2020年6月28日日曜日


六本木で見かけたのがこれ。

「木の木」といってクリエーターの川村真司さんという方が考案したものらしい。

いわゆるトピアリーだね、これは。

トピアリーとはツゲやイチイなどの常緑樹を意図した形に誘引したり刈り込んだりして作り上げるもの。

僕はセンスがないのか、これを見ても素敵ねぇとはあまり思えなかった。

センスがあることが職業であるクリエーターの方が発案したのであれば、これはセンスがあるのだろう。

しかも六本木のド真ん中だから。

いわく、「木の木の前で待ち合わせね」なんて言って周辺では知れた場所になればということだが、渋谷のハチ公のようにこの周辺で人待ちの人は見かけられなかった。

難しいね。

2020年6月25日木曜日

ネギ坊主的な・・・



今まさに咲き始めたこの時期のスター植物がある。

アガパンサス。

草丈は大きいものだと150センチ以上になるだろうか。

だいたい一株で植えられることは少なくて、群生するかのようにまとまって植えられることが多いので、一斉に花が咲くとなかなか圧巻。

咲いた姿は美しいが、その前の姿もなかなか興味深い。

まさにネギ坊主のように茎が伸びて、そのまんまネギ坊主のようなツボミがつく。

そしてそれが剥けて中からさらに小さなツボミが現れる。

なんともネギっぽいのでネギ科なのかと言えば当たらずとも遠からず。

一応ムラサキクンシラン科(ヒガンバナ科:Amaryllidaceae)に分類されるが、ネギ科、ユリ科に分類されることもあるという曖昧さ。

さらに学名 Amaryllidaceae を見れば分かるけど、アマリリスの仲間ってことか。

ヒガンバナへの共通点は納得できるけど、アマリリスの大ぶりな感じとアガパンサスの華奢な感じは異質な感じがするんだけど。

まぁ理屈は抜きに、梅雨時に青い花が咲く、アジサイとの競演も悪くないね。

2020年6月23日火曜日

植物は逞しい


ポピーを見に河原に出掛けたときのこと。

ガードレールの前にあったのは三尺バーベナ、いわゆるバーベナ・ボナリエンシス。

土手ではなく、コンクリの隙間に根を張っていた。

ちょっと分かりにくい写真だけど草丈も1.8メートルくらいはある。

実は僕はこれを探していた。

土手ではなく、園芸店で。

自分が管理している花壇に欲しかったのだけど、色んな園芸店で尋ねてみたものの結局見つからなかった。

一年草としてみるようで、確かに自分の管理する花壇で昨シーズン育ったものを一縷の望みを託して短く剪定して様子をみていたのだけど、春になってもそこから芽吹くことはなかった。

こぼれダネにも期待して、雑草と間違って抜いてしまわないよう、雑草もそれと分かるまで放置しておいたがこれもダメだった。

こういうときはネットショッピングもアリだ。

以前、ネットで苗を買ったことがあるけど、きちんと梱包されて思った以上に(?)ちゃんと届いた。

ネット検索してみるとたいていは「売り切れ」で、あったと思ったら1ポット300円くらいに対して送料が800円以上したので、今シーズンは縁がなかったと諦めた。

でもこんなところに、誰かがタネを撒いたり、苗を植えたり、世話をしているわけでもないだろうに、ずいぶん元気に育っているものだ。

なんか皮肉な感じ。

2020年6月22日月曜日

遅きに失したポピーの話



川原に一面の赤いポピー、佇む一本の木、ときおり電車が通る高架・・・

どこかのネット記事で見かけて、なんか良い雰囲気だなぁと思っていたので、昨日足を伸ばしてみた。

ここはちょくちょく自転車で通るので、一発でどこのあたりか分かった。

ところが、残念なことに赤いポピーはあとかたもなくなっていた。

立看板には
ポピー刈り取りのお知らせ
コスモスの種まきの時期になったので6月10日からポピーを刈り取る
とあった。

まさにポピーをきれいに跡形もなく刈り取って整地したばかりといった感じ。

コスモスの種はもう撒いたのだろうか?

