2014年10月9日木曜日

特殊伐採の世界


特殊伐採という世界がある。

この前テレビでやっていた「空師」もその類。

一般の植木屋さんでは手におえないような巨木、高木だったり、現場の条件が一筋縄でいかない厳しい場合などがそれに該当する。

尊敬する親方が、ついこの前かなり厳しい現場の特殊伐採をやり遂げたのだけど、その一部を見学させてもらった。

まず何がどう厳しいかを申し上げよう。

ご覧のようにイチョウの高さはビル5階くらいはある。

電柱がある、電線がある、下には小さなお社がある、近隣のビルにはレストランが入っているのでランチタイムの書き入れ時には作業ができない・・・。

さらには予算の問題や、道路づけの問題でラフターなどの重機も入れない。

となると登って枝を下ろしていくしかない。

電線には6000ボルトの電流が流れているらしく、万が一に備えて東京電力の人もスタンバっている。

・・・こんな厳しい条件、僕だったらどうしたろうか?

たぶん断っていただろうなぁ。

こういう厳しい条件でも安全に確実に枝を下ろす技術と方法はあるのは知っている。

でも僕はそこまでその技術を習熟してない。

親方はどうやってこの難局を乗り切るのか?

手に汗握りながら作業を時間の許す限り見守った。

まずはユニックのゴンドラを使って、届く範囲で枝を少しづつ下ろしていく。

枝を下ろすといっても、下には電線、お社があるので放り投げるわけにはいかず、一枝ごと慎重に吊り下げていく。

そしていよいよユニックが届かなくなったら、ロープとハーネスを使ってイチョウに乗り込んだ。

これは今年の年初あたりから僕が英国で身に付けてきた木登り技術を親方と分かち合った成果でもある。

しかし作業を眺めているとまったくよどみなく、とても自然に樹上の作業をハーネスとロープを使ってこなしている。

ハーネスとロープを使った木登りについては、それほど場数を踏んでいるわけでもないはずなのに。

スゴイ。

この大きいイチョウを、この厳しい条件のもと、ほぼ一人で、ほぼ一日で剪定をしてしまった。

尊敬というとなにやら薄っぺらい表現のようだが、本当に尊敬以外の何ものでもないよ、これは。


2014年10月8日水曜日

水ばちをご存知か?



植栽仕事。

植木を植える際に幾つかテクニックがあるうちの代表がこの「水ぎめ」だろう。

土を掘って、根鉢が入るスペースを確保する。

穴の深さも重要。

深すぎず、浅すぎず。
根首ちょうどくらいに土がくるのが良い。

植木の方向を確認したらば、その掘った穴に水を注ぐ。

根のまわりに、空洞ができることは望ましくない。

水に溶け込んだ土の細かい粒子が根の隙間にまで行き渡る、というのが水ぎめの理屈であり、ミソなんであります。

ちゃんと水が全体に行き渡るように、棒で突いたり、株全体をグルリン、グルリンとこねたりしたりする場合もある。

そしてしばし放置し、水が引いたらば土をかぶせて全体を整える。

実はこの水ぎめは僕が思うに日本独特の手法のような気がする。

英国ではこのような植え方をしているのを見たことがないし、学校の授業でもこのやり方について触れたことはなかった。

恐らくそれぞれの国の土壌性質や、気候などによってもやり方が異なるのだと思う。

冷静に考えてみれば、根の機能として「呼吸」が挙げられるわけで、水を注ぎ込んで水ばちを作ることは、一種の窒息状態を作ることになるわけで水ばちのマイナス面も理解できなくもない。

水ばちで一旦決めたらば、後は乾くまで水遣りは控えるといったことなどで調整できるのかな。

2014年10月7日火曜日

難敵クズ、そしてガラ


今日から庭づくり・植栽工事をしております。

まずは整地から・・・。

粘土質の土壌はかなり手ごわく、かつクズのような厄介な雑草が。

できるだけクズは丁寧に取り除いていますが、時間消費が思ったよりも激しい。

いかに丁寧に除去したところで、隣家を含め周辺はクズが多いのでどれくらい効果があるか。

その他にもいくつか問題点が出てきて、当初プランを立てたようにはなかなかコトが運ばない難しさがあります。

しかしそこは腕の立つ我がスーパー親方と臨機応変に知恵を絞りあっています。

あと2日で完成の予定ですが段取りよく頑張らないと。



2014年10月6日月曜日

台風襲来


やっぱりね・・・。

今日は台風直撃、しかも朝の通勤時間帯ということで、予定していた庭工事の予定を順延せざるをえなかった。

朝5時から気象情報などを見たり、聞いたりしたけど、どうしたってこうしたって台風は台風。

無理しても仕方がないので6時に順延の決定をした。

今回の工期は3日間を見込んでいるので、明日から心機一転良いものをつくるべく頑張ります。

台風一過、秋晴れの庭づくりは気持ちいいだろうなぁ。

楽しみ!

