2012年3月31日土曜日

羨ましいゾ、市民農園


ここは東京都練馬区。

晴れた週末に賑わっている一角があった。

いわゆる家庭菜園ってやつで、天気が良く気温が高かったこともあって皆上着を脱いで畑を耕していた。

一区画あたり2メートル×5メートルくらいだろうか。

そんなにバカでかいって訳ではなく、一家庭の野菜を賄うにはほどほどのサイズではなかろうか。

いいなぁー、こういうの。

僕もマンション暮しなので庭がない。
ベランダはあるが、とくに何も育てていない。

こういう仕事柄、「どんなものを育てているんですか?」と期待をもって尋ねられることがしばしばあるのだが、お恥ずかしながらなんにも育てちゃいないのである。

でも内心いつも、菜園をもって好きな野菜を育てたいなぁと思っている。

例えば暑い夏の盛りにそうめんを作ったとして、きざんだシソをちょっとだけ入れたいじゃぁないですか。

でも適量のシソというのが難しい。
スーパーなどで買うしかないのだけど、シソの葉っぱが束になっていて余っちゃうんだよね。

例えばハムとレタスでサンドイッチを作ったとする。
そこにトマトがちょっと入るだけで美味しさは倍増する。

でも適量のトマトというのが難しい。
ほどほどのサイズのトマトがひとつあれば十分なのに、スーパーなどではバラ売りはしていない。
しかもトマトはなかなかお値段である。

ほんのちょっとのトマトのために、必要以上のトマトを結構なお値段で買う羽目になる。

もし仮に菜園でシソだ、トマトだ、と育てていれば、好きなときに適量を収穫してくれば良い。

これぞ最高の贅沢であると思う。

新鮮だし。



そんなことを普段から思っていたので、畑を耕している様子をみていてとても羨ましくなってしまった。

どうやら練馬区というのは東京23区内で農地の面積が一番なんだそうだ。

練馬区の市民農園の場合、標準区画は30平米で一ヶ月あたり1600円で使えるらしい。

これが高いと思うか安いと思うかは個人差があると思うが、僕はお値打ち価格だと思う。

野菜を買うお金に換算するのではなく、そこで作業し汗を流すことで肉体的な健康に役立つだろうし、収穫したものを口に運び味わうときの達成感、満足感いった精神的なメリットも見逃せない。
まさに良いことづくしの家庭菜園なんであります。

いいなぁー。



2012年3月30日金曜日

フキノトウ


それぞれの季節を象徴する植物というのは確かに存在する。

でも考えようによっては、どれもこれもそれぞれの季節を象徴しているとも言えるので
「これが春の花ですっ!!」
と、たったひとつを挙げることは出来ないし、意味もない。

今を象徴するもののひとつに フキノトウ があることは異論のないところだと思う。

フキノトウっていう植物はなくてフキ(蕗)の花茎の部分がフキノトウですので念のため。

葉っぱが出てくる前に、まず花が咲くタイプなのである。

茶色い枯葉の間からひょっこりと薄緑のフキノトウが顔を出しているのはとても目立つ。

中を覗き込んでみると、キク科らしく小さなツボミがたくさん集まっているのが分かる。


これを天ぷらなんかにして食べるわけだから、日本人の食に対する創造性はたいしたものである。
普通、これをこのまま揚げて食べようなんて思いますか?
改めて日本の文化は素晴らしいと思う。

このフキノトウは山の中で見かけたもので、都会ではなかなか見ないなぁ、なんて思っていたらば、どっこい違っていた。

今日は所用があって西武新宿線に乗っていて、何気なく車窓から外を見ていた。

線路脇の土手にはムラサキハナナや菜の花が咲いていて春そのものだった。

ムラサキハナナや葉の花の中に混じって、このフキノトウも見かけたのだ。

当然走る電車の中からなので、100%自信をもってフキノトウであると言い切れないが、まず間違いなかった。

下落合と中井の間くらいだったか。
時間があれば自転車で戻って確かめたいくらいだ。

とまぁ、山でなくとも自然は身近にいくらでもあるという今日のお話。
 

2012年3月29日木曜日

赤城山春便り


というわけで赤城山にて自然観察をすることとなりました。

よろしければ是非ご参加ください。

さて、現在の赤城山で何を見ることができるか?

