2014年5月27日火曜日

壁面緑化日英比較


今回ロンドンへ行った際、なるべく自分にとって新しい場所へ行って、新しいものを見ようという思いがあった。

キューガーデンも良いけど、いつも同じ場所に安住していたのでは進歩はないぞ、と。

そこで手始めに向かったのが、現在ロンドンで注目を集めている壁面緑化のひとつ。

メイフェアにあるホテルの壁面に緑化が施されているとロンドンっこの間で話題になっているとのことだった。

ビルの8階くらいまでに届こうかという見ごたえのある壁面緑化とのことだったけど、実際に見てみるとそれほどたいしたことはなかった。

なぜか?

これは壁面緑化に関しては日本のほうが一歩も二歩も先んじているからではないかと思う。

この程度の壁面緑化は東京では普通に見かけるし。

この前書いたアクロス福岡くらいで初めて「たまげた」となるような気がする。

このホテルだって、全面というわけではなくて、ホテルの角部分が僅かに緑化されているだけなので迫力には欠ける。

説明によれば、260種類以上の植物、18,000株の植物が植えられているという。

18000株は頷けたとして、果たして260種類も植えられているのだろうか?と懐疑的にもなってしまう。

写真的なインパクトでいけば、下の写真のほうがあるかもしれない。



これは新宿の裏路地で見かけたビル。

せいぜい3階くらいだけど、一面びっしり緑化されているでしょ。
こちらのほうが迫力がある。

まぁこれは壁面に植え込んだわけではなくて、つる性の植物が繁ったのだと思うけど。

壁面緑化の目的とは何だろう?

①景観美化
②温暖化防止
③植物が断熱材的な役割を果たし、冬は暖かく、夏は涼しい
④都市緑化の一部

などがあげられるが、鳥や虫たちへの棲家の提供という側面もあるだろう。

英国では最近こういった生物多様化、野生生物保護などへの意識が高く、庭造りのさいにもこういう発想が重視されてきている。

期待したほどでなかったロンドンの壁面緑化もよくよく見ると、なんと鳥の巣箱がいくつも掛けられていた。


この発想はなかったのではないか、今の日本の壁面緑化には。

良いところは真似て取り入れるべし。

これから日本の壁面緑化に鳥の巣箱が掛けられていくことを期待するなぁ。

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