2013年10月31日木曜日

もったいないサルビア


ラジオを聴いていたらば、きゃみーぱみゅぱみゅの「もったいないらんど」という歌が流れて「もったいない」「もったいない」と連呼するので、すっかり耳に染み付いてしまった。

案外良い歌なのかも・・・と錯覚もしくは洗脳されてしまうくらいのインパクトがあった。

それはそれとして、この前寄ったホームセンター、スーパービバホーム豊洲店の花苗売り場を周回していて見つけたのがこれだった。

サルビア・レウカンサまたの名をメキシカン・ブッシュセージという。

こんなに立派に育って、いったい幾らだったと思いますか?

なんと198円!!

立派な鉢だと思ったのは鉢カバーであって、実際には3号鉢に入ったものだった。

それでもこれだけ立派な草姿ですよ。

庭があれば、これを植えればまた長く楽しめるはず。

花の時期は8月から11月くらいまでなので、徐々に勢いはなくなっていくけど、それでも最低で1ヵ月は楽しめるし、多年草ゆえ冬越しさせれば来年以降もずっと楽しめる。

こんな素材が売り場の端っこのほうで198円で叩き売られている状態はちょっと悲しい。

ぱみゅぱみゅ的に言えば「もったいないらんど」であります。

なんとなく目が合った(?)気がしたので拾い上げてレジへと持っていった。

我が家のベランダは「少数精鋭」、というかほとんど植物はないけど、このサルビアは見事我が家のベランダに迎えられることとなった。

エアコンの室外機もあるし、なかなか厳しい環境であるが、あのまま売り場の隅に留め置かれるよりはいいだろう。

早速、大き目のプランターに植え替えて肥料を施してやった。

たった198円で、切花よりももっと長く楽しめるし、何よりも命と向き合える。

楽しみでもあり、責任も重い。

2013年10月30日水曜日

なくて七癖


日比谷公園ガーデニングショウではコンテナガーデン、ハンギングバスケットなどのコンテストも行われている。

毎年ここを狙って出展し入賞を続ける常連さんもいらっしゃるし、コツコツと出展されていらっしゃる方もいらっしゃる。

この世界はどうやらとても狭いようで、出展作品を見ていると知っている人の作品にも多く出会う。

なるほどなるほどと思って見ているとあることに気づく。

「お人柄」が作品に滲み出るということ。



別にご本人はそれを意識しているわけではないと思うが、植物の選び方や、配置・構成の仕方、仕上げの繊細さなどを見て、誰が出展したかという名札を見ると「ああー、やっぱり」と思うことがシバシバ。

