2014年7月31日木曜日

樹の見分け方


この樹はなんの樹でしょうか?

そういう質問があったとして、人々はいったい何を見て何の樹であると判断しているのだろうか。

言い換えれば、その樹の特徴を最もよく表している箇所は樹のどこか、といえるか。

恐らく、「葉」「花」「実」あたりが筆頭にくると思うけど、それ以外にも「樹形」「樹皮」なんてのも割りと上級者にとっては重要なヒントになったりするのではないかと思う。

樹皮なんてのは、かなり特徴的で「まだら模様」「ヨコ縞」「タテ縞」「ごつごつ」「すべすべ」「つやつや」「ペリペリ(樹皮が剥がれ落ちて)」・・・などなど実に多様であり、慣れてくるとそれだけで大体の見当がついたりするものだ。

因みに今日の写真は「アカマツ」の樹皮。

うろこ状になっているし、色合いもかなり特徴的。

ボキャブラリーという言葉が適当かは分からないけど、こういう引き出しを増やしておくと、「この樹は何の樹?」という疑問が沸いたときにかなり役立つものだ。

葉、花、実などばかりに気をとられるのではなくて、広い視野をもって樹と対峙すると面白いと思うよ。

2014年7月30日水曜日

草刈りの謎


代々木公園の脇、井の頭通り沿い。

写真を見て、「ああ、あそこね」と思っていただける方がどのくらいいるだろうか。

ここは原宿から富ヶ谷にかけて結構な勾配の下り坂であります。

そして公園の脇の敷地もかなりの斜面になっている。

写真ではそのあたりがうまく伝わらないけども、一度見ればわかる傾斜地帯なんであります。

地名的にも「渋谷」「富ヶ谷」「千駄ヶ谷」「四谷」「青山」「赤坂」「初台」など谷やら山やら坂やら台など起伏に富んだ様子が分かる。

今日気になったのは、この代々木公園の斜面の草がキレイに刈られていたこと。

これはどうやって刈ったのかとても興味があったのだ。

まず人が乗るタイプの草刈機では斜面に負けてしまってズリ落ちかねないので危ない。

人が肩にかけて行う刈り払い機では、作業面積が広いのでこれも大変だ。

実際に刈った跡を見ると、どうやら何かに乗って一直線に刈っているのではないかと思われるのだけど、いったいどんな機械だったのだろうか。

とても不思議だなぁ、なんて思ったら信号が変わったのでその場を後にした。

気になるなぁ。


2014年7月29日火曜日

母さん助けてハーブ



最近の話題のひとつに脱法ハーブがあるでしょ。

多少なりとも植物に関係するので、今日はちょっとだけ触れてみようと思う。

そもそもハーブって定義はなんでしょう?

こういうときには wikipedia を参考にしてはいけない。

あれって「参考」に留めるものであって、あそこにあるものが正しいと思ったら大間違い。

なんでもかんでもウィキに頼る人がいるけど、いかがなものかと思うよ。

さて、そこで紐解いたのが大辞泉。

「香辛料として用いたり、民間療法に利用したりする香草・薬草。煎じて飲んだり、化粧品に配合したりする」

これは一応信頼できるとして。

ハーブに関連のある団体、人たちから「ハーブ」の名称を使うのはやめて欲しいという要請もあったとか、なかったとか。

そりゃかなりのイメージダウンだものね。

警察や厚生省なども新名称を募って決まったのが

「危険ドラッグ」

どうです?

言っちゃなんだけど、センスのかけらもない気がするのは僕だけだろうか。

果たして、これはこのまま定着するのだろうか?

最近ニュースでもこれまで使っていた「脱法ハーブ」の箇所を「危険ドラッグ」に置き換えて報じているけど違和感はどうにも否めない。

そこで思い出すのが「オレオレ詐欺」。

あれも確か公募の結果「母さん助けて詐欺」になったと記憶しているけど、通常の会話のなかで「母さん助けて詐欺」というフレーズを聞いたことがない。

危険ドラッグはどうかな?

