2014年5月31日土曜日

しばらく見なかった親戚の子


イギリスに行っていたのは僅か10日ばかりのこと。

そのたった10日で感じたのは、緑が一気に濃くなったということ。

新緑のころは、葉も小さかったし、色も薄かった。

それが、葉も大きく、色も濃くなっていたのだ。

親戚の子供が「しばらく見ないうちに随分大きくなったねぇ」という感覚に似ていなくもない。

爽やかな新緑の季節は明らかに過ぎ去って、季節はもはや次のステージへ向かっている。

最近の夏を思わせる気温の高さもそうだ。

日差しが強くなれば、木陰の有難さも増すってもんだ。

そういえば、表参道で前までマクドナルドがあった場所が随分長いこと工事していて、いったい何ができるのかと思っていたらば、どうやらアップルストアができるみたいね。

銀座といい、表参道といい、一等地に出店するよね。

いっときほど最近は元気がないように見えなくもないけど・・・

2014年5月30日金曜日

小学生向け植物観察のお知らせ


今日の気温はなんだ?

もう夏がやってきたのか??

そんな、ちょっと狂った天気だった。

だって北海道の気温が沖縄よりも高かったっていうじゃない。

ニュースでは千葉県でサトウキビの栽培をはじめた、とか、鹿児島県でアボカドの露地栽培をはじめたなどと言っていたっけ。

いずれにしても温暖化によるもので、行く先が不安にもなる。

さて5月もそろそろ終わりに近づいた。

子供たちと春の植物観察をしたのは今月5日のことだった。

英国出張などもあったせいか、随分前のことのように思えなくもない。

ちょっと気が早いけど、実質一ヶ月後ということで、次回の子供向け植物観察のお知らせです。

全4回シリーズではありますが、もちろん途中からの参加、一回限りの参加などもOKです。

気軽に参加していただきたいと思います。

*日時:7月6日(日)10:00~12:00
*場所:代々木公園
*対象:小学生
*お問合・お申込: event@hanasaka-engei.com

詳細は コチラ をご覧ください。

お友達などお誘いあわせの上、ふるってご参加ください。


2014年5月29日木曜日

エカキムシ(絵描き虫)


こんな葉っぱ見たことあるでしょ。

見たことがあっても、そこで何が起きているのか案外知らない人も多いのでは?

グリグリと絵を描いたような模様がついているのは、実はハモグリバエという小さなハエが卵を葉の中に産みつけてそれが孵化し、幼虫がムシャムシャと葉の内部を食いまくって進んだ跡なのだ。





ということは幼虫がまだいるとすれば、グリグリ模様の先端にいるということになるね。

生まれてから成虫になるまで食べ物には困らないなんて、ハエたちも考えてんなー。

殺虫剤を使うっていったって、葉の中にいるわけだから、シューシューまいたところで直接当たらないんだから効果は薄い。

まあ植物たちもこの程度ではまだ致命的というわけではないから、良い塩梅でバランスは取れているんだろう。

嫌がるのはもっぱら人間なんだから。

なんか不思議な模様・・・なーんて気楽に構えているほうがシアワセなのかも。

2014年5月28日水曜日

壁を緑に!