2014年10月5日日曜日

半・日曜放談


台風襲来。

かなり大型のようで・・・。

御嶽山の噴火といい、自然の力の前にはわれわれはなす術もない。

まさに波にもまれる木の葉のごとし。

実は明日から3日間、久し振りの庭づくり、植栽工事をする予定だったのだけど、どうやら日程の組みなおし、見直しをせざるをえない感じだ。

雨では効率も上がらないし、良い仕事は難しい。

火曜日から天気は回復しそうなので台風一過に期待。

皆様どうぞお気をつけて。

2014年10月4日土曜日

オリーブの実


都内を歩いていて最近人気があるなぁと思う樹木というと、なんといってもシマトネリコ。

言っちゃ悪いけど、ナントカの一つ覚えのように色んな場所で見かける。

まあサイズ的にも適当だし、株立ちで、なんとなくスマートなので理解はできる。

ただあまりに使われすぎているので、自分が植栽の仕事を請け負ったならば意地でも使うことは避けたい。

ご存知のように僕はアマノジャクなのだ。

次いでよく見かけるのはオリーブだろうか。

オリーブと呼ぶにはいささか気が引けるほどヒョロっとした貧弱なオリーブが多い。

そしてその多くに実がなっているのを見かけることが少ない。

その理由はなんだろうか?

桃栗三年、柿八年というようなことで、結実するにはある程度の年数が必要なのだろうか。

はたまたイチョウのように雌雄異株で、たまたまオスの株を良く見かけるのだろうか。

あるいは自家不和合性といって、他家受粉しないと結実しないのだろうか。

それとも別の理由なのだろうか?

ちょっと調べてみると、オリーブは雌雄異株ではないと分かった。

そして結実しない理由は自家不和合性の一面を持っているということと、品種によっては柱頭の発育が悪いといった理由もあるようだった。

なのでオリーブは良く見かけても、実がなっているのは案外少ないということになるらしい。

ところがこの前、あるレストランの前に植えてあったオリーブはご覧のようにたわわに実をつけていた。



まさにスズナリ。

しかしこうやってよーく見るとギンナンに似てなくもないね。



2014年10月3日金曜日

秋の味覚


今日は美味しいものをご馳走になりました。

まずマツタケのどびん蒸し。

マツタケは間違いなく秋の味覚。

そしてその中には昨日書いたギンナンが・・・。



さらにはギンナンの天ぷら。


いろいろあって、締めは巨峰のシャーベット。


巨峰も秋の味覚だし、ごらんのようにカエデの葉が添えてある。

味覚、視覚など、まさに五感に訴える秋の訪れであります。


2014年10月2日木曜日

秋のにほい


キンモクセイもそろそろ終わりかなぁ。

花が地面にたくさん落ちているし、落ちていない花も濃いオレンジ色だったのがかなり色褪せているような気がする。

キンモクセイはその甘い香りが特徴的だけど、他にも香り(?)で秋を主張する植物がある。

例えばイチョウ。

イチョウの木を見上げて目を凝らしてみてほしい。

イチョウの木によってはたわわにギンナンをつけたものがある。

イチョウは雌雄異株といって、オスの木とメスの木が分かれている。

ギンナンがなるのはメスの木。

最近はギンナンの実がポロポロと地面に落ちてきはじめた。

嬉々としてせっせとギンナン拾いをしている人も見かけるようになった。

それでも拾われずに踏まれたり、車に轢かれたりしてつぶれてしまっているギンナンもたくさん見かける。

こういうギンナンの問題点はニオイ。

お世辞にも良い香りとは言いがたい。

正直申し上げて「臭い」。

なんであんなニオイなのか、絶対に理由があるはずだ。

それは種子散布と絡んでくると思うけど、散布という意味においては散布者にとって「魅力的」なニオイでなければならないはずだ。

いったい誰にとってあのニオイが魅力的なのだろうか?

