2013年9月19日木曜日

ニチニチソウ強し



香港は蒸し暑かった。

改めて気候帯は何に属するのかと考えてみたらば、香港は亜熱帯に属するようだが厳密にケッペンの気候図にあてはめてみると「温帯湿潤気候」に属するらしい。

一年を通して温暖で湿度が高く、降水量もほどほどある。

しかしながら冬季の降雨がそれほどでもないため温帯湿潤気候にあたるらしい。

それにしても蒸し暑い。

このあたりが香港独特の植生をかたちづくっているのではないかと思う。

花壇にある花はなんだろうかと思ってみてみるとその多くはニチニチソウだった。





今年の暑い夏を涼しい顔をして乗り切っているのはニチニチソウなんだ、という話をこれまでも難解か書いたことがあるように、ニチニチソウは本当に暑さに強いのだと思う。

香港でも、マカオでも、ニチニチソウは元気に咲いていた。

日本に戻ってみて。

わずか数日しか日本を離れていないのに、スッカリ日本は秋めいた気がする。

近くの園芸店に飾ってあったニチニチソウは一鉢84円と叩き売り状態だった。

夏も過ぎ行く9月19日かな。



2013年9月18日水曜日

香港より戻りました


ちょっと訳あって香港に出かけていました。

wifiの調子がイマイチで更新が滞ってしまいました。
スミマセン。

初めての香港。

香港といえば小さい頃に観た「Gメン75」で倉田保昭がメインになったシリーズであるとか、映画「Mr Boo」のイメージ。

しかしいずれも30年ちかく前の香港のイメージなので現在のモダンな香港とはわけが違うと思われます。

今回感じたのは、巨大アジアの中枢モダンシティという印象。

多くの人が行き交い、多くのモノが消費される、ブランド品店が軒を連ねた夜更かしの街。

超高層ビルが立ち並ぶさまは、異様な感じすらしました。

高層ビルには商業ビルもあれば、住居もある。

こんなにたくさんの部屋があるのに、これでも人口が700万人程度ということで東京よりも少ないというのはにわかに信じがたい気がします。
というか、東京にはそれ以上の人が住んでいるということも驚き。

近代的であると思えば、大通りを一本入って庶民の商いをみるとアジアそのもの。
独特のニオイがあって、湿度の高さがそれを増幅しています。

ポツポツと雨かと思いきや高層住宅のエアコンの室外機から水が滴っていたり。

香港はかつて英国領にあって、返還されてまだ日が浅いこともあって中国本土とは違うのだと思います。

香港の人も中国とは違うと思っているようです。

そんな香港には多くの中国人が旅行に来ているようで、初めて中国人のパワフルさの洗礼を浴びました。

高速船でマカオに行くときに、大勢の中国人ツアー客に囲まれましたが、その荒っぽい行動といい、声の大きさといい、喧嘩をしているのかと思うほど。

高速船に乗船したところでは実際に掴み合いのケンカをしていてドン引きました。

怒号の飛び交う中マカオ行きの船に乗り込み、マカオ到着前にドッと疲れてしまいました。

わずか数日の香港滞在でしたが、色んなことを考えさせられました。

もちろん植物についても、いくつか気づいたことがあります。

明日以降、その辺りを書いてみたいと思います。


2013年9月16日月曜日

香港にて



ちょっと訳あって香港にきております。

人生初の香港。

蒸し暑くて「アジア」って感じがムンムンしています。

いろいろと気づくこともありますが、時間もないので今日は手短に。

街の景観はスゴイです。
高層ビルが建ち並んで、未来社会をそのまま体現したかのような感じもしますし、街全体が活気を帯びてるように見えます、遠目には。

しかし、街を実際に歩いてみてみるとアジアらしさがここそこに。
雨か?と思って見上げると、実はエアコンの室外機からの水がポタポタと垂れているだけだったり、ビルの外装工事の足場が竹で組まれていたり。

さらにかつてイギリス支配であったことから、随所にイギリスの香りがします。

交通標識の雰囲気や車のナンバープレートはかなりイギリスっぽいし、公衆電話はイギリスそのものだし、街角にあるゴミ箱もイギリスで見かけるそれ以外に他ならないといった具合。




食べることがとても楽しみです。

料理店はもちろん、屋台的なお店もとても美味しそう。

お腹をこわさないよう香港を楽しみたいと思います。



2013年9月14日土曜日

背中は語る


この前出かけた中華料理屋さんのカウンターに座っていた男性二人組。

なんてことのない風景。

僕もビールを飲みながらボンヤリと彼らの様子を眺めていた。

白い男性のTシャツにはなにやら細かく何かが書いてある。

一番上の大文字太字には VERBENA と書いてある。

VERBENA って、あのバーベナ?

