2016年6月24日金曜日

セイヨウニワトコ


英国の道端で見かける草花などに目を向けております。

これもイギリスっぽいねぇ。

これはいわゆるエルダーフラワーというやつで、セイヨウニワトコとも呼ばれております。
学名は Sambucus nigra レンプクソウ科に属しております。

難しい話はさておいて、今の季節白い小さな花がアジサイのように集まっている散形花序が目を引く。

奇数羽状複葉も特徴的。



おっと、難しい話はさいておいたはずでした。

繁殖力も旺盛ゆえ、道端なんかでちょくちょく見かける。

このエルダーフラワーになじみがあるのは、なんといってもエルダーフラワー・コーディアルが知られているからでしょう。

このエルダーの花を摘んで水に浸して冷やして飲む。

砂糖やレモンを適宜加えるとさらによろしい。

暑い夏に冷えたエルダーフラワー・コーディアルはなかなか美味しい。

身近にある植物の恵を有難くいただく。

贅沢なり。


2016年6月21日火曜日

デージー


日本の園芸店に行くとデージーって売っていますね。

でもあれは園芸品種かと。

この写真にあるのがいわゆる野生に見るデージー Bellis perennis で直径はせいぜい2センチくらい。

白と黄色の小さな花がなんとも可憐で好きな花です。

が、これは芝生を大切に育てている人にとっては大敵。

可憐なんて言ったら怒られるかも。

芝生を大切にしている人はそこに雑草やコケが生えることを嫌うわけです。

このデージーもパッチ状になって、油断すると芝生のあちこちにはびこるのです。

これを受け入れる寛容な人と、一切排除する厳格な人がいるのです。

どちらも主張があるし、それはそれで正しいのでなんともいえない。

スカッときれいな芝が見たければこれは不要だし、この程度は可愛いアクセントとして許せるなら置いておいても構わない。

さぁ困った、あなたはどちら派?


2016年6月12日日曜日

厄介なカエデ


申し訳ない。

ここのところスッカリご無沙汰してしまって。

実は現在、自分にとって天下分け目の大きな仕事というか大切な仕事の佳境にあって、なかなかブログにまで手が回らないのです。

決してブログを軽んじているつもりはないのだけど、コトの優先順位と重要度を考えるとどうしてもブログに向き合う時間がないのです。

もちろんこれはやがて終わることであり、もうブログはやめたってことではありませんので、しばしこのテイタラクをお許しいただきたい。

イギリスでは今回目先を変えて、イギリスで身近な植物にも目を向けてきました。

普段だったら当たり前すぎることにも目を向けてみたというわけ。

今日ご紹介するのは道路にたくさん落ちていたコレ。

形から何だかピーンと来た人もいるでしょう。

そう、カエデの類です。

これはイギリスでよく見かける厄介な木
セイヨウカジカエデ Acer pseudoplatanus 

なんで厄介なのかといえば、その旺盛な繁殖力。

こんな未熟で緑色した種がどんどん発芽して、あたり一帯がセイヨウカジカエデになってしまうのだ。

因みに英語名ではsycamore といって「シカモー」のように発音する。

シカモーって歌にもちょいちょい出てくるので聞いた事がある人もいるはず。

実態はとっても厄介なカエデなのでした。


2016年6月8日水曜日

漂うもの

写真に写っている木がプラタナス

今回のイギリスは前半3日間ほどはあまり天気がよくなかったのですが、その後持ち直して帰国までは傘いらずでした。

これは有難いことですが、ちょっと困った一面も。

天気が良い=乾燥する=いろいろと空気中に浮遊する

こういう図式がなりたつわけです。

何が浮遊していたのかは分かりません。

でも花粉など植物由来のなにかがフワフワと漂っていたことは間違いないと思われます。

なぜといって、滞在期間中ずっと鼻水が止まらなかったから。

明らかに飛んでいたのはプラタナスの実。

これらプラタナスはロンドンプレーンともいって、ロンドンを代表する街路樹となっています。

この実が熟すと実の固まりがほどけてタンポポの種みたいにフワフワと飛んでいくのです。

ご覧のように木の大きさがハンパではない。

となると飛散する種の量もハンパないわけです。

プラタナスはこの種以外にも、葉、幹など全体的に細かい毛がたくさんあって、これも空気中を漂うので困ったもの。

吸い込めば咳き込むし、目に入ると涙がでるほど痛い。

結局滞在期間中は洟をかみっぱなしでした。

2016年6月5日日曜日

収穫アリ 


大変ご無沙汰をしてしまいました。

これほど長きに渡って更新しなかったのは初めてのことかも。

別に病気になったとかではありませんので。

申し上げておりましたように10日間の英国出張に出掛けて、その後は溜まった仕事をすすめることを最優先にしておりました。

さらに赤城自然園へのツアーなど通常ベースの仕事もあり、加えて今回厄介だったのが時差ボケ。

帰国一週間になりますが、まだなんとなく抜け切らない感じ。

これも歳ってことなのでしょう。

さて、今回も多くの収穫がありました。

期待ハズレのことも幾つかあったけど、それはそれで収穫です。

チェルシーフラワーショウだけで700枚くらい、それ以外で2000枚くらいの写真を撮ってきました。

今回はある事情でかなりの問題意識をもって出掛けていたので、アンテナの感度がいつもに増して良かったのではないかと思われます。

ゆえにバンバンと情報がアンテナに引っかかってくるというわけ。

これらの素材をどう料理するか、現在思案中。

せっかくなので良い形で還元していきたいと思っております。

まずは無事にしておりますことのご報告と、長期更新しなかったお詫びまで。