しばし見守りたいものであります。

これを根絶させたいのであれば、ハーブに振りかける薬品を作っている過程(中国)をACのテレビCMなどで繰り返し見せれば良いと思う。

以前なにかの報道番組で見たことがあるけど、怪しげな、決して衛生的といえない工場(こうば)で、一斗缶に入った怪しげな薬品をまぶしていた。

あんなものいくら頼まれたって願い下げだ。

それを金を払って、リスクを犯してまで吸引したい人がいるってんだから理解に苦しむよ。

あの製造工程をみれば手を出す人は減るんではないだろうか。

今日の写真は、いわゆるハーブのひとつエキナセアの花。

多種多用な感染症の治療薬として使われている。

加えて花としての容姿もご覧のごとく整っていて素晴らしい。

良いね、これは。

ピンクだけではなくて、黄色いのも最近は出てきてるので園芸鑑賞目的でも十分楽しめる。

こっちは正統派ハーブね。

2014年7月28日月曜日

便利至極の世の中


調べ物をしていて、ネットをあれこれと見ていたらば一冊の本に出会った。

『花と植物おもしろ雑学王』

何故かとても惹かれて、アマゾンでクリックしてみた。

それが夜22:00頃の話。

それがなんと翌日の午後には自宅に届けられたのである。

便利な時代になっていると薄々は感じていて知っているけど、実際にその便利さを体験してみると、これは素直にスゴイな、と。

夜22:00に気になる本があったとして、普通は本屋さんは開いていないので、その場で本のタイトルをメモするなりして、翌日以降に本屋に足を運ぶのが普通ではないだろうか。

人気ベストセラーならまだしも、「花と植物おもしろ雑学王」がどの本屋さんにもあるとも思えない。

となると探すのに手間が掛かるわけだ。

本屋の場所によっては交通費だって掛かるだろうし、時間も掛かる。

それがネットの画面を見ながら「カチっ」とやっただけで、翌日には自宅に届けられたのだ。

しかも送料無料。

いったいどうなっているんだ?