雪こそ積もってはいないが、北関東、それなりにまだ寒い。

なのでまだ花が咲き乱れるという状況からはほど遠い。

昨日の写真のように一見するだけでは落葉樹の葉がすっかり落ち枝だけになり、地面には枯葉の絨毯のような感じに見えるかもしれない。

でもそこで、腰をかがめて視線を下げるとそれなりに色々と見えてくる。

例えば上の写真のスノードロップ。

白くて可憐な花を咲かせていた。
この頭を垂れる姿、なんか好きだなぁ。

そしてデージー。
これも小さくて白い花を咲かせているが、これは上を見上げるように咲いている。


さらにはヒメオドリコソウ。
花が咲いているような、まだ咲いていないような。


そしてフクジュソウ。
これは色が派手なだけあって目立つね。


はたまたオオイヌノフグリなんてのも。
これも小さくて控えめで好きな春の花だなぁ。


こうやって見ていると、早春の花、例えばフクジュソウやスノードロップなどと、春真っ盛りの頃の花、例えばヒメオドリコソウやオオイヌノフグリなんかが混在して咲いているというあたりが僕としては面白いなぁと思ったのだけどどうでしょう。

来月にはこれらの一部は終わってしまっているだろうし、もっと他の花たちが増えていると思う。

楽しみだなぁ。



2012年3月28日水曜日

自然観察のお誘い


群馬県赤城山。

月曜日に僕はここにいた。

実は先月も出掛けたのだが、なんで赤城山なのか?

子供たちとの自然観察ワークショップを一昨年からはじめたのだけど、この活動を知って
「ウチでもやりませんか?」
と声を掛けていただいたのだ。

声を掛けてくださったのは英国王立園芸協会日本支部と株式会社クレディセゾンで、赤城自然園にて子供向けの自然観察をすることになった。

これも4回シリーズとして行う予定であるけど、一回ごとの個別申し込みとなっている。

従来僕がやっている自然観察は日比谷公園など都会の真ん中でもこんなに自然は豊かなんだよ、ということをひとつのテーマとして取り上げているが、赤城自然園は自然も自然、大自然であります。

なので何をどのように子供たちと考えようかと何回か下見に出かけているというわけだ。

ただ、第一回が4月21日(土)なんだけど、今いくら下見をしたところで、状況は大きく変わっていると思う。

僕としては何がどう変わっていくのか、ということを知っておきたいと思ったし、何より地形を含めて園内の様子を知っておきたいと思ったのだ。

なにせこの赤城自然園は赤城山西麗にあり、海抜およそ600メートル少々、広さはナント120ヘクタールすなわち約36万坪(うち一般公開部分はその半分)もあるのである。

公式発表によれば木本152種、草本510種もあるのだという。

まさに自然の宝庫!

これらをどのように子どもたちと楽しくためになるイベントにしていくか、今からウンウンと知恵を絞っているんであります。

お申込・お問合せなどは コチラ までどうぞ。


これとは別に、これまでやってきた花咲ジジイ主催恒例の都会の自然観察だって今年もやろうと思っているのでそちらも詳細が決まり次第ご案内したいと思いますのでよろしく!



