2013年10月10日木曜日

悲しきパキラ


とあるビルの前の植え込み。

植木鉢が置いてあったのだけど様子がおかしい。

植木鉢には植物らしきものが植えられているものの、それは「棒」のようだった。

葉っぱもないし、生気がない。

そう、もうこれはすでに枯れているものと思われる。

棒の先端は鋭利な刃物でスパッと横一直線に切り取られている。

そして「記念樹パキラ」というラベルが虚しく風に揺られていた。


ここには植物愛のかけらも感じられない。

いったいどうしてこんなことになったんだろうか。

悪意がなく、単なる無知が引き起こした悲劇であることを祈る。

枯れたなら枯れたで、敬意をはらいつつ処分したらどうだろうか。

これでは「さらし首」と大差ないではないか。

これを見た通行人の気持ちもすさぶに違いないと思うのだけど。


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