2014年3月31日月曜日

サクラ浴


サクラは満開だそうで。

昨日出掛けた札幌はまだサクラの気配はなかった。

こうやってみると改めて日本って結構広い国なんだと思う。

今日は天気も良かったので、お昼に遊歩道沿いのサクラを眺めに散歩に出かけた。



ちょうど良い塩梅の風が吹いて、色んな花の香りがして、お日様が気持ち良くて、短い時間だったけどとても満たされた。

一方で、はかなさもサクラの特徴。

今週一杯が見ごろなんだろうな。

暇を見つけてはサクラを「浴び」に出掛けよう。





日帰り札幌


今日は日帰りで札幌に行ってきました。

早朝に家を出て、今しがた帰宅。

遠いんだから仕方ないけど、加えて毎度のごとく飛行機が遅れる。

今日も20:00千歳発、21:40羽田着のはずが、40分以上遅れた。

まぁ急いでいるわけではないので許せる範囲だけど、その点新幹線は素晴らしい。

ほぼ定時運行だし、手荷物検査などの手間もない。

飛行機は水平飛行になるまでは全ての電子機器のスイッチを切るべし、なんていって音楽も聴けない。

やれやれと椅子をリクライニングさせて休んだと思ったら着陸態勢に入ったので座席を元のポジションに戻しなさい、電子機器のスイッチを切りなさい、ととにかく指示事項が多くて落ち着かないったらありゃしない。

その点、新幹線は静か、広い、のんびり、飲み食い自由。

小さい頃は飛行機好きだったが、今は完全に新幹線贔屓であります。

講演の仕事はお陰様で道内各地から多くの皆様にお足運びいただきました。
有難うございました。

早めに飛行場に向かい、ジンギスカンとビールで腹と心を満たしてきました。

さぁ明日からまたガンバリマス。

もう4月だなぁ・・・・


2014年3月29日土曜日

イマイチのれないお花見


ここ数日の陽気はちょっと異常ではなかろうか?

半そでイッチョでもやせ我慢ではなく快適。

この陽気でサクラの開花も一気に加速すると思われる。

すると人々の話題と関心はお花見に向かう。

毎年書いているけど、僕はお花見についてはかなり後ろ向きの発想を持っている。

酒に飲まれて、大騒ぎ、大はしゃぎ。

花見などといって花なんかこれっぽっちも見ちゃいないのである。

そういう浮かれた集団を見るとさらに心は花見への興味から遠ざかってしまう。

逆にアルコールも飲まずに二人くらいでお弁当を広げているおばちゃんを見ると好感度がグッと上がったりして。

なんで人は徒党を組むと非常識な行動に走るのだろうか?

ホントに不思議だ。

そして、毎年場所取りの貼り紙や、ブルーシートなどにもストレスを感じているが、そういう貼り紙も「貼り紙禁止」の貼り紙でかなり改善されてきた。



しかし逆にこの「貼り紙禁止」の貼り紙がウルサイという皮肉。

あれしちゃいけない、これしちゃダメ、なんて言われなくても皆がそれらをわきまえて常識的に行動するという世の中にはならないものだろうか。

毎年お花見の時期になるとそんなことを考えるよ。

明日は予報では「曇り後雪」という札幌に日帰りで行ってきます。

2014年3月28日金曜日

カエデ開花目前


開花宣言はサクラだけではないぞ。

今日は、誰でも知っているポピュラーな木だけど、その花を知らない人が多いのでは?というカエデのご紹介。

カエデといえば、紅葉が美しく、その葉の形を知らない人はいないと思われる。

葉っぱを見れば、「ああ、カエデね」と。

ところが、そんなカエデにどんな花が咲くのか知っている人がどれだけいるだろうか?

実はカエデは現在新芽を吹きはじめたところ。

まだ赤ちゃんのような小さくて柔らかい葉がチョロチョロと出てきている。

しかし、目を凝らして見てみると、その小さな葉に混じって何やら赤く小さなポッチを見つけることができるだろう。



これがカエデのツボミであります。

これがもうちょっとすると開花するというわけだ。

僕の手の大きさと比べればその小ささ、地味さが知れるでしょ。


サクラばかりに目を奪われるのはいかにも不公平。

そんな植物界の不公平を是正すべく声を大にして一言申し上げたい。

カエデの花も見てね!!

