2016年2月29日月曜日

新企画のお知らせ&お誘い


子供たちとの植物観察を5年以上続けてきました。

昨年はデング熱などを警戒して、一年間お休みしましたが、満を持して新企画をひっさげて舞い戻って参りました。

『東京の川をてくてく歩いてみよう!!』
多摩川、隅田川、荒川、江戸川という東京を代表する川を楽しく散歩するついでに植物観察もしちゃおう、という斬新な企画。

シリーズ化し、初回は和泉多摩川から二子玉川まで多摩川約5キロを楽しくてくてく歩きます。

昨日、下見を兼ねて実際に歩いてみましたが気持ちのよろしいことこのうえなし。

お弁当でも持ってきてもらえれば、川辺でピクニックなんてのもできます。

イヌがいるいる方はイヌの散歩も兼ねては?
イヌの参加も大歓迎。

詳しくはフライヤーの写真をご覧ください。
 (クリックすると大きくなるはず)

*日時:3月20日(日)10:00~12:00
*対象:5キロを楽しく歩ける方 イヌの参加も大歓迎
*定員:20名 先着順、定員に達し次第締切り
*場所:多摩川(和泉多摩川~二子玉川)
*参加費:大人も子供も一人500円 (イヌ無料)
*申し込み方法
  event@hanasaka-engei.com 宛てに
  ・参加される方全員のお名前
  ・子供がいる場合は学年、年齢
  ・携帯電話番号(当日緊急連絡用)
*集合場所など詳細は申込みをされた方に別途お知らせします
*小学生以下の場合は必ず保護者の方も参加ください

2016年2月26日金曜日

冬から春へ


しばし出張などでなかなかブログを書く時間がとれませんでした。

出かけていた千葉県の超大型ホームセンターはまさに宝の山。

植物はもちろん道具類もものスゴイ品揃えでもっとゆっくりと見たかったというのが本音。

仕事の合間のわずかな時間では限界がある。

苗、道具以外の売り場だって広大なわけで、一日いても飽きないだろうな、たぶん。

さて苗の売り場ではそろそろ冬物と春物の入れ替えが起きているようだった。

クリスマスローズは旬を過ぎたということで売り場の隅に追いやられ
「商品入れ替えの為、値下げ販売 お安くなっております」
という札がついていた。

お安くなっているとはいっても3000円以上するので、その辺のとらえ方は人それぞれだと思うけど。

でもこういう札はなんとなくやるせないなぁ。

2016年2月24日水曜日

千葉県にて


すっかりご無沙汰しております。

現在、千葉県柏市に出張中です。

都内から通うこともできなくはないですが、諸事情により泊り込んでおります。

知人からどこに出張に行くのか?と訪ねられ「柏」と答えると
「ずいぶんと地味な出張ですね」
と言われたけど、さもありなんって感じかな。

出張に派手も地味もないけどね。

千葉県の某巨大ホームセンターでアメリカ人を講師に迎えたワークショップの通訳をしております。

今日でいったんワークショップは終わりましたが、明日はセミナーがあります。

100人以上が集まるセミナーで通訳をするわけですが、まさか英語がメシの種になるとはね。

また合間をみて書きます。

いちおう元気にしております。

2016年2月19日金曜日

やるっきゃない


2月なかば。

毎年この時期はある作業のためとても憂鬱。

毎年分かっていることなんだからもっと段取りよくやれば良いのに、喉元過ぎれば・・・であまり学習していない。

土井たかこではないが
「やるっきゃない」
のであります。

さて、子供たちとの植物観察、昨年はデング熱騒ぎを警戒して一年お休みしましたが、今年は是非再開したいと思っています。

あれこれ考えていたらば、とってもナイスでユニークなアイディアを思いつきました。

今準備をしておりますが、もうちょっと体裁が整ったらば発表しますのでお楽しみに。

2016年2月17日水曜日

菜の花


暑かったり寒かったり、ヘンテコな天気が続いているけど、それでも季節は徐々に春に向かっている模様。

ロウバイはすでに盛りを過ぎたようだし、ウメは今ほぼ見ごろ。
ジンチョウゲも一部で咲いているし、ミツマタのつぼみもほころびつつある。

ナノハナも咲いているねぇ。

ナノハナといえば先日の日経新聞で
『菜の花 卸値、最大で4割高』
という記事があった。(2/13)