昨日の壁面緑化の話のついでにもう一席。

チェルシーフラワーショウ会場最寄り駅の Slone Square駅周辺は高級ブティックなども立ち並ぶ町並みで知れる。

いわゆるチェルシー地区はお金持ちも多く暮らす、ロンドンの一等地のひとつ。

そんな駅周辺の店のなかには、チェルシーフラワーショウの期間に限って「緑・花のディスプレー」を施す店がたくさんあって、そういうお店をみて回るのも楽しみのひとつ。

一番目を引いたのは壁の2面にギッシリと緑化パネルが施されていたもの。



一時的なものゆえ、「瞬発力」の問題で、持続力の求められる昨日の壁面緑化と一概に比べることはフェアではないが、やはりなんとも見ごたえがある。

道行く人々が皆立ち止まってカメラを構える。
それ以外にも至るところで緑・花に関したディスプレーが楽しめる。

西武ドームでこういうことはないものなぁ・・・。


ハンターの長靴を使った可愛らしいディスプレー
アジサイを多用したディスプレー

ブロメリアを使ったトロピカルなディスプレー

ツゲなどのトピアリーを使ったディスプレー

2014年5月27日火曜日

壁面緑化日英比較


今回ロンドンへ行った際、なるべく自分にとって新しい場所へ行って、新しいものを見ようという思いがあった。

キューガーデンも良いけど、いつも同じ場所に安住していたのでは進歩はないぞ、と。

そこで手始めに向かったのが、現在ロンドンで注目を集めている壁面緑化のひとつ。

メイフェアにあるホテルの壁面に緑化が施されているとロンドンっこの間で話題になっているとのことだった。

ビルの8階くらいまでに届こうかという見ごたえのある壁面緑化とのことだったけど、実際に見てみるとそれほどたいしたことはなかった。

なぜか?

これは壁面緑化に関しては日本のほうが一歩も二歩も先んじているからではないかと思う。

この程度の壁面緑化は東京では普通に見かけるし。

この前書いたアクロス福岡くらいで初めて「たまげた」となるような気がする。

このホテルだって、全面というわけではなくて、ホテルの角部分が僅かに緑化されているだけなので迫力には欠ける。

説明によれば、260種類以上の植物、18,000株の植物が植えられているという。

18000株は頷けたとして、果たして260種類も植えられているのだろうか?と懐疑的にもなってしまう。

写真的なインパクトでいけば、下の写真のほうがあるかもしれない。



これは新宿の裏路地で見かけたビル。

せいぜい3階くらいだけど、一面びっしり緑化されているでしょ。
こちらのほうが迫力がある。

まぁこれは壁面に植え込んだわけではなくて、つる性の植物が繁ったのだと思うけど。

壁面緑化の目的とは何だろう?

①景観美化
②温暖化防止
③植物が断熱材的な役割を果たし、冬は暖かく、夏は涼しい
④都市緑化の一部

などがあげられるが、鳥や虫たちへの棲家の提供という側面もあるだろう。

英国では最近こういった生物多様化、野生生物保護などへの意識が高く、庭造りのさいにもこういう発想が重視されてきている。

期待したほどでなかったロンドンの壁面緑化もよくよく見ると、なんと鳥の巣箱がいくつも掛けられていた。


この発想はなかったのではないか、今の日本の壁面緑化には。

良いところは真似て取り入れるべし。

これから日本の壁面緑化に鳥の巣箱が掛けられていくことを期待するなぁ。

2014年5月26日月曜日

take it easy のススメ


というわけで昨日は植物観察会のために赤城自然園に出かけていた。

毎度思うことではあるけど、山にある植物と都会にある植物では明らかに異なり、そして都会のそれに親しんだ者としては、山のものは何やら新しいものように思えてしまう。

正直に告白するなら「難しい」のである。

山岳ガイドの方などの口から、スラスラと高山植物の名前が出てくるのを聞くたびに「叶わないなぁ」と思う。

ちょっと特殊な世界なんだと思う。

例えば上の写真はオオヤマレンゲというもの。

名前だけ聞くと、それがどんなものなのかちょっと想像できない。

でも実物を見ると、「なーんだマグノリアじゃないの」と思うのだ。

マグノリアとはモクレン、コブシの類の英名で、オオヤマレンゲだって学名は Magnolia siebolidii という。

ね、マグノリアでしょ。

さらには下の写真はクリンソウというもの。



クリンソウ??と名前だけを聞くとなるかもしれないけど、実物を見ると、「なーんだサクラソウじゃん」となる。

クリンソウの学名は Primula japonica だし、サクラソウの学名は Primula sieboldii だから、ともにプリムラ(Primula)なわけだ。

