2013年5月31日金曜日

タチアオイ咲く


東京も梅雨入りしたのだとか。

心配なのは、明日の子供たちとの自然観察。

通常、この自然観察は日曜日開催なのだけど、どうやら6月2日は全国小学生統一テストなるものがあるらしいという情報を事前にキャッチしたのので、こことバッティングしないようにずらしたのだった。

予報では明日は大丈夫そうだが、日曜日は雨みたいなので、この全国小学生統一テスト回避作戦が奏功したといえよう。

梅雨の晴れ間というのであれば、それはどこか遠慮した晴れ間であって然るべきだが、今日の晴れは「ぴーかん」だった。

脳天がジリジリと焦げるようなカンジ。

なんとも極端。



そういえば5月16日にタチアオイのつぼみについて書いたのだけど、そのころは花の咲くのはまだまだ先だと思っていた。

ところが僅か一週間くらいのうちにツボミは花を開かせ、あれよあれよと見ごろを迎えてしまった。

皆様のご近所のタチアオイはどうですか?


僕はタチアオイやムクゲは夏の花だと思っているのだけど、6月を前にもう咲いてしまうんだねぇ。

さすがにムクゲはまだだと思うけど。

今日のように、鋭く刺すようなキラキラした光線の下では、このタチアオイってやつはホントに映えるね。

今日で5月も終わり。

そろそろ植物たちも夏へ向けて衣替えをしているようだ。

2013年5月30日木曜日

遠方より友きたる


英国より友人がやってきた。

やってきたのは5月11日。

東京を振り出しにして、長野、奈良、京都、鹿児島などを巡ってきたらしい。

外国人のみ入手可能なJR乗り放題のパスを使って日本を縦断したという。

彼とその家族がやってきた初日に東京で近場を案内したり、食事をしたりしたが、皮肉なもので彼らが日本に滞在中に僕が英国に出掛けるという巡りあわせとなった。

彼とはキューガーデンで同じ釜の飯を食った(?)仲で、昨年僕が「見たことのないイングリッシュガーデン」を求めて旅をしたときに多大なるサポートをしてくれたのだった。

そんな彼と彼の家族が来日するとなれば、捨て置けない。

もう何でも彼らの願いを叶えたいというのが偽ざるところであります。

今朝は9:30に彼らのホテルに迎えにいって、浅草に繰り出した。

その足で合羽橋などを冷かして上野を目指したところ、雨足が強くなった。

予定では小石川後楽園を案内しようと思っていたのだけど、天候の回復を待つ間、水族館に行くことにした。

場所は池袋。

昨年リニューアルオープンしたサンシャイン水族館。



オープン時はものすごく話題だったし、行くのもはばかれるほどの人出だった。

今日は平日ということもあって、わりとゆっくりと鑑賞できた。

彼の子供は来月4歳になる女の子。
言っちゃあなんだけど、天使のようにカワイイ、ホントに。

行く先々で往来の人たちが「カワイイ~」と声を掛けてくる。

そんな訳で子供目線での水族館だったのだけど、なんのなんの。
大人だって十分楽しめた。

アシカのショウなんかは、もう拍手喝采。

ワォー、ワンダフル!!なんつって、欧米かっとツッコミを入れたくなるくらいである。


その後、コーヒーなど飲んで休憩し、タクシーで鬼子母神神社へと向かった。

もちろん、樹齢600年余のイチョウを見るためである。


参道の大きなケヤキなどを見つつ、目白通りからバスに乗って椿山荘へ。

ここは知る人ぞ知る回遊式庭園があるのだ。


和の心にしばし触れて、そのまま江戸川橋駅から地下鉄に乗ってホテル近くまで移動して、夕食をとってついさっき帰宅したというわけだ。

夕食は釜飯。

まぁ盛りだくさんながらも楽しい一日だった。
ちょっと疲れたけど。

でも、昨年僕が彼らにどれだけ世話になったかと思えば、これくらいはなんてことはない。

彼らは長い滞在を終えていよいよ日曜日に帰国するらしい。

明日は家族でディズニーランドへ出掛けるのだとのこと。

どうにか天気がもってくれないかなぁと祈らずにはいられない。



2013年5月29日水曜日

銀座のバラ


今日は所要があって銀座に出掛けた。

そのついでといっては何だけど、ファンケル銀座スクエアで開催されているローズガーデンを見に行った。

こちらに出展されていらっしゃる方からご案内を頂戴したからだった。

ファンケルというのは化粧品ゆえ、男性の僕としては普段足を踏み入れることのないビルだが、こういう機会にどんなものなのか「社会見学」をしてみるのも面白い。



会場は10Fのロイヤルルームというところのテラスを使って行なわれていた。

決して広いとはいえないが、こじんまりした中に、バラを愛する人たちが丹精こめて育てたバラが咲き誇っていた。