ここでいう葉の花とは食用の菜の花。

そういえばこの時期スーパーマーケットなどに菜の花がつぼみの状態でパック売りされているのを見かける。

おひたしにしたり、ひな祭りのちらし寿司に使われるのだろう。

それが暖冬で生育が早まったために1月の出荷量が増えた反動で、今品薄なんだそう。

ひな祭りまでにはまだ日があるが、暖冬が原因で前倒しになっているとすれば、この先状況が好転する可能性は低そう。

色んなところに影響がでているぞ、暖冬よ。

2016年2月15日月曜日

ビワ on ムクノキ


昨日はスダジイにマンリョウが育っている図。

今日はムクノキのビワが育っている図。

種は風で飛ばされるか、鳥に運ばれるといったケースが多いが、昨日のマンリョウも今日のビワも鳥が運んだものと思われる。

このように何かの木に何かの植物というのはいくらでも組み合わせがあるので、街歩きのときもちょっと注意してみると良いだろう。

意外な発見があると思うよ。

2016年2月14日日曜日

母なる大地


なんでしょうか、今日の陽気は?
6月並らしいんだそうで、ホント汗ばんでしまいました。

で、明日はまた元の寒さに戻るってんだからついていくのが大変。

ついていけない落ちこぼれも出てくるだろうなぁ。

すでに沈丁花が満開のところもあると聞くし。

季節感もなにもあったもんではない。

さて今日の写真を見てなんら違和感を覚えない人もいるでしょう。

まぁ写真の撮り方がイマイチ良くないので仕方ない。

この写真を見ると木の幹があって、そこから枝が出て葉っぱが付いているように見えるでしょ。

実はそうではなくて、木の幹はスダジイでで葉はマンリョウ。

すなわちスダジイの木の幹のくぼみにマンリョウの種が落ちてそこで発芽してここまで育ったということ。

マンリョウの実は赤いので鳥が食べて運んでいく。

飛んでいった先で糞をするとそのなかに種が紛れ込んでいるという寸法だ。

こうやってひとつの植物に他の植物が育つというのは、珍しいようで結構あることなのだ。

大きくて古い木であれば、その木に育っている別の植物が数十種類なんてこともあるだろう。

母なるのは大地だけではなく、木の幹もまた母となりうるのだねぇ。

2016年2月13日土曜日

気まぐれ散歩のススメ


昨日ご紹介した立派なケヤキの横にこれまた立派なスダジイがあった。

ご覧のように低層集合住宅の真ん前にある。

スダジイとしてはかなり立派である。

と同時に想像されるのはやはり明治時代に近衛さんの敷地内にあったスダジイではないのかということ。

剪定されずにそのままいればもっと大きくなっていただろうが、場所が場所だけにこんなにこじんまりとまとまってしまっている。

これは新宿区の緑の文化財として保護樹木に指定されている。

100年前はこのあたりを馬車に乗って出勤していたんだ、と思うとなんと興味深い。

これだから一歩裏道に入ったりする気まぐれ散歩はやめられないんだよなぁ。

2016年2月12日金曜日

近衛さんの嘆き


新宿区のはずれ。

閑静な住宅街。

通りの真ん中に突如大きなケヤキが出現。

そのケヤキを避けるかのように道路が左右に分かれていた。

まずケヤキありき、で道路が後にできたことは明白。

調べてみると、これは旧近衛邸のケヤキといってちょっと有名なケヤキのようだった。

かつての華族であった近衛家が在りし日、明治時代の政治家であった近衛篤磨は自分の玄関先にあったこのケヤキを馬車でぐるっと一周してから出勤するのがきまりであったらしい。

なんと優雅な。

しかし明治時代にわざわざ馬車で一周するくらいであれば、当時すでに立派なケヤキであったに違いない。

1900年ごろにすでに立派なケヤキであったということは、このケヤキは樹齢150年くらい、あるいはそれ以上ということになろうか。

150年のわりにはやや貧弱な感じもする。

そりゃこんなに小さな植え枡に押し込められて、周辺をアスファルトでガチガチに固められたのでは生長のしようもない。

加えてこの大胆な剪定。

ブツブツに伐られて樹形もクソもあったものではない。

近衛さんが今のケヤキの姿を見てどう思うだろうか。


2016年2月11日木曜日

一時的?