クマツヅラ科のアレであります。

何だ、何だ?とさらに彼のTシャツに何が書いてあるか気になって見てみた。

すると
Half hardy perennial・・・とバーベナの特徴や、その育て方、さらにはタネのまき方なんかも書いてあったのだった。



恐らくどこかの植物図鑑や花名鑑のようなものから抜粋したものなのだろう。

横文字の書いてあるTシャツやバッグを持っていても、そこに何が書いてあるか気にしない人も多いのではないだろうか。

このTシャツの彼も、ここに何が書いてあるのか知っているのかなぁ。

あるいは知っていて買ったのかなぁ。

そんなことが気になりながら餃子を頬張った。


2013年9月13日金曜日

カッコ良いサイクルジャージ


今日も30度越えの残暑厳しい一日だった。

今日は植木屋の親方の手伝いということで、自転車を飛ばして現場に向かった。

ちょっとした距離があったので、今日はサイクルジャージを着て自転車をこいでみた。

このジャージは以前ご紹介したと思うけど、懇意にさせていただいている文京区の自転車屋さん「あしびな」  http://asibinaa.com/ さんが作ってくれたものだ。

ジャージに花咲園芸のロゴを入れてくれるというので、お言葉に甘えて入れていただいた。

出来上がったジャージを見て感激。
だってカッコ良いんだもん。

背中のド真ん中に「花咲園芸総研」のロゴとURLが。

右胸にも花咲園芸総研のロゴが光る。



漢字であることが、なおさら引き立たせているような気がするのは手前味噌だろうか。

行きも帰りも自転車で汗を流し、日中は植木屋仕事で汗を流し、自宅にたどり着くと結構な疲労具合。

でも心地の良い疲労具合だ。

体重計にのってみると今朝の体重よりも1.5キロくらいは減っている。

まぁゴクゴクとビールを飲んでチャラだけど。

健康的で、勉強にもなって、楽しくて、それが仕事なわけだからつくづくシアワセ者だ。

明日から連休という方も多いのではないだろうか。

どうぞ楽しい3連休をお過ごしください。



2013年9月12日木曜日

お騒がせしました・・・


ブログ更新のトラブルに見舞われてからはや4日。

ご迷惑とご心配をお掛けしました。

本ブログ、そしてFBでも「助けて~」とお願いをして、何人かの方々から親身のアドバイスを頂戴しました。

改めて、支えられて生きてると実感できる出来事で本当に有難うございました。

しかしながら、いずれのアドバイスも事態の打開には繋がらずお手上げ状態でした。

結局、最終的に救世主となってくれたのは花咲園芸総研のHP作成をお願いしたSさんでした。

たまたま昨晩会うことになっていて、酒の席ではありましたが真顔で泣きついて直していただきました。

こちらが数日にわたって苦悶していたのに、わずか数分チョイチョイとやっただけで、あら不思議もとの健康なPCに戻りました。

拍子抜けするくらい。

そんな簡単なことで騒ぎすぎたのでは?と反省する一方、日々ブログをしたためることを日課としている僕としてはとてもストレスを感じる数日間でした。

なんにせよ、専門家ってのは憧れちゃうよね。
神かっ!?ってカンジでしょうか。

自分の切羽詰った問題をいとも簡単に解決してしまう。

自転車屋さん、自動車の整備士、お医者さんなどもそうだろうか。

車が突然動かなくなってしまって、JAFの人がいとも簡単に動かしてしまう、というのに似ているだろうか。

自分も何かしらの分野でそうなりたいものであります。

PCは問題なく「健康」な状態に戻ったけど、実は自分の身体も昨日から変調をきたしていた。

大袈裟かな。

実は昨日は植木屋の親方の仕事を手伝っていた。

夕方に仕上げをしていたところ、ブロワーで吹いたゴミが目に入ったのだった。

こんなことはよくあることなので気にしていなかったが、その後どうにも目の異物感が取れなかった。

風呂に入ったときにシャワーを眼球に当てて洗い流そうとも試みてみた。

一晩寝れば大丈夫かな、と思って寝てみたけど目が覚めたらまだ目の中がゴロゴロしていた。