ポピーを持っていって良いってくらいだからまだ少しは咲いていただろうに。

秋の花、コスモスの種を撒くためにしては気が早すぎやしないか?

まぁしょうがない。

このあたりが一期一会というか、運というか、出会いというか、タイミングなんだろう。

思ったら吉日、即行動に移さないとこのように後悔するのだ。

来年こそは会おうぞよ、荒川土手のポピーたちよ。


2020年6月19日金曜日

ぐったりラベンダー


この前、アナベルが雨に打たれてグターっとなってしまったことを書いた。

グターっとしてしまうのはなにもアナベルだけではない。

梅雨のさなかだけあって今日はしっかり雨が降った。

とある道路脇の植え込みにあったのはラベンダー。

よこにあるのがオオムラサキツツジで、これは行政が植えたのだろう。

でもラベンダーは想像するにこの植え込みの前にある商店のおばさんあたりが勝手に植えたのではないだろうか。

なぜならラベンダーが植えられていたのはここだけで「連続性」がないこと。

さらにこういう場所の植栽案を作るときにラベンダーという選択肢は通常あまりないと思われること。

富良野のラベンダーは有名で素敵だが、ラベンダーはもともと地中海などのカラッとした場所で育つもの。

東京の夏は「蒸れ」が凄くてラベンダー向きではない。

でもうまくいくと、それなりに育つ。

うまくいくというのはいわゆる micro climate (微気候)というやつで、その場所の局地的な気候のこと。

都内という大まかな話ではなく、その場所の特異的、固有な気象条件を指す。

まぁ話題を元に戻すと、ラベンダーが雨に打たれてグターっとなっていたよ、と。

雨が上がってしばらく経って自力回復することを祈る。

2020年6月18日木曜日

フツーのアジサイも良い


最近、自分が世話をしているせいか、アジサイといえばアナベル推しなんでありました。

ただ欠点もあるとは先日書いたとおり。

カッコ良いかわりに脆弱なところがあるんだよね。

ところが、昔から馴染みのあるフツーのアジサイたちはなかなか逞しい。

雨が降った、風が吹いたといってグターっとだれたりしない。

いつも逞しく凛としているのだ。

茎も「木化」といって、緑色ではなく茶色で木のように逞しかったりする。

背の高いものでは3メートルくらいのは見たことがあるので、もうこれは立派な木であるといえる。

さらに、ものによっては花の大きさ、形(ガクの有無)、色なども多様で、写真のようにやや小ぶりの花で、色が濃い青だったりすると個人的にハートをグッと掴まれたりする。

ここは原点回帰、やっぱりフツーのアジサイの素晴らしさにも敬意を払いたい。

2020年6月17日水曜日

タチアオイが見ごろです

言われてみればハイビスカスに花が似ているでしょ

強い日差しに輝いて

草丈も2メートル近くある

梅雨の晴れ間。

気温は30度を超え、夏本番さながら。

とある通り沿いに赤、ピンクの花が元気に咲いていた。

これはタチアオイ。

ハイビスカスなどと同じアオイ科、つまり暑さに強い。

それにしてもこの通りの街路樹の植え枡にタチアオイ。

誰かが植えたのだろうか?

想像するに、最初の一株はひょっとしたら誰かが植えたのかもしれない。

それが育って、花が咲いて、タネがこぼれて増えていったのだと思うけどどうだろう。

その根拠は、その通り沿いに広がっていること、植え枡だけではなくコンクリやアスファルトの隙間からもはえていたことなど。

人為的に植える場合、コンクリやアスファルトの隙間に植えないでしょ。

ある意味、強靭で逞しく、場合によってはこの前ご紹介したミントのように厄介なのかも。

それはそれとして、申し上げたようにこれは暑さに強いので、最近の異常な夏の暑さで淘汰される植物があるなかで、間違いなく勝ち組というか居残り組になるだろう。

さらにちょっと気になったのは、花の咲き具合をみるとほぼ終盤だったこと。

僕の理解はもうちょっと暑い頃に盛りを迎えると思っていたのだけど、まだ6月で入梅したばかりでしょ。

終わるにはまだちょっと早い気がするんだけど。

本当にあれこれと異常なことが頻発して困ったものだ。

2020年6月15日月曜日

頑張れ、アナベル

茎の途中でポキッと2本折れているのが分かるだろうか?