近年、ヨーロッパでもイチョウの黄葉が美しいということで積極的にイチョウが植えられているらしいが、それらは概してオスのイチョウらしい。


我々日本人はギンナンを食べる習慣があるので、あのニオイも大目に見られるが、食べる習慣がない民族にとってはあのニオイは迷惑以外のなにものでもない。

本格的なギンナン拾いのシーズンはもうちょっと先だと思うけど、そんなギンナンのニオイについて真面目に考察してみるのも面白い。


2014年10月1日水曜日

ナガノパープル


味覚の秋。

ブドウも秋を代表する味覚のひとつ。

小粒のデラウエアも美味しい。

でもブドウはやはり大粒のもののほうが満足感において上回っているのではないでしょうか。

誰でも知っていそうな、巨峰やマスカットも美味しい。

でもお値段が結構するという点、さらには皮ごと食べられないので皮をむく手間、そして皮をむいているうちにブドウを食べたいという執着が徐々に薄れていくという問題点がある。

一粒皮をむいて頬張って、すぐに次のブドウの皮をむきにかかるけど、すでに口の中のブドウは食道を通過したあと。

次、次、次とテンポよく食べたいのに、これは巨峰やマスカットの抱える問題点だと思う。

かといって20~30粒、予め皮をむいておくというのもね・・・。

そして種アリのブドウの場合はタネを吐き出さなければならない。

ガリっと噛んでしまった場合の、あの独特の渋みはねぇ・・・・。

かくのごとく大粒ブドウの持つ問題点を全て解決したブドウに先日出合った。

正直ビックリした。
美味しくて。

その名を「ナガノパープル」という。

まずお値段。
一房で1000円しなかった。

そして素晴らしいのは、このブドウは皮ごと食べられ、しかもタネが無いのだ!!