2012年3月27日火曜日

自然はデカい


東京都中野区。

自転車をこいでいたらば、寒いせいかトイレに行きたくなって公園に立ち寄った。

用をたしてイザ公園を見てみたらばなんとも開放感のある公園であることに気付いた。

空は高く、そして背の高い大きな木が天に向かって枝を伸ばしていた。

ちょうど脇にあるアパートと大きさのうえで良い対照となっていて、木の大きさや空間の広がりなどをより感じることができた気がした。

そして昨日。

僕は群馬県の赤城山にいた。

ざっと5時間くらいのんびりと歩いただろうか。

風は冷たかったけど、カラッと晴れて青い空はなんとも気持ちが良かった。


そこでも大きな落葉樹が天に向かって枝を伸ばしていた。

間違いなく赤城山の落葉樹のほうが中野区の公園の落葉樹よりも大きいと思う。

でもなんとなく中野区で見かけた落葉樹のほうにスケール感を見出してしまったのは、周囲の建造物があるかないかというあたりではないかと思う。

要は比較の問題であって、小さな建造物とくらべれば樹木は大きく感じるし、大きな自然と比べれば樹木は小さく感じる。

よくキャンプなんかにいって、人間ってちっぽけなんだよなぁ、なんていうのと似ていなくもない。

上ばかり気にしないで、足元にも目をやってほしい。



スイセンの芽がちょうど出ていた。

都心ではスイセンはほぼ終わってしまったが、標高も高く気温も低い山ではこれからが春なのだ。


 

2012年3月26日月曜日

行楽シーズン間近


春めいてきましたね。
3月も後半ですから。

新聞の折り込みチラシなんかを見ていると春のツアーがまさに花盛りなんであります。

「江戸東京の桜6』名所と寿司30種の食べ放題 5990円」
「あしかがフラワーパーク藤のトンネルと花の寺大慶寺のぼたん・太田の芝桜100万株 5990円」
「コヒガン桜高遠・夜桜高田 大感謝祭 2万円」
「吉野千本桜寒暑と大阪造幣局桜ライトアップと京都春めぐり 29900円」
「春の弘前城址公園・角館・北上展勝地・平泉中尊寺みちのく名湯紀行みちのく桜の名所を巡って29990~49990」

まだまだ挙げれば沢山ある。

フジ、サクラ、シバザクラ、シャクナゲ、タケノコ掘り、イチゴ狩り・・・・

あの手この手でいろいろ考えているなぁと感心してしまう。

伊豆の河津に咲くカワズザクラを見るために大型バスが何台も河津に乗り付けて町の人口の何倍もの人が押し寄せるなんてニュースを聞くとちょっとやりすぎではないかとも思う。

カワズザクラは濃いピンクがキレイだし、ソメイヨシノに先駆けて咲くので話題がかぶらないという点でも良いのだろう。 たぶん。

この前このブログで取り上げた青梅のウメもそうだけど、ひとつの植物を集中して取り上げて町や村の特徴として売り出していって観光資源とするという戦略は最近色んなところで聞くようになった。