確かに正確に分類して細かく学ぶのもひとつではあるけど、それがかえって「とりつきにくさ」を生じている場合もある。

いいじゃないの何でも「マグノリアで」「サクラソウで」はたまた「アイリスで」。

そうこのブログで何回か書いたことがあるけど、アヤメ、ショウブ、カキツバタなど区別が難しいけど、皆ぶっちゃけ Iris だからね。

そこでまず一歩を踏み出したあとに詳しく知りたい人はさらに深く勉強すればいいのではないの、と思う。

Take it easy であります。

2014年5月25日日曜日

スゴイ奴ら


時差ボケも多少残りつつも、いつまでも英国気分に浸っているわけにはいきません。

現実を見据えて前へ前へ。

今日は赤城自然園にて
”子供も大人も”植物の生きる知恵を学ぶ自然観察会
があり、出かけていました。

気温は高めながらも、まだまだ快適に屋外で活動できる範囲内。

木陰をなるべく選びながら楽しく、子供と大人との混成グループで園内を歩きました。

山の植相というのは、我々が普段暮らしている都会のそれとは明らかにことなり、ちょっと難しい場合もありますが、なるべくそういう難しいことは抜きにして。

木々が生い茂り、木漏れ日を歩くのはなんとも気持ちの良いもの。

しかし、考えてみるとそこにも植物たちの生きるためのさまざまな工夫があったりして。

例えば、植物たちは光合成をして自分たちの糧としていますが、もちろん光は不可欠。

しかしながら光は大きな木に遮られ、さらには次の木、次の木、次の潅木、次の潅木・・・といった具合の背の高いものから順に遮れて、地面近くには「ホンのおこぼれ程度」の光しか届かなかったりします。

そんなところに育っている植物だからこそ、無駄なく僅かな光をモノにしたいのでしょう。

ご覧ください、葉っぱがほぼ重なりあうことなく地面に広がっているでしょ。

冷静に考えれば、誰かが並べてこうなったわけでもないのに、自発的に無駄なくこうやって広がっているのは不思議ではないですか??

スゴイよ、植物たちってのは。

2014年5月24日土曜日

再会


今年チェルシーフラワーショウに出掛けたのには、ひとつ目的があった。

それはパットさんという女性に会うこと。

話せば長くなるが、英国園芸協会日本支部(RHSJ)さんに書いた記事があるので、それをまず読んでいただくのが早いかもしれない。

「もしもし。突然に恐れ入ります。
イエローブックを見てお電話しました。
日本からはるばるやって来たのですが、あなたのお庭をみせていただけませんでしょうか?」

2011年5月26日。
その日、私はチェルシー・フラワーショウの会場にいた。
混み合ったショウ会場を朝から歩きづめだったので、売店で買った紅茶のカップをもって大きなプラタナスの根元に腰掛けた。
そして開いたのはイエローブック。


明日からヨークシャー州に庭巡りに行くつもりで、できれば個人の庭を見たいと思い、気になった庭に印をつけておいたのだ。

「あなたはどこから電話しているの?」周辺がざわついているので尋ねられたのだろう。
「ええ、今チェルシー・フラワーショウの会場からなんですよ」「まぁ、うらやましい!」そんな会話のやりとりでも、私が園芸好きであり、先方と共通の趣味があると安心してもらえる材料になったのかもしれない。

紅茶をすすりながらこうした電話を3本して、100発100中で快諾を得ることができた。

今回、目をつけたのはハロゲイトという趣のある街。

イエローブックには地図が載っているので、それぞれの庭の位置関係を知ることができる。これによって効率のよい庭めぐりが可能だ。

移動の時間、昼食の時間などを考えて1つの庭に90分くらい滞在できるように、3つの庭を巡る計画を立てた。

イエローブックにはその庭の公開日をはじめとする条件が掲載されている。

自分の旅程と公開日がぴったり合うことは、ごく稀だろう。

だからといってあきらめてはいけない。まずは連絡をして熱意をもって交渉してみること。

もちろん「日本からはるばる・・・」というフレーズを忘れてはいけない。

そうすると、閉じていた門が開くことがあるのだ。

この滞在中に訪れた3つの庭は、生涯忘れることのできない庭となった。

(中略)