よって積年の夢だった「次、次、次・・・」とテンポ良く冷え冷えのブドウを口に含むことが可能なのだ。

皮はもちろん少々堅いけど、気にならないレベル。

むしろ皮ごと食べられることで、皮周辺のうまみを余すことなく堪能できる。

お値段は1000円しないで手に入れることができたけど、今日渋谷の交差点付近にある高級フルーツ屋では一房3500円くらいだった。

どうやら場所によって価格に開きがあるようだ。

探せばお手ごろなお値段で手に入れることもできるはず。

ブドウ好きで、僕のような不満点を抱えていた方には是非一度試してみることをオススメしたいブドウであります。

2014年9月30日火曜日

キンモクセイ咲く


やってきましたキンモクセイの季節。

先週の半ばごろに、なんとなくそこはかとなくキンモクセイの香りが漂い始めたのは感じていた。

それが確信に変わったのは土曜日だった。

仕事先に自転車で移動していたらば甘い香りが「もわっ」っと鼻をついた。

「きたっ!」と思った。

秋だなぁ。

実はキンモクセイの香りをかいでそう実感するようになったのはここ7年くらいのこと。

それより前にはイギリスにいて、残念ながらキンモクセイはそれほど見かけなかった。

なのでそれほど香りを実感することもなかった。

イギリスに行く前は、サラリーマンをやっていて植物にはほとんど関心がなかった。

なのでキンモクセイが香ったなんて記憶もない。

僕が中学生のころに流行ったアリスの「君の瞳は10000ボルト」という歌があった。

その歌詞に「キンモクセイの咲く道を~」という箇所がある。

その当時住んでいたのがインドだった。

あいにくインドでもキンモクセイは見かけなかったのではないだろうか。

「キンモクセイ=秋」というところを強烈に植えつけられた割に、実際の香りと季節がリンクしたのはイギリスから帰ってきてからということになる。

でも今は大丈夫。


それにしても甘い香りであります。

ちょっと too much という気もしないでもない。

これも好みが分かれるところだろうなぁ。

「キンモクセイの香り苦手です」という人がいるはずであります。

僕は別に嫌いではないけど、なにやらお手洗いの芳香剤のようだなぁと、ときどき思う。



2014年9月29日月曜日

秩父宮色づく


秋晴れ。

昨日は昼から秩父宮にラグビーの試合を観にいっていました。

慶応×青山学院、早稲田×筑波。

そこそこの好カード。

とくに早稲田×筑波。

もちろん気持ちは筑波。



接戦ながら筑波リードで、このまま逃げ切れるかと思ったらロスタイムになんと逆転負け。

どうしてタッチに蹴り出すなり、試合を切れなかったのか悔やまれる。

勝っていた試合だったのに。

トライをしたのが早稲田の布巻だったと今朝の新聞で知り、やはり「持っている人」には勝てないのかなと思った。

筑波だって「持っている人」はいるのに・・・。

さてラグビーの話はさいておいて。

2試合まるまる観戦したので、12時から17時まで日差しの中にいて、スッカリ日焼けしてぐったり疲れてしまった。

試合が終わって競技場の外を見れば、神宮外苑テニスコートなどが見えて何やら優雅なカンジ。


絵画館前のイチョウ並木もボチボチと色づき始めた感がある。
9月ももう終わり。

これから秋本番に向けて黄葉も深まっていくことだろう。

ラグビーの試合を見に出かけるたびに季節の進む具合が確認できる。 



2014年9月28日日曜日

日曜放談 09月28日


最近気になるニュースのひとつが「うなぎ」の事。

告白というか宣言すると、ぼくはうなぎが大好きです!
好きな食べ物ベスト5には間違いなく入っている。

ご存知のように、うなぎの稚魚が捕れなくなってきてうなぎそのものが手に入りにくくなった。

レッドリストやら、ワシントン条約やら、それは保護しなければならないほどに数が減少したという事実はあるだろうけど、なにやら寂しいよねぇ。

僕が子供のころだって、日常的に食べるというものではなかったけど、食べられるかどうかというよりもむしろお財布との兼ね合いだった。

それが、ひょっとするとこれからは気安く食べられなくなるかもしれないというのだからイヤな世の中になってしまったものだ。

マグロだって数が減ってきているというし。

そして不順な天候、さらには地震や火山噴火などの天変地異。

ヘンに長生きするより、太く短くという人生観のほうがシアワセになれるのかもしれない。



2014年9月27日土曜日

御嶽山


今日はなんといっても御嶽山噴火のニュース。

噴煙の様子など見るに、大変な事態だと思うし、改めて自然の力の前には我々人間の存在はちっぽけだなと思い知らされる次第。

御嶽山には特別な思い出がある。

ちょうど2年前の今頃、キューガーデンの時のボスが100年前のプラントハンターであるアーネスト・ウィルソンの足跡を追うというプロジェクトのために来日した際に全行程に同行した。