そうやって考えるとたかが植物なんだが、されど人々の生活を支えるような力を秘めているのもまた植物なんだなぁ。




2012年3月25日日曜日

茶の葉ショコラ


この前ある方からチョコレートを頂戴した。

まずその箱の美しさにシビれた。

「茶の葉ショコラ」と書いてあって、お茶の花が優雅に描いてある箱。

今はやりのボタニカルアートを髣髴させるような精緻なイラストだ。

それもそのはず、この箱のデザインテーマは京友禅なんだそうで、伝統的で色彩華やかな柄模様と古典紋様柄を用いているんだそうだ。

中には抹茶とほうじ茶の2種類の味のチョコレートが入っている。
茶葉のカタチをしているというのも愛嬌たっぷりである。


そしてパクッと口に入れてみるとお茶のグリーンな風味が口一杯に広がる。

見てよし、食べてよし、香ってよし、とお茶を堪能できるちょっとユニークなチョコレートだった。

自然にあるホンモノのリアルな植物ももちろん良いけど、こうやって植物からインスパイアされた二次、三次産物ってのもなかなか良いものがあるなぁ。

いや、なかなか美味しかった。
有難うございました。



2012年3月24日土曜日

ガス式熱ハサミ


というわけで昨日は幕張まで日本フラワー&ガーデンショウを見にいってきた。

割とこじんまりとした雰囲気だったが、かえってそれが程よかった気がする。

いろいろと面白いものもあったのだけど、中でも印象的だったのがこれだ。

『ガス式熱ハサミ』

これはどういうことかというと、果樹の剪定をしたり、あるいは挿し木をするときの挿し穂をとるときなど、切り口から雑菌が入ってしまって問題になることがある。

丁寧な仕事をしようと思えば刃先を都度消毒することが好ましい。

その場合はアルコール消毒、もしくは熱消毒となるわけだが、ひとつハサミを入れる度に消毒するというのもなかなかの手間である。

そんな方に朗報なのがこのハサミなんだろう。

ハサミのグリップの先に付いているのはカートリッジ式のガスボンベ。

ここからガスを充填し刃先を100度近い高温に保つことで消毒するというもの。

通常の家庭園芸ではあまりニーズはないだろうが、農家や試験研究をしているところ、あるいは育種をしている人には有難いアイディア商品だと思った。

特許、もしくは実用新案登録なんかされているんだろうか?

こういうキメ細かいアイディアを実践していくというあたりが、モノづくり日本の真骨頂であり、この機運を大切にして盛り上げていきたいものである。


2012年3月23日金曜日

商談しよう、そうしよう


今日は金曜日。

毎週土曜日が近づくと雨が降っているような気がする。

スカッといきたいじゃないですか。

雨の中、傘をさして幕張メッセに行ってきた。

今日から25日(日)まで社団法人日本家庭園芸普及協会主催の『第22回日本フラワー&ガーデンショウ』が開催されているのだ。

実は商談というか、雑談というか、ある人と会うために出掛けたのだが、それまでそういうものが開催されているとは知らなかった。

第22回ってすごくないですか?
それを知らなかったんだから申し訳ない。

ところが幕張メッセという大きな会場のわりに、広い会場の中央部分にブースが固まってこじんまりとした雰囲気なんである。

ブースとブースの間隔が広い、通路の幅が広い、他人と肩が触れない・・・
ゆったりと見れるといえばそうだし、ちょっと寂しいといえばそんな感じなんである。

良くも悪くもゆる~い感じのフラワー&ガーデンショウ。


まぁ人ごみが苦手で人酔いしてしまいがちな僕にとっては良かった。

全てのブースだって1時間もあればだいたい見れるので適量だったのだ。

商談のあと、一通り会場を見てどっと疲れる前に会場を後にした。

面白いものもあったのだけど、そのあたりはまた明日。



2012年3月22日木曜日

ばらちらし寿司vsマグロ丼


体力には自信があるほうだ。

それが微粒子の花粉にやられるとは・・・。

長いこと花粉症は自分には対岸の火事と申しましょうか、他人事くらいにしか思っていなかった。
でも昨年くらいからなんとなく鼻がモゾモゾしたり、目がショボショボしたりするようになってきた。

耐えられない、というレベルではないながらも、自分は花粉症の仲間入りをしてしまったと認めざるをえない。

こうやって今日のブログを書いている最中にも左鼻腔からツツーと鼻水が僅かながらつたってくる。

目も心なしか痒い気がする。

今日は屋外にて庭仕事に精を出していた。
この仕事で花粉症では商売にならない。

困ったものである。

さて、散歩していて興味があることのひとつに「花壇」がある。

花壇という限られたアーティフィシャルなスペースにどういう植栽を施すかというのは、その人のセンスだったり、植物の知識だったり、が試されてるようでなかなか興味深いものである。

この前見かけたのはこんな花壇。


マンションのようなビルの脇にコンクリートブロックに囲まれた1.8×0.8メートル程度の四角い花壇。

そこにはご覧のように黄色、オレンジ、赤、ピンク、白など色とりどりの花がびっしりと植えられていた。

てんこ盛りなんである。

例えるなら「ばらちらし寿司」といったところだろうか。

地面がまったく見えないくらいに密植してあるので迫力がある。
上にのっかった具材でゴハンが見えない状態である。

ただ使う色をもうちょっと絞ったほうが良かったのではないかなんて思うんである。

そして草丈がだいたい似通ったものばかりなので単調な感じがする。
草丈の低いもの、高いもの、さらには花壇から下に垂れ下がるようなものなどを折混ぜると変化があって面白いと思う。