2つ目は、傾斜地をうまく利用したパットさんの庭。毎日5、6時間は庭仕事をするという彼女は、80歳を超えていたがとても若々しく輝いていた。

アイルランド訛りの英語がとても優しく、いつまでも耳に残った。次の庭へ行くと伝えると土地勘のない私を気遣って「途中まで一緒に行ってあげるからついて来なさい」と親切に先導までしてくれた。

この翌年RHSJのツアー・リーダーとして、自信をもってお勧めできるプライベート・ガーデンということで彼女らの庭を再訪することになった。

ツアーに参加された皆さんも、彼女たちとの交流を楽しんでいるようだった。

パットさんの庭を離れる前に代表して謝辞を述べた時、彼女から思わぬプレゼントを頂戴した。

うれしかったのは言うまでもないが、虚をつかれて不覚にも涙がポロポロとこぼれてきてしまった。プ

レゼントを頂いたことより、あの日かけたたった1本の電話からの御縁がここまで広がり、ここまで庭を介して通じ合えたことがうれしかった。

彼女は今も元気に庭に出ていらっしゃるだろうか・・・、イエローブック2011年版を時折開いては彼方の庭に思いを馳せる。

それにしても、私のように怪しげな東洋人が庭を見たいと突然電話をかけてきて、普通ならば警戒するであろうに、3人ともとても暖かく迎えてくれたことに大変感激した。

そしてその後もクリスマスカードをやりとりするなど今も付き合いが続いている。
(RHSJ会報誌2014年1月号より抜粋)

ということで今もクリスマスカードなどのうやりとりはあるのだけど、できればまた会いたいといつもいつも思っていた。

しかし彼女が住むのは電車で3時間ほど離れた英国北部で、なかなかロンドンから気軽に行ける距離ではない。

色々とやりとりをしている中で、どうやら彼女がチェルシーフラワーショウにやってくると知り、これぞ千載一遇のチャンスと彼女の日程に合わせて会場に足を運んだというわけだった。

待ち合わせたのは午後3時半。

恋人と待ち合わせているかのように、そわそわしてしまったよ。

娘夫婦と3人で現れたパットさんはまったく変わっていなかった。

立ち話もなんだからということで、英国の夏の飲み物PIMM'Sを飲みながら近況などを聞いた。

彼女は年齢が年齢だけに体力の衰えから、イエローブックで庭を公開することは今はやめてしまったそうだが、それでも今でも毎日5~6時間は庭仕事を楽しんでいるんだそうだ。

なんて素晴らしい!