そして彼らを連れて御嶽山にも行ったのだった。

このブログで書ききれないほどの、様々な出来事があったのだけど不謹慎ながら今更あの頃を思い出す。

東京から富山に飛んで、レンタカーで飛騨高山へ。

一泊したのちに、御嶽山を岐阜から長野方面へぐるりと回って、その日のうちに名古屋にたどり着くという強行軍だった。

御嶽山信仰が存在するほど霊験あらたかで神々しい一面をもっている。






ダメだ、あのときの思い出が堰を切ったように蘇ってきてえもいわれぬ気持ちになってしまう。

そんな御嶽山が噴火した。

彼らの旅はまだ2分の1しか終えておらず、来年再来日してその仕上げをどうするか、というやりとりを最近再開したばかり。

これも何かのサインなのだろうか・・・。



2014年9月26日金曜日

草むしり


雑草を抜いてみた。

ホームセンターで雑草抜き器を買って。

ご覧のようなフォークのような形をしていて、雑草の首元に差し込んで、あとはテコの原理でグッと力を入れて根を抜くというもの。

理屈は分かる。

理屈は分かるんだけど、実際に使ってみるとイメージどおりの働きはなかなか難しい。

まず、狙った雑草の首元に的確にフォークが刺さらないこと。

よしんば刺さったとしてもテコではなかなか雑草全体が抜けない。

結局このフォークの尖っている特性を活かして雑草周辺をザクザクと掘り返して、あとは首根っこを手で掴んでエイヤッと力を込めて抜く。

雑草周辺の土をほじくり返して抜くのとそうでないのでは、やはり効果のほどは異なる。

なのでこんな道具でも素手でやるよりもはるかに効率的であります。

因みにこの雑草フォークは税込311円ね。

お安いものであります。

さてグッと抜いた雑草。

とくにキク科の雑草はこのように主根が逞しく、そして長い。



これを文字通り根こそぎ取り除かないと、また時間が経てば再生して元通りになってしまうのだ。

なかなか大変だけど、スーッと根っこ全体が取れたときは「快感」であります。

案外楽しい草むしり。


2014年9月25日木曜日

秋到来


たまには美味しいものを。

収穫の秋、実りの秋・・・。

秋ってのは何をやるにも良い季節であります。

秋刀魚も美味しいし、野菜、果物などなど何を食べても「旬」って感じがして良いねぇ。

この前テレビで、フライパンで煙も出さずに美味しく焼ける秋刀魚というのを観て以来、自分の中ではちょっとした秋刀魚ブームなんであります。

確かにこの方法に従えば、焼いている間の煙によるニオイはさほどでもないけど、ナカワタやら、食べた後の骨あたりから微妙な生臭さがただよってくるのはご愛嬌。

あとどのくらいの期間、これを楽しめるかな。

四季がある日本ってつくづく良い国だと思います。

さて先日、やや分不相応というべき高級料理を口にした。

写真はその中の前菜的な一品でシマアジの脇にオクラなどの野菜が添えてある。

見れば分かるけど、ニンジンがモミジの形、イモがイチョウの形をしていて、それぞれ紅葉/黄葉している。

こういうのって素敵だよねぇ。

つくづく日本人で良かったなぁと思うもの。

屋外の植物からももちろん季節を感じるけど、お皿に盛られた食材、さらにはそれをどう見せるかという配慮からも季節を感じることができる。

味覚の秋、到来であります。

2014年9月24日水曜日

危険木


昨日は甲州街道のケヤキが伐採されていたという話を書いた。

潜在的な危険が認められる場合には、伐採もやむ得ないだろう。

とくに最近樹木に関する事故が増えているし。

街路樹を管理する地方自治体、あるいは企業などは、事故報道の後に一斉に樹木診断を始めたのではないかと思われる。

今日の写真は、公園にて危険木を伐採する旨のたて看板。

かなり大掛かりなプロジェクトである様子が伝わってくる。

樹木診断は誰がやるのか?

恐らく「樹木医」が診断するのだと思うが、現在樹木医の資格を持った人は全国に約2300人。

関東を見ると、東京に286人、千葉に124人、埼玉に123人、神奈川に165人、茨城に39人、群馬に34人、栃木に58人しかいない。

全国を見ても100人以上いるのは大阪109人、兵庫123人だけ。(以上、日本緑化センター調べ)

一方で街中に樹木が何本あるか?

街路樹だけではなくて、公園にも、商業施設にも、集合住宅にも、神社仏閣にも、樹木はあるだろう。

その数は・・・・「たくさん」ってことで、上記樹木医がフル稼働してもなかなか追いつかないのではないでしょうか。

工程には2ステップあると思われます。

ステップ1は診断。
問題点を探し出し、それがどの程度のリスクかを判断する。

ステップ2は治療、あるいは伐採。
リスク判断の結果によって、静観、はたまた何かしらアクションを起こす必要が出てくる。

いずれのステップにもそれなりの知識、技術、経験がなくては難しいでしょうね。

僕も樹木好きのはしくれとして、よく木々を見上げながら枝の様子なんかを観察しているけど、結構危ない木もしばしば見かける。

樹木診断をはじめ、樹木と向き合う仕事に大変興味があるんだよねぇ・・・。

2014年9月23日火曜日

甲州街道ケヤキ考


秋分の日。

いかがお過ごしですか?

気持ちの良い秋晴れでどこかへ出掛けたくなる。

どこかへ出掛けたくなるってことは、出掛けていないってこと。

あれこれとやることが多く、近所の散歩は別として遠出ははばかれるのであります。

こんな日に山歩きなんかしたら気持ち良いだろうなぁ・・・。

さて、場所は甲州街道。

ここのケヤキの街路樹は大きくて見ごたえがある。

実はこれ、昭和39年の東京オリンピックのときにマラソンコースとなり、約1000本が植えられたものらしい。

ということは、樹齢は50年超ということになる。

ケヤキの寿命は長いので、50年程度であればまだまだヤング世代といえるが、都会の街路樹という過酷な環境ではそれほど長生きはできないだろう。

一番の問題は「根」だと思うが、アスファルトに根の周辺を固められ、十分に根を張ることもできないし、通気、排水、はたまた有機物の含有など土壌は樹木の生育には不適といわざるをえない。