届いた本はなかなか楽しい本だった。

サブタイトルにあるように小ネタが「200連発」なので、理屈抜きにページをさっさとめくる。

深く考えずに気軽に楽しめる。

「そんなことは知っていたよ」ってな話もあるけど、「へーっ」と感心するような話も沢山ある。

軽めの本なので、深く知りたい人には物足りないかもしれないけど、そこで興味のあるトピックをひろったなら、後は自分独自に深堀りすれば良い。

普段書いているこのブログにも役立ちそうだし、さらには子供向け自然観察などでも、自分の気づかなかった新たな切り口を提供してくれる。

いやー、面白い本にであったなぁ。

ビバ・ネットショッピングであります。

2014年7月27日日曜日

いいぞ、咲くやこの花館


そんなわけで昨日は日帰りで大阪に行ってきました。

講演会場は「咲くやこの花館」というところで、日本最大の温室というのがウリの大阪の植物園。

確かに温室は天井の高さなどを見ると、かなり大きいことが分かる。

しかし・・・ゆっくりと中を見て回る時間がなかったのだ。

これは残念。

いろいろと興味深いものがあるはずだったのに、もったいない。

温室の横には池があって、周囲にヤシがならんでいて、日本らしからぬ情景を醸していた。



しかも池に浮かんでいたのはオオオニバス Victoria amazonica ですよ。

その種小名 amazonica が示すように、アマゾンがそもそもの原生地。

それがこうやって温室の外の池に悠然と浮いているんだから、日本の気候もアマゾン並みに蒸し暑くなったってことか。

ともあれ、またいつの日かゆっくりと再訪したいものであります。

帰りもほぼ寄り道せずに新幹線に飛び乗ったので、大阪の味を口にすることはできなかった。

ただ、昼食は生まれて初めて降り立った「京橋」というところでトンカツを食した。

時間がなかったので、アレコレ店を選んでいる暇がなかったので、エイヤッと入った店だった。



トンカツは好きなんだけど、最近は歳をくったせいかそんなに沢山食べられなくなってしまった。

130グラムと150グラムを選べたんだけど、もちろん130グラムのロース、ライスは「中」で。

今思えばライスも「小」でよかった。

このトンカツ、大変残念なことにちょっと期待はずれだった。

トンカツを食べる、ロースを食べるってことは、あの油(脂)でギトギトしたのを食べたいわけじゃないですか。

なんとなくバサバサでジューシーとは言い難かったんだよね。

この辺りのリベンジも含めてまた来るぞ大阪、と拳を固めたのでありました。

2014年7月26日土曜日

帰京車中にて


大阪に日帰り出張でやってきました。

それにしても暑かった。

溶けてしまいそうでしたが、日傘に救われました。

人々が奇異な目で見ようが関係ない。

ちょっとでも涼しいほうがいいでしょ、この場合。

講演の仕事はお陰さまで遠くからもお足運びいただきまして本当に有難うございました。

普段であれば、仕事を終えて大阪の街を堪能するのですが、明日にちょっと大切なイベントを控えているので、寄り道をせずに帰ることにしました。

もちろん仕事の後、自分へのご褒美もあって1本目はプレモル、2本目はエビスですね。

今日いらっしゃった方の中に僕が生まれた神戸の近所に住んでいたという方がいて、やたら盛り上がってしまいました。

そんな神戸も僕が子供だったときとはかなり変わってしまいました。

一抹の寂しさもあり・・・

今日は植物とはあまり関係がなく恐縮ですが、たまにはこんな日もあるってことで。

明日も暑そうです。

頑張りましょう!

2014年7月25日金曜日

暑し


おかしいでしょ、この暑さ。

場所によっては39度超えだったとか。

大阪もかなりの暑さだったようで、明日日帰りで大阪出張の身としては気が重い。

これまで地方出張は大雪、大雨など天候に祟られてきたので、明日は新幹線の運行に支障をきたすような異常気象にはならないよう祈るばかり。

我々人間は暑ければ、エアコンを入れたり、日傘をさしたり、アイスをかじったり、水シャワーを浴びたり、それなりに対応するのだけど、植物たちはそんなことはできない。

根をおろしたその場にてジッと耐えるのみ。

これはかなりツライことであり、スゴイことではないだろうか。

地面に根を張った場合は、土中からどうにかこうにかなけなしの水を獲得できるかもしれないが、鉢植えの場合は植木鉢の中の水分が全てである。

これが干上がってしまったならば・・・

植木鉢で植物を育てている人は今の時期、植物たちをよくよく観察してこまめに水をやってほしい。

日中あまりの暑さに、葉っぱがダラリと垂れたアサガオやフウウセンカズラなどを見かけた。

彼らは自ら能動的に水を補給するわけにはいかないのだから。

以上、彼らになり代わってお願い申し上げます。

さて暑さに強い夏の花。

上の写真はもちろんノウゼンカズラ。

このオレンジ色がいかにも「暑さはちょっと得意なんです」とでも言いたげである。

そして言うまでもなくヒマワリ。

この暑い中、太陽に向かって咲くってんだからご苦労なことである。

明日も暑いらしい。

どうぞ皆様溶けないようにご用心ください。



2014年7月24日木曜日

夏の花の出番


梅雨明け、そしていきなり盛夏ですか。

東京都心でも32度くらいにはなったらしいではないか。

なんちゅうか極端なんだよね。

気温なんかが徐々に上がっていって、真夏を迎えるようであってほしい。

まるで電気のスイッチをON、OFFするかのようなドラスティックな切り替えなんであります。

ほどよい中間というものがほとんどなくて、極端から極端へサッサと入れ替わっているような気がする。

それがひいては「夏」か「冬」かという両極の季節がメインで、「春」や「秋」がとても短くなってきている気がするのは僕だけだろうか。

加えてこの豪雨でしょ。
冬には豪雪もあったし。

今朝の天気予報で雨が降るなんて聞いてなかったので、帰宅時にかなり面食らったゾ。

まぁ傘を持っていたところでおおよそ役に立たなかっただろうけど。

この先、地球は大丈夫なのだろうかと案じずにはいられない。

さて、近所を散歩すれば「夏の花」が盛りを迎えている。

今日はそのうちの二つをご紹介しよう。

その1はオシロイバナ。

かなり夏っぽいねぇ。

しかも夏の夕暮れどきに咲いているというイメージがある。

そうなんです、オシロイバナは夕方に開花して、翌朝にしぼむという夜開性の花なのです。

そういえば、真昼間に見たことなかったなぁという諸兄もいらっしゃるのでは?