そういうのって面白いと思いませんか。

人柄とも言えるだろうし、個性とも言い換えることができる。

それは滲み出るものであって、真似できるものでもないと思う。

そうやって考えると自分の庭造りなんかにもそういうことがあるんだろうか、と思ってしまう。

これはチェルシーフラワーショウなんかでもあてはまることで、なくて七癖、いかんとも隠しがたいものなのだろう。

2013年10月29日火曜日

気になる樹木医


英国に嵐が吹き荒れて街路樹などが倒れる被害がでているらしい。

キューガーデンも28、29日と臨時閉園したとのこと。

そんな中、偶然にも今日は木の勉強に日比谷公園に出かけてきた。

日曜日に公園内で配っていたチラシにグッとひかれたからだった。

『樹木医になるには&木の診断を学ぼう』

樹木医は前々から気になっていた資格。

資格云々よりも、木のことをもっと知りたいというのが本当のところ。

一言で樹木医といったって、その受験資格が「樹木、緑化、林業などの経験が通算7年以上」というハードルの高さがあるので、ちょっと思いつきで取れる資格ではない。

それはさておいて、講師の樹木医の山本先生の話には引き込まれた。

普段、自分の仕事や興味のなかである程度分かっていることもあるけど、もっと体系的に深く学ぶ必要を感じた。

そしてそれがとても興味深いし、自分の仕事にも役に立つのは言うまでもない。

講義のあとは雨の日比谷公園を歩いて、いくつかの事例を見た。

約2時間の講座だったけど、新たに得た知識も多かったし、いろいろ考えるきっかけになりました。


2013年10月28日月曜日

日比谷&丸の内


秋晴れの日曜日。

子供たちと気持ちよく秋の植物観察を行った後に向かったのは日比谷公園。

今年で11回目を数える「日比谷公園ガーデニングショー」に足を運んだのだった。

この近所の丸の内では「丸の内仲通しガーデンショー」なるものがやっていて、丸の内と日比谷をセットで歩くという方も毎年多いのではないかと思う。

都会にもこんなのんびりしたところがあるのね、あるいは、丸の内ってこんなにステキなところなのね、というように感じることと思う。

ところが今年は折からの台風の影響を受けて丸の内は10月24日(木)で打ち切りとなってしまった。

僕はたまたま23日に用事があって近所を通ったので、ついでに駆け足でサラリと一部をみることができたけど、楽しみにしていた人は本当に残念だったことだろう。

特に日曜日があれだけ晴天となればなおのこと。

話は逸れるが、実はイギリスにも強風・荒天が押し寄せていて、キューガーデンは本日閉園であると聞く。

ロンドン市内でも街路樹など結構倒れているらしい。

異常気象は世界中で起きている。

さて、日比谷に足を運んだ一番の目的はツリークライミング体験イベント。

別に体験したくて行ったわけではない。

主催している人たちはどういう人たちで、どういう装備で、どういう技術を使ってやっているのか。
普段どういうところで、どういう活動をしているのか、なんてことをあれこれ聞いてみたかったのだ。