都内某所。

細いヤナギの街路樹があった。

細いけど樹高およそ4メートル。

まずまずの木であります。

しかしその脇の電柱には

「街路樹一時撤去のお知らせ」
ということで、電線を地中に埋設するため樹木を一時的に撤去する旨の張り紙がしてあった。


電線がなくなってヤナギがスクスク育つ環境が整うんだから、わざわざヤナギを撤去しなくても良いじゃないの?

しかも「一時的」にでしょ。

電柱などのモノならばそりゃ簡単でしょうけど、相手はヤナギですよ。

ちゃんと地中で根を張っているわけです。

それを電線埋設のために一時的にどかして、工事後には元に戻してはたしてちゃんと根付くのか?

そもそも本当に「一時的」なのかが疑わしい。

一時的に撤去してそのままにしちゃうんじゃないの??

樹木に対する理解がない人の発想としか思えない。

残念ながら定期的に観察できるほどのご近所ではなかったので話題提供だけで終わってしまいますが、なんともやりきれんなぁ。

結構良い枝ぶりでスクスクと育っているよ

2016年2月10日水曜日

危険木


風は冷たいが天気はよろしい。

晴れた日には外に出かけて公園などでお弁当を食べるなんてのも悪くない。

さて、たまたま通りかかった公園で休憩をしていて一本のユズリハに目がいった。

なんてことのないユズリハのようだけど、ちょっと元気がないな、と。

近くにいって、根元を見て驚いた、

根元には大きな空洞ができていて、スカスカ、ぐらぐらだったのだ。



言うなれば「首の皮一枚」でかろうじて繋がっているといったところ。

そうやって見てみると、幹も枯れているし、もう余命幾ばくもない感じだ。

しかしここは公園でしょ。

子供も遊びに来るだろうし、こんないつ倒れてもおかしくない木を公園内に放っておくのはいかがなものかと思うよ。

何も起きなければいいのだけど。



2016年2月9日火曜日

ギャップ


昨日ご紹介した四ツ谷の不思議な伐採現場。

30メートルほどの大木、さらに傾斜地ということで、かなり厳しい現場であることに間違いはない。

こういう厳しい現場を淡々とこなすというのはいかなる人たちなのか、興味がわくのは当たり前。

申し上げたように生憎伐採作業はしていなかったので、肝心の部分は分からなかったけど谷の下でチェーンソーの音がしたので目を凝らした。

これがなんというか期待はずれというか、思っていた人物像とはかけ離れていたのだった。

これだけ厳しい現場をこなすのだから、いわゆるアーボリスト、伐採の専門家なのかと思ったら、作業をしていたのはヘルメットこそしていたけど、地下足袋に乗馬ズボンという普通の植木屋さんのいでたちだった。

ゴーグルもしていないし、耳栓もしていない。

こんな装備でこんな厳しい現場を本当にこなしているのか?

とても不思議。

仕事柄、いでたちや装備を見ればだいたいのレベルは分かる。

そういう意味では、こなした仕事といでたちに相当なギャップがあると思ったなぁ。

いったい彼らは何者?

2016年2月8日月曜日

不思議な伐採現場


四ツ谷と赤坂の間、迎賓館の横あたり。

そうニューオータニも間近に見える、そんな場所でものすごく大掛かりな伐採作業をしていた。



なんというか森を切り拓くような感じのスケール。

30メートルくらいありそうな大木を次々と伐採し玉切りしていく。

刻まれた木は傾斜の下のほうに整然と並べられている。

おそらく数週間がかりの一大プロジェクトだろう。

通りかかったときは残念ながら作業をしていなかったので、どんな人がどんな装備でどんな技術を使ってこれをやっているのか見ることはできなかった。

それにしても不思議だったのはほとんど株元で伐られた大木の切り口に防腐処理剤が塗布されていたこと。

この切り株を活かしていこうという意図なのか?

それだったらもうちょっと伐りようがあるだろうに。

となるとこれは伐採ではなく剪定ということになるのだろうか?