今日の午後に耐えられなくなって、眼科に行ってみた。

すると左目の上瞼に小さな小さなゴミが付いていた。

お医者さんが
「植物が目に入っていましたよ」
と言ったのを聞いてちょっとおかしくなった。

だって「植物」が「目に入っていた」んですよ。

植木鉢まるごと瞼に入っていたような表現だ。

実際には1ミリにも満たない小さな緑色のゴミが瞼に引っかかっていたのだった。

でも瞬きをするたびにゴミが眼球をこすって傷をつけていたらしい。

2種類の目薬を処方してもらって帰ってきた。

目のなかに入れてもいたくないカワイイ子供、なんて表現があるけど、いくら植物好きでも目に入れては痛いばかりだなぁ、なんて思って眼科をあとにした。



2013年9月10日火曜日

問題発生!!誰か助けてください。

昨日ブログを書こうと
「新らしい投稿」ボタンをクリック。

すると
「別の場所からログアウトしました。再ログインしますか?」
というメッセージが。

再ログインをクリックしても同じ画面の繰り返し。

あちこち、いじっているうちに今度は新しい投稿ボタンをクリックすると
「リダイレクト」
という表示のまま延々と・・・

ニッチもサッチも行かなくなってしまいました。

マイページにはたどり着けているのでログインは出来ていると思います。

ブラウザはchromeを、そしてこの花咲ブログはbloggerを使用しています。

今試しに、インターネットエクスプローラーで花咲ブログを開いたら、このように普通に投稿することができました。

・・・ということはchromeのせいだと思うのですが、どこをどうしたらいいものやら。

どなたか解決方法をご存知でしたらコメント欄、もしくは
tatebayashi@hanasaka-engei.com
までメールをいただけませんでしょうか。

2013年9月8日日曜日

日曜放談 09月08日


今日は池袋で「園芸英語」を開催。

その後、電車に乗って出かけたのは・・・

下北沢でありました。

思えば小田急線下北沢駅が地下にもぐって初めて下車したことになる。

降りてビックリ。

かなり地下深いのね。
大江戸線??ってくらいに深い。

勾配のきつい階段をかなり登らないと地上に出れない。

駅前の様子も変わったような、そうでもないような。

昔のままの店もあれば、見たことのない店もたくさんある。

相変わらずスゴイ人出であります。

人ごみに揉まれながら向かったのは北沢八幡宮。

何で下北沢まで出かけたのかというと、毎年9月第一週の土日あたりが北沢八幡宮のお祭りではなかったかとフト思い出したからだった。

実は僕は小学生の頃から会社を辞めてイギリスに渡るまでズッとこの近所に住んでいた。

子供の頃はこの八幡さまをベースにしているボーイスカウトなんかにも入っていたものだ。

そして子供の頃、とても楽しみしていたのが秋のお祭りだった。

お小遣いをもらって、買い食いをしたり、くじを引いたり・・・・

その独特な雰囲気にミョーにコーフンしたものだ。

そんな子供の頃の思い出をこの歳になって改めて検証してみたくなって、今日はフラリと繰り出したというわけ。

ところが神輿が次々と宮入してくる時間と重なってしまって、現場は異様な盛り上がりを見せていた。





正直、こんなに熱狂しているお祭りを見たくて来たのではなかった。

ショボイ出店を冷かしながら、イカ焼きとか頬張りながら、ビールなんか飲みつつ、昔を思い出しながらゆったりと散策したかったのだ。

ご存知のように人酔いしてしまうタチなので、早々に引き上げることにした。


それでも、昔のままやっているソースせんべいの出店を見て
「そうそう、ガラガラポンをやって何枚のせんべいを貰えるかってやったなぁ」
なんて思い出して嬉しくなる。

極めつけは「カタヌキ」ね。

チューイングガムのような色の板(ガムよりももっと硬い)に予めうっすらと彫られている線の通りに「抜く」ことができれば、難易度にしたがって設定されている賞金をもらうことができるのだ。



