2010年8月31日火曜日

ジャックと豆の木?
    
   
この前、都心のド真ん中を歩いていたらば、とある喫茶店のあるビルにフジが絡みついて大きく育っていた。
    
ビルの高さは5階なのでざっと10メートルくらいはあるだろうか。
   
フジはいうまでもなくマメ科の植物であり、成長もまずまず早い。
天に向かって伸びる様子を見ていてジャックと豆の木を思い出した。
    
根元はたったひとつの大きめの樽のような鉢に支えられてた。
これだけでビルの上の方までちゃんと育っているというのはかなりスゴイ。
しかも元気そのものである。
   
   
横の電柱にもひけをとらない位しっかりしている。
 
今の時期は葉っぱだけだけど、これにが咲いたらば結構壮観ではなかろうか。
    
フーン と数枚写真を撮って再び歩き始めた。
   
角を曲がってまっすぐ行くと、左手のビルが植物で青々としていた。
今、はやりの壁面緑化の類かなと思って近づくと、ナントこれもフジだった。
    
   
しかもたった一株のフジである。
   
このビルは10階建てくらいなので、さっきのビルの倍くらいある。
さらにこのフジはタテ方向に伸びるばかりでなく、ヨコ方向にも誘引されて茂っているのである。
   
これはスゴイ。
   
こうなると、このフジのあるビルなんてのはちょっとした名所になりうる。
宣伝をうまくすれば花が咲く頃、全国から見物客がやってくるに違いない。
  
    

2010年8月30日月曜日

さらば夏・・・
    

いよいよ8月も終りである。
    
子供たちは夏休みを終えて、新学期。
無事宿題は終わったのだろうか。
   
花咲ジジイは夏休みではないが、さる友人から誘われてナイター観戦に出掛けた。
    
正直申し上げて、野球はあまり関心がなくてそのあたりは誘っていただいた方に大変失礼なのであるが、球場で飲むビールには大いに興味がある。
   
ナイター照明に照らされた青い芝をみながらビールをグビグビと飲むってのは本当に良いものだと思う。
野球なんか知らなくても雰囲気を十分楽しめてしまう。
   
そんな訳で野球そっちのけで女子高生のようにぺちゃくちゃしゃべりながら、そしてビールを飲みながらアッという間に時間が過ぎた。
ビールもすすむ、すすむ、ご覧の通り空コップが積み重なっていく。
   

花咲ジジイのナイター観戦でのザ・ベスト・メモリーはなんといってもニューヨークのヤンキーズスタジアムである。
   
当日並んで安いチケットを買ってビールを飲む。
なんというウマさよ。
大リーグ観戦にはビールホットドッグでしょ、やはり。
   

というわけで大きなホットドッグにかぶりつきながら、ビールをさらに飲む。
なんかアメリカンドリームを体現しているような気分になる。
生きていてヨカッタ。
   
ちなみにこの試合ではかの野茂が投げ、松井が打つという、そのスジのファンならたまらないカードだったようなのだが、そんなこともホットドッグを買うために行列した売店のテレビモニターで知った。
   
アレっ、野茂が投げてんの?
というくらいの無頓着振りである。
    
このままビールとホットドッグの話をしていたのではちっとも花咲ブログにならないので軌道修正しよう。
ナイター観戦の何がそんなに良いのかと考えてみると、恐らくそれは芝生であると思われる。
   
青々とした芝生白球を追う選手たち。
そのコントラストが美しい気がする。
   
ほら、よく目が疲れたら遠くの緑を見なさいっていうじゃない。
観戦している間中、ずっと目をいたわっているような感覚ではなかろうか。
   
先日観にいったスタジアムは人工芝であるが、ヤンキーズスタジアムは几帳面に刈り込まれた天然芝である(たぶん)。
これだけの芝を管理するのは本当に大変だと思う。
   
この前ゴルフ場のグリーンの話を書いたけど、グリーンキーパーとはかくも誇り高く、専門性のある仕事なのである。
  
    

2010年8月29日日曜日

路傍のトマト
    

雑草ってなんでしょう?
   
これは以前花咲ブログで触れた話題かもしれない。
   
広辞苑によると 自然に生えるいろいろな草。また農耕地で目的の栽培植物以外に生える草。 とある。
   
自然と生えるいろいろな草 ってなんか意外な定義じゃないか。
   
じゃぁ、野草は?
野に生えている草。 
そのままじゃぁないか。
   

実は街路樹の植え込みのサツキなんかに紛れて、トマトが育っているのを見つけたのだ。
  
誰かがここでトマトを育てているというのはちょっと考えづらい。
   
となると、誰かが植えたのではなく、自然と生えたとなれば、このトマトは雑草であるといえる。
  
なーんか不思議な感じだがそうなるのだからしょうがない。
   
どうしてこんなところにトマトが生えたのか、考えるに、都会の生ゴミのなかにトマトがあってそれを食べたカラスの糞にトマトの種が混じっていた、とか、ベランダ菜園で育てていたトマトをかじった鳥の糞にトマトの種が混じっていた、とかではないだろうか。

鳥が果実をついばんで飛んでいった先で糞をして植物がそのテリトリーを広げるというのはよくあることなのである。
イヤ、植物たちはそれによって自分たちの種がより遠くへ行くように、鳥たちにとって美味しそうな実をつけるのである。
    
美味しいものあげるから種を運んでね という取引が成立しているのである。
   
なんでこんなところにこんな植物が?? というときはその種がどうやって旅してきたか考えるとその答えが想像できる。
   
旅する種たち・・・・ なんかロマンチックではないか。
  
   

2010年8月28日土曜日

ガッカリ・・・
       

毎日花咲ブログをみていただいて有難うございます
   
花咲ブログはバカバカしいけど為になるなぁ と言っていただけるように、身近な植物でフーン、とかナルホドなんていう話題を提供することを心掛けております。
   
で、今日はちょっと時間をかけて夏休みっぽい話題について書いた。
そしてそれをアップロードすべくボタンをクリックしたらば、どういうわけか今書いたばかりの記事が消えてなくなった。
   
ウソでしょ? ですって?
イヤ、本当なんです。
   
モー、がっくりと力が抜けてしまったよ。
   
なにくそー ともう一回書いてみようとは思うが、結構な長文だっただけに、そんなことの直後では気持ちが萎えてしまってなかなか書けない。
明日くらいには気持ちも新たに書こうとは思うが、今日は申し訳ないけどこんなのでお茶を濁させていただいてもよろしいでしょうか。
   