2014年3月27日木曜日

花の命は短くて


春爛漫・・・にはちょっと早いけど、色んな花が咲き始めている。

昨日書いたように、もう見ごろを終えるものと、これからのもの。

このユキヤナギ Spiraea thunbergii は僕の認識ではもうちょっと先の花ではないかと思っていたのだけど。

サクラのピークを終えたあたりにレンギョウとセットで咲いている光景が思い浮かぶからかもしれない。

もうすでにかなり咲いていた。

バラ科らしく5枚の離弁花であります。

離弁花ってのは、花びら一枚一枚が離れて付いている花のことね。

これに対して花びらがお隣同士くっついている花、合弁花ってのがある。
アサガオなんかが合弁花の良い例でしょう。

そんな理屈は置いておいて、僕はこのユキヤナギ好きだなぁ。



まず花が小さくて可愛い。

さらに花の色がまさに純白ってほどに白い。

それがまとまって、その名のとおり雪のように、柳の枝のように枝垂れている。

見ごたえもあるし、清楚で美しいと思う。

花の命は短くて・・・・

このユキヤナギも楽しめるのは一年のうち、せいぜい20日間くらいだろうか。

今のうちに今年のユキヤナギを目に焼き付けておきたいものである。

2014年3月26日水曜日

winter is over


サクラの開花宣言が東京で・・・は昨日の話。

今日は雨が降るなーんて言っていたので、雨が降る前にカメラを持って散歩に出かけてみた。

サクラ(ソメイヨシノ)は、まだこれからといった感じだけど、今週末から来週末にかけて花見のピークであろうことは疑いがない。

サクラはおいておいて、それ以外に色んな花が咲いていて心躍ったぞ。

花が咲いているといっても、もう終わりかけの花もあれば、まさにこれからの花もある。

ミツマタやジンチョウゲはもう終わりかけだけど、3月13日のブログでご紹介したミツマタと比べれば花の盛りが違うことが分かるでしょ。

今まさにピークといったところか。

ミツマタは赤い花を咲かすものと、黄色い花を咲かせるものがあるようだ。

そしていずれも甘い香りが特徴だ。




小一時間ほどの散歩だったけど、1ヵ月ブログが書けるくらいのネタが転がっていた。

まぁ季節感を重んじる花咲ブログゆえ、今日見つけたネタを1ヵ月使いまわすようなことはしませんが。

春本番を向かえ、植物たちに色んな動きがでてきて心躍る一方、ピリッとした寒さも嫌いでない自分としては去り行く冬に一抹の寂しさを禁じえないのであります。

2014年3月25日火曜日

日本人の美意識


東京もいよいよサクラ開花宣言なんだそうで。

東京のサクラ開花の根拠となっているのが、靖国神社の標本木というやつ。

ここ数年は開花宣言をカメラに収めてニュースに流そうというのか、報道関係者、そしてそれを見物する人たちでモノモノしい雰囲気になっている。

今日なぞは気象庁の人が12時前では「まだですね」なんて言って、その2時間半後に「5輪以上咲いたので開花を宣言します」という様子がテレビで繰り返し流れていた。

テレビが流すから注目して人が集まるのか、人が集まり注目するからテレビで流すのか、よく分からないけど、ちょっといき過ぎのような感じがしないでもない。

まぁいずれにしても開花が宣言され、今週末などはお花見狂奏曲なんだろうな。

