この木の名前は×××です、という表札というか看板。
これはこれで木の名前を知ったり、親しんだりすることができるので意味がある。
ただし、これが時として木の敵となることがある。
これはこの前見かけたもの。
表札をガブリと飲み込んでいる。
この手の「飲み込み」が得意な木としてプラタナスが知られているが、シラカシでは初めて見た。
プラタナスなんか、道路のガードレールを飲み込んじゃうものなぁ。
表札そのものを飲み込まなくても、表札を幹に巻きつけるバンドが飲み込まれることが多々あった。
もっと丁寧に言うと、表札をバンドで幹に固定したはいいが、その後幹が成長し肥大してバンドに伸縮性がない場合はこれを飲み込んでしまうのだ。
例えるなら孫悟空の緊箍児(頭の輪)、あるいは点滴注射をするために血管を浮かせるためにバンドで締め付けて鬱血した状態とでも言えばいいだろうか。
木にとって良いわけがない。
そこで最近はそのバンドに伸縮性を持たせたバネ製のバンドも見かけるようになった。
幹が成長するとバネが伸びてストレスフリー。
ストレッチなしのパンツにベルトをしてお腹いっぱい食べると辛いけど、ゴムで伸びるジャージだと楽でしょ。
とにかく、植物の立場にたってあれこれと思考することが大切なのだ。
この飲み込まれたシラカシの表札。
ガッチリ食い込んでいるので、残念ながら助け出すことはできないし、これを無理に取ったらかなり大きな傷を負うのでそこから腐りが入ったりなどの問題も起きるだろうなぁ。
こうなる前に気付くべし。
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