そして夏の雄と勝手に名付けるがムクゲ。

ハイビスカスのようなのは当たり前。

なぜならともにアオイ科だから。

ハイビスカスの仲間かと思えば暑さに強い夏の花であることも頷けるでしょ。

そんなわけで、夏の花の出番がやってきました。



2014年7月23日水曜日

たくましい奴ら


昨日ちょっと書いたけど、植えたわけでもないのにスクスクと育っているたくましい植物って案外多いものだ。

そのうちのいくつかってことで、昨日はアカメガシワ、アオギリ、クワなんて書いてみたのだけど、その気になって散歩をしてみるとその手の植物をたくさん見つけることができる。

上の写真はお蕎麦屋さんの横に大きな葉を広げたキリ。

昨日書いた「アオギリ」(Firmiana simplex)はアオイ科であり、「キリ」は Paulownia tomentosa でゴマノハグサ科なのでまったくの別モノなのだ。

ただ、種子散布による旺盛な繁殖力は共通している。

上の写真の蕎麦屋さんは
「このキリを育てて箪笥でも作りますかぁ!」
なーんてノンキことを言っている場合ではない。

大きくなって手に負えなくなる前に、何とかしなくてはならないと思うよ。

実際、このキリは昨年根元でバッサリとやられていたはずで、ボクはそれを記憶しているけど、結局はこのとおりなんであります。

そして下の写真が昨日書いたアカメガシワ。

ご覧ください、生え際を。

土ではなくてアスファルトから生えているでしょ。

アスファルトの僅かな隙間から根を伸ばして張っているのだと思うけど、これもスゴイ生命力だ。

分枝の仕方から見て、恐らく2年目だと思うけど、すでに大人の胸の高さくらいはある。

地べたがアスファルトで、日照もそれほど良くなくてこの大きさなんだから、諸条件が合った日にはどれだけ大きくなるんだってことですね。

この「生命力の強い奴ら」は面白いので、しばらくシリーズ化してみようかなと思う。

いつだか「暑さに強い奴ら」というシリーズをやったので、その続編ということで。

身近にいくらでもあると思うよ。


2014年7月22日火曜日

雑草のごとく


気になってたんだ、これ。

実はあるお宅の玄関先にアカメガシワ Mallotus japonicus が、恐らく鳥がタネを運んできたのか雑草のごとくはえていた。

それがあれよあれよと大きくなって、ひょろひょろながらも3メートル近くにまでなった。

玄関先だけに邪魔だろうなぁと思っていたし、アカメガシワの生命力を考慮すると早めに伐採するなどして対応したほうが良いんじゃぁないの、と思いながらそのお宅の前を通っていた。

アカメガシワは一度根付くと結構な難敵で、駆除するのはなかなか難しい。

何事も早期対応が大切なのだ。

それが数日前にそのお宅の前を通りかかったらば、ご覧のように哀れアカメガシワはバッサリやられていた。

剪定とかいうレベルではなくて、憎しみをもって「むしった」ような感じ。

切り口なんてものではなくて、引きちぎったかのような跡が見られる。

いったいどうやったのか?

むしろそっちのほうが不思議。

もう少し地際でスパッとキレイに処理をしたほうが良いんでないの、などと思ってしまう。

しかし、これでアカメガシワを退治したと思ったら大間違いだろうな。

たぶん数週間後には葉っぱがでてきて、復活へむけて着々と育っていることと思うよ。

アオギリやアカメガシワ、はたまたクワあたりは生命力が強くてナメたらイカンのよ。

数週間後にどうなったか、またレポートしたいと思います。

2014年7月21日月曜日

ムーンダスト


昨日、ちょっと理由あって花束を買った。

急いでいたこともあって、あまり深く考えずに、ざっとの予算と使って欲しい花を選んだ。

その中に紫色の目立つ花があった。

一見してカーネーションと分かったので、「この紫色の花はカーネーションですよね。」と尋ねながら話を進めようとしたらば、店員さんが

「これはムーンダストというサントリーの青いカーネーションです」
と僕が放った「紫色」の部分を否定するかのように言ってきた。

ええっ、これが噂のムーンダストなの?!