梅雨入りし、アジサイも見ごろとなった。

僕が面倒を見ている花壇でもアナベルが良い感じで育っている。

アナベルの問題点は、頭でっかちの割りに茎が細くて弱いところ。

何もなければシュッとして凛と咲くのだが、雨が降ると花についた水滴の重みに耐えかねてグターっと倒れてしまう。

曲がって倒れるだけならまだ回復の望みがあるが、茎の途中で折れてしまうともうダメ。

すぐに枯れはしないけど、見た目が悪いので、折れた箇所から切って生け花にするしかない。

毎年アナベルを育てて思うのは「折れませんように」「曲がりませんように」とういうことで、それらの原因についても「大雨が降りませんように」などと真剣に祈ってしまうのだ。

出足順調であってもシーズン最後までシャンとしていたことなんてない。

丹精込めているだけに、グターっとなると本当に頭にくる。

倒れた茎を起こして、「頑張ってくれい」と言うしかない。

予防策として、今年は見た目度外視で、カッコ悪いけど支柱を施して支柱と支柱の間に麻紐を渡してそれなりにガッチリ守っていたはずだった。

だのに、これでしょ。

腹たつ~。

あまり「支柱を施しています!!」といのはあらかさま過ぎて、興ざめしてしまうので好きではないのだけど背に腹はかえられない。

ということで、今朝は折れた花を摘んで、これまで一本(一箇所)だった麻紐を二本(二箇所)に増やしてみた。

見た目は不自然で本当に嫌だ、不本意。

山でそだっているアジサイなんかはもちろん支柱なんかなくて逞しいのに。

誰かアナベルをグターっとさせないで育てる良い方法知りませんか?

2020年6月12日金曜日

好みの問題


これはなかなかコメントの難しい光景。

決して批判とか、ネガティブな話ではない。

まず植物の楽しみ方は人それぞれだからして、どのように楽しもうがそれは自由。

服装だって、人それぞれ好みは違うし、ギョッとするいでたちの人もいれば、素敵ねぇと思わず振り返ってしまう人もいる。

仮に僕にモヒカンで革ジャンにしろ、と言われても無理だし、自分の服装は自分で意識せずに自然にそんな風になっている。

食べ物だって、カップラーメンやポテトチップスなどいわゆるジャンクフードが好きな人もいれば、誰が買うんだという8000円のお弁当をテイクアウトする人もいる。

極端な例かもしれないけど、植物の楽しみ方もそんな個人の好み、趣味があるのかなと思う。

自分は絶対やらないけど、庭に7人の小人の人形を可愛く置く人もいるし。

この写真で分かることは、まずこの人は植物(花)が大好き。

気に入った同じ服を色違いで揃えるように、気に入った花を色違いで揃えている。

鉢はおそらく毎回買い換えるのではなく、前シーズンに植えてあった花を処分した後に、鉢を洗って用土を入替えて再利用しているのだろう。

植物の世話は基本的に大好き。
鉢には雑草が見受けられないし、それぞれ苗のコンディションはすこぶる良い。

水遣りのホースもなかなかオシャレ。

手前から奥にいくに従って、高さの異なるコンクリートブロックを積んで、日当たりや見栄えの工夫をしている。

たまたま歩いていて足を止めて、わざわざカメラを向けたくなるエッジのきいた鉢植えだった。

2020年6月11日木曜日

順調


ロベリア

インパチェンス

順調、順調

花を植えてみた。

それほど凝ってみる必要もなく、でも花があると良いじゃない、というシチュエーション。

これまではサフィニアばかりを植えていたのだけど、今回は趣向をかえてインパチェンスとロベリアを一鉢づつ。

青のロベリア2株、白のロベリア1株。

2対2にしなかったのはなんだかバランスが悪いような気もしなくもないけど、シンメトリーでないほうが面白いかもというのと、ロベリアが今後成長していった姿を想像するにこの鉢のサイズに4株はキツすぎるとの判断からだ。