ところが生憎(?)イベントはなかなか盛況でゆっくり話を聞ける雰囲気ではなかった。

仕方がないので、どういう道具を使って、どういう手法で登っているのか観察するにとどめた。

楽しそうに木に登る子供たちの様子をみるに、これはなかなか潜在力を秘めたアトラクションだぞ、と思った。

それ以外にも思うところはいろいろあったけど、今は胸に秘めて自分の技術を磨きたいと思う。


丸の内は中止になってしまったが、日比谷公園ガーデニングショーは今月一杯。

時間と興味のある人は行ってみてはいかが。
因みにツリークライミングは26日27日のみでした。


2013年10月27日日曜日

秋晴れの植物観察会


今日は子供たちとの植物観察の日だった。

なんといっても心配だったのは天気。

最近立て続けに台風がきて荒れに荒れていたので、気が気ではなかった。

・・・しかし、結果は快晴。

今日の天気を秋晴れと言わずになんと言うか。

これというのも、子供たちの普段の心がけが良いからだろう。

先週土砂降りの中、下見にきたときは閑古鳥がないていたのに、今日はものスゴイ人出だった。

とても気持ちの良い天気だったので、ただ芝生の上に寝転がって一日を過ごすのも悪くないだろう。

ある意味「贅沢」ってもんだ。



今日のテーマは「茎・根っこ」だったので、園内の樹木や草花を見ながら茎と根の役割やタイプについて考えた。

アッという間の2時間でありました。


次回はいよいよ今シーズンの最終回。

毎年、一番盛り上がるのがこの最終回でテーマは「実」について。

ドングリや木の実などを捜しながら歩く楽しい回ですので、ご興味のあるかたは是非お気軽にご参加ください。



2013年10月26日土曜日

恐るべしヤブカラシ


昨日出かけた東京ビッグサイト。

ゆりかもめに乗ろうと駅に向かって歩いていた。

高架から景色を眺めていたときにフト視線を落として気づいたことがあった。

眼下にはかなり広い植え込みがあったのだけど、そこには2種類の緑があった。

簡単に言えば濃い緑と薄い緑。

濃い緑は、なんだろうか。
おそらくサザンカとか、だと思う。

薄い緑は自信を持ってなんだか言い当てることができるぞ。

薄い緑色のはヤブカラシであります。



いうまでもなく成長が旺盛な、どこにでも見かける雑草だ。

問題なのは、そもそもある植物の上に覆いかぶさるように育つこと。

これによって光の奪い合いに勝利し、どんどん勢力を広げていく。

今回の場合は横へ横へと水平方向に勢力を拡大していっているが、本来はつる性植物であるからして、上へ上へと勢力を拡大することもできる。

上だろうが横だろうが、既存の植物に覆いかぶさるようにして育つので厄介なのだ。

この植え込みを見れば全体の何%が侵されているかが一目瞭然である。

この場合は、全体の30%くらいかな。

でも、本当はこんなもんではないと思う。

想像するに植え込みの管理上、今シーズンに最低でも一回はヤブカラシ除去作業を行っているはずである。

それでこの勢力。
放っておいたら・・・とちょっと怖くなる。

まぁこれから秋が深まり冬になれば枯れるけど、根が残って越冬するので本当に恐ろしい雑草であります。


2013年10月25日金曜日

東京ビッグサイト


今日はお台場にある東京ビッグサイトで開催された「アグリビジネス創出フェア」」なるイベントに出かけてきました。

現在、大学院で教えている農林水産業の知財がいかに多様で活況であるか改めて認識できてとても興味深かったです。

とても大げさなマシン(機械装置)で何をするのかと思ったら、ギンナンの殻をむくものだったりしたのはご愛嬌。

この前の幕張のIFEXと同様、基本的に写真撮影禁止になっているので、その雰囲気をお伝えできなくて残念。

それにしても色んなものがあるんだなぁ

実が赤いリンゴとか、 渋皮がぽろりと剥けるクリとか、無人で畑を自在に走るトラクターとか、植物工場とか・・・

最近話題の無花粉スギも開発した富山県がブースを出してアピールしていた。

ここはちょっとお話を伺って、許可を得て写真も撮らせていただいた。



花粉症に悩む人たちにとって、無花粉スギは朗報だという。

世の中のスギがこれにとって変わっていったらば・・・

でも果たしてそうだろうか。

花粉症と一言でいっても、世の中には色んな花粉があって、それぞれが抗原となってアレルギー反応を引き起こすわけだから。

スギの花粉を抑えたからといって、花粉症はなくならないと思うんだけど。

まぁそんなことはさておいて。

約2時間くらい、ゆっくりと中を歩いてみた。

ご存知だと思うけど、ビッグサイトは本当にビッグでこれ以外にも同時に他のイベントを幾つか開催していた。

帰りに見かけた看板には「東京トラックショー2013」とあった。



これはどういうものなんだろう?

とっても興味があったけど、時間もなかったのであきらめた。

ビッグサイトでどんなイベントがあるかマメマメしくチェックしていると案外面白いかも。

実際、アグリビジネスの会場では、あまりビジネスには関係のなさそうな、でも向学心がやたらに高そうな、リタイアしたようなおじいさんを結構見かけた。

入場料のいらないイベントも多く、最先端の情報に触れて新たな知識を吸収するにはうってつけの場所なのかも。

2013年10月24日木曜日

代々木の棚田


これはいったい何でしょう?

日本の原風景、棚田??

