四季の国

連休も明けて春は初夏に向けて加速してきた。

まぁその前に梅雨があるけどね。

朝、家から外に出るために玄関のドアを開けると、ふわーっと色んなニオイが漂う。

今であれば、ジャスミンの主張がかなり強い。

ああ、もうそんな季節になったのか、と。

それ以外にも、シイの木のなんともいえない微妙な香りもあったりして。

とにかくいろいろと賑やかな季節になったものだ。

気温、日照時間、湿度、太陽光線の強弱・角度など色んな要素でもって季節を感じる。

ああ、あのときに吹いていた風と同じ風だ、なんていって昔の記憶が鮮明に蘇ることもある。

よかった四季のある国に暮らして。

シンガポールみたいに、赤道に近いと、四季はなく気温、日照時間、湿度、太陽光線の強弱・角度などいつも同じということになる。

衣替えもせず、一年まったく同じ格好ですごせる。

それが良い場合もあるが、日本人の僕としてはやはり四季の有難さは間違いなく存在する。

足元に目をやればドクダミがつぼみを膨らませていた。

あと4～5日もすれば花が咲くことだろう。

普段やっかいもののドクダミも季節を飾る主役のひとりである。