彼女はショウを見にきたわけなので、あまり邪魔をしてもいけないのでそこそこで話を切り上げた。

3年前、このチェルシーの会場から掛けた一本の電話からこうやってお付き合いが続いていることは本当に有難いかぎり。

日々脳天気に楽しく生きているが、彼女と再会できたことは、今年嬉しかったことの第一位にランクされる。

庭のとりもつ御縁というのは間違いなくあるんだなぁ。

パットさん、どうぞますますお元気で。


2014年5月23日金曜日

帰りました


今朝帰ってきました。

今回はロンドンを中心にさほど遠出はせずに、じっくりと見て、考えて、行動する、そんな一週間でした。

宿泊先は申し上げているように以前下宿をしていたお父さんとお母さんの家。

「あなたの好きなときに、好きなだけいていいのよ」
などと言われ、なにやら実の親よりも親のような気持ちにもなります。

彼らと出会ったのは2003年でしたので、早10年以上が経ったことになります。

改めて時の経つ早さに驚かされる一方、10年以上経ってもこういうお付き合いが続いていることに感謝です。

家族同様に信頼されたのか、僕を残して2日前からオランダに旅行に行ってしまいました。

鍵はポストに入れておいてくれればいいから、あとは適当にやっておいて、と言っていなくなってしまいました。

こういうのは今に始まったことではなく、何度もこんなことがありました。

それなりの手土産は持っていったものの、それだけでは申し訳なく、最後の晩に眠い目をこすりつつ手紙を書きました。


さらに彼らと出会った年、2003年のちょっと良いワインと、花の種を添えて置手紙してきました。

イギリスに行く度に感じるのは、旅の興奮ではなく、実家に戻ったかのような安堵のような気がします。


2014年5月22日木曜日

プライスレス


短いようで長い、長いようで短い、英国滞在を終えようとしています。

もちろんメインテーマはチェルシーフラワーショウですが、キューガーデンを訪れ旧交をあたためたり、木登りのスキルアップを図ると同時に人脈を広げたり、さらには将来あるかもしれない庭とビール(パブ)を融合させたツアーのための情報を集めたりとなかなか有意義な一週間でありました。

正直なところは、日程を組む段階で前半はほぼ無駄なくできてたのですが、後半は中途半端なところで毎日何かしらの予定が入ってしまいイライラすることも。

というのは車を借りてどこかの庭を見に行こうとした場合は終日となりますので、中途半端に予定が入るとそれは不可能です。

そうなるとロンドン市内のどこか、となるわけですが、ロンドン市内(近郊)で考えられる主だった庭はだいたい行ったことがあるので、目新しさが欲しかった自分としてはストレスを感じていたというわけです。

ところが、それは今になって思えば良かったということになります。

良い塩梅に次々と導かれるようにこれまでにない体験をすることができました。

そして実質最終日の今日は「オマケ」が3つくらいついたでしょうか。

改めて人との出会い、繋がりは大切だなぁ、と。
まさにプライスレスです。

こんな旅もあるんだなぁと、感慨もひとしおです。



明日朝7時には家を出なくてはなりませんが、大家さん夫妻は2日前から僕だけ一人残して「あとは適当にいつものようにやっておいて」といってオランダに出掛けてしまいました。