いえいえそうではありません。

日曜日に行った代々木公園での一枚。

台風の影響で大雨で、ヒマラヤスギやヒノキ、サワラなどの針葉樹地帯で足元はこんな風になっていたのだった。

針葉の枯葉や、花粉、雄花のくずなどと土が混じって独特の土壌ができあがっているところに、大雨が降って砂紋のように模様を描いていたのだ。

さらにその模様の間に雨水が溜まってミニチュア棚田の様相を呈していたのでありました。

それにしても、見てみてくださいよ。

あたり一面ビショビショでしょ。



子供たちとの観察会は日曜日。

台風も近づいているというではないか。

近づいているけど、逸れそうな、あるいは過ぎ去っていそうな。

とにもかくにも、いい加減にしていただきたいものであります。

100歩譲って、明日と明後日は降っても許そう。

でも日曜日だけは晴れてください、と神に祈るだけである。


2013年10月23日水曜日

街路樹剪定見学記



東京都豊島区東池袋。

首都高5号線の高架に沿うように都道435号線が走っている。
その道路わきには背の高い街路樹が並んでいる。

これはクスノキ。

ここを通りかかったらば、たまたま街路樹剪定工事をやっていた。

ご存知のように木登りと聞いては捨て置けないのだ。

作業は護国寺方面から池袋方面にむかってじわじわと進んでいた。

上の写真をご覧いただければ、作業前と作業後でどれだけの違いがあるか分かってもらえるだろう。

作業は木に登る人2名、高所作業車に乗り込む人1名、下で片づけをする人2~3名、交通誘導員2名という結構な大所帯。





3人がかりで剪定をするので、処分する枝の量もかなりのもの。

パッカー車がバリバリと枝を飲み込んでいく。

気になるのは木に登っている人の装備や方法。

ハシゴをかけて登っていき、胴綱(命綱)をかけてハシゴから木に乗り移っていく。


胴綱は専用のものらしく、いわゆる安全帯とは異なっていた。
あとは剪定ノコ、剪定バサミなど。

剪定ノコは残念ながらシルキーではなく、サムライというブランド。

高所作業車と木に登っている人がそれぞれ届かないところなど補いあいながら作業が進んでいた。



3人がかりで剪定をすすめる様子は、例えが悪いけど「チャドクガがツバキを食い荒らしている」ようだった。

あれよあれよとクスノキがスカスカになっていく。

まぁあれよあれよといっても、一本のクスノキ剪定にざっと40分くらいかかっていた。

そう、僕もその付近でざっと1時間くらい彼らの様子を眺めていたのだった。

暇かっ?!

いやいやそうではありません。
これも自身の興味と向学心によるものであります。

自分ならどう登って、どう剪定するかな、なんてイメージしたりして。

向かって一番右のクスノキの作業前と作業後をご覧ください。

いやー、見ていて結構楽しかったゾ。



2013年10月22日火曜日

小さな秋みつけた③


日曜日、雨の代々木公園。

新たに台風がまたしても発生しているらしく、来る日曜日の雲行きも怪しい。

もうどうなってんだか。

しかし雨がイヤなのは濡れるのがイヤだからではないだろうか。

濡れても良い、と腹を括れば案外楽しかったりする。

まさに singing in the rain の境地であります。

濡れても良いという気持ち半分、濡れたくないという気持ち半分という、中途半端な気分で雨の代々木公園を歩いていたのだけど、周辺が雨雲で暗い中に何か明るいというか、派手な色合いのものを見つけた。