ミントの花に蝶がとまって蜜を吸っておりました・・・・ という今日の写真です。
   
    

2010年8月27日金曜日

大きなケヤキ
      

   
昨日のサイクリングの続き。
   
相変わらず画質のよろしくない携帯電話のカメラで撮っている。
あしからず。
   
荒川をズーっと下っていくと、川沿いに大きなケヤキをみることができる。
   
そのケヤキは悠然と貯ずんでいた。
   
街路樹のケヤキであればある程度 人間本位に剪定されてよそ行顔をしているのだと思う。
   
でもこのケヤキは川原の広い敷地にドーンと構えていてケヤキ本来の姿を留めている。
   
♪この樹なんの樹気になる樹♪ と聞こえてきそうなノンビリとした樹である。
これがケヤキ本来の樹形なのだと気付かせてくれるような悠々たる樹形なのである。
   
サイクリングに出てみるべし。
必ずやそこには発見があるはずである。
   
   

2010年8月26日木曜日

サイクリングのススメ
    

暑い、暑い、暑い。
日中の暑さは相変わらずで、このまま9月に突入しそうである。
   
炎天下でランニングをしている人などもたまに見かけるが、見ているこちらのほうが具合が悪くなりそうである。
   
でも暑いからといって何もしないのもカラダがなまってしまう。
   
というわけで昨日は夕方から久し振りにサイクリングに出掛けた。
   
自宅から荒川に出て、川沿いをズーっと下ってまた帰ってくるという、およそ50キロほどの行程である。
   
出発したのは夕方5時くらい。
日は傾きかけていたけど、まだ日差しが強かった。
   
暑いといっても川辺には適当な風が吹いていて気持ちよかった。
ただし、往路は向かい風であまりスピードも出ずにエッサエッサと汗だくでペダルを踏む。
復路は追い風で普通にこいでいるのにとってもいいペースで自転車が勝手に進む。
   
あたりに目をやると、ちょうど土手越しに例の東京スカイツリーが夏の入道雲から洩れる夕日に幻想的に浮かんでいた。
生憎カメラを持っていなかったので、またしても写りの悪い携帯電話のカメラで1枚シャッターを切った。
   
気持ちがとても良くて、なにやら得をしたシアワセな気持ち になった。
   
で、花咲ブログなので植物について語らねばなるまい。
    
暑い、暑いと毎日ボヤいているが、川沿いにペダルを踏んでいたらば、ススキが穂を伸ばしていた。
セイタカアワダチソウもかなり伸びてきていた。
気温は高いなれど、植物たちは日照時間が徐々に短くなっていくことで秋を察知しているのだろう。
   
夜には草むらからリーリーリーと虫が鳴くようになったし、秋ももうスグそこまで来ているのだと思われる。
    
荒川区、文京区、豊島区、北区近辺にお住まいの方で荒川サイクリングをしてみたい方は、花咲ジジイがお世話になっている サイクルショップあしびな さんで週末色んな企画があるので興味のある方はチェックしてみてください。
  
   

2010年8月25日水曜日

シイタケ Lentinula edodes
    

暑いなぁ と、水シャワー浴びるべく蛇口をひねるとシャワーヘッドからは お湯が出てくる。
もう25日ですよ。子供たちの夏休みもそろそろ終りだってのに、暑さは これから夏休み ってくらいの勢いである。
    
どうやらあと2週間くらいはこの暑さが続くというのでやれやれである   
子供たちは宿題は終わっただろうか?
他人事ながら心配である。
    
8月6日の花咲ブログで取り上げた大手進学塾の車内広告 シカクいアタマをマルくする というやつ。
覚えていらっしゃいますか?
    
あの問題で、
5種類の生物をそれぞれ紙に書いて・・・・
とあって、その5種類の生物として アサガオ イチョウ スギナ シイタケ ゼニゴケ が示してあった。
    
なんで5種類の生物なんてまどろっこしいことを言っているのだ?5種類の植物で良いんじゃぁないの?と思った方がいたらそれはそれでスルドイ。
ここは 5種類の植物 と書かずに 5種類の生物と書いてあることがミソだったのである。(たぶん)
   
ここで挙げられているシイタケ以外は全て植物に分類されるが、シイタケはに分類されて全く別のものなのである。
シイタケに関しては花咲ブログ2009年11月02日にちょっと書いたのでそちらをご覧いただきたいが、要は葉緑素が無く光合成を行わず種子ではなく胞子で増える というところが植物と異なる。
     
言われてみればシイタケもマツタケもマッシュルームも茶色、白といった色合いで緑色のキノコなんて見たことがないでしょ。
葉緑素がないからね。
    

胞子はキノコの傘の裏側のスジスジのひだの間に入っていて、これが開くとフワ~っと飛んでいくという仕組みである。
   
我々人間などの動物も含め生物を分類するには幾つかの方法、そして説があるのだけど、分類の一番最初、すなわち一番大きな分類として花咲ジジイが習ったのが 5界説 というもの。
それは生物を モネラ界 原生生物界 菌界 植物界 動物界 に分けたものだ。
    
いや2界じゃないか、とか、6界じゃないか、とか、それは色々あるようであるが、ここでは菌界と植物界が分かれているところが分かればヨロシイ。
  
秋の味覚が騒がれるのも間近であると思われるが、そこで野菜・果実などの植物とキノコなどの菌類を一緒にしてはいけないのかもしれない。
まぁ良いかぁ、美味しければ何だって。
  
   

2010年8月24日火曜日

松尾芭蕉の12本
     

ここは東京都文京区
地下鉄の駅でいうと有楽町線の江戸川橋駅の脇に神田川が流れていて、その脇に江戸川公園という細長い公園がある。
   
公園を歩けば、その先には椿山荘なんかがあって緑豊かな場所である。
   
さらにその脇には 関口芭蕉庵 なんかもある。
   
松尾芭蕉(1644-94)は4年間この地に住んで神田上水の改修工事にたずさわったと言われている。
そのへんに因んで、東京都みどりの推進委員という方々が、芭蕉の俳句に詠まれた植物から12種類を選んで散歩が楽しくなるようにしてあるのだという。
   