戸締りをして出かけることになりますが、朝にはキューガーデン時代のボスの秘書の女性が迎えにきて空港まで送ってくれることになっています。

有難や、有難や、であります。

導かれるようにした体験とは、そして「オマケ」とは、そんな詳細はまた改めてゆっくりお話ししたいと思います。

それではまた日本に戻りましたらアップさせていただきます。

2014年5月21日水曜日

チェルシー公開初日


チェルシーフラワーショウは今日から5日間の公開です。

今日は昨日の審査結果の発表があり、栄えあるベストショウガーデンはイタリア人デザイナー Luciano Giubbilei に輝きました。



今年のチェルシーフラワーショウについて一言で感想を述べるなら、今年はどれも良い意味で地味で、ショウらしいパーッと華やいだ感じは全体になかったような気がします。

まぁ、シックでナチュラルな感じが今のトレンドなんでしょうね。

さて、公開ってだけあってスゴイ人出です。

下の2枚の写真は同じ場所を違う時間で撮ったもの。





これだけ混むんですから、さすが世界屈指のガーデンショウですね。

チェルシーフラワーショウに関してはもうだいたいの用事は済ませてあるのですが、明日どうしても会場で会いたい人がいるので再び出掛けます。

はたしてどうなりますやら。

あと一日、無駄のないように過ごしたいと思います。

2014年5月20日火曜日


いよいよ始まりましたチェルシーフラワーショウ2014

今回は一般公開に先駆けて入場することができたのですが、それはそれは得難い経験でありました。

そうかぁショウの裏側はこうなっているのかぁ、などととこれまでに気付かなかったことも多く吸収できました。

詳しくはまた講演会などでお話する機会があると思いますので、是非お楽しみに。

それにしても天気がとてもよろしく、今日の夕刊を読むと気温が26度まで上がったのだそう。
加えて強い日差しでスッカリ日焼けした気がします。

早朝から終日屋外にいたので、ややグッタリ気味。

明日も早起きして頑張る予定です。

頭の中の整理がやや追いついていない感じがしますが、まずは情報を集めよということで。



2014年5月19日月曜日

ミラクルな庭めぐり


今日は午前中に友人に会う約束があったけど、午後はどうしたものかなぁと思案していた。

どこかに良い庭はないものか。

ロンドン周辺で行けそうな庭はだいたい行ったので、なにか新しいものはないかと考えていたのだ。

たまたま入った本屋さんでイエローブックのロンドン抜粋版を無料でくれた。

イエローブックとはNGS(National Gardens Scheme)音頭をとっているもので、一般家庭などの庭を公開して幾ばくかの入場料をチャリティーにするというもので、それに賛同した庭の公開日や住所などが記載されている本のことであります。

ただし公園や庭園ではなく、あくまでも一般家庭の庭が多いので、年中公開しているのではなく一年のうちのたった一日の限られた時間だけだったりするので、イエローブックはそれなりに厚くてもなかなか自分の日程と合う庭がないというのも正直なところ。

しかし、「今日の午後どうしようかなー」と考えていた、その今日の午後に現在自分が滞在している家から徒歩圏内で公開している庭があったのだ!!