植物に携わる者としてサントリーの青いカーネーションのことくらいは知っている。

併せて有名なのがやはりサントリー開発の青いバラ。

青いバラもカーネーションもフラワーショウなどで展示しているのを見たことがあったけど、一消費者として対峙したのがこれが初めてだった。

しかしどうでしょう。
僕が無意識に「紫」と言ったように、これはどうしたって「紫」であって、決して「青」ではないと思う。
(写真の下にチラリと写っている青いのはデルフィニウムですが、これを青と言うと思います)

これが青なら僕は色盲を疑わなくてはならない。

もちろんこれらは品種登録をされて、育成者権なる権利が付与されているかもしれないが、これで「青」をあまり強く主張すると「虚偽表示」などに問われるのではないだろうか。

だから商品名を「Moondust」として「青」や「blue」といった単語を入れないようにしているのではないかと訝しくなる。

詳しくはサントリーのHPを見ると載っていて読んでみると面白い。

生産は南米コロンビア。

随分遠くからやってくるのね。

因みに僕が買ったこの青いカーネーションは1本600円(税別)なり。

安くはないが、それほど高くもない。
高い切花はもっとあるからね。

花束を渡した相手にも、これは青いカーネーションでね・・・と解説を加えないと伝わらないので、野暮と思いつつ一言添えてみた。



2014年7月20日日曜日

ストレス連休


3連休でしょうか。

天気が冴えないので、どこかへ出かける予定のある方には気の毒であります。

出かける人のことを「他人事」のように言うということは、そう、連休も特に出かける予定はなく仕事をしております。

もろもろあるんだよねぇ、やらなきゃいけないことが。

フリーランスという身分になって、良くないことはオンとオフの境目がなくなったこと。

いつもズーっとオン状態で、休んでいる間もアイドリングのような感じでエンジンを切ることはない。

言い換えるとダラダラ仕事をしていると言えなくもないので、これは良くないなと思う。

パソコンのスイッチを入れないで終日過ごしてみる、遠出をしてみる、なんてことも大切だろうな。

そんな命綱ともいえるパソコン、正確には自宅の無線Wifiの調子が最近悪くて困っている。

ルーターがくたびれてきたせいではないかと、昨日ルーターを新調してみたのだけど、あまりうまくいかない。

せっかく買ったルーターも効果がなかったので、もとのルーターに戻そうにも、設定がうまくいかなくなってしまった。

なんで??
このルーターを買ったとき、そんな難しいことは何もしなかったのに。

また新しいの繋いで、はたまた古いのに戻して・・・

なーんてやっている間に半日以上が経ってしまった。

ルーターの場所も数箇所変えてみて、結局家の中で一番効率よくWifiが行き渡る場所に落ち着くことになった。

なんてこった。

今日はあれをやって、これもやって、できたらここまでやって、と良いイメージだったのに。

建設的なことで時間がとられるのは仕方がないが、こういうことで時間が経つのは本当にストレス。

やる気に水を差されるというか。

イヤになっちゃったな。


2014年7月19日土曜日

良いことづくし


たまたま見かけたポスター。

「植物の効用」として幾つかの数字が並んでいた・

インドの博士が自らの体験から、観葉植物によって建物内の空気が清められているということが分かったというもの。

ニューデリーのビジネスセンターにある築20年のビル内で15年かけて行った実験で、約4600㎡のスペースに300人の従業員がいて、そこに1200本の鉢を置いて得られた結果だという。

このビルに10時間いると、42%の人の・・・

*眼の炎症: 52%減少
*血液中の酸素濃度: 1%アップ
*呼吸器疾患: 34%減少
*頭痛: 24%減少
*喘息: 9%減少
さらに
*エネルギーコスト: 15%減少
*労働生産性: 20%増加

