東京のある意味、ド真中にも大きなお屋敷はいくつか残っているもの。
ただ、住んでいるのか、住んでいないのか、微妙なお屋敷もたくさんある。
空家問題は、最近の社会問題にもなりつつある。
都会でときどき見かけるハクビシンなどは、空家を棲家にしているという話も聞いた事がある。
さらに問題なのは、お屋敷に植えられた木々の手入れがまったくされていないことで巨木化してしまうこと。
日照の問題、落ち葉の問題、さらには防犯上の問題なども起きてくる。
大木がこんもりと繁ったお屋敷があって、この前を通るたびにずっと気になっていた。
暮れも押し迫った頃、チェーンソーの音がしたので、「もしや」と思って見てみたら、道路の通行を規制する体制で大掛かりに剪定(?)を行っていた。
・・・・でもねぇ、感心しなかったなぁ。
道路にはみ出た分だけをバッサリと切るだけの、無機的、機械的な剪定だったからだ。
樹形を考えたり、今後の展望を見据えた剪定ではない。
切ったあとの切り口も粗い。
折角、勇壮な樹形を保っていたのに。
道路に関係のないお屋敷の敷地内には手をつけていないのだ。
当然、樹形はアンバランスとなるし、粗い剪定の跡からは腐朽菌だって入り込むだろう。
あーあ、もったいない。
こうやって、都内の貴重な樹木、緑が踏みにじられた後に減っていくのだ。
誰が悪いのだろうか?
依頼者(お施主様)?施工者?
誰か適切なアドバイスや判断をすることはできなかったのだろうか。
悔やまれる剪定工事現場でありました。
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