昨日「ジャスミンとシイが特に匂う」と書いた。
今の時期、外を歩いていてフワーっとある匂いに包まれることがある。
それがジャスミンだったり、あるいはシイだったりする。
ジャスミンは甘~い香りで、長く嗅いでいると頭痛がしてくるほど。
対してシイは栗の花のような匂い。
子供の頃、この香りが漂っていたことは記憶している。
でもこの前のスーパー小学2年生のように植物に詳しい小学生ではなかったので、ただ「臭い」としか記憶していない。
そう、この香りは「臭い」と紙一重な気がする。
大人となって、こういう仕事をしていると別に気にならないし、良い香りの部類かな、とも思えるけど、小さい頃はちょっと苦手な匂いだった。
さて香りは分かったけど、その根源はどこにあるのか?
上の写真を見ていただければ、こんもりと緑に繁った木々の中になにやら黄色っぽい樹冠が二つほど見えるでしょ。
これがシイの木であり、黄色っぽいのが花なのだ。
もうちょっと近づいて見てみよう。
ホラこんな感じ。
確かにこの樹冠だけ色が違うでしょ。
さらに近づいてみると・・・
黄色っぽいキツネの尻尾のようなものがたくさんぶら下がっている。
これがシイの雄花なんであります。
一昨日ご紹介したイチョウの雄花と似てなくもない。
ただしイチョウの雄花と大きく違うのは、イチョウは風が花粉を運ぶ風媒花。
シイは虫が花粉を運ぶ虫媒花なのであります。
それが証拠に、この強烈な匂い。
この匂いで虫たちを呼び寄せているというわけ。
実際、シイの木に近づいて花の様子を間近に見るとたくさんの虫が飛び交っている。
シイの木は公園だけではなく色んなところで見かけることができるので是非甘い香りが漂ってきたならばその源を探してみて欲しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