なにやら前提条件が微妙なのだけど、それでも「植物は良い!」と言いたいことは伝わってくる。

植物は光合成を行うのに二酸化炭素を取り入れ、結果として酸素を吐き出す。

この基本的な作用から上記の効果があったことはなんとなく想像できる気がする。

いいじゃないの、理屈は。

植物が身近にあることは良いことであるのは皆本能的に分かっているものね。




2014年7月18日金曜日

カラスの大群


壁面を緑で覆われた家屋、あるいはビルを数多く見てきたけど、今日目撃したお宅は衝撃的だった。

家屋全体が緑で覆われている。

いったい何で覆われているのだろうか。

アイビーやハツユキカズラなどが定石だと思うが、このお宅を覆っていたのはカラスウリ Trichosanthes cucumeroides だったのだ。





カラスウリとは雑草のようなもので勝手にその辺にはえると理解している人が多いと思う。

わざわざ園芸店に行って、鉢植えのカラスウリを買ってきて庭に植える人はいないと思う。

そんなカラスウリが家屋を覆い尽くすがごとく、ビッシリ。

なかなかの壮観であります。

わざわざ買ってきて植えたと思えないだけに、もともと何が発端だったのか知りたい気がしないでもない。

あまりに壮観なので、今度はしかるべきカメラを持って出直したいと思います。

いやー良いものを見たなぁ。



2014年7月17日木曜日

樹木の階層制度


公園を歩く。

木々に囲まれていて気持ちが良い。

木漏れ日というのもまた、ビルの陰などとは異なって、なんともいえない涼感がある。

上を見上げると、高木の枝が傘のように我々の上に覆いかぶさっている。

風で枝と枝がこすれる音がする。

鳥のさえずりが聞こえる。

・・・・これら全て、我々が地上から木々を見上げて感じるところである。

樹高はまちまちだけど、高いものであれば20メートルちかくあるだろうか。

それに比べて我々の身長は2メートルにも満たない。

ちっぽけな存在なのだ。

最近木登りにハマっている理由のひとつはこれなのかもしれない。

つまり、木は見上げるものではなく、木登りをすれば高さ的には対等になれるし一体感も出てくる。

見える景色も違えば、木の様子も違う。

さらに木々を見下ろした場合はどうか。

もちろんもっと違う景色が見える。

木々は枝を伸ばし、周囲の木よりも高く大きくなって、光の奪い合いに勝利しようとする。

「僕らはこのくらいの太陽光で十分だから・・・」と控えめな木々が第2グループをその下に形成する。

そうやって木々の間に階層ができあがり、森の最下層、すなわち地面に近いところでは陽の光はほとんどささないが、それでもハッピーに暮らしている植物たちがいる。

そんなこともこうやって木々を見下ろすと実感できるなぁ。

こうやって実際に見る限り目に入る木、すなわち第1グループで最上層にいる樹木は、プラタナス、ケヤキ、イチョウ、クスノキ、ヒマラヤスギなんかだろうか。

カエデやヤマモモなどは散歩の時には見かけたけど、上からは見えなかったなぁ。


2014年7月16日水曜日

男子も日傘なるものをさすナリ


梅雨も明けていないのに暑さが本格化してきた。

とくに日中の日差しの強さは尋常ではない。

そこで強く訴えたいのが日傘の使用。

日傘というとどこか女性のものといった印象があって、男性が日傘をさすとまだまだ違和感がある。

とくに僕のような「いかつい系」の男子は。

自分でも分かっているよ、その辺は。

でも日傘を一度させばその快適さに驚く。

こんなに涼しいのか、と。

一度さすと、逆にささずに暑さに顔をゆがめている人の気が知れないほどだ。

さしゃぁいいのに。

日傘にも色々ある。

僕も2本持っている。

ともに晴雨兼用。

1本は表が銀色にコーティングされていて、強力に日差しと暑さを跳ね返す。

ゴルフ傘の折りたたみ版みたいない感じ。

女子らしさのかけらもない。

しかしやや大袈裟な気がして、銀コーティングのしていないUVカットという晴雨兼用折りたたみ傘も買ってみた。

でもこれはダメだった。

大袈裟感はないが、UVをカットするだけで傘の下はムッとするくらい暑いのだ。

銀色コーティングの傘をさしたときのような涼しさはない。

というわけで、今日も外側が銀色コーティング、内側が黄緑色の折りたたみ日傘をさして出かけた。

他人の視線が気にならないでもないが、「いいの、いいの」自分が男子日傘普及へのパイオニアになってやるくらいの気概で一歩一歩前に進んだよ。