これもよくやった。

どの「カタ」が来るかは袋を開けるまで分からない。

袋を開けて3000円のカタなんか出た日には、とてもコーフンしたものである。

絶対に成功できないんだけど。

ちょっと濡らしたほうが良いとか、この針だと細かい作業に向くとか、いろいろな情報も錯綜した。

屋台には、さも出来ましたという成功作品例が飾ってあって自分もできるのではないかと、次々と失敗しつつ次々とお小遣いを投入する仕組みになっている。

今日も子供たちが熱心に挑戦していたが、ついつい40年前の自分を重ねてしまったよ。

わずか30分程度しかいれなかったけど、また来年宮入の時間を避けてゆっくりと出直そうと思う。

2013年9月7日土曜日

最後の手段


相変わらず木に登れない毎日・・・。

毎日必ずロープに触れて、基本的な結び方などの練習は続けているけど、やっぱり登りたいよね。

でも登る木がなくて登れないということは、この夏に関しては良かったのかもしれない。

というのは「危険」だから。

あれだけ温度・湿度が高いときに木に登るというのは思わぬ危険をともなう。

脱水症状かもしれないし、熱中症かもしれない。

イギリスではあまりお目にかからないが、日本には関わりたくない毛虫もたくさんいるし、スズメバチだって潜んでいるかもしれない。

もし木の上でスズメバチに遭遇したらば逃げられるだろうか?

そうやって考えると、涼しくなる秋から冬にかけてが木登りシーズンであると思える。

この夏にキューガーデンにいたときもイギリスにしては珍しく30度くらいの日が続いた。

こんなときに高木担当のチームリーダーは
「今日は木上での作業は暑すぎるのでやめよう」
と決断することがままあった。

登山と同じで、無理をせず引き返す勇気も必要なのだ。

木登りを習っていたときも、インストラクターからは
「必要がない限り登るな」
と言われた。

これはどういう意味かというと、支障枝があったとして、高枝バサミで届かないか、ハシゴを使って届かないか、もしあればゴンドラなどの高所作業車は使えないか・・・。

そうやって色んな方法を考えてみて、いよいよ木に登らないと他に方法がない、という場合に十分なリスクアセスメントを行ったうえで登る、というわけ。

聞いた話だけど、ドイツでは木に登っての作業は一切禁止されているらしい。
必ずゴンドラなどの高所作業車を使ってやらなければならないらしい。

面白いのは、最近法改正があってドイツ人は木に登っての作業はしてはならないが、外国人はその限りではないらしいこと。

なので近隣のヨーロッパ各国からドイツで木に登って作業する出稼ぎのような人が増えているらしいのだ。

とにかく色んな方法を考えてみて、木に登るのは最終手段なんだよ、ということを教わった。

それだけ危険も伴うという意味だろう。

因みに木から落下しての事故というのはほとんどないのだそうだ。

道具をきちんと正しく使っていれば。

それでも木から落ちる原因は、二つある命綱のうち必ず一つは自分に繋がれてなければならないのに、それをちょっとの間だけといって外してしまうことによる落下。

そりゃそうだ。
命綱(もしくは安全帯・ランヤード)が繋がっていなければ、何かあったら落ちてしまうのは誰でも分かりそうなものだけど、ついつい大丈夫と思っちゃうんだろうね。

とある公園で高所作業車を使って高木剪定をしているのに出くわした。

これは無理がなくてとても安全。

「登らせてくれないかなぁ~」と思いながらしばらく作業を見守った。

2013年9月6日金曜日

明朗会計?


庭木のお手入れ承ります 1本3,000円から

惹句がおどる。

植木屋さんに頼むと高いのではないだろうか?

