2013年5月28日火曜日

ヒメコバンソウ


いわゆる「草」ってのは、一般的に「イネ科」の植物をさして言っている場合が多いと思う。

芝生だって、一言で片づけるなら「草」である。

しかしイネ科といってもおよそ600属以上あるといわれる大きな科である。

さらには、我々の主食であるコメ、ムギなどをはじめ、トウモロコシ、サトウキビ、タケなど全てイネ科であるので、我々の生活と切っても切れない関係にある。

足元をよく見てみれば、イネ科の植物がころがっている。

そんななか、この前はちょっと変わったカワイイ奴を見つけた。

それはヒメコバンソウ Briza minor という。

似たようなやつでコバンソウ Briza maxima というのがあるが、その小さいバージョンと思えばヨロシイ。

学名もとっつきにくいと思う人も多いと思うが、大きいコバンソウがmaximaで小さいヒメコバンソウがminorってんだから恐れるに足りない。



小さいポツポツは花なんであります。

イネ科の花は風媒花といって、風に花粉の媒介を託しているので、小さくてニオイもせず地味なのだ。

しかしこの花を写真に撮るのが大変。

小さくてポツポツしていて、それが線香花火のようにあちこちに付いているから、カメラのピントがどうしても合わないのだ。

で、苦肉の策として手に取ってみた。

こうすると手のひらにピントがあって、手のひらと似たような距離にあるもののピントが合う。

一個だけ拡大して見てみよう。

えっ、これが花なんですか?というくらいに地味でしょ。

エンゼルフィッシュみたいといえばそんなカンジ。

身近なイネ科の地味な花に目を向けるのも楽しいと思うよ。



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