写真をご覧ください。

代々木公園という都会のド真ん中でもこんなに豊かな自然があるんですよ。



2012年11月2日金曜日

実りの秋


というわけで昨日は代々木公園に下見に出かけた。

秋の実を探して。

白い買い物ビニール袋を抱えてギンナン拾いをしているオバチャンを横目に我が道を行ったゾ。

小一時間歩いた成果が上の写真。

どうです、結構あるでしょ。

その気になればまだまだある気がした。

地面に落ちているものを拾うことを基本としている。
木になっているものにも手を出せばこんなものではないと思うが、そこは自然を尊重した植物観察なので、ひたすら地面をキョロキョロと見渡しながら歩く。

写真を見て何の実だか分かるかな。

この写真に15種類の実が写っているのだけど。

実といっていいのか微妙なものも含まれているが。

どれがどれだかちょっと考えてみて。
正解は明日、もしくは明後日に発表しましょう。

明日は有難いことに天気は良さそうだ。
ちょっと冷え込みそうだけど。

いよいよ今年最後の植物観察。

「自分だけの植物図鑑」がいよいよ完成する日がやってきたよ!

2012年11月1日木曜日

代々木公園下見の記


晴天の木曜日。

最近は気温も低くなり、夏掛けではツラくなってきた。

土曜日に予定している子供たちとの植物観察
「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」
の下見のために自転車にのって代々木公園まで繰り出した。

絵に描いたような秋空。
気持ち良いことこのうえない。

外苑前のイチョウもほんのうっすらと黄色く色づきはじめているが、本格的な黄葉にはまだまだだった。

表参道のケヤキ並木も、紅葉が始まったところ。


ケヤキの紅葉ってこんなに紅くなるんだね。

落葉として落ちてくるのは「枯葉」といった感じで茶色いものね。

ケヤキは大木なので普段は下から意識して見上げないと分からない。

でも表参道には歩道橋があって、その上に立てばケヤキを真横に見ることができる。

そうすればケヤキの紅葉の様子が間近に観察できる。


オススメである。

なるほどなるほど、としばしケヤキの紅葉を観察したあとは、そのまままっすぐ行けば代々木公園だ。

平日だけあって、あまり人がいなくて代々木公園を独り占めしたような気になってとても贅沢だ。


今度の植物観察のテーマは「実について」なので、ドングリなどの木の実を探して歩いてみた。

結構色んなタイプの木の実があって、子供たちの喜ぶ顔が目に浮かんだ。

このルートで歩いて、ここでこの実を拾って、ここでこんな話をして・・・
イメージもバッチリ湧いて準備も万端整った。

前回と違って、天気予報は悪くない。

ただし寒そうなので、暖かい恰好で来てね。