ともあれ見ていて楽しい気分になる花壇だった。


別の場所では花壇ではないが長方形のプランターが並んでいて、すべてにハナカンザシが植えられていた。

これはこれで統一性、あるいは連続性という面白さがある。

例えるなら「マグロ丼」といったところだろうか。
かたくなに一つのネタで押して押しまくるあたりがマグロ丼。
ばらちらし寿司とはチト違う。

これから春本番を迎え、趣向を凝らしたいろんな花壇を見ることができると思う。

それぞれの花壇に製作者の意図というものが必ずあるはずなので、そのへんを汲みながら散歩すると面白いと思うよ。




2012年3月21日水曜日

花見の時期遠からじ


3月21日水曜日、快晴風やや強し。

新聞によれば、今年は春一番が吹かずに終わってしまったようだ。

どういうことかというと、春一番とは
「北海道、東北、沖縄以外の地域で、立春(2月4日)から春分(3月20日)までに南寄りの最大風速8メートル以上の強風が吹き、前日より気温が上昇する現象」(産経新聞)
を指すらしい。

この定義に照らして春一番が今年はなかった、と。

相変わらず風は冷たいしなぁ。

でも木々のツボミは膨らんできていて、花や新緑の準備はすすんでいるようである。

神田川沿いはサクラの名所が多い。

川にせり出すようにサクラの枝が伸びていて、満開の時期は確かに美しく見ごたえがある。

そんな美しい様子を散歩をしながら「あら、キレイねぇ」なんていうのはとても良いと思う。

一方で、このサクラの下で一杯やりたくなる気持ちも分からないでもない。

でも、時折それが花見ではなくて、単なる「屋外飲み」のドンチャン騒ぎだったりすると興醒めだったりする。

たまたま神田川沿いを歩いていたらば、ベンチで休んでいる女性の目の前にある手すりになにやらブラ下がっていた。


なんだろうか?

何が書いてあるのか気になって近づいてみた。



「花見 4月7日(土)12時~17時(10名) (株)××企画」
「花見予約 3月31日(土)12時~17時 株式会社△△ 10名」

どうやらこの場所を花見のために占有すべく、今からこうやって札を貼ってアピールしているらしい。

この札にどういった効力があるのか知らない。
当日ここで誰かが花見をしていたら、「すみません、もうここは予約してあるのでどいてください」とでも言うのだろうか?

今日は3月21日。
予約といっているのは3月31日と4月7日ということで10日先と18日先。
それまでの間、この札をここに貼っておくのだろうか?

これを見て、よしウチの会社も・・・と触発されて貼る会社も出てくるだろう。

実はこの周辺は毎年この手の張り紙で一杯になるのだ。

そしてここを通るたびに何ともやるせない気持ちになる。

因みに3月31日ではサクラは咲いていないと思う。
一体何の「花見」をするつもりなのだろう?
サクラなんてどうでも良い、飲むことしか関心のない人の立てた企画としか思えない。

○○大学体育会××部 とかいうんならまだ分からないでもないが、株式会社××企画、株式会社△△ と立派な社名を掲げた会社組織がそんなことをしているというのもどうかと思う。

仕事をしなさい、と言いたい。

そして札になんの臆面もなく社名を載せるその感覚がアンビリーバブルである。
なんの躊躇いも、恥じらいもないのだろうか?