さて、テレビのニュースを見ていたら、天皇皇后の伊勢神宮御参拝のため東京を出発したといっていた。

そうそう、偶然ながら僕も数日前にお伊勢参りしてきたけど式年遷宮も終えて今伊勢神宮が熱い。

サクラ開花にこだわるのも日本人気質だと思うけど、伊勢神宮で黙々と落ち葉を独特の箒で掃いていた様子にも日本人らしさを感じた。

サッサッ・・・・



砂利の上の落ち葉だけを静かに、そして完璧に取り払うために手作り(あつらえ)の箒で掃いていた。

この「チリひとつない」精神こそ日本庭園にも通づる日本の誇る美意識なんだと思う。

お花見の後はこの美意識を発揮してゴミは持ち帰っていただきたいものであります。

2014年3月24日月曜日

あずま通り


池袋。

波長の会う人とそうでない人がいると思われる街。

僕は世田谷育ちということもあって、池袋にまったく接点がなく、たまに出かけてもまったく馴染めなかった。

それが歳をとってきたからか、最近は渋谷はまったく愛着が持てず、池袋のほうが落ち着いた気分になれる。

池袋といってももっぱら東口ね。

西口はほとんど分からないし、怪しい雰囲気に満ちている気がする。

さらに月イチで池袋コミカレで園芸英語講座をやっているので定期的に足を向けることも理由のひとつかもしれない。

東口側でとくに良いんじゃぁないの、と思うのが「あずま通り」という南池袋にある小さな通り。

この通り沿いに気の効いた飲食店が幾つかかたまっているのだ。

なかでも良かったのが「GRIP」というレストラン。

通りに面していて、季節によっては窓が全開放される。

なんといっても店の看板が掛かっていた黒い金板の部分がプランターになっていて、かなり気の利いた植栽が垂れ下がるようになって目を引いた。

通りかかる度に、「センス良いなぁ・・・」と思っていた。

昨年末にコミカレの生徒さんたちと忘年会をやったのもここでした。

そんなナイスなレストランGRIPの前をこの前通りかかったらば、なんと閉店していたのでビックリ。

どうやら入居していたビルの建替えによる一時的な閉店のようだけど、ご覧のように店の看板部分にあった植栽もGRIPの文字も取り除かれてとても寂しいことになっていた。

店のHPを見てみると2016年には新たに同じ場所で再オープンするらしいのでちょっと安心した。

その間にあずま通りの他のお店も少しづつ開拓してみようかなと思っている。

そうそう、老眼鏡がビックリするような価格(安値)で売っているメガネ専門店なんてものあるので、池袋~?と眉をひそめずに騙されたと思ってあずま通りを歩いてみることをお勧めしたい。

結構オススメであります。

2014年3月23日日曜日

日曜放談 03月23日


名古屋駅にて。

お伊勢参りを終え、これから帰京します。

腹ごしらえに名古屋駅地下の飲食店街エスカにきました。

連休ってだけあって、ものスゴイ人で、味噌カツ、味噌煮込みうどん、エビかつ、ひつまぶし、きしめんなどの名古屋のお味を売りにする店はどれも長蛇の列。

なんとか入ったお店で麦とろ+味噌カツを頂戴しました。

店員のオバサンは、
「もう連休で混んでて大変だよ~」
というので
「儲かって良いじゃないですか」
と返すと
「儲かるのは社長だけでアタシ達の給料は変わんないよぉ」