インパチェンスはこれまでも試したことがあったけど、今回再チャレンジ。

インパチェンスは半日陰というか、日照のやや乏しい場所でも元気に花を咲かせてくれる頼もしいやつ。

これも一鉢に3株、同色で入れてみた。

そして植えたのが5月末頃で、わずか10日少々でご覧のとおり良いカンジに育ってきている。

あと2週間もしたらこぼれんばかりに咲いているんじゃないかな。

日々の成長が楽しみ。

2020年6月10日水曜日

敵か、見方か


葉っぱの上にちょこんとあるのは何だ?

これはテントウムシの「さなぎ」だ。

園芸をやるうえで欠かせない話題が益虫と害虫の話。

テントウムシはアブラムシを食って食いまくる益虫の代表として知られる。

幼虫の段階でもアブラムシを捕食するし、成虫の段階でももちろんアブラムシを捕食する。

有難い益虫ではあるけど、テントウムシと言っても色んな種類がある。

テントウムシは肉食と草食に分けられ、アブラムシを食うテントウムシはもちろん肉食で益虫といえる。

一方、草食のテントウムシは植物を食害するので、これは害虫になるのだ。

誰もが知るナナホシテントウムシは益虫。

それ以外は慎重に見極めねばならない。

2020年6月9日火曜日

こぼれんばかりのナスタチウム



とあるお宅の花壇が凄かった。

遠目にも目立つオレンジ色の花がまさにこぼれんばかりに咲いていた。

これはナスタチウム、別名キンレンカ。

それにしてもよくぞここまで大きく育ったものだ。

ナスタチウムは一年草なので、毎年リセットされて、タネから育ち、年内にその命を終えるのだ。

宿根草と異なり年々株が大きくなっていくなんてことはない。

そんな一年草のナスタチウムがここまで大きくなるとはいかに?

もちろん一株ではないだろう。

恐らく昨年のナスタチウムのこぼれダネが春先から育っていってこんな風になったんだと思われる。

独特の匂いがあって、好みの分かれるところだけど、ナスタチウムは葉も花も食べられるいわゆるエディブルフラワーなのだ。

食べたこともあるけど、コショウのようなピリッとした辛さがある不思議な味。

これだけをムシャムシャとサラダのように食べようとは思わない。

何かのアクセント程度ならって感じ。

植木鉢ではここまで豪快に育たないので、地植えする醍醐味とはこんなところにあるんだろうなぁ。


2020年6月8日月曜日

壮大な無駄




春先にモリモリ咲いていたモクレンはとっくに散ってしまって、今は葉っぱが青々と茂っている。

そんなモクレンの足元を見ると何かがたくさん落ちている。

これはモクレンの実。

普通は花が咲いて、雄しべの花粉が雌しべに渡って(受粉)、受精し、実がなる(結実)。

そして実の中にはタネ(種子)があって、それが次の世代となるというのが一般的なシナリオだ。

しかし落ちているモクレンの実は未熟な段階で、次世代に繋がるタネは完成していない。

それなのにこんなに落ちてしまっているのでは意味がないではないか。

よくよく目を凝らせば落ちずにまだ木にしがみついている実はある。

それらは順調にいけば秋ごろに熟してタネとしての体をなす。

それよりも前にこんなに大量に落ちてしまうなんて。

なんでなんだろう?

とんでもない無駄じゃない?

植物もバカではないので、理由もなくこんな無駄なことはしないはず。

となるとどんな理由があるのだろうか?

