2013年2月5日火曜日

microclimate


というわけで昨日は真鶴に出掛けてきた。

東京のお隣の県である神奈川県なのに、こうも気候が異なるのかと、ちょっと驚きでもあった。

ご存知のように駿河湾に面した斜面にはミカンなどの柑橘類の畑が広がっている。

こういった柑橘類は温暖な地域に見られる特徴である。

今回伺った土地ではすでにウメが8分咲きだった。




この場所は特に変わっていて、真鶴半島は半島としては小さな半島で海から、そして陸からとあらゆる方向から吹く風にさらされていて体感温度は低いながらも、この斜面を下りたちょっとしたスポットはほぼ無風、さらには南向きで日が射すためにポカポカなのであった。

ぬくぬくと温かくて、地面にゴロリとなって昼寝をしたらば気持ちいいのではないかと思うほど。

ウメだけではない。
スイセンも咲いていた。


えっ?スイセンは早咲きのものはもうとっくに咲いているんではないか、ですって。

そうか、ではこれはどうだ?

ホトケノザがすでに花がビッシリと咲いていたんだゾ。


僕の知る限りでは、都内のホトケノザは葉は出ているものの、花が咲くのはまだまだ先といったカンジだった。

さらにはナズナもこの通り。


ついでにオオイヌノフグリだって咲いていた。


ホトケノザ、ナズナ、オオイヌノフグリなどは、都内であれば4月ころに咲くものだ。

それがこうやって2月の上旬に既に咲いている。

それだけ、この場所が暖かいのだと分かる。

真鶴半島全体でこのような花が咲いているということではなくて、この周辺およそ半径25メートル以内で見られた現象だった。

ここだけスポット的に特別な気候のようになっているという状態を英語では
microclimate(微気候) という。

micro マイクロはミクロともいうので、ミクロ経済学、マクロ経済学などの言葉に親しんだ人であればなんとなくニュアンスは分かるだろう。

climate は気候のことなので、それとミクロをくっつけると「ミクロ気候」となるが、それでは何のことやらサッパリかもしれない。

小さな気候?

いや、それでは意味分からん。

マイクロクライメイト(microclimate)って、海外の園芸書なんか読んでいるとわりと良く出てくる。

そんな身近なんだけど分かりにくい言葉、分かりそうで分かりにくい言葉なんかにフォーカスして分かりやすくお伝えしているのが、毎月第2日曜日に西武のコミュニティカレッジで開催している

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一足早い春を見つけたよ、という話のつもりが宣伝になっちゃたなぁ。


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