2014年8月31日日曜日

Passion



日本の園芸熱は英国のそれと比べて劣っているのか?

僕個人の回答としては「否」である。

イギリス、たとえばコッツウォルズなんか行くと素敵ねぇ、何でも絵になるわ・・・

それはある意味正しいとは思う。

しかしそれがすなわち園芸熱そのものなのかというと違うと思うのだ。

コッツウォルズをはじめ、英国は国として街の景観に統一感がある。

それが全体の雰囲気向上に一役買っている。

翻って日本の場合は、武家屋敷風の家あり、スイスの山小屋風の家あり、ドイツのお城風の家あり・・・となんでもござれなんであります。

言ってみれば「自由」といえるのだが、それが街の景観の不統一感を作り出している。

言い換えると「カオス」なんであります。

仮に僕が下手な絵を描いたとして、上等な額縁に入れるのと、100均で買ってきた安っぽい額縁に入れるのとどちらが上手い絵に見えるだろうか?

そういう意味において英国の場合は見栄えのする額縁を持っているだけのことだと思う。

肝心の絵のそのものについては、流派的な違いは多少あるものの、情熱に関してはまったくひけをとらない。

町を歩けば、通りにはみ出さんばかりに植木鉢をおいてある家をときどき見かけるでしょ。


普通であれば「庭がないから・・・」と植物を諦めるところかもしれない。

しかしそんなことにはメゲずに往来にまで植木鉢を並べて楽しむというのは「パッション(情熱)」以外の何ものでもない。

これって誇るべきことなんではないだろうか、と思っている。

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