これはゴンズイ Euscaphis japonica というミツバウツギ科の樹木の実。

ネットで「ゴンズイ」と検索してみるとナマズ目の魚のことばかりがバーッと出てきて、樹木のゴンズイは押され気味。

とにかくド派手な赤の実がパカッと割けて中から光沢のある黒いタネが露出しているその色合いが本当に不思議だ。

神様はこんなものをよく創ったなと思う。

まぁこれは目立つことによって鳥たちに啄ばんでもらって、タネを遠くへ運んでもらおうという工夫なのだとは思うけど。

近所をカァカァと鳴きながら飛んでいったカラスは見向きもしなかった・・・。

2013年10月21日月曜日

落ち葉のわかば


季節はずれの台風が連続発生し、異常な天候が続いているけど季節は確実に進んでいるようだ。

気温や降水量などは変動するが、日の出、日の入り時間は決まったとおり。

「今年の夏は日の出時間が早いねぇ~」という会話はありえないでしょ。

そして冬至にむかって日は着実に短くなってきている。

それをもっとも実感するのは植木屋仕事をしているとき。
3時のお茶を終えると、あれよあれよと暗くなっていくというのがこれからの季節であります。

効率よく仕事をこなし、時間内におさめることが大切。

さて、黄葉・紅葉には寒暖差が大切であるという話はこのブログで毎年書いていること。

そういう意味においてはまだそれほどの寒さにさらされておらず、紅葉にはまだ時間がかかるだろう。

台風の影響か、いろんなものが風で飛び散ったけど、ちょっと早めに色づいたケヤキの葉っぱも風に舞って吹き溜まりにたたずんでいた。

何かゴミが落ちていたので覗き込んでみると、タバコの「わかば」だった。

落ち葉のなかにわかばが紛れているなんて、いとおかし。

2013年10月20日日曜日

雨の代々木公園


台風の影響なんだか、とにかく横殴りの雨のなか代々木公園にいってきました。

来週の子供向け植物観察の下見です。

ふだんであれば日曜日の代々木公園は大変な賑わいだと思いますが、今日はホントにひっそりと静かでした。

雨の中を歩くのは嫌いではないけど、今日は足元を「ナメて」いましたね。

靴は完全防水でしたが、ズボンがびしょびしょ。

毛細管現象も手伝ってか、あれよあれよと湿り気がズボンの上へ上へと攻めてきてオウチに帰りたくなりました。

それでも2時間ほど園内を歩いて、イメージはできました。

あとは来週の日曜日に晴れてくれと祈るばかり。





2013年10月19日土曜日

オランダ製


ガーデニングに関して言えば、道具にこれほどお国柄が出るというのもなかなか興味深いものだ。

ガーデニング道具、園芸道具は、日本の場合は恐らく農具から派生していったものでないかと思われる。

さらに、「しゃがむ文化」が道具の形に大きな影響を与えたと僕はにらんでいる。

日本を含め、東洋ではしゃがむ姿勢をよくとる。

しゃがむというのを言い換えると「ウ○コ座り」と俗にいわれるもので、昔の田舎のツッパリ学生の代名詞的なものだった。

別にツッパリでなくとも、この体勢をアジアの人は抵抗なくとる。

日本、中国、シンガポール、インド、はたまた中東くらいまでは見かけるしゃがみ方であります。

ところが西欧においてはこの姿勢でしゃがんでいる人を見たことがない、ってくらいに見かけないのだ。

西欧の人たちがしゃがむときは片膝を立てている。

これが農具やガーデニング道具の形状にも大きく影響を及ぼしていると思うのだ。

例えば雑草を刈り取る「鎌」。

日本の鎌は柄が短くなっていて、基本的にしゃがんで作業することを前提としている。

西欧の鎌、あるいは雑草を刈り取る道具は柄が長くなっていて、基本的に立った姿勢で作業することを前提としている。

それ以外にもさまざまな違いがあって面白い。

最近は海外の道具も日本に入ってくるようになってきた。

その理由のひとつは、ファッショナブルだからだろう。

なんというか佇まいにすでに独特の味があって、置いておくだけでもサマになるということがあるのだと思う。

仕入先も、イギリスに限らず、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、フランス、オランダなど枚挙に暇がない。

この前見かけたのはオランダのSNEEBOER(スネーブル)というブランド。
もとは鍛冶屋だったいうこのメーカーは手作りで、独特の風合いがある。

しかし中には何に使うのか分からないものもあったりして。

真ん中の楔型をしたものはいったいなんだろうか?



商品名を移植スペイドというので、何かを堀上げて他の場所に植え替えるときに使うのだろう。

恐らく株と株の間が狭いときに、狙った株以外の株の根を傷めないようにこのような細身であって、根をスパスパ切りやすいようにこのように刃に角度が付いているのだと推察する。

