やや唐突な話だけど・・・。
思えばロンドンの景色も変わったものだ。
The Gherkin (ピクルス用のキュウリ)のあだ名がつく 30 St Mary Axe という風変わりなビルが建ったのは2001年のことだった。
なんだ、こりゃ??
その異様さに目はひかれども、心を奪われることはなかった。
一番上の写真の右端で見切れている巨大ロケットのようなビルのことね。
それから時は流れ、ロンドンでオリンピックをやるといった辺りから、再開発に拍車がかかり、キテレツなビルがどんどん建つようになった。
さらに現在も建設は進行中で、ロンドンを訪れるたびにロンドンらしい景観が損なわれていくことをとても残念に思う。
だって見てご覧なさい。
タワーブリッジの写真を撮っても背景に写りこむビル郡とはどうしたってバランスが悪いでしょ。
古いものにこだわる国民性がウリのはずの英国人がいったいどうしたことなのだろう。
東京でもオリンピックに向けて国立競技場が壊されて、新たな競技場ができるらしいが、どうもそれも周辺の景観と合わないのではないかと物議を醸しているらしいが、手遅れにならない前に徹底的に検証した方がいい。
もう手遅れなのか。
ロンドンもオリンピックというお題目のもと、変身を遂げたが、東京もそうなるのだろうか?
オリンピックってそんなに凄いのか?そんなにエラいのか?
浮き足立ち過ぎだと思うぞ、実際。
そんな不安をよそにマイペースで暮らしている人たちもいる。
テムズ川に浮かんだ、動くことのない船には庭園が作られている。
かなりギッシリ植え込まれている。
さらにはベンチで読書などしながらくつろいでいる女性もいたりして。
ここは公園ではなく、個人所有の敷地(?)につき、僕らは岸から眺めるだけなのだけど、なんとも優雅というかのんびりしている様子が、その背景にある超現代的建造物を笑うかのようで興味深いと思ってしまうのだけどいかがだろう。
古きを守り、ノンビリいきたいものであります。
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