そうやってちょっと腰が引けてしまう若い世代も多いのではないだろうか。

昔は庭のある家であれば植木屋さんをよんで庭木の手入れをしてもらったのはないだろうか。

思い起こせば自分も小さな頃に植木屋さんが数人、数日間家にやってきていた。

10時と3時には車座になってお茶を飲みながらの休憩。

昼には新聞紙に包んだ真鍮製の弁当箱に定番の日の丸弁当。

お弁当のなんと美味しそうだったことか。
なんか憧れたなぁ。

しかし、相続問題などもあって家を持ちきれなくなってしまい一戸の敷地の広さもだいぶ狭くなってしまった。

当然、大きな庭木などはなく「わざわざ植木屋さんを呼ぶほどでも・・・」ということになったのではないだろうか。

そして世間の流れ的には、「時価」のお寿司屋さんよりは、明朗会計の回転寿司が流行ったり、職人肌の床屋さんよりは5分程度で安価にサッサと髪を切る床屋がウケたりしているのではないだろうか。

その流れをくんでいると思われるのが、この手の明朗会計のポスター。

これを植木屋と呼ぶにはちょっと違和感があるなぁ。

「作業」だと思う、たぶん。

どれを選ぶかはお客様の価値観だから、色んな選択肢があって良いと思う。

ポスターにはいろんなことが書いてあったよ。
*お見積もりには「一式」という言葉を使いません
*納得いただけるまで何度でも切り直します
*お茶・食事などをいただきません
*トイレをお借りしません
*作業中にお客様の敷地内でタバコを吸いません

さらに
剪定価格:3000円/本(低木高さ0~3m)、6000円/本(中木高さ3~5m)、15,000円/本(高木高さ5~7m)

さらにさらに
芝刈り300円/㎡、生垣2,000円/m

裏を返せばこれは従来の植木屋さんに対しての疑問、あるいは苦言ともとれる。

改めるべきは改める必要があるが、植木屋さんだってそんなに非常識な商売はしていないよ、普通。

この明瞭会計システムの意味する別の側面を申し述べると、
作業する側も「素人」になった、ということだろう。

お客様のところにいって見積もりを出すのは、それなりに経験を積んで知識がないとできないはず。

しかしこのシステムであれば素人が行っても、
「えー、この木は3メートルですので剪定が6000円・・・・」
と簡単にすることができる。

なんでもマニュアルがないと行動できない人が増えたと嘆く風潮が色んなところで聞かれるが、庭木手入れの世界にもマニュアル的な発想がもちこまれる時代になったのである。

「高さが7メートル以上ある木は別途お見積もり致します」
というのも、この会社の中に7メートルを超える木の剪定ができる人材が限られているからなのかな、などと想像してしまうのだけど、どうだろう。

ここの料金体系によれば7メートルまでは1本15,000円だから、もちろんそれ以上なんだろうな。

言ってくれれば、僕も喜んで登っちゃうんだけど。




2013年9月5日木曜日

葉もまた楽し


人間の心情として植物を見るについてどこを見るかといえば「花」である場合が多いと思う。

なんといっても一番目立つし、形、色、香りなど「色気」も多様だ。

マスクをとるか、身長など含めて体型をとるか、年収をとるか、学歴をとるか。
ちょっと前までは「三高」なんていう言葉がもてはやされたこともあったっけ。

植物の根ばかり見ていて、そこに惹かれるなんてのは、かなりの通というか、かなりのマイナー派であると思う。

でも葉に惹かれる、というのは決してマイナーではないだろう。

主に葉を愉しむための植物のことを観葉植物というくらいだし。

観葉植物というと屋内で育てるものに目がいきがちだけど、たとえば今日のコリウス Coleus なんかは屋外で普通に見かける葉を愉しむ植物だろう。

他には、ヒューケラやギボウシなんかもその仲間であると思われる。

コリウスで埋め尽くされた花壇をこの前見かけた。


これはこれで壮観で「アリ」だな、と思った。

葉の場合は花よりも楽しめる期間が長いというメリットもあるし。

発想を変えてみると花壇もいつもと違って楽しく見える。

「三高」なんて言ってないで発想を変えてみると新たな出会いがあるのかも。

2013年9月4日水曜日

水切れ?


予報では今日は雨ではなかったか?