自分も酒は好きだし、サクラも好きだ。
でもこういう方法で酒を楽しもうとも、サクラを愛でようとも思わない。

やり場のないモヤモヤ感で胸が一杯になってしまった。


 

2012年3月20日火曜日

お彼岸


最初にお断りしておきたいのだけど、今日の写真をアップするについていかがなものかと躊躇した。
お墓の写真をアップするのは、なにやら不謹慎な気持ちがしたからだ。

でも茶化す気持ちは毛頭なくて、お墓で見た光景を伝えたくてあえてアップすることにました。


・・・・ということで今日は彼岸の中日。

お墓参りに出掛けられた方も多かったことだろう。

僕は用事があって自転車で出掛けたのだが、あちこちからお線香の煙が漂ってきて、
「ああ、お彼岸かぁ・・・」と実感。

こうやってみると、都内は土地がない、狭い、などと言いながらも、あちこちに墓地があることが分かる。

たまたま通りかかった墓地は、上が通りになっていて、下の墓地を見下ろすような感じだった。

何気なく見ていたらば、あることに気付いてオオッと一人で声を上げた。

それは何かというと、
『お墓が花で満たされていた』
ということだ。

お彼岸ということで、皆が花を持って墓参したのだろう。


写真では分かりづらいかもしれないが、白や黄色の花でとても華やいでいたのだ。


普段の墓地は墓石も黒やグレーで、塀も、歩道も全て地味な色合いでしょ。


さらにお花が手向けられているお墓、そうでないお墓などポツリポツリと花があったりなかったり。


お花があったとしても、かなり時間が経ってしまってグッタリと枯れそうになっている花がそのままだったり。


それが、今日はほとんどのお墓に花が手向けられていて、それらほとんどが生き生きとした花だったのが、とても新鮮に映った。


それでつい写真を一枚撮ったのだ。


仏花といえばキクだが、最近はキク以外にも普通に楽しめる花を手向ける人が増えてきた。


なので今日見た墓地では黄色、白、紫、赤、ピンクなどカラフルな花たちが整然と並んでいて、それがとても印象に残った。


日々忙しいけども、お彼岸のときだけではなく、普段から新鮮な花を見てもらえればご先祖様も喜ぶのではないだろうか。


お墓=地味
という固定観念から抜け出た、ガーデン風のお墓も最近増えてきているようだが、その是非は別として、墓地にお花があるというのは良いことではないか、などと思った次第であります。




2012年3月19日月曜日

梅をめぐる困った問題



昨日は自宅でお昼ゴハンを食べて14:00から放送予定のラグビー日本選手権決勝に備えていた。

なにげなくチャンネルをかちゃかちゃと変えていたらば、ちょうどTBSの噂の東京マガジンという番組で大変興味深いことを取り上げていた。

番組タイトルからして、おそらく全国ネットではないような気がするので、簡単にご紹介すると・・・

東京都青梅市は梅の里として知られ、毎年多くの観光客が梅の咲く頃に訪れる。
梅は観光資源のみならず、農産物としても地域の重要な産物となっている。

ところが、この地域の一部の梅がプラムポックスウィルス(PPV)に感染していることが確認された。
人間には害はないものの、収穫量は落ちるし、梅の品質が著しく低下してしまうという困った事態。

特効薬のようなものはなく、感染した梅は伐採するしかない。

梅農園においては、農園の梅の1割が感染していた場合は農園すべての梅を伐採しなければならない。

これはウィルスの更なる拡大を防ぐためでもある。

一旦このように蔓延してしまったらば、一度全ての梅を伐採して新たに苗を植えるしかない。

ウィルスの潜伏期間が3年であるため、伐採後3年間は新たに苗を植えることができない。

3年我慢して一からやりなおそう・・・・

しかし事態は複雑で、梅は農産物のみならず、地域の貴重な観光資源でもあるので、全ての梅を伐採してしまったらば、観光客が来なくなってしまう。
お土産屋さんなど、観光客を相手にしている人たちの生活はたちゆかなくなってしまうので、彼らは全ての梅を伐採することには反対している。

症状のある梅を伐採して、仮にそのときに明らかな症状のない梅もウィルスの潜伏期間が3年というだけに、完全にシロとは言い難い。

一本でも感染した梅が発見されれば、そこから数えて3年は新たな苗は植えられないことになる。

農家と商店の人との葛藤が取り沙汰されてた、というのが昨日の番組。

詳しくは番組ホームページをご覧ください。

かなりデリケートな問題をはらんでいるけど、僕個人の考えとしては「膿みは早く出す」、そして最短期間でのリカバーを図るという意味で全伐採する方法がベストであると思った。