文学と植物のコラボだな。
   
その12種類の栄えある植物たちとは・・・
   
サクラ
ツバキ
カヤ
バショウ
カキ
カエデ
シイ
ウメ
タケ
ムクゲ
ハギ
フジ
なのだそうだ。

    
ふむふむ松尾芭蕉ね。
夏草や兵ものどもが夢の跡 あれっ、夏草じゃダメだ。
閑さや岩にしみ入る蝉の声 あれっ、植物が出てこない。
   
うーむ困った。それくらいしか知らないぞ。
     
そんなアナタのためにサクラを使ったやつをご紹介しよう。
     
さまざまの事おもい出す桜かな
とか
吉野にて桜見しようぞ檜の木笠
とかさ。
  
えっ?さすが花咲ジジイですって?
実は公園の桜に木に解説板が付いていて、そこに書いてあったのだ。
  
   

2010年8月23日月曜日

サクラ再び散る・・・
      

去年2月21日の花咲ブログで書いたのだが、当時花咲ジジイは 皇居吹上御苑自然観察会 というのに応募して見事に抽選にもれた。
   
そして今回は 東御苑の植物を探求する『植物観察入門』 という講座があったので、今度こそと思って応募した。
    
今日帰宅すると家のポストにハガキが入っていた。
   
沢山文字が綴られているので、当選なのか、落選なのか それがスグに知りたくてとてつもないスピードでハガキに目を通した。
で、 「落選」 という文字がハガキの右上のほうにあるのを見つけた。
   
もうガックリンコである。
   
吹上御苑は普段は立ち入れないというレア感がある。
皇居東御苑は誰でも行こうと思えば行けるが、そこは専門家の解説を聞きたいではないか。
  
そんな訳でかなり期待を込めて応募したのに残念至極である。
   
こんなに植物のことを日夜思い、こんなに情熱をもって講座を受講したいと思っていたのに・・・・。
あまり思い込みすぎた結果の空回りってやつだろうか。
   
まだ懲りずに次回こそはっ!!と拳を固める花咲ジジイでありました。
  
    

2010年8月22日日曜日

まあ、お掛けなさい
    

交通量も多い、千代田区のわりと大きな交差点
    
そこにはお茶箱などの木箱で出来たプランターに色んな植物が植えられていて、さらに手作りと思しき小さなベンチが置いてあった。
   
このベンチも手作り感がいっぱいというか、背もたれなんかは流木で作ったのではないかと思うくらい湾曲していて、座る部分も微妙なカーブをなしている。
   
昔、といってサザエさんのリアル世代のころの古き良き昭和では夏の暑い時期は夕方縁台を往来に出して将棋をさしたり、ビールを飲んだりしていたと聞く。
    
この小さなベンチも往来を忙しく行きかう都会のサラリーマンに まあ、せめて信号が変るまでの間、ちょとお掛けなさい と言っているように見えなくもない。
ベンチは植物たちに囲まれて、座ったらばそれはそれなりに気持ち良さそうである。
  
    

2010年8月21日土曜日

まだまだ残暑


暑いと言うのももう疲れてしまった、というくらいまだまだ残暑が厳しい。

夜、ほんのちょっと涼しい風が吹いたかと思っても予断は許さない。
一晩明ければまたムッとした蒸し暑い1日が始まる。

そんな暑い毎日でありますが、植物の中でも比較的暑さに強いやつらは暑さを楽しむかのように元気である。
例えばサルスベリ Lagerstroemia indica とか、キョウチクトウ Nerium indicum なんかは白や赤の花を元気に咲かせている。


それ以外にも例えば今日のランタナ Lantana camara なんかも元気だ。
ランタナそのものは以前花咲ブログでご紹介したので深くは触れないが、こうやって黄色、ピンク、赤、オレンジなど様々な色の花を道路脇の排気ガスの多い悪環境でも元気に咲かせている。

因みに色んな色が見えるが、ひとつの同じ花が咲いたときの色から時間の経過によって色が変わることもあって、賑やかな色合いになっている。
いわば色の水増し ってところだろうか。

2010年8月20日金曜日

狂 言


昨日は都内にて狂言を観に出掛けていた。

どういったいきさつで狂言なのかといったところは置いておいて、とにかく狂言観劇である。

まず狂言は能楽堂という場所で行われるわけだが、この能楽堂がなんとも趣がある。
木造建築の美というか、とにかく美しいのである。

正面には立派なが描かれ、脇にはが見える。
松、竹・・・・ となるとがどこかにありそうだが、パッとみたところではスグには分からなかった。

恐らくどこかに隠れているのだと思うのだが、その辺は次回聞いてみたい。
写真は携帯電話のカメラなので、見苦しくて申し訳ない。

花咲ジジイはそこで小一時間の狂言を観たのだが、これが大変面白かった。
古典的なコメディとでもいえば良いか、喜劇・笑劇の軽さと伝統の荘厳さがなんとも面白いバランスでグイグイと引き込まれてしまった。

でも正直に告白すると、周囲の観客がクスクスと笑っている箇所では、何が可笑しいのか分からずちょっと寂しい思いをした場面もあった。
外国の映画館で映画を観ていて、周囲の大爆笑についていけなかった寂しさとちょっと似ていた。


狂言が終わると懇親会のようなものがあったのだが、そこでは狂言で使うお面(面=おもて)を彫るというデモをしていた。
のみを使ってコツコツと彫っていく様子はなんとも重みがあった。

何の木を彫っているのか聞いたらば、ヒノキ Chamaecyparis obtusa だとのこと。
あたりにはヒノキの芳香が漂っていた。


のみで打った木屑を二かけらほど貰ってきた。

この前買った雑誌ソトコトの付録であるヒノキものさし と相まって良い香りが花咲ジジイの部屋に漂っている。

2010年8月19日木曜日

ちょっと無理あるサマー・スーツ
    

ところどころ強い雨が降るとこもあり、傘が手放せない1日になるでしょう
   
なーんて昨日の天気予報では言っていた。
ところがどうだ? 今のところ一滴の雨すら降りゃしない。
   
昨晩はなんとなく涼しい風がそよそよと吹いたのでホッとしていたのに、それも束の間。
今日は連日の暑さほどでもないながら、相変わらず暑い。
   
今日は仕事でジャケットを着て出掛けたのだが、これが暑いのなんの。
つくづく日本の気候とスーツやジャケットといった服装は合わないと思う。
   
インドの警察官なんか短パン、サンダルだった気がする。
気候と服装は本当に深く関係しあっていると思う。
   
日本のこの蒸し暑い夏にネクタイを締めるなんてクレイジーである。
花咲ジジイも一応サラリーマンを経験したのだが、当時はどんなに暑くてもネクタイはしなければならなかったし、半袖ワイシャツも場合によってはNGであり、お客様訪問時には上着着用がマストであった。
    