もうこれはミラクルとしか言いようがない。



好天にも恵まれ、かなりごった返していたけど、普段は入れない一般家庭の庭が見れてものスゴク得をした気分。

しかもその周辺まとめて5軒の庭をいっきに公開していたので、効率も大変ヨロシイ。

そのうちの一軒のオーナーが僕の名前を大きな声で呼んで近づいてきた。

ナントこのオジサンは行きつけのパブの常連さんだった。

なんだ、こんなところで繋がるのかぁ。



2014年5月18日日曜日

木登り講習会


またしても無断欠勤でした。
すみません。

英国南部の町ボーンマス近くで開催された木登りの講習会に参加してきました。

もともとこれを念頭に訪英日程を組んだわけではなくて、たまたま講習開催日がピッタリとはまったということなので念のため。

SRTという木登りの技術があるのですが、これの講習会でした。

木登りを職業としている熱い人たちが集結。



2人のインストラクターが本当に凄かった。

技のデパートといった感じで、あまりの情報量の多さについていけない感が・・・

それでも、今まで関心があったSRTの基本的なことは理解できましたし、それを実践してみる機会もあって大満足。

帰国したらば、忘れないうちに少しづつ練習をしようっと。



こんなに良心的な講習会なのに、さらに昼食付。

フィッシュアンドチップスを食べて満腹に。

今回、この講習会で新たに知り合った人脈は、これから木登りを続けていくなかではとても貴重なものだと思われます。

今日一日に感謝。

2014年5月16日金曜日

キューガーデンにて


今日はキューガーデンに終日おりました。

高木チームと一緒に行動し、午前は樹木診断、午後は木登りといった具合でとても有意義な一日でありました。

最近、枝が折れたり、木が倒れたりして怪我人や死者が出たりというニュースがありましたが、今あらためて樹木診断の重要性が増してきていると思います。

そんな中、キューガーデンではどのように診断して日々のメンテナンスに反映させているのか、なんてことを高木チームのリーダーと一緒に歩きながら教えてもらいました。



午後は木登りを。

昨年の資格取得以来、自分であれこれやってきて積もり積もった疑問点などをいっきに解消することができました。

ロンドンは今日も晴天。

湿度が低いので、ヒヤッとする感じですが、日差しは強く顔がヒリヒリします。

キングサリも気が付けばピーク。

英国にも良い季節がやってきました。


キングサリのアーチ

2014年5月15日木曜日

英国にやってきました



無断欠勤をお詫びします。

毎日更新を旨としているのに、突然2日も休筆してしまいました。

12時間の長時間飛行、疲れ、寝不足、時差などで、なかなかパソコンに向かう時間もなく。

さらにはやはり通信環境でしょうか。

日本にいるときのようにスイスイ、サクサクとはいかないものです。

目的は「チェルシーフラワーショウ」です。

そう、今年もこの時期がやってきました。

チェルシーはもうかれこれ5~6年連続でずっと追いかけているテーマなので、今年もこの時期に合わせてやってきたという訳です。

今年はツアーへの帯同ではなく、単身乗り込むことに。

よって滞在先はホテルではなく、キューに下宿していたときの家。

「お父さん」と「お母さん」に暖かく迎えられ、当時暮らしていた部屋に寝泊まりしています。

途中、ハンプシャー州方面に木登りのスキルアップ講座を受けるために移動しますが、そこでも昨年知り合った木登りの先生宅に泊めていただくことに。

宿代をケチっているのではなく、やはりそこで人と知り合って、会話をして、情報を得て、さらには絆を強めるのは素晴らしいことではないかと。

通信環境のせいにするわけではないのですが、できるだけアップをしていければと思いますのでよろしくお願いいたします。

東京は夏日だったそうで、こちらは覚悟はしていましたが涼しいというか、気を緩めると寒い感じです。

それではまた!

2014年5月12日月曜日

ガーデニングショウ


埼玉県の西武ドームで今年も国際バラとガーデニングショウが開催中であります。

ここ6~7年、毎年一応見に行くようにしています。

再三申し上げているように人酔いしてしまうので、あまり長時間いられないけど。

10日(土)から始まったので、初日に様子を見に行ってみた。

相変わらずものスゴイ人出。

開催期間中には20万人以上の来場者があるので、混みあっているのもさもありなんといったところ。

会場内ではまっすぐ歩けないし、前が詰まっているのでノロノロ歩くしかない。

そのくらい混んでいて熱気を帯びているのだ。

毎年この様子をみて、日本の園芸熱はたいしたものだと実感する。

しかし、その熱が自分の仕事にまわってこないのははなはだ困ったことである・・・。

会場内でスゴイものを見てしまった。

ご覧いただきたいのが、ある出展者のブースにあったバラ。

バラをフェンスに絡めて・・・といった感じなんだけど、よくよく見るとこれは造花だった。

しかもかなり安っぽい造花。





これは「国際バラとガーデニングショウ」なんでしょ。

仮にもイベントタイトルに「バラ」がついているのに、造花はないでしょ、と思った。

主催者はこれが気にならないのかなぁ。

そんなわけで会場内をクルクルと一通り回って出口に向かった。
外は快晴。

ドームではなく、屋外でこういうイベントができればもっと良いのにね。

球場の照明に照らされたものと自然光ではモノの見え方がまったく異なると思う。

16回を迎えた国際バラとガーデニングショウ、そろそろ次のステップを見据えていろいろと考えるべき時期にきているのかも。

なーんて。


これはスゴイ。超・メルヘン。

2014年5月11日日曜日

書き入れ時だよ


5月11日。

そう今日は母の日でありました。

母親孝行しましたか?

花屋さんによっては、店に行列ができるほどカーネーションなどの花束を求める人を見かけた。

花卉業界にとっては年有数の書き入れ時であります。

日本で売れる切花ベスト3はキク、バラ、カーネーションでありますからいかに母の日需要が大きいか知れるってものです。

数日前の日経によれば、今年のカーネーションの切花は例年比2割増しなんだそうだ。

今年の大雪でカーネーション農家が被害を被ったり、南米などの輸入先でも天候不順があったためだとのことだけど、あの大雪の影響はそうそう消えるものではないと改めてコトの深刻さを考えさせられた。

母の日だからといって、行列ができるのは結構なことだけど、普段から花を買う習慣が定着すると花卉業界はもとより、皆が心にゆとりが出ていいのにななーんて思うんだけど、そんなに単純ではないかな。