3年間苗を植えられない空地を期間限定的に付加価値をつけて有効利用するなどすれば観光客の足が遠のくというダメージもある程度低減できるのではないだろうか。

とにかく中途半端が一番問題を長引かせると思う。

司会者の森本さんが言っていたが。「復興のプロセスをテレビなどマスコミを巻きこんで注意を喚起すると良いのでないか」という意見はさもありなんと思った。

番組を見た方がいらっしゃいましたら、どうお考えになったかなんて教えていただけると勉強になります。

青梅に梅がないなんて、これは大問題だ。



2012年3月18日日曜日

ミツマタの花


まだツボミのミツマタをご紹介したのは3月1日だったか。

「ミツマタの名のごとく、どの枝も律儀なまでに三つに分岐しているのがオモシロイ」なんてことを書いた。

そして今日そのミツマタのある場所を通りかかったらば、見事に黄色い花が満開だった。


恐らくこれは花びらは退化して存在せず、開いているのはガクの部分ではないかと思う。
そしてガクの外側が白くて起毛しており、内側が黄色くなっている。

なかなか特徴のある甘い香りがする。

そうそう、このミツマタはジンチョウゲ科の植物だった。
なので甘い香りというのも頷ける。

ガクが4枚、十字型に開くようすなんてのもジンチョウゲと似ているではないか。


そういえば前回ミツマタのことを書いたときに
「ジンチョウゲはまだ固いツボミのままだ」
と報告したのだが、今朝そのあたりにあるジンチョウゲはまだ花がホンのちょっとだけ咲いている程度だった。

ウメの開花が遅れているというのはニュースで見たが、同様にジンチョウゲの開花もかなり遅れているのではないかと思われる。

皆さんのご近所のジンチョウゲはいかがですか?



2012年3月17日土曜日

寒さの影響


以前、瀕死のツピタンサスをなんとか復活させたという話を書いたことがある。

あれは根腐れを起こしていたもので、腐った根を取り除き、鉢を新たに植え替えて、水遣りを工夫したところ少しづつ樹勢を回復し、最近では新たな芽を出すようになった。

スッカリ元気になったのを見て、やれやれ良かった良かったと胸をなでおろしたものだ。

ツピタンサス Tupidanthus calyptratus は本来東南アジアの熱帯雨林にあるもので、最適な生育環境とは暖かく湿度が高いことだと思う。
しかしながらなかなかの耐寒性も併せ持っているようで、ご覧のように屋外でもスクスクと大きくなっているのを見かけたことがある。

この屋外のツピタンサスは樹高2メートルくらいあって、葉も厚く、緑色も室内のそれと比べると濃い感じがした。
恐らく屋外で育つことで「強く」なったのだと思う。

へー、屋外の地植えでもこんなに立派に育つんだ、とちょっと驚いた。

だって、瀕死のツピタンサスは屋内にあって、いかにも弱そうな感じがしたからね。
それで窓際のなるべく日の当たる場所に移動したりして、それは気を遣った。

一方で屋外でたくましく育つツピタンサス。

スゴイなぁ、と思っていたらば・・・
この前その逞しいツピタンサスを見かけたらば、ナント具合が悪くなっていた。


恐らく今年の例外的な寒さによるものだと思われる。
樹木の上部の葉がことごとく茶色く枯れこんでいるのが分かる。

樹木の上部は直接外気にさらされる。
下部は上部の葉に隠れて外気、すなわち寒さからいくらかは逃れることができる。
なので上部が茶色く枯れて、下部が青々としているのだろう。

一旦茶色く枯れた葉は復活することはないので、これは剪定して取り除いてやれば、あとはまた新たに側芽を吹くはずである。

そうかぁ、逞しいと思っていたさすがのツピタンサスも今年の寒さにはやられてしまったってことだな。

でも春もすぐそこだし、また元気に復活することと思うので、また通りかかったときにはその復活の様子を観察してみたいと思う。