ところが、最近はクールビスだとかいってかなりお堅い会社でも半袖ワイシャツ、ノーネクタイ、ノージャケットだったりする。良い時代になったものである。
10年ズレていれば、あんなにヒーヒー言って暑苦しい格好をしなくてもよかったのか、と思うとちょっと悔しい。
  
話が逸れてしまった。
   
都内の某公園の脇を通ったらば、噴水と小川の周りでパンツ一丁で楽しく水遊びする子供たちの姿があった。
都内で猛暑続く なんて見出しの新聞記事の写真で見るあの光景そのものだった。
   
花咲ジジイも手持ちのカメラをちょっと構えたが、相手は裸の子供たちなので、それを撮ってどうするのかという疑問と、それを撮るのは怪しいオッサンに他ならないと思いとどまった。
   
で、撮った写真がこれ。
   
無邪気に水遊びする子供を見守る親御さんが腰掛けているのが花壇。
   
花壇には、サルビアマリーゴールドペチュニアなど、いわゆる花壇定番の花たちが夏バテ気味に咲いていた。
  
   

2010年8月18日水曜日

夏の奇談
   

猛暑は続く。
ニュースでは各地の最高気温がどうだった、何人が熱中症で搬送された、農作物への影響などなど気温絡みの話題が多い。
   
そんな中、気温とは関係ないがかなり風変わりなニュースがあった。
    
アメリカのマサチューセッツの男性が肺腫瘍かと思っていたらば、実は肺の中でエンドウ豆が発芽していたというもの。
   
何かの拍子でエンドウ豆が肺に入り込んで起きた珍事であると思うが、それにしても珍しい。   
    
そのまま放っておいたらどこまで育ったのかなんて興味もないわけではない。

そもそも種が発芽するためには、適度な温度水分酸素が必要である。
人間の体温があるわけだから温度はOK、肺で呼吸しているわけで酸素を吸い込んでるので酸素もOK。
では水分は果たして肺にあるのか?
近所のお医者さんに聞いてみたら、肺には『腺』があり、適度に湿っているのだそうだ。
   
そんな訳で肺は種が発芽するには一応条件を満たしているということになる。
   
へぇー
   
ところで、種から発芽して最初に出てくる葉っぱのことを子葉という。
子葉が一枚のものを単子葉というし、二枚のものを双子葉という。
   
フタバ(双葉)はまさに双子葉というわけである。
   
因みにこのアメリカ人男性の肺の中で発芽したエンドウ豆は双子葉であります。
  
     

2010年8月17日火曜日

Smother

ちょっとキレイな日本庭園風のお庭ではないか。

そう思って近寄ってみてあることに気付いた。
庭の植栽のメインとなっているのはツツジであるが、そのツツジの様子がおかしい。

ツツジのように見えて、それはカラスウリに覆われていたのである。
ツツジにしては葉っぱが大きいし形も異なる。

何回か花咲ブログで書いたけど、カラスウリは夜花を咲かせるので、写真を撮った時間には花は萎れて葉っぱだけが残っていた。

それら葉っぱがキレイにツツジを覆っていたのでパッと見たところでは分かりにくいのである。


これと同じことをそのまた近所のサザンカの植え込みでも見かけた。

一見、サザンカの植え込みのようであるが、サザンカは見事なまでにヤブカラシに覆われていたのである。

ここで何か問題かといえば、植物たちは光合成をするために葉を広げるのだが、その葉の上に別の葉が覆ってしまうと日光を受けることが出来ずに光合成ができなくなるということがある。

植物たちは限られたスペースで太陽の光を奪い合い、水分を奪い合い、栄養分を奪い合い、育つための空間を奪い合っているのである。

すべて熾烈な生存競争である。

この状態が長引くと下になった植物は枯れてしまう。

しかし、カラスウリヤブカラシも秋には葉を落とす。

サザンかもツツジも年中葉を茂らせている。

といったことろで何とかバランスを保っているのかもしれない。

ヤブカラシなんて、その旺盛な成長力で様々な植物を覆ってしまい、藪ですら枯らしてしまうので付いた名前であると言われている。

恐るべしヤブカラシ。

他に有名なこの手の植物としてクズがある。

クズも生育旺盛で、一旦根付くと駆除がほぼ不可能な厄介な植物である。

因みに、こうやって何かを覆うということを英語で smother という。

スマザーと発音するのだが、もしラグビー好きな人がいたらピンと来た人もいるだろう。

ラグビーのタックルでスマザータックル smother tackle というのがある。\

相手をボールごと抱き込んでパスすることも走ることもできないようにするタックルのことである。

相手に覆いかぶさるようにして体重をのせるタックルだが、このスマザーの語源こそ「覆う」という今回のヤブカラシ、カラスウリ、もしくはクズに見られる動作なのである。

言い換えるなら 必殺ヤブカラシ・タックル となるだろうか。

ちょっと弱そうである・・・・。

2010年8月16日月曜日

まるで木陰のような・・・
    

この前友人と出掛けたとある和食屋さんというか居酒屋さんは洒落ていた。
   
店内には大きなドウダンツツジがまさに茂っていたのだ。
   
席に着くとドウダンツツジの木の下で食事をしているような気分になる。
   
これらのドウダンツツジは枝を切ったものが鉢に生けてあるのではなく、大きな鉢に植えてあったものだった。
  
室内でありながら緑に囲まれてなんとも平和な気分に浸れた。
   
めでたし、めでたし。
   
・・・とありたいところだが、そこは花咲ジジイなので、それが何の植物でどのように植えられているのかなど上記のごとく素早く観察した。
もはやこれは習性のようなもので何ともならない。
   
そして これは今度のブログに・・・ といって写真を撮る。
さらに、酒を飲みながら友人の話をうわのそらで聞きながら、ドウダンツツジの様子を観察する。
   
かなり長期間このような状態でこの室内にあるように見受けられた。
窓が大きくて開放的な店内ではあったが、それでも日照量が十分ではないのだと思う。
根回りの土も少なくて、根が十分に張れていないこともあるのだと思うが、多くの葉が茶色く変色して、かつちょっと縮れていたりしたのが気になった。
   