ナルホド。

このエスカで見つけたのはVANのお店。






懐かしい。

高校生の頃は頭の中がほとんどVAN一色だった頃もあったものなぁ。

ロゴを授業中ノートに落書きしたり。

ロゴのついたティーシャツなんかを見ているだけで甘酸っぱい思い出が蘇ってくる。

よっぽどティーシャツを一枚買っちゃおうかとも思ったけど踏みとどまった。

こういうのは思い出のなかでだけ生かしておくのが良いのだ、たぶん。

さぁまた前を向いて新しい一週間を踏み出そうではないか。

2014年3月22日土曜日

伊勢にて


お陰様で素晴らしい天気。

しかしながら風はやや冷たく、楽観的な薄着で来たことをやや後悔。

夫婦岩を見物し、伊勢神宮へ。

小学生のころやっていたボーイスカウトで来たことがあったけど、それ以来かな。

参拝そのものは、正月並みと警備員のお兄さんが言っていたけどスゴイ人出。

敬虔な気持ちに浸った。

参拝以外ではもちろん木々に目が奪われる。

大きなクスノキ、ヒノキ、スギが盛りだくさん。

巨木の数では奈良の春日山のほうが上手だと思うけど、これはこれで素晴らしい。

移動中に付き今日はこのへんで。

詳細はまた後日。

皆様どうぞ楽しい連休・週末を。


懐かしの夫婦岩

ものすごい人出の伊勢神宮、内宮

2014年3月21日金曜日


伊勢にやってきました。

紀伊半島ということで、関東よりは温暖なのでしょうか。

植生もやや東京と趣きが異なる気がします。



2014年3月20日木曜日

ビックリ価格で登場


ナノハナが投売りされていたという昨日の話。

一鉢50円とか30円とかいってんだからちょっとオドロキなんだけど、今日はその真逆のお話。

場所は銀座。

白っぽい葉に薄紫の花をつけた鉢花が売られていた。

知ってるぞコレ。

エレモフィラというオーストラリア原産の植物で、この前花壇に植えるので買ったばかり。

どれどれ・・・と思って値段を見て思わずのけぞった。

ナーント一鉢10,500円!!!!


見間違いかと思って何度も確かめたけど、どうしたってこうしたって10,500円。

い・ち・ま・ん・ご・ひゃ・く・え・ん

えーーーっ、この前自分で花壇用に買ったのは確か一鉢500円くらいだったように記憶している。

一鉢500円でも高いなぁと思ったような気がする。

それが何ですか、一鉢10,500円ですか??

なんでこんな値段が付くのか、付けられるのか?

これをこの値段で買う人が果たしているのだろうか?

銀座というのは土地代が高いから・・・という理由は分かるけど、これは大丈夫なのだろうか?

まぁ資本主義社会でありますから、各々が好きな価格を設定して、それで商売が成立しているならば良いのだろう。

別に誰かを騙しているわけでもないのだから。

昨日のナノハナが30円、そして今日のエレモフィラが10,500円。

いわゆる植物の格差社会とでも申しましょうか、昨日のナノハナ10鉢で牛丼が食えると言ったが、今日のエレモフィラを10鉢も買った日にはいったいどんな贅沢なものが食えるのだろうか。

なにやら怖いくらいだ。

そしてなにかがちょっと狂っている・・・。

大丈夫か、ニッポン。


2014年3月19日水曜日

牛丼かナノハナか


春一番も吹いて、もう春本番間近なんだろうか。

たびたび申し上げているように春の訪れに安堵の気分もあり、去り行く冬に惜別の思いもある。

冬服だってもうしばらく着れないわけだし、この夏だってどのくらい暑くなるのかフタを開けてみなければ分からない。

異常、異常できているから、夏も恐らく並みならぬ酷暑を覚悟しておいたほうが良いのかもしれない。

サクラ(ソメイヨシノ)も、あと1週間もしないうちに咲くことと思う。

早めに春を知らせる使者として頑張っていたナノハナもそろそろ終わりに近い。

とある園芸店ではまさに投売り状態だった。

一鉢、通常価格150円のところ、ナント一鉢50円。

三鉢以上なら一鉢あたりナント30円。


何とかして花が咲いているうちに在庫一掃したいという店主の思いがビンビンと伝わってくる。

売れ残ったら処分されてしまうのだろうか。

30円なら10鉢買っても300円。

牛丼一杯よりも安いぞ。

なんとなく植物の尊厳なぞについて考えなくもなかった。

2014年3月18日火曜日

アクロス福岡


福岡へ行ったなら・・・

もつ鍋やラーメンを食べたいというのは正直二の次だった。

内心ナンバーワンにあったのが、「アクロス福岡に行きたい」というものだった。

ご存知の方も多いと思うけど、ここの屋上庭園(?)がスゴイのだ。

これまで各種講演や、雑誌、書籍などで写真を見たり話を聞いたことはあった。

この規模での屋上庭園、都市緑化の魁として、是非一度この目で見てみたいと思っていたのだ。

そして今回ようやく念願叶った。

階段をトントンと登っていって、ビルの南斜面にある庭園を回遊できるようになっている。

しかし、思った以上に規模が大きくて、実際に庭園を歩いていると地上の普通の庭園を歩いているのと変わらない。



言い方を換えるなら、屋上庭園としての有り難味があまりないくらいに自然の庭園に近い雰囲気がある。

決して悪い意味合いではなくて。

1995年竣工というから、19年ほど経ったのかな。

園内の案内板によれば
*最上階展望台高さ:60m
*階段総数:809段
*植栽数:37,000本
*樹種:76種

堂々たる庭園であります。

さらには滝が流れていたりもする。

さらに別の案内板によると、確かに植栽したのは76種37,000本だったが、現在では120種40,000本が確認されているらしい。

倍増とはいわないけど、かなり増えている。

どうやって増えたのか?