知りたい。

答えが分からないので自分なりに考えてみると、タネを実らせるには植物はとんでもないエネルギーを消費するので、なった実すべてタネをつけるとモクレンの木本体がもたない。

なので、彼らなりに「選抜」を行って優秀な子孫を残してくれそうな潜在能力を持った実を残し、イマイチな実を落としているのではなかろうか?

分からないけど、以上勝手な想像です。

皆さんはどう思います?

2020年6月7日日曜日


日曜日なのでちょっと脱線してしまおう

東京に暮らす者として身近な川は多摩川、隅田川、江戸川、荒川などが代表的。

川は海と違う心地よさがある。

河川敷で草野球に興じる人たち、ランニングする人たち、犬と散歩する人たち、寝転がる人たち、どこかのんびりして良いんだなぁ。

そしてその風景。

背丈ほどに伸びた草たち、町工場、高速道路、夕焼けに切り絵のように浮かぶ富士山、どれも川ならではの風景。

さらに風。

川面を渡る風はどこか爽やかで気持ちが良い。

そんなこともあって川は好きだなぁ。

ロンドンに流れるのはもちろんテムズ川。

東京の川と異なり、ものすごく蛇行している。

以前、このテムズ川沿いに住んでいたことがあった。

早朝からボート(漕艇)の練習の声が聞こえてなんともイギリスらしかった。

川沿いのパブで外にあつらえられたベンチに座って飲むビールは格別だった。

今、このコロナの一件があって、今後はこれまでのように自由に異なる国々を往来することが難しくなるのではないかと思っている。

そうするとテムズ川沿いを歩いたり、ビール飲んだりなんてことも叶わなくなるのかな、なんて考えていたら、無性に悲しくなってきてしまった。

早くコロナ騒動が鎮静化し、これまでの日常を取り戻せますように。

そんな願を掛けるべく近所の神社にいっても手水鉢の水は止められ、柄杓もなく、参拝するとき鳴らす鈴の鈴緒も撤去されてしまっている。

頼む、早く日常に戻ってくれい。

それまでの間は多摩川あたりを散歩しようではないか。

ごめんね、支離滅裂で。

2020年6月6日土曜日

多摩川台公園



先日用事があって出掛けたついでにたまたま立ち寄ったのが多摩川台公園。

初めて行ったけど、なんとも気持ちの良い素晴らしい公園だった。

川沿いの高台に細長く(750メートル)に伸びる公園は緑も豊か。

特に木々の間から見える多摩川の景色がとても美しかった。

お弁当を持っていって、ここでのんびりしたら幸せなんではなかろうか。

新緑の季節は進み、緑もだいぶ濃くなってきた。

本格的な梅雨、蒸し暑さがやってくる前にこんなところでのんびりしてはいかが。

2020年6月5日金曜日

箱の隅からこんにちは



ミントの旺盛な生育について書いてきたけど、いちおうこれにて一旦筆を置こうかと思う。

ほんのちょっとだけミントを発泡スチロールの箱で育ててみたら、あれよあれよと箱がミントで埋まった。

うーむ、スゴイ・・・。

と感心していたら、驚くべきことが起きていた。

なんと発泡スチロールを突き破って、ミントが出てきたのだ。

これは地下茎か?いや地下茎にしては様子が違う。地下茎ならもっと白い根のような感じのはずだ。

見れば分かるけど、茎がちゃんと茎っぽく茶色をしているし、そこから出ているのは白い根ではなく、緑色の葉だ。

なら匍匐茎か?いやいや全然匍匐してないじゃん。

地中から箱を突き破ってきちゃってんだから。

もうどうなってんだか、さっぱり分からん。

とにかくミントを舐めてはいけない。

とんでもないしっぺ返しを食うから。

2020年6月4日木曜日

無尽蔵

横へ伸びた匍匐茎の節にはすでに葉が出ている

接地したところからは根が出ていて、その上には2本の茎が垂直方向に出ている

いったん堀りあげて切断すれば、ほら、立派なミントの苗のできあがり