やっぱり屋外でノビノビ育ててやるのが良いよなぁ、彼らにとっては。
などと勝手なことを思いながら相変わらず友人の話をうわのそらで聞きながらドウダンツツジを見上げた。
  
   

2010年8月15日日曜日

まるで絵画のような・・・
   

待ち合わせ室壁一面が大きなガラス窓だった。
その吹き抜けの高さは建物3階分くらいはあるだろうか。
   
曇りの日ではあったけど、待ち合わせ室がとても明るい。
  
解放感がある。
  
おおっ、と思ってうなってしまったのは窓の外に大きな二股の松が見えたこと。
    
通りを挟んでお屋敷があって、そのお屋敷にご覧のような松が悠々と佇んでいるのだ。
   
それは美術館で一枚の大作絵画を鑑賞するかのような気分に似ている。
   
あるいは教会でみかけるステンドグラスや聖母マリア像のような神々しさ すら湛えていたように思う。
   
当然、窓の所有者松の所有者が異なるため、ある意味これは偶然の産物であろう。
もし松の所有が他の人に渡って、パチンコ屋なんかができたらもう全てが台無しである。
そんなことにならないように・・・と思わず願わずにはいられない、とても素敵な眺めだった。
  
   

2010年8月14日土曜日

盆休み
     

お盆である。
   
高速道路無料化とかなんとかいって、渋滞予想もかなりのものなのだとか。
    
高速道路とは、信号も交差点もないのでより高速で移動できる道路であるはずである。
しかし、ひとたび事故が起きたりして渋滞が発生すると他に逃げようもない。
   
高速道路とは車両で高速で移動する場所なので緑には無縁のように思えて案外に溢れている。
   
中央分離帯にも緑があるし、道路脇にも緑がある。
   
しかし通常時速100キロ以上で移動していると、そこに何が育っているかなんてことは知りようがないだろうし、知ろうとして脇見していては事故のもとである。
   
しかしビタっとした渋滞に巻き込まれてニッチモサッチモいかないようになったらば、周囲の植栽に目をやっても面白いと思う。
   
今日の写真の場合、中央分離帯にフェンスのようなものがあって、それにアイビーがビッシリと育っていた。
普通の場所でアイビーを植えれば、アイビーはフェンスに留まらず、横へ横へと伸びていくものだと思うが、横へ伸びたなら車に轢かれてしまうのでコンパクトに収まっている。
   
中央分離帯に緑があることで、対向車のヘッドライトを軽減したり、運転する人のストレスを和らげたりと色んな効果があるのだと思う。
   
植栽も何でも良いってわけではなくて、メンテナンスが楽で、水遣りも少なくて済み、排気ガスなど劣悪な環境にも強いものが選ばれているはずである。
   
そうやって考えると、高速道路で何が植わっているかなんて観察してみるとなかなか面白いはずである。
   
渋滞に巻き込まれたと嘆くのではなく、ここぞチャーンス!!と思って普段ジックリ見れない高速道路の植栽を観察するのも悪くない。
  
明日なんかかなり混むだろうなぁ・・・・。
  
    

2010年8月13日金曜日

シソの葉
    

言わずもがな シソ Perilla frutescens var.viridis の葉である。
   
すでにこのネタは花咲ブログで取り上げたことは知っている。
知っているけど、その葉っぱをまじまじと見ていたらどうしても書きたくなってしまったのだ。
   
つい先日出かけた和食屋さんで刺身盛を頼んだ。
砕いた氷を敷き詰めた器に新鮮な刺身がのっている。
そしてシソの葉が彩りを添える。
   
シソの葉で刺身を巻いて醤油をちょっと付けて食べるのも美味しい。
   
何で書きたくなったのかと言えば、その葉っぱのカタチに理由がある。
    

通常、葉っぱを見分けるときは、葉の柄(葉柄)の長さ葉の大きさ葉の形つやの有無葉の表と裏の色の違い毛の有無葉脈の形、などなど様々あるのだが、葉の縁の形も葉を見分ける上では決定的な要素である。
   
葉の縁なので、これを葉縁と言う。
葉の縁はギザギザがあったりなかったり、あっても深くて複雑だったり浅くてシンプルだったり、それはそれは色んなパターンがあるのである。
   
このシソの葉をジーっと見ていて、どうしてこんなにフクザツでそしてキレイなギザギザが出来たのだろうか? と本当に不思議になる。
   
まだ枝に付いている様々な葉っぱ、道端に落ちている様々な落ち葉、など全てそれぞれの植物の特徴に従った葉縁をもっている。
こんどジックリ見てみると面白いよ。
  
   

2010年8月12日木曜日

夏 ゴルフ場


毎日暑いが、一年の内でが一番映える時期である。

緑に溢れたレジャー施設といえばゴルフ場がある。

人工的に山などを切り開いて、大量の農薬などを用いてつくられるゴルフ場に関しては環境保護の観点から賛否両論あるのは承知している。

しかし、今日はあえてそのあたりは触れずに、サラリと。

ゴルフ場に行って感嘆するのは一年を通じてグリーンの芝がキレイに緑色に維持管理されていることである。
言うまでもなく日本の気候、特に夏は蒸し暑いためいわゆる洋芝が根付くには過酷な状況である。

この気候に合うのは高麗芝というものだが、草としての性質がまったく異なるため、ゴルフをプレーする人にとっては洋芝でやりたいと思うのだろう。

それは人手による手間を掛けることである程度可能である。
芝も耐暑性耐蒸性のあるような品種などを混合して作り上げるのだと思う。

そして一番大切なのは水遣り である。


しかしその水遣りはその辺の植木鉢に水をやるのとはスケールが違う。

消防車の散水ホースのようなものでたっぷりとやる。

これには仕掛けがあって、ゴルフ場のグリーンは排水性(水はけ)が命なので、グリーンの下には排水用の管が走っていたり、芝生のスグ下は砂など排水性のよい土を使った構造になっているのでこれだけ水をまいても大丈夫なのだ。

こういう手間を垣間見ると、一般家庭でこのような芝を保つのはやはりなかなか困難であることが分かる。

海外では グリーンキーパー の専門の学校があったりして、奥の深い学問なのである。

2010年8月11日水曜日

梅の札
    

散歩をしていて、とあるお宅の玄関脇の壁に寄りかかるように育っている細いウメの木を見かけた。
   
ウメの木の足元はアスファルトにほぼ覆われ、少ない土を雑草と奪い合っている。
幹は湾曲し、とても細い。
その細い幹を支えるかのように一本のつっかえ棒が踏ん張っていた。
    
普通ならば フーン といって通り過ぎるところなのだろうが、込み入った枝の奥に何か光るものを見つけた。
   
それは何かの札のようで、何かが細かい文字で書いてあった。
   
なんだろう?
   