ちらりと降ったみたいだけど、ちょっとしたお湿り程度。

一方で竜巻が発生したり、さらには地震もありました。

一部では雷も鳴ったようで、誰かが
「地震、雷・・・あとはオヤジかぁ?!」なんて言っていたのを聞いてウマイこと言うなと思いました。

やはり気になるのは水不足。

水源の水不足が解消したなんて話は聞かないし。

大丈夫なんだろうか?

街の植物たちも、雨水に頼っているやつらはかなりツライはずであります。

水切れのため早くもスッカリ落葉してしまった木もときどき見かけるし。

歩いていたらば、上の写真のように一部茶色くなっている樹木を見かけた。

水切れで葉が茶色く変色したのか??

いえいえそうではございませんのでご安心を。

これはアオギリ Firmiana simplex の実が熟して茶色く色づいたものなのだ。

もっと乾燥して、もっと茶色くなるはず。

そうして秋に完熟するとカラッカラに乾いて軽くなった舟形の実が風にのってクルクルと落ちてくる。

実の縁にはご覧のように種子が数個ついている。



実はこの実のことは以前から気づいていて知っていた。

そのときはまだまだ未熟で緑色をしていたので葉っぱと一緒の色で目立たなかったのだ。

それが日に日に熟して目立つようになってきたというわけだ。

このあたりも秋の気配なんだよね。

そういえばセミの声もあんまり聞かなくなってきた。


2013年9月3日火曜日

緑の縄のれん


今日も暑かった。

毎日同じ書き出しのような気がする。

でも本当に暑い。

湿度も高いし、日差しも8月よりも強い気がする。

明日は雨らしいので、これで気温がどのくらい下がるか。

秋が待ち遠しい。

さて、今朝新聞を読んでいたらば、板橋区役所の緑のカーテンが高さ26メートルにまで育ち、その効果としてカーテンの裏側では気温が12度も下がった、というような記事が載っていた。

高さ26メートル??
スゴイじゃない。

いったい何を育てれば26メートルにもなるんだろうか。

記事によればヘチマやゴーヤなんだそうだ。

26メートルって簡単にいうけど、植物の生理としてはかなり限界に近い高さではないかと想像する。

というのは植物は根から水を吸い上げて、葉の先まで行き渡らせなければならないでしょ。

茎の細いヘチマやゴーヤがそんなに育つものだろうか?

考えてもいただきたい。

地上26メートルから一本のストローを使ってアイスコーヒーを吸い上げることがアナタにはできますか?

出来たとしてもかなりツライのではないだろうか。
ほっぺたなんか痛くなるよ、きっと。

それを26メートルに育ったゴーヤやヘチマがやっているということでしょ。

アメリカのジャイアントセコイアが巨木として有名だけど、彼らにだって限界がある。
一般に110メートル程度が限界であるといわれている。
ジャイアントセコイアは木(木本)だから100メートルを超えるが、ゴーヤやヘチマは草本だから26メートルってのはかなり立派だといえる。

ジャックと豆の木はしょせんおとぎ話なんだという現実論。

さらに気温が12度も違ったというあたりもスゴイ。

新聞によれば緑のカーテン表面気温が41.5度だったときに裏側では29.5度だったらしいのだ。

さらに「区はエアコン使用の削減で7~9月の3ヶ月間で9839キログラムの二酸化炭素削減効果を見込んでいる」という。

9839キログラムの二酸化炭素ってのがどのくらいなのかピンとこないのだけど、とにかく「スゴク効果アリ」ってことでしょ。

たかが緑のカーテン、されど緑のカーテンなんでありますね。

これは成功事例としてマスコミを通じて大々的に世間に知らしめていく意義は大きいと思う。

一方で、今日の猛暑のなか見かけた小さな緑のカーテン。



カーテンとうか「縄のれん」といった風情でスカスカだった。

というかこれが普通だよね。

しかし気の毒だったのは、この暑さでアサガオもクタクタにへたっていたこと。

「誰か水~っ」と悲鳴が聞こえそうだった。


2013年9月2日月曜日

初心


今日も激しく暑かったですね。

越谷方面では竜巻もあったようで、どうにも異常気象はしばらく続きそうであります。
竜巻被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。