木陰でそよそよ、そんな贅沢気分を日傘一本で味わえるんだからささないテはない。

さぁともに一歩踏み出そうではありませんか。



2014年7月15日火曜日

キクの花


ニンニクではありません、キクです。

ネットが丁寧に一輪、一輪に被せられている。

こういうのを見ると、日本人の几帳面さみたいなものを感じて良いなと思う。

こういう繊細さは日本人固有のものではないだろうか。

大いに誇るべし。

キクの花弁が開いてしまわないようにネットを被せているんだろうけど、全てにネットが被せてあるんだよ。

手作業だろうか、機械作業だろうか。

売上高でみると、キク、バラ、ユリ、カーネーションあたりがトップ層を形成しているが、キクはダントツなのではないかな。

それはやはり仏花として、季節や景気に左右されにくい安定した需要があるからだと思う。

最近は葬儀費用も縮小傾向にあり、使われる花の本数や、質も以前のそれほどでもないらしいけど。

まだ咲いていていて見栄え的には問題なくても、前の葬儀で使われたものを再利用ということはまずないので、消費されるキクの数もかなりのものになるのだろう。

そもそもキクは秋のものだけど、通年安定して栽培されるというのもある意味驚きである。

因みにこのキクはハウスなどではなく露地(畑)で栽培されたものらしい。

キレイに丹精こめてつくられているのが分かる。

花に、そして農家の方に感謝。



2014年7月14日月曜日

盗掘反対!


今日の夕方たまたまNHKのニュース番組を観ていたときのこと。

高尾山では心無い登山者、ハイカーたちが希少な植物を盗掘していってしまう問題に新たな対策を講じた。

希少植物の場所をGPSで正確に把握し、記録し、そして希少植物そのものに大きくて目立つタグをつける。

すると、周辺の目もあっておおっぴらに盗掘されることが減るのではないかというもの。

衆人環視機能を利用するってことでしょ。

でもね僕はこのニュースを聞いていて、大変申し訳ないがその効果には懐疑的な気分になった。

希少な植物を採取してはいけない、山登り、山歩きでは自然はあるがまま楽しむのが鉄則で採取も含めて人間が手を出してはならない。

残していいのは足跡だけ、なーんて昔習いませんでしたか?

そういう登山マナーが守れる人が山に登るといういわば「性善説」に立って考えれば盗掘はありえないこと。

性悪的な人たちが引き起こす盗掘問題を性善的な立場から解決策を立てても空振りしちゃうんじゃないかなぁと心配になるわけであります。

場所を記録するまでは良いが、タグを付けて目立たせるとは敵にありかを知らせるようなものではないか。

ますます危ないと思うのだけど。

富士山でも世界遺産指定後に登山客が激増してゴミのポイ捨てなどの環境破壊が問題になっていると聞く。

自然との向き合い方、付き合い方というものを、小さいころから学校と家庭の両面で教育することが大切だと思うな。


日本の国土の70%は山であり、森林なのだから、もっとその環境資源に感謝と敬意を示さなければそのうちしっぺ返しをくうゾ。

2014年7月13日日曜日

ランタナ強し


ラン、ラン、ランタナ。

ここ数日、本格的な暑さで夏本番を思わせた。

梅雨明け後はこのまま突っ走るのだろうか。

余談だが、イギリスも今週木曜に今年最高気温の31度に達するかも、とネットなどでは警告している。
イギリスの一般家庭にはクーラーがない、それで十分快適な生活が送れるという気候であるはずなのに、31度はやや異常値なんであります。

さて話をもとに戻すと、植物たちにとって夏は光合成を行って栄養分を蓄える大切な季節で、太陽光は大切ではあるけど程度ってものがある。

植物たちにはそれぞれ出身地があって、ヨーロッパなどの比較的涼しいところ出身のものであれば東京の暑さに馴染めずに枯れていくものがあるだろうし、赤道直下、あるいは熱帯ジャングル出身であれば東京の暑さでも、まさに涼しい顔なんである。

このランタナも熱帯アメリカ出身といわれているらしく、暑さにめっぽう強い。

暑さにもめげずにラン♪ラン♪なんであります。

以前、この花咲ブログで暑さに強い花というのをシリーズで紹介したことがあるけど、ランタナはニチニチソウと1位、2位を争う耐暑性をもっている。

これからどういう植物がいきいきとして、どんな植物が元気がなくなるか、なんて視線で観察していくのも面白いのではないでしょうか。

もちろん観察するこちら側の人間が脱水症状や熱中症にならないように気をつけなきゃいけないよ。