立ち止まって奥を覗き込んだ。
   
札には
おかげさま 今年もひらく 梅の花
と書いてあった。
   

俳句である。
さらにはもうひとつの札があって、
春は来る 必ず来ると 梅ひらく
とあった。
   
おそらくこの家に住んでいる方がぶら下げたものであろうが、こうやって一生懸命頑張っている梅を見て春を詠んだその気持ちはなんとなく花咲ジジイにもジワーンと伝わってきた。
   
人間も植物も健康な状態に常にいるとは限らないが、それでも一生懸命生きる様は、それこそ一句捻りたくもなるものなのだろう。
  
    

2010年8月10日火曜日

こちらも成長中


昨日、今日とちょっと曇りがちでホッと一息といったカンジである。

窓の外に目をやると、今日本で一番注目されているであろう建造物 東京スカイツリー が見える。

なんで東京スカイツリーを花咲ブログで取り上げるかといえば、一応 ツリー だから。
TREE すなわち 樹木なので捨て置けないという理屈である。

やや無理があるけど、そのあたりはあまり気にしないでいただきたい。

さて花咲ブログで一番最初にこの東京スカイツリーを取り上げたのは今年の1月29日
そのときはまだなんとなくとしか見えなかった。


写真でもポチっとあるだけだった。

それが半年以上経ったらば、この大きさである。
今や400メートルを超えて、東京タワーよりも高くなっているらしい。
634メートルってことはこれよりもさらに200メートル高くなるってことか。

スゲー と言うかしかない。

この凄さを取り上げているブログや新聞、雑誌記事は巷に沢山あるので、それは譲っておいて花咲ブログとしては本当の植物のようにジワジワと成長していくあたりに惹かれるノダ というカンジでまとめておこうと思う。

暑い、暑いとは言っても、昨晩近所を夕涼みがてら散歩をしていたらば、リーリーリー とコオロギのような虫が鳴いていた。

季節は確実にすすみ、実ははスグそこまで来ているのかもしれない。

2010年8月9日月曜日

一目瞭然


昨晩遅くから降った雨が朝も少し残り、曇りの今日は直射日光から久々に解放されて正直ホッとする。

昨日、カメラを抱えて散歩に出掛けたときに見掛けたのがこれである。

植物の中にはその植物固有の特徴を持つものがある。
なのでそれをを見るとそれが何なのか一目瞭然であったりする。

今日ご紹介する ニシキギ Euonymus alatus もそんなユニークな特徴を持つ植物のひとつである。

何がユニークなのか?

枝を良く見ていただきたい。

茶色くて太いでしょ。


でももっとジックリ見てもらうと、枝そのものは緑色であり、枝から飛び出した平べったいものが茶色なのが分かる。

枝に木工工作で木の板をくっつけったみたいだ。

男性であれば子供のころ作った飛行機の模型を思い出す人もいるかもしれない。
模型飛行機で使った バルサ の雰囲気に良く似ているから。
でもこれはバルサを接着剤でつけたものではない。
枝から出たコルク質の翼なのだ。

ニシキギはその名 錦木 が表すように秋の紅葉が錦のごとく美しい。
当然、紅葉のあとは落葉する。
落葉して残った枝にもこの翼は残っているので、枝を見ただけで あっ、ニシキギ! と分かる。

それにしても何でこんなものが出来たのだろうか?
不思議じゃない?

2010年8月8日日曜日

ヤマハギ Lespedeza bicolor
    

今日あたりからお盆休みに入った方も多いのではないだろうか。
   
相も変らず毎日暑いがせっかくのお休みなので、楽しくやりたいものである。
   
朝散歩をしていて、ハギを見かけた。
    
ハギは7月~10月あたりに咲くマメ科の花であるが、8月の今頃はそこそそ咲いていてもおかしくない時期である。
   
それがどうだろう。
   
近所で見かけたハギはようやく数輪花が咲いているといった程度であまり元気がない。
   
なぜかと考えるに、おそらくこの異常な暑さが原因ではないかと思う。
あまりの暑さに植物の体内時計のようなものも、ちょっと狂ってきているのだろう。
    
植物は黙っているようで色んな要素から季節などを判断して生命サイクルを維持している。
日の長さ、温度、湿度など。
短日植物長日植物など聞いたことがあるだろう。
   
いずれにしてもこの異常な高温、高湿度などが植物たちに少なからず影響していることは間違いないことだと思う。
   
早くちょっと涼しくならないかなぁ。
  
   

2010年8月7日土曜日

マルくならないアタマ・・・・
     

   
子供のころの夏休みは 「早起きして涼しいうちに勉強しなさい」 なんて言われたものだが、最近は起きた瞬間からして既に暑いので早起きする意味がなくなっているのではなかろうか、なんて思ってしまう。


さて、昨日の問題どうでした?

花咲ジジイは嬉々として取り組んだのだが意外な結果が待っていた。
正解を先に言うと エ→イ→ウ→オ→ア である。
読み札を元に表を作ってみると良い。

それが上の表だ。

それぞれの読み札を解説してみると・・・。

ア 生きるのに水を必要とするもの
 生きとし生けるもの、すべからず水は必要である。よって全てが当てはまる。
イ 種子をつくって増えるもの (後述)
ウ 根・葉・茎の区別があるもの
 植物の基本的な構造は根・葉・茎である。しかしシイタケもゼニゴケもその姿を思い出していただければその区別がないことが分かる。
エ 果実をつくるもの (後述)
オ 光合成を行うもの
 光合成とは葉緑素を使ってなされるのものであり、緑色をしていなければ光合成をしていないとみなしてよかろう。よって茶色くて緑色ではないシイタケは光合成をしていない。

花咲ジジイも エ・イ・ウ・オ・ア となり、小躍りをして喜んだ。
だって中学受験といったって、かの函館ラ・サールですよ。
ちょっと嬉しいじゃないですか。
    
ところが、上の表をジッと見ていて気づいたことがある。

花咲ジジイは
アサガオを全○にし、イチョウはエを×にした のだ。
これでも問題の正解には影響がないが、どうにも悔しいではないか。
    
でもちょっと待てよ、と。 
イは種子をつくるもの エは果実をつくるもの という違いを問うている。
    
そもそも果実と種子とはどう違うのか?
    