それはイカル、シジュウカラ、ムクドリ、ホオジロなどの鳥たちがタネを運んできたらしいのだ。

自然に樹種が増えて豊かな森が形成されている。

当初は人の手の加わった人工的な森だったかもしれないが、少しづつ人の手を離れて自然と一体化し始めているのだろう。

いやー、スゴイ。

さらには、これだけの重量を支える構造、水などが漏ってこないような構造、まさに近代都市緑化の英知がここにあるのだと思う。

何事も百聞は一見如かず。

良いものを見てきました。


全景を見たくてウロウロしたけど良い場所は見つからなかった

2014年3月17日月曜日

不幸な事件


昨日のニュースで一番気になったのがコレだった。

広島県三原市の文化センターで樹齢およそ50年、樹高15メートルのポプラが突然倒れて、たまたま近くを歩いていた女性2人を直撃したというもの。

ふたりともかなりの重態とのことで、心からお見舞いを申し上げたい。

気になるのは、やはりどうしてこのポプラが倒れたのかということ。

昨晩のニュースでは、数日前にこの地域でかなり大きな地震があったので、その関係を疑うコメントがあったけど、僕はそれに関しては懐疑的である。

ビルも倒壊するほどの地震ならまだしも、ちょっと大きいという程度の地震で木は倒れないと思う。

ニュースを聞いてまず思ったのは、何かしらの「菌」に蝕まれていて木の内部がスカスカだったのではないかということ。

しかし、今日のニュース画像を見ていたらば、倒れたポプラを伐採した切り口を見る限りでは健康そのものだった。

あと考えられるのは根に何かしら問題があったのではないかいうこと。

何かしらの理由で、ちゃんと根を張れない状況であったなら、15メートルのカラダを支えられなくなって倒れてしまうこともあるだろう。

現物を見ることができないので何ともいえない。

樹木医など専門家が原因を究明中とのことで結果を待ちたい。

まぁポプラはヤナギ科の樹木で、生長が早い。
生長が早いということは、樹木としての剛性は比較的低いといえると思う。

ニュース映像で見たポプラは15メートルもあり、幹周もどっしりとした堂々たるものだったけど、あれで僅か樹齢50年程度でしょ。

生長が遅くて、硬い木であれば、50年はまだまだヒヨッコのレベルだろう。

いずれにしても原因の究明が待たれるが、どこにどんな木を植えるべきか、はたまたどこにどんな木を植えてはいけないか、そんな配慮ある植栽計画を真剣に考えるきっかけになる事件である気がする。

2014年3月16日日曜日

日曜放談 03月16日


申し上げましたように昨日は日帰りで博多に行きました。

行った先々でご当地のものをビールと一緒に食するというのは、国内外を問わず自分の中で永遠のテーマであります。

博多・・・・
何やら美味しそうなものがたくさんありそうではないですか。

でも、下調べをちゃんとしていなかったので、博多といってサッと頭に浮かぶのは「明太子」「もつ鍋「ラーメン」」くらい。

明太子は、普段からちょくちょく食べているし、明太子だけ食べるわけにもいかないので次の選択肢であるもつ鍋を考えた。

しかし鍋というのは複数人でつつくから美味しいのであって、ひとり鍋というのも味気ない気がして、消去法でたどり着いたのがラーメンだった。

博多のラーメンといえばとんこつでしょう、間違いなく。

そこでお昼ごはんにラーメンをいただくことにして、お店の物色をしたのだけど、いったいどの店に入っていいのかが分からない。

良さげな店を見つけるも、行列ができてたりして、そんなことをしていたら仕事に間に合わない。

結局、講演会場近くのラーメン屋さんに飛び込んでみることに。

店に入って食券を買うシステムなのだけど、なんと普通のとんこつラーメンが290円。

あまりに安いので不安になって、肉入り(チャーシューメンってことだと思われる)を580円で注文。



食券を手に、着席すると店員さんが「麺の固さは??」と聞いてくるので、良く分からず無難なところで「フツーで」と答え、セルフサービスの水をすすりながらようやく店内を観察しはじめました。