なかなか興味深い。

でも日本の道具も捨てたもんではありませんぞ。

海外の人たちが憧れてしまうような道具が結構ある。

そんな道具という切り口でガーデニングを考えてみるのも案外面白いかも。


2013年10月18日金曜日

小さな秋みつけた②



真っ赤に実がなっているねぇ。

これはザクロ Punica granatum であります。

庭木としてもけっこう植えられているので鑑賞用と思われがちだけど、もちろん食べても美味しい。

コンビニでザクロのグミを売っていたのを今日見たばかりだった、買わなかったけど。

そのまま食べても美味しいし、ジュースで飲んでも美味しい。

ただし、こうやって庭先になっているザクロがそこまで美味しいか試したことがないので定かではない。

このザクロもできることなら食べて確かめてみたいけど、生憎よそ様のお宅の駐車場になっているものなので勝手に採ることもできない。

その代わりに勝手に撮ったのは写真でありました。

2013年10月17日木曜日

小さな秋みつけた①


実りの秋、とはいうけど早くも雪が降ったなんて言っているのでうかうかしていると秋を実感しないまま夏からいきなり冬へ移行しそうだ。

なので身近な小さな秋をお知らせしたいと思います。

墓地、青い空、向こうに見える高層ビル群・・・・

これだけでだいたいどこなのか分かる人はすぐに分かっちゃうでしょう。

そんな墓地の中は実はいろんな草木で溢れていたりする。

あまり手を加えられていないような大木もあるし、ちょっとした公園並み、あるいはそれ以上に自然が豊か立ったりする。

そんな墓地の中でひときわ目を引いたのが、朱色の実をたわわにつけたピラカンサ。

樹高だって3メートルくらいある立派なもの。

それにまさに鈴なりに朱色の実がなっているのだ。



実の重さで枝がしなっているもの。

壮観というか見事。

これを見た鳥たちが美味しそうと思って寄ってくるんだろうな。

ピラカンサ自体それほど珍しいものではないけど、秋の証拠として今日は取り上げてみた。

明日からも身近な小さな秋を探して皆さんと分かち合いたいと思う。



2013年10月16日水曜日

台風一過


10年に一度の大型台風・・・なんていうんで、エラく身構えたけど、結果的には3年に1度くらいサイズだったかなというのが実感。

でも大島では大きな地すべりもあって多くの方が被害にあわれたようで、自然の力のすごさに圧倒されてしまう。
被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。

今朝起きたときには、風がまだ強くて近所の家の屋根のテレビアンテナが倒れていたりした。

そんな状況にもかかわらず郵便受けにはちゃんと朝刊が入っていて、本当にご苦労様と言いたくなった。

配達準備をしていた早朝4時とか5時はもっと事態は厳しかったろうに。

しかしあれよあれよと天気は回復し、昼前には陽が射していた。

用事があったので自転車で出かけたが、ご覧のように透き通るような青空。
ちんちん電車が何事もなかったかのように平和に通り過ぎていく。

街路樹が倒れたりしているのだろうか?などと思ってカメラを持って出かけたけど、そのような場面には出くわさなかった。

しかしそれでも都内で街路樹をふくめて倒木もあったことと思われるので、事後処理で植木屋さんなんかは忙しいのではないかなぁなどと想像する。

用事を終えて家路に着こうとしたころ、西の空を見上げてみると雲はあったけど澄んだ空の微妙なグラデーションがきれいだった。


北海道では観測史上最速で積雪を観測したとのこと。
季節はずれの台風が来週もやってくるかもしれないと天気予報で言っていた。
大丈夫なんだろうか、われわれの住む地球は・・・。