果実:子房全体からできる部分をさす
種子:果実のなかにある胚珠が種子となる
    
で改めてアサガオとイチョウを考えてみる。
    
イチョウは裸子植物だ。
裸子植物とは胚珠が子房に包まれていないということ。
裸子植物は受粉後胚珠は種子になり、果実はできないというのが一般的理解である。
ところが、この解説によればイチョウは果実をつくるということになる。
   
じゃあ逆に考えたらばどうだろう? 
この解説によれば、アサガオは果実をつくらない ということになる。
アサガオは受粉後、子房が発達して果実になり、その中にある胚珠が種子になるのは明らかである。
    
ということで、答えは正解であったが、そのプロセスを見てみると出題者との見解の相違があった。
あっ、これはあくまでも花咲ジジイの個人的な見解なので間違っていても悪しからずご容赦いただきたい。
    
因みに取り札になっている植物はそれぞれ特徴が異なる。
これを理解しているかが出題の意図なんだと思う。
   
アサガオ: 被子植物
イチョウ: 裸子植物
スギナ: トクサの仲間 種はつくらず胞子で増える
シイタケ: 植物ではなく「菌」 
ゼニゴケ: 植物だが、葉と茎の区別がない(難しい)
   
てなわけで、夏休み子供と一緒に楽しく勉強しよう。
    
宿題は早めにネ。
     
  

2010年8月6日金曜日

シカクいアタマをマルくする
   

子供たちは夏休み真っ只中。
大人も来週からお盆休みという方が多いのではないだろうか。
    
花咲ジジイが子供の頃の夏休みといえば、ラジオ体操、海水浴、学校のプール通い、田舎の祖父母の家でノンビリ・・・ と遊んでばかりいた気がする。
楽天的で、宿題などは先延ばしにして8月30日、31日の2日間泣きながら宿題をやったものだ。
   
しかし最近の小学生は塾通いなんかが主流で、あとはオウチでプレイステーションやら任天堂Wii なんかやっているのだろう。
   
小学6年生ならまだしも、もっと前から塾通いをしているのをみるとちょっと気の毒な気もする。
   
今日電車に乗っていたらば、大手進学塾が出している広告が目に入った。
ご存知の方も多いと思うが シカクいアタマをマルくする というもので、手持ち無沙汰のときなど結構楽しめる。
   
これがいつも難しいので解けないことが多くて、最近の子供はこんなに賢いのかと驚かされる。
よかった最近の子供でなくて。
   
で、今回の問題はドンズバリと花咲ジジイの得意分野だったので思わず身をのりだして取り組んだ。
   
【問題】
5種類の生物をそれぞれ紙に書いて、カルタ遊びをやることにしました。
読み札が読まれたときに、そこに書かれている特徴がある生物を選んで取っていきます。
一度に2枚以上取ることがないようにするためには、読み札をどの順番で読めばよいですか。
その順番をア~オの記号で答えなさい。
   
(取り札)
アサガオ
イチョウ
スギナ
シイタケ
ゼニゴケ
   
(読み札)
ア 生きるのに水を必要とするもの
イ 種子をつくって増えるもの
ウ 根・茎・葉の区別があるもの
エ 果実をつくるもの
オ 光合成を行うもの
    
どうです?
これ、函館ラ・サール中学校からの出題なんだそうです。
    
今日いっぺんに答えてはつまらないので、一晩ゆっくり考えてみてください。
明日、花咲ジジイと答え合わせしましょう。
    
夏を制するものは受験を制す。
検勉してるぅ~?親指大ね。
(すみません下品で。でもちょっと懐かしくて。東大一直線という漫画を思い出してしまいました。)
   
    

2010年8月5日木曜日

夏バテ ゼラニウム
     

今日も暑かった・・・・ なんて書き出しをここ数週間続けているような気がする。
   
新聞では世田谷で農作業をしていた人気タレントの方が熱中症で救急搬送された、なんて記事が載っていた。
   
とにかく暑いのだ。
   
暑いのは人間だけではない。
散歩をすれば繋がれたグッタリ、車の下に隠れて直射日光を避けたネコグッタリンコである。
   
グッタリはなにも動物だけではない。
    
ついこのまえ、グッタリしたニチニチソウについて花咲ブログに書いた。
あれは葉っぱが萎れてグッタリしていたものだが、今日のゼラニウム Pelargonium はグッタリ具合がチト違う。
   
本来深い緑色をしているはずの葉っぱが白くなっているのだ。
   
お宅のゼラニウムもこうなっていませんか?
     
これは高温による生理障害というもので、今は白くなってしまっているが秋になって暑さも落ち着いた頃にはまた緑色に戻るのであまり心配はいらない。
しかし、できるだけこの時期の直射日光を避けて涼しいところにおいてやったほうが良い。
   
では、なんで白くなるのか?
    
正直申し上げて分からない
申し上げたように生理障害であり、植物生理学という学問がキチンとあるので、そのあたりを日夜研究なさっている専門家に聞くしかあるまい。
   
素人的には ストレス なんだと思うけど。
  
今日も水シャワーを浴びてみたが気休め程度にしかならない。
   
暑いものと割り切って夏休み気分全開で暑さを楽しむのがヨロシイかと思う。
  
    

2010年8月4日水曜日

森の効能
    

今日もうだるような暑い1日だった。
   
言ってもはじまらないが、とにかく暑い。
   
で、今日はちょっとした仕事があって、北関東方面の森にいた。
   
直射日光が射す場所はたしかに暑いのだが、森の中に入ると涼しい。
イヤ、涼しいというのはちょっと言いすぎで、確かにまだ暑いのだけど、耐え難い暑さではなく、自然と受け入れてしまえるような暑さだった。
   

様々な緑の葉っぱに遮られて、程良い日の光が注いでくる。
耳を澄ますまでもないが、セミの声、鳥のさえずりなんかが聞こえてくる。
セミだってミンミンと暑苦しいアブラゼミばかりではなく、ヒグラシの涼しげな声色もなんとも都会離れした感があってヨロシイ。
   
