子供たちとの植物観察を始めて5年目を迎えたと書いたのは昨日のこと。
初回はまったく人が集まらず、2名からのスタートだったと記憶している。
それがこうやって5年目を迎え、少しづつその輪が広がってきていることは言葉にできないほど嬉しいこと。
これまでに延べ100人くらいの子供が参加してくれて、色んな子供と出会うことができた。
まぁこういうプログラムに参加するくらいなので、もともと興味がある子供が多いのだけど、それでもこちらがのけぞってしまうほど知識豊富な子供や、熱心な子供がいて驚かされることもしばしば。
基本的に小学生向けながら、ときどき幼稚園生も受け入れてきたけど、小学生顔負けに熱心だったりして。
そんな子供たちとの楽しい植物観察イベントに、昨日は嬉しい人が遊びに来てくれた。
ミズキ君はたしか彼が5年生のときに初めて参加してくれた。
周りが小学生低学年~中学年が多い中、ちょっと目立った感じはあったけど、とても優しくて物静かな男の子だった。
自分の名前がミズキってだけあって、ミズキの木には敏感に反応していた。
植物好きはかなりのものでプログラムに参加して興味を持ってもらえたのか、自宅に戻ってもコツコツと身近な植物の観察を継続していたのだそうだ。
それをまとめたものを夏休みの自由研究として提出して、賞をもらったと報告のメールを貰ったときは僕もとても嬉しかった。
結局、昨年彼が6年生になるまで参加してくれて、今年は中学生になったので我々のプログラムからは「卒業」ということになった。
彼には、気が向いたらいつでも遊びにきてね、と伝えてあったのだけど、その彼が自由研究でまとめた『僕だけの植物図鑑 ~自然観察12ヶ月~』を持って遊びに来てくれたのだった。
感激したよ、ホント。
見てビックリの植物図鑑は本当に良くできていた。
写真あり、植物のパウチ貼りあり、イラストあり、新聞の切り抜きありなどなど、本当に世界にたった一冊の自分だけの植物図鑑だった。
どのページからも植物への興味がにじみ出ているし、一切手抜きのない丁寧な作りは感動さえ覚える。
すごい、すごいっ!と、こちらも興奮してページをめくった。
彼がこの先どういう人生を歩むのか楽しみだけど、植物に関して興味をもつきっかけになったのが仮にこの植物観察イベントであるとすれば、それは本当に冥利に尽きるというもの。
子供に限らずこういう出会いがあるから、この仕事を続けていこうと思えるんだよなぁ。
とても刺激を受けた出来事だったし、今一度手を抜かない、真摯な生き方を考えさせられました。
2 件のコメント:
きっと色々な意味で花咲きジジイさんが彼に影響を与えたのでしょうね。母が植物が好きで庭で草をむしりをしていても、これはなんの実生だと言って草花や木を育てていました。私が植物を好きなのは母に影響大です。
僕も小さいころに祖母とドングリ拾いをしたのですが、今思えばあれが植物に触れる原体験だったかもしれません。
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