2013年10月15日火曜日

空中栽培セット


幕張で見ていたのは何もノコギリだけではありません。

いろいろ面白いものもあったけど、「撮影禁止」というブースも多くてご紹介できるものも限られている。

それでも面白いなぁと思ったのはこの「空中栽培セット」なるもの。

軒から培土の入ったプランターがぶら下がっているのだけど、そのプランターの底に穴が開いていて、そこにトマトの苗を差し込んで育てるというもの。

植物を逆さにして育てるという逆転の発想を地でいくアイディアだ。

「重力効果で効率よく育ち緑のカーテンになります」という、うたい文句との因果関係は分からないけど、たしかにトマトの生育は旺盛のようだった。

新たなベランダガーデニングの手法になりうるかもしれない。

ちょっと残念なのはプランター(栽培スプリングバッグというらしい)に色気がないこと。

建設現場の職人さんが使っているような多目的バッグのようだ。
もうちょっと、可愛らしいというか、洒落たカンジにすればもっと売れるんではないかと思った。

だってこの銀と黒のツートンカラーのプランターがベランダにぶら下がっている図というのは想像するにあまりイケてない感じがするもの。

あっ、写真は許可を得て撮りましたよ、念のため。

2013年10月14日月曜日

植物図鑑、秋の陣


シリーズ開催しております、こども向け植物観察。

今月27日に第3回「茎・根っこについて」を開催します。

屋外での植物観察にも気持ちの良い季節になってきました。

まだ余裕がありますので、是非ふるってご参加ください。

*日時:平成25年10月27日(日)10:00~12:00
*場所:代々木公園
*お申込み・お問合せ: event@hanasaka-engei.com




2013年10月13日日曜日

代表取締役社長


ちょっと時間をおいて頭を冷やしてみたつもりだけど、シルキーの熱い話はつづく。

そうそう、今年8月に発売されたNATANKOKO2000を求めてユーエム工業のブースに向かったというのが昨日までの話。

そこでシルキー製品をいろいろと見ながら、男性店員(?)の方と話をしてNATANOKO2000を探していると伝えた。

そんな会話の中で、その男性店員の方が差し出した名刺を見て驚いた。

なんと名刺には「株式会社ユーエム工業代表取締役社長」と書いてあったのだ。

「ええーっ、シルキーの社長さんなんですかっ!?」
「ええ、そうです」

そんな会話があって、一気にアドレナリンが噴出してきてしまった。

「シルキーの大ファンなんです、握手してくださいっ!!」

そう言ってガッシリと握手してもらった。

シルキーの品質の高さは昨日も触れたとおり。
それは日本国内にとどまらず、世界一のノコギリメーカーだ。

しかしながら企業規模はそれほど大きくない。
社員数だって100人に満たないと聞いたことがある。

「和風総本家」に出てきそうな、あるいは池井戸潤の「下町ロケット」に出てくるような、職人肌の超優良企業なのだ。

英国に暮らしていた間にも、さまざまな場でシルキーは愛され信頼されていた。

それをみて日本人であることを誇りに思ったことは一度や二度ではない。

そんな会社の代表者なのだから、エラくコーフンしてしまったのだ。
まさかこんな展示会場にいるはずはない、と。
NATANOKO2000を探していると対応してくれたときもまさか社長だなんて思ってもみなかった。

しばらく話をさせていただいたけど、とても気さくで暖かいお人柄だった。

そんな社長に
「12:00からシルキーチャレンジカップがあるから参加してはいかがですか」
と誘われた。

これはシルキー製品を使って丸太を切り落とすタイムを競うもの。
予選→本選→決勝とあるのだけど、優勝者にはシルキー製品10万円分というので、心がゆれた。

どんな人が参加するのか知らないけど、自分も一応その筋の仕事をしているのでちょっとは自信がないわけではない。

でもちょっと恥ずかしいという気持ちと、決勝まで進んだ場合15:00というのであきらめてしまった。

人酔いするタチなので、あまり会場に長くいたくなかったのだ。

そこでNATANOKO2000を手に入れてブースを離れた。

しばし会場内を歩いていて、シルキーの社長に直接会えた余韻に浸っていた。

フト、「せっかく社長じきじきにお誘いをいただいたのに、お断りすのは名折れではないか」と思い、きびすを返してシルキーのブースに戻った。

11:50.
競技開始10分前だったけど、周辺は異様に盛り上がっていた。
たしかに体格の良い猛者もいたけど、勝てるんじゃないか、なんて思って参加の決心をした。

・・・結局、予選落ち。

決勝まで残ると15:00かぁ、なんてスッカリ決勝まで進む気でいた自分が恥ずかしい。

参加賞を頂戴して、こんどは本当にブースを去った。

とにかく今日のこの出来事は自分にとってはスゴイことだった。

それを分かって欲しくて、誰かに聞いてもらいたくて、会場にいた知り合いに話をしてみたが「ふーん」という程度。
まったく温度が異なるのでガッカリしてしまった。

来週はまた植木屋仕事で、親方に会うのでこの話をしてみようと思う。
親方ならきっと「そそそ、それはスゴイっ!!」と共感してくれるハズ。

次回のシルキーチャレンジカップがいつあっても良いように日々の研鑽をして備えたいと思う次第であります。