剪定にしては大胆すぎる。

とにかくまだ作業は続くだろうから、もしお近くの方がいらしたら散歩がてら様子を見にいってみてはいかがだろうか。

とても興味深い現場であります。


切り株には防腐剤が塗布されていた

2016年2月7日日曜日

サクラの木の上で


都内にて。

数人の職人さんがサクラにハシゴをかけて何か作業をしていた。

手には青竹の棒を持っていた。

あまり時間がなかったのでちょっとしか見ていられなかったけど、どうやら枯れ枝(枯れ枝がが枝に引っかかっている)を青竹の棒で払っているようだった。

こうやって見ると結構な高さではあるが、安全帯も胴綱も見当たらなかった。

大丈夫なのかなぁ。

どことなく牧歌的で、ノンビリした感じがしてそれはそれで楽しそうだった。


2016年2月4日木曜日

切り戻しの極意


ダメになったサルビアを切り戻した、とこの前書いた。

切り戻しってどうやるのか?

知っている人は読み飛ばしていただければと思うが、知らない人のために少々。

適当にザックリと切り戻しているわけではないのです。

茎をよくみると小さくポチっと膨らんでいる場所がある。

これは「潜伏芽」といって、芽を吹く潜在力をもっている場所なのだ。

普段は頂芽優勢といって茎の先端の芽の成長が優先されることになっている。

しかし何らかの理由で頂芽が失われると、脇の芽、すなわち側芽が吹くことになる。

芽といっても明らかに芽が吹く手前の緑色になっているところもあるけど、その側芽が茎の下に隠れて(潜伏)しているものがあるのだ。

この潜伏芽を見極めれば、そのちょっと上で切ってやると良い塩梅に芽が吹く。

潜伏芽に近すぎると芽を傷めてしまうし、遠すぎると枯れこんでくる可能性がある。

なので切るのは芽のほんのちょっと上、1センチくらい上のあたり。

こうすれば株の若返りもできるし、樹形を整えることもできるというわけだ。

剪定箇所、とても大事です。

ちょっとプクっとした潜伏芽

潜伏芽のちょい上を剪定する

2016年2月2日火曜日

四谷のプラタナス


都内にも銘木、巨木、古木はあるものだ。

日比谷公園の首かけイチョウ、麻布善福寺の逆さイチョウ、雑司が谷鬼子母神のイチョウなどなど。

おっ、こうやって見るとイチョウが多いなぁ。

イチョウではなく、以前からこの前を通るたびに思わず立ち止まる木がこれ。

四谷駅近く、学習院初等科横の公園にあるプラタナス。

樹高も30メートルは超えるだろう。

新宿区で一番大きな木らしい。

大正時代からそこにあるということで樹齢も100年を超える。

サイズ、歴史、樹形などどれを見ても堂々たるもの。

わざわざ見に行く必要はないけど、近くに行ったらなば寄って見たいスバラシイ木であります。


2016年2月1日月曜日

無念サルビア


忸怩たる思いってんでしょうか。

今シーズンこそ花を咲かせて欲しいと願って見守ってきたサルビア。

花芽も確認していたし、花もひとつふたつやっと咲いた矢先だった。

そこにきての寒波、そこにきての雪。

雪は確かに降ったけど、雨は最近ほとんど降っていなかったのではないかと思う。

なので根はかなり乾燥して干上がっていたんだと思う。

そこのもってきて気温がグッと下がった。

あれよあれよと葉は萎れてしまって、チリチリ、カサカサになってしまった。

夢もチボーもない、チリチリ、カサカサの葉

萎れた程度では復活の可能性はあると思ったけど、チリチリ、カサカサになった時点でこれはダメだと悟った。

葉の組織が死んでしまったからにはもう復活はできない。

残念だけどもう今シーズンは諦めて、根ぎわ近くまで切り戻した。

葉はたしかに枯れたけど、植物体そのものが枯れたわけではない。

現に茎に芽がスタンバイしているのを確認して切り戻したので春になれば一斉に芽吹くに違いない。

背丈が高い植物ゆえ、大雪、大雨、大風には本当に弱いんだよな、このサルビアは。

次シーズンは雪や風に負けない支柱をもっと考えようと思う。


来季に期待!