まず店内のニオイがスゴイ。

とんこつスープを煮出しているからなのか、お世辞にも良い香りとはいえない独特のニオイが立ち込めてむせるほど。

皆、黙々と麺をすすっていて、隣に後からやってきたガテン系の若者が凄かった。

店員に麺の固さを尋ねられ、何かを答えていたのだけどそれが聞き取れない。

一体何と言ったのだろう?

運ばれてきたラーメンに、その若者はまず「ラーメンのたれ」という調味料をサーっとかけて、さらにゴマのはいった容器を振った。

ここまではなんとかついていけた。

しかしこの次が凄かった。

同じ調味料のところから容器をとってワッサワッサとなにかの粉を振りかけている。

液体スープの上に粉が積もるくらいに振っている。

どうやらこれはコショウのようだったのである。

ええーっ、コショウ??しかもあんなに??

その若者はむせることもなく、淡々と麺を吸い込んでいく。

麺を喉に滑らせているといった風情で咀嚼している様子はあまりない。

サッサッと麺をすすって、残り僅かになったときに手に握り締めていた「替え玉」の食券を店員さんに差し出して言った。

「バリカタで」

今なんて言った??
バリカタ??

どうやらそういう麺の固さの頼み方があるみたいなのだ。

いちいち勉強になるなぁ。

あまりジロジロと彼を観察しているとそのうち怒られそうだったので、そこそこに自分のどんぶりを空けて席を立った。

学んだことを活かして夕方に再度ラーメンに挑戦したかといえば否。

正直なところ、僕はそもそもラーメンにそれほど執着がある人間ではないので一日一回すでに食べていればそれ以上は食べたいとは思わない。

ラーメンをいただき、明太子ともつ鍋が没となったので、夕食に何を食べたか?

なんと宮崎地鶏の炭火焼と鹿児島鶏を使った釜飯。

福岡県博多に折角いるのに、福岡のような、宮崎のような、鹿児島のような、とにかく九州な感じの夕食をいただき、内心は釈然としなかった。

次回はもうちょっと下調べをして美味しい地元飯にありつきたいものであります。



2014年3月15日土曜日

福岡日帰り出張


今日は日帰りで福岡へ行ってきました。

英国王立園芸協会日本支部(RHSJ)さまからのご依頼で、RHS会報誌「The Garden」を読みこなすためのヒントについてお話させていただきました。



我が人生「初」福岡だと思いますが、事前リサーチが甘く、ディープな福岡に触れることなく帰ってきてしまいました。

残念。


次回また改めて出直したいと思います。

福岡日帰りというのも結構時間が掛かるもので、つい先ほど帰宅しました。

明日は表参道で3時間(!!)植物について熱く熱く語って参ります。

今日は旅の疲れと明日のこともあり、簡単ではありますがこの辺で。

また詳細は後日に。


2014年3月14日金曜日

壁好き


壁の割れ目に植物が・・・。

こういう光景は良く見かけるでしょ。

あるある・・・とそのまま通り過ぎずにジックリ見てみると面白い。

何がはえているのかな、と。

近づいて見てみると小さな花も咲いている。




これはツタバウンラン Cymbalaria muralis というゴマノハグサ科の植物であります。

ツタバというようにツタの葉のような形をしているし、ウンランというように蘭と同様に左右相称の花が咲いているけど、ツタでもランでもないという辺りが面白い。

さらに興味深いのは、何でまたこんなところに育っているのか、ということ。

地面に根を張ったほうが楽なのではないか?

タネをアリ等が石垣の割れ目などに運ぶのだろうか?

石垣の割れ目の僅かなスペースに根を下ろし、そこからニョロニョロと伸びていく。

因みに学名(種小名) muralis は「壁に生える」という意味があるのだそうで、そもそもそういう習性を持っているんだろうなぁ。