目を凝らしてみれば足元には色んな虫たちが歩き回っているし、目の前には大小様々なトンボが飛び交っているし、木漏れ日に光るのはクモの巣であったりする。
  
なんちゅーピースフルな空間だろうか。
   
後になって手を洗おうと蛇口をひねったらば冷たい水がでてきた。
   
花咲ジジイはあまり冷房を好まず、かわりに水浴びをよくするのだが、都会で水を浴びようと蛇口をひねって出てくるのは生ぬるい水、というかお湯でゲンナリしてしまう。
これくらいピリッと冷たい水だったらば行水の効果もより高いと思うのだけど。
  
とにかく植物がつくりだす日陰ってのは本当に偉大だと思う。
  
   

2010年8月3日火曜日

謎解けて盆休み前
    
今日も暑かった。
明日も暑そうだ。
今週一杯暑いかもしれない。
さらに来週だって分からない・・・。
    
まぁ夏なんだから暑いのは仕方がないことで、割り切ってしまえば大したことはない。
心頭滅却すれば火もまた涼し ってやつだろう。
   
さて7月14日に 不確かな話 として、たぶんトベラだと思うけど自信がない・・・ と書いた。
匿名さんから、ウバメガシかもしれないし、ひょっとするとハマヒサカキかもしれないとコメントをいただいていた。
   
それから約半月。
ようやく自信を持ってこれが何かお答えできるようになりました。
   
匿名さんのご指摘通り ハマヒサカキ Eurya emarginata でありました。
和名の指すとおり、海岸近辺に育つ潅木であるようだ。
   
トベラなんじゃないか、なんていい加減なことを言ったことを反省し、また都度ハマヒサカキであると指摘を受けながらサッパリ覚えなかった自分がつくづくイヤになった。
でも、お蔭様で今後死ぬまでこれを見てトベラだと言うことはないだろう。
   
花咲ジジイ、ミッド・フォーティーズなれど、まだまだ学んでいきたいと思います。
    
    
そんな今日のブログなのだけど、ハマヒサカキに合った写真がない。
で、ちと苦し紛れだけど、数年前の真夏のニューヨークの写真を一枚。
   
なんでこの一枚かと言えば、今日のように暑い日にNYを歩いていたら、消火栓からドーッと噴出している水で涼をとっている人がいた。
事故で水がでているのか、故意に水を出しているのか分からなかったけど、なんか映画のワンシーンのようだった。
   
ホラ、NYってマンホールからモクモクと水蒸気がでていたりするじゃない。
とってもNYっぽいような気がして一枚パチリとやった。
   
日本も打ち水とかいって水をまくことで、気化熱の原理で涼をとるということがある。
さしずめNY版打ち水ってカンジだろうか。
  
    

2010年8月2日月曜日

これはどうなの?
    
     
散歩をしていて、つい今しがた剪定したばかり という木を見かけた。
    
花咲ジジイは ウッと思って一瞬立ち止まってしまった。
   
随分思い切ってやったもんだなぁ とちょっと心配になるほどだった。
     
見れば分かるように、直径30センチくらいありそうな太い枝をバンバン切り落としていて、葉っぱだって何枚と数えられそうなくらいに少なくなっている。
   
でもこれが何の木だか、見てもなかなか分かるまい。
   
これは実はクスノキである。
花咲ブログで今年の3月26日に明治神宮のご神木となっている悠然たるクスノキを取り上げたが、それと比べてみていただきたい。
これが同じクスノキか?というくらい違う。
   
まぁご神木と比べてしまってはちょっと極端すぎるかもしれないが、それにしても・・・である。
    
木は生き物であるからして、切ればそれなりのダメージを受ける。
ダメージは少ないほうがヨロシイというのはいうまでもない。
   
さらにクスノキは常緑樹で多くの葉をつけている。
葉の役割は、樹木の代謝にある。
二酸化炭素を取り入れ、光合成をおこない、酸素を吐き出し、さらに蒸散といった働きもする。
   
でもこれだけ葉を落とされてしまったのでは、これだけ大きなカラダを支えるだけの代謝が出来ないことになる。
   
このクスノキをこれだけ劇的に剪定した業者はそのあたりを知っていてやっているのだろうか?
   
なんとも痛々しいクスノキをみて、こちらも胸が痛んだ次第である。
  

    

2010年8月1日日曜日

ニュースの現場 悲劇の現場
    
昨日書いたムクゲが道路標識を覆って見えなくなっていることで、住民と警察でちょっとした騒動になっているという件
    
自転車で再び訪れようと思っていたのだけど、今日もたまたま用事があって車で問題の江戸通りを通った。
ちょうど 江戸通り沿いに須賀橋交番という交番を見つけたので、車を止めてわざわざ聞きにいった。
   
そもそも警察署と住民との問題だから知らないはずがなかろう、と。
   
ところが、親切でほがらかな警察官の方に尋ねたところ 「聞いたことがないですねぇ~」と首を傾げられてしまったのだ。
    
こうなると自分が幻を見ていたのだろうか。
家に帰ってその新聞を探したのだけど、ちょうどその日の新聞が見当たらない。
しかたなくネット検索してみると、たしかにあった。
   
    
確かにあるではないか。
住所も大筋間違っていない。
江戸通り沿いは3往復くらいしたし、交番でも尋ねた。
   
なのに無い。
    
キツネにつままれたとはこのことか。
    
やはり一度自転車で出直してみる必要がある気がする。
ここまでくるとどうしても確かめたいではないか。
     
    
話は変って悲劇の現場へ。
この前 リンゴ印の iPad を手に入れてアレコレと楽しんでいると書いたのだが、買って一ヶ月も経たないうちに壊れてしまった。
    
ご覧のようにディスプレイの真ん中に太いグレーの線が入ってどうにもならない。
    
そして、今日銀座のアップルストアに持っていったら・・・・
なんと液晶が割れているとのこと。
そんなバカな。
外側はツルツル、ピカピカの液晶なのに中が割れることなんてあるのか?
   
聞くと、あるんだそうです。
   
しかし、ドカンとどこかへぶつけたという記憶も全くない。
    
で、これは保証の対象外だそうで、大枚はたいて新しいものと交換してもらった。
新たに購入するよりは若干安いのだが、どうにもこうにも腑に落ちない、理不尽な支出で一気にブルーな気分になってしまった。
   
まったく・・・・