そして最近良くニュースになる、倒木や枯れ枝の落下などによる事故が、街路樹に対して人々が厳しい見方をするきっかけとなっている。

街路樹には逆風が吹き、まさに受難のときである。

甲州街道でもこんなケヤキを何本か見かけた。


地上1メートルくらいのところでバッサリと伐られている。

おそらく腐朽などの理由から「危険木」と判断されて伐られたのだろう。

切り口を見てみると、直径約50センチはあるだろうか。



幹周約1.5メートルというのはそれほど大きくない印象だけど、ケヤキってのは堅くて頑丈なので、幹周がそれほどなくても、大きな図体をシッカリ支えることができる。

周辺の同じような幹周のケヤキを見れば建物4階くらいまでに育っていることが分かる。

このケヤキもたぶんそのくらいあったのだ。

切り口はまだ新しく、周辺にチェーンソーを使った後のおが屑が落ちていることから、最近伐られたものであることが分かる。

しかし不可解だったのは、なぜこのケヤキを伐採したのだろうか、ということ。

切り口を見ると、空洞があったり、腐朽が進んでいる様子がない。


目が詰まって、真円に近い形をしていてとても健全に見える。

根元も見てみたけど、空洞があったり、キノコが生えているということもない。

枯れ枝などの支障枝の問題であれば、そこだけ取り除けば良い。

まさか木材として切り出したわけはないだろうし。

何故、これほど立派なケヤキを伐採したのだろうか・・・・。

とても不思議だなぁ。
というか惜しいなぁ。




2014年9月22日月曜日

お彼岸、秋分の日


明日は秋分の日。
最近はめっきり秋めいて、カラッと気持ちの良い天気が続いている。

記憶によればここ数年は9月一杯残暑に悩まされていた気がするので、これは良い傾向ではないでしょうか。

何回も書いているけど、それでもまだ夏の花と秋の花が拮抗している。

夏の花サルスベリがまだ気を吐いている一方で、秋の花ヒガンバナが見ごろだったりする。

暑さ寒さも彼岸まで・・・

その名も彼岸花 Lycoris radiata がここそこで咲き始めた。

有名なのは埼玉県の巾着田だけど、わざわざ人でごった返す場所に彼岸花だけを見に行く余裕はない。

なので近所で見かけた彼岸花を。

あまり良い写真ではないけど、いちおう雰囲気だけでも。



不思議なのはこうやって赤い彼岸花が咲いている中に、ポツリポツリと白い彼岸花が混じっていること。

あれはいったい何なんでしょうね。
何かしら理屈というかその理由があるに違いない。

今年は20日が彼岸の入り、明日が彼岸の中日、そして金曜日が彼岸明けであります。

彼岸の一日、ひととき仕事の手を休めてご先祖様に思いを馳せるのも悪くない。



2014年9月20日土曜日

いざ園芸店へ


9月も後半。

昨日、とある花卉生産農家の前を通ったらば、コスモスとビオラの出荷準備をしているのを見かけた。

そうそう、園芸店や花屋さんなどは季節を如実に反映する場所のひとつかもしれない。

園芸店に足を運べば今並んでいる苗たちは、盛夏のときのそれとは明らかに異なる。

園芸シーズンは、もう夏ではなく、秋から冬の様相を呈している。

都心では探すのが難しいけど、なるべく大きな園芸店やガーデンセンターに行くととても楽しい。

あれこれあって、目移りしてしまう。

現在、とある植栽の仕事の予定があるので、何をどのように・・・というヒントがたくさん転がっている気がする。

なるほど、こういう手もあったか、なんてね。

カラッとした秋の気候、やぶ蚊も減ってきて、屋外で庭いじりをするには良い季節になってきました。

休みの日に暇だなぁという人は近所の園芸店なんかに出かけてみてはどうでしょう。


昨日書いた花咲「裏」ブログですが、スコットランドの話に最短で行き着く方法はページの右端にあるラベルで「旅」を選んでいただければスコットランドの話が幾つかでてきます。
よろしければ試してみてください。