この前、赤城自然園に行ったときのこと。
これなんでしょう?
仕事柄「これなんでしょう?」とよく訊ねられる。
知っているものなら、なんら問題ないのだけど、もちろん植物全てを知り尽くしているわけではない。
そして、ときに珍問・奇問にも遭遇する。
花が咲いていたり、植物として成熟した姿であればわりと分かりやすい。
でもタネから発芽したばかりだったり、冬の落葉樹なんかで棒状の枝だったりすると、なかなか厳しい。
一番、印象に残っているのは、複葉の一部、つまり小葉を一枚ちぎってきたものを持ってきて「これなんでしょう?」と聞かれたときだ。
分かりやすく例えると、サンショウの葉、あれをそのまま持ってきてくれればサンショウと分かりやすいけど、サンショウの小さな葉(小葉)を一枚だけ持ってこられても困る。
複葉は、すべてがワンセットで一枚の葉という捉えかたなのだからして。
頭にインプットされているのは複葉全体の姿で、小葉一枚をインプットはしていないのだ。
で、話を戻すと、この変テコなブチの入った葉。
切れ込みの入り方なんかは、ミズナラなどのドングリ系の実生の葉に似ているけど、それらよりも格段に柔らかく木ではなく草であることは間違いない。
暫くウンウンと知恵を絞ってみたけど分からなかった。
たまたま園の人が通りかかったので、聞いてみた。
すると、ツリフネソウではないか、と。
「毎年このあたりにツリフネソウが咲いていますので」
さすがローカルの知恵にはかなわないのだ。
そうやって見ると確かに・・・
今後、何回か行く予定があるので、継続してウォッチしていきたい。
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