さて、今日は植木屋の親方の手伝いということで都内某所にて汗を流しておりました。

ご覧のようにビルに囲まれた都会のド真ん中であるが、剪定する木というのはあるのであります。

最近、親方の手伝いをする機会が続いている。

何度も繰り返すようだが、僕は親方を心から尊敬していて一緒に働けることがシアワセでもあるのだ。

なんかキモい、なーんて言わないでいただきたい。

豊富な知識と経験、無駄口はたたかず、手が早く正確。
明るい性格で、細かいことは気にしない、人の陰口を口にしない。
前向きで、一本気。声がデカいのは裏表のない証拠。

とにかく、一緒に仕事をすると必ず何かを学ばせてもらうし、本当に楽しいのだ。

もともと親方との出会いは今をさかのぼること14年前。

僕が銀行を辞めたのが1月で、英国の学校が始まる9月までの間、花屋でもガーデンセンターでもなんで良いので植物に関わる仕事をしたかったのである。
あれこれと探していたときに、たまたま出会ったのがこの植木屋さんだったのだ。

最初は電話をした。
「あのー、できたら雇っていただけませんでしょうか・・・」

そしたら次の日に話をしに来いということになり、当時大田区にあった現場に「面接」に行った。

そしてその次の日から働くことになったのだ。

面接の帰りに作業着屋に行って作業ズボン、地下足袋、軍手なんかを揃えたっけ。

以来、イギリスに行っていた7年は別として、帰国してからもお付き合いをさせていただき現在にいたるわけだ。

「元サラリーマンのまったく未経験の僕をよくぞ雇ってくれましたね」
と後になって聞いたことがある。

「君の男気に惚れてサ・・・」なーんて答えを期待していたらば
「ああ、あの時は人手が足りなくてサ、誰でも良かったんだよ。」

というのも、今や笑い話であります。

なんでそんな話を唐突に書いたのかといえば、実は親方のところの職人さんが一人都合で辞めてしまい、今日新たに面接をしにきた青年の様子を見ていたらば、昔の自分が親方と出会ったときのことを思い出してしまったというわけ。

あの頃は、木の名前も草花の名前も何も知らなかったなぁ、紐の結び方、掃除の仕方、剪定の仕方、道具の使い方など、本当に恐ろしいくらい無知だった。

そしてあれから14年。
ちょっとは成長したのか?あのころ思い描いた目標に近づいているのか?と自ら問うてみた。

2013年9月1日日曜日

夏休み終了


なんでしょう、ここ数日の暑さは。

8月中旬の暑さと質の異なる暑さとでも言いましょうか。

全身にまとわりつくような蒸し暑さで、呼吸するのもシンドイほど。

9月にもなったというのに、勘弁して欲しいなぁ。

一部の学校はすでに始まっているようだと書いたけど、いよいよ明日から小中学校はほぼ全校始業体制なんだと思います。

宿題はどうしたかなぁ・・・なんて書いていたらば、僕の植物観察イベント「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」に参加してくれた小学生からメールを頂戴した。

『こんばんは。
今日で夏休みも終わりです。今年の自由研究の「ぼくだけの植物図鑑」を完成させました。調べた木は44種類です。
平泳ぎのテストも合格しました!』

メールと一緒に写真も付けてくれた。
出来上がった図鑑を手にピースサインとちょっと照れくさそうな笑顔。

いやー嬉しいね。

44種類もの樹木を取り上げるとは、なかなか大変な作業だったはず。

こつこつと日々図鑑作りをすすめたんだろうなぁと思うと、こちらとしても感激してしまいます。

いったいどのような図鑑ができたのだろうか、是非是非見せていただきたいものであります。

僕の子供時代と比べても失礼かもしれないが、僕は嫌々、渋々と宿題を提出していたクチなので大したものはできなかった。
僕も自分の子供時代に没頭できる何かに出会うことができたら、どれだけシアワセだったろうか。

この小学生は僕が英国で木登りの試験を受けるときに、僕も平泳ぎのテストを頑張るので木登り試験頑張ってくださいという激励のメールをいただいたのだ。

お蔭様で木登り試験には受かって面目も保てた。

彼も平泳ぎのテストに受かったと聞いて良かったじゃないかっ、と。

さぁ明日から新学期。

オトナの僕も頑張りたいと思います。