ラフターを使って大掛かりな剪定(?)作業をしていたと書いたのは先月21日のことだった。
当時は時間があまり許さず、作業を最後まで見届けることができなかった。
その後、「どうなったのかな?」と気になって、様子を見に行ってみた。
伐採ではなくて、木の上部および主要な枝が落とされて「棒」のようになったケヤキがあった。
なるほど、こうなったのか。
で、改めて作業後の様子を観察してみたのだけど、これが結構ヒドい仕事だった。
それは木の剪定箇所、そして切り口を見れば分かる。
木はもちろん生きている。
自ら切り口をふさいで、そこから再生したりもする。
傷口をふさいでいく物質をカルスというのだけど、傷付いた木がカルスを形成しやすいように剪定箇所はとても大切だし、切り口もキレイでなければならない。
ところがどうです、この作業後の様子は。
切り口はささくれ立っている。
剪定箇所もよろしくない。
剪定箇所はブランチ・カラーという場所のスグ上を剪定することでカルスの形成が効率良くなされるのだ。
もう見ていて木が気の毒になったよ、ホント。
かなり荒っぽい仕事だよね、これは。
作業していた業者を実は知っている。
個人的に知り合いってわけではなくて、作業中に見物していたらばトラックにデカデカと××造園って書いてあったもの。
因みにこういうのを英語では「Cowboy Job」という。
辞書などによれば
「素人による不手際な強盗」
という意味らしいが、別に強盗でなくてもこういうガサツで荒っぽい素人仕事のことを指す。
植木屋さん、造園屋さん、全てがプロでレベルの高い仕事をしているわけではない、残念ながら。
我々としても見る目を磨くのは大切なことだと思った次第。
2 件のコメント:
痛々しい切り口ですね。その傷口を塞いであげないのでしょうか?やはりどんどん素人の方が増えているのでしょうか?菌が入り腐ってしまわないでしょうか。
木々は自ら傷をふさぐものであって、人間の手でふさぐものではありません。しかしながら、傷に弱い木もあって、そういう木には傷口から雑菌が入り込みにくいように薬を塗布しています。サクラがその代表でしょうか。
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