stolon 匍匐茎は地上を横へと伸びるが、単に伸びているわけではない。

地面に接地した箇所から根を出す。

そして根を出した箇所からは今度は垂直方向へ茎を出す。

根があって、茎があれば、もうそれは立派なミントの苗でしょ。

写真3枚目のように、根と茎がセットになった箇所を掘りあげて切ればもうすでにミントの苗の出来上がり。

ミントはこのように無尽蔵に増殖するのだ。

地下では地下茎、地上では匍匐茎、この両面作戦でガンガン、アッという間に増えていくのがミントであり、ひとたび勢いづくとコントロールするのは難しい。

なのでミントは安易に地植えするべからず。

どうしても育てたければ植木鉢のなかで育てるべし。

2020年6月3日水曜日

地下茎 匍匐茎



ミントは地下茎で増えるから手に負えないと言ったけど、それだけではない。

地下茎は字のとおり、地中に茎を伸ばしていくタイプ。

地中で伸びて、ポコッポコッと地上に出て株を増やしていく。

ミントのすごいのは、地下茎だけではなく、地上を這っていく匍匐茎もあるのだ。

上の写真を見ていただければ、一本の茎が垂直方向ではなく水平方向に伸びているのが分かるだろう。

これを匍匐茎(英語で stolon)と言い走根とも言ったりする。

因みに地下茎は英語で rhizome という。

stolonとrhizome、あれどっちだったっけなと混乱したこともシバシバ。

茎が上に伸びるんじゃなくて横に伸びるだけでしょ、何が凄いの?

明日、その凄さ、恐ろしさについてお教えしましょう。

2020年6月2日火曜日

ミント脱獄対策



申し上げたようにミントは地下茎で横へ横へと広がっていく。

その広がりは旺盛でひとたび蔓延ると手がつけられない。

なので蔓延らないように最初が肝心。

横へ広がる地下茎が問題なのであれば、横に広がらないようにすればよろしい。

その方法とは案外単純で、植木鉢に植えること。

こうすれば植木鉢よりも外へは育つことがない。

植木鉢をそのまま楽しむもよし、ハーブガーデンのようなものを作ったとして「植えた感」が必要な場合は一旦植木鉢に植えてから、その植木鉢を土に埋めればよろしい。

ただし、決して植木鉢ごと土に埋もれるようなことがあってはならない。

数センチ~10センチ程度は植木鉢の寝首が地上に出ていなければ意味がない。

でないと、ミントはここぞとばかりに根を伸ばしていく。

それくらい強烈なのだよ。

イギリスでは今日ご紹介した写真のような光景を良く目にする。

「なんで植木鉢が植わっているの?」
それが何故かと理解できると、庭を見る目もワンランクアップするかも。

2020年6月1日月曜日

ミント


とある雑居ビルの裏。

働いている人が休憩中に一服するのだろう。

灰皿に溢れんばかりに吸殻が置かれていた。

その脇にプランターが二基。

植えられたのはミント。

誰か園芸好きな人がいたのかなぁ。

プランターではミントがまぁまぁ元気に育っていた。

まぁまぁというのは見て分かるように葉がやや黄色くなっていたのだけど、良く見ると土はカッサカッサに乾いていて、しばらく水を与えられていないようだった。

しかしミントは強く逞しいので、黄色くなるくらいで堪えていて枯れてはいなかったのだ。

この強くて逞しいミントの特性は時として「厄介」になる。

なぜなら強すぎて逞しすぎて、他の植物を駆逐し、人間のコントロールが及ばなくなるから。

良かれと思って、地植えしようものなら野放図にテリトリーを広げて手がつけられなくなる。

しまったと思って、駆除しようと思っていも先だってのジシバリ同様地下茎で広がっていて、ほんのちょっと地下茎が残っていただけでまた元気に再生してくる。

でもミントはハーブとして人気があるから、増やして売れば良い商売になるかもね。

挿し木で簡単に増えるし、育てるのは簡単だし、強いし、ほぼほぼ元手がタダで商売になるかも。