2009年4月27日月曜日

タダで増やせ
   
いやいや、ゴールデンウイーク目前
皆様いかがお過ごしでしょうか。
  
陽気も良いんだか、ちょっと肌寒いんだか、イマイチはっきりしないけど、とにかくゴールデンなウィークである。
  
この前、僕個人的にご利益のある神社にお参りに行った。
一通りお願い事をしたあとに、境内の石畳を見ると、なにやら掃いて集められていた。
   
   
何だ、こりゃ?
   
よくよく見てみると、それはイチョウの雄花だった。
    
昨年の今頃、しつこくイチョウの花について書いた。
イチョウの花は風媒花といって、特に目立たない花で、ご覧の通り白というかクリーム色というか目だ立ない色、カタチをしている。
  
花粉を風に乗せて飛ばして役目を終えた花がこうやって地面を覆うほど落ちてくるのだ。
   
そもそも風媒花は、風に花粉を雄花から雌花に運んでもらう他力本願的な方法で、花粉が無事に雌しべに付着するかなんてのは、かなりの確立の低さと言えよう。
   
その確立を上げるためにどうするか?
それは玉を多く撃つことである。 よって風媒花はものすごい量の花粉を飛ばす。
  
スギやヒノキ花粉症に悩む人が多いのはこの辺に理由がある。
  
植物を増やすためには普通は 種をまく というのが一般的なやり方である。
しかし、種をまかずに増やす方法が幾つかある。
  
挿し木、接ぎ木などがその代表である。
  
挿し木は植物の若い枝を切って、それを植える。
するとしばらく経ってから、切った枝の地中部分から根が出て、次世代の植物となって育つというものである。
このやり方だと、枝を切った親株と遺伝子を全く同一とする 「複製」 ができることになる。
   
万有引力を発見したニュートンで有名なリンゴの木はオリジナルから多くの次世代リンゴが出来て各地の植物園などで見かけることができる。
   
話が逸れたが、この神社の境内に白いプラスチックのプランターがあってそこに緑の新芽が吹いた何かが植わっていた。かなり密生していた。
   
   
これがなんと全てイチョウの挿し木だった。
  
これだけ芽が吹いているということは根もしっかりついているはずだ。
   
次はプランターから出して地面に植えてやれば、イチョウの木に育つ。
これだけ植えれば立派なイチョウ並木になることだろう。
   
これで元手はタダ。
鉢に植え替えて イイお値段 で売るのも良いだろう。
  
  

1 件のコメント:

ぴーさん さんのコメント...

ソメイヨシノも100パーセント挿し木なんですよね。挿し木に接木。増やし方色々です。接木には、近種でつないじゃうのもあり。四国で1本の木に8種類の柑橘類がなっていたの覚えています。アレから随分たつので10種類以上になっているかなwww