考えてみれば、こんな銀座の一等地に自社ビルを構えているなんて、スゴイことだ。

一番上の写真のようにアレンジしてみたり、はたまたコーヒーカップのような小さな鉢に育ててみたり、色んな育て方、見せ方があるものである。


実は僕はバラに関してはありきたりのことしか知らない。

数ある植物たちのなかのひとつという位置づけてあり、特に熱狂するでもなく、造詣が深いわけでもない。

ところが、世の中にはバラ好きの方というのは間違いなく存在する。

バラ好きを超えて、いわゆるマニアの方もいらっしゃる。

それだけ注目の高い植物であると思う。

同じことはランにも言えるだろう。

この前、ガーデニングトークショウのようなものを、やらせていただいたときに質問コーナーを設けた。

その時に一番聞かれたのがバラのことだった。

バラは品種の数も多く、それぞれ扱いが異なると思う。

それを全て理解して的確に最善の方法を考えらえるというのは「バラの専門家」という人たちだと思う。

僕は決してそうはなれないけど、せめてもう少しバラについて勉強しないといけないなぁとその時に感じた。

こういう場所へ出掛けていって、生き字引のような人と知り合うということも、とても大切な気がした。

このイベントは今週金曜日まで。

銀座にいくついでのある方は是非。


2013年5月28日火曜日

ヒメコバンソウ


いわゆる「草」ってのは、一般的に「イネ科」の植物をさして言っている場合が多いと思う。

芝生だって、一言で片づけるなら「草」である。

しかしイネ科といってもおよそ600属以上あるといわれる大きな科である。

さらには、我々の主食であるコメ、ムギなどをはじめ、トウモロコシ、サトウキビ、タケなど全てイネ科であるので、我々の生活と切っても切れない関係にある。

足元をよく見てみれば、イネ科の植物がころがっている。

そんななか、この前はちょっと変わったカワイイ奴を見つけた。

それはヒメコバンソウ Briza minor という。

似たようなやつでコバンソウ Briza maxima というのがあるが、その小さいバージョンと思えばヨロシイ。

学名もとっつきにくいと思う人も多いと思うが、大きいコバンソウがmaximaで小さいヒメコバンソウがminorってんだから恐れるに足りない。



小さいポツポツは花なんであります。

イネ科の花は風媒花といって、風に花粉の媒介を託しているので、小さくてニオイもせず地味なのだ。

しかしこの花を写真に撮るのが大変。

小さくてポツポツしていて、それが線香花火のようにあちこちに付いているから、カメラのピントがどうしても合わないのだ。

で、苦肉の策として手に取ってみた。

こうすると手のひらにピントがあって、手のひらと似たような距離にあるもののピントが合う。

一個だけ拡大して見てみよう。

えっ、これが花なんですか?というくらいに地味でしょ。

エンゼルフィッシュみたいといえばそんなカンジ。

身近なイネ科の地味な花に目を向けるのも楽しいと思うよ。



2013年5月27日月曜日

雑草魂の真骨頂






身近な雑草のひとつにオオバコ Plantago asiatica がある。

公園や花壇などいたるところで見かけるので珍しくともなんともない。

しかし、「見かける」ことで満足しないで一歩踏み込んでいただきたい。

オオバコは人がよく歩く道に生えていたりするが、これは踏まれてもへこたれないくらいに丈夫であることの証しであると言われている。

丈夫とはいっても、どれだけ丈夫なのか、実感を持てない人も多いと思う。

なので今日はその丈夫さを実感してもらうおうかと思ってこれを書いている。

まず、オオバコの葉っぱを一枚手に持つ。

そして葉の柄に近い部分を持って、むむむっと左右に引っ張ってみる。

そうすると葉は割けていくのだが、中にある繊維が切れずにむき出しになるのだ。

この繊維を「維管束」という。

維管束は水分を運ぶ道管と、栄養分を運ぶ師管という2種類の管が束になっているもので、人間の血管のようなものと思えばよろしい。

いわば植物たちの生命線のようなものだが、これが踏まれようがなかなか傷つかないというのは雑草たちが生き延びるためには大変大きなメリットとなる。

僕の手の様子をみれば結構力が入っているのが分かるでしょ。
特に4枚目と5枚目の写真が維管束の強さを物語っている。

この維管束、なかなか手ごわいのであります。

そんなことは実際にハコベの葉っぱを手に取って割いてみないと分からない事。

是非、一度試してみて欲しい。

手にいつまでのハコベの強さが残ることと思う。

2013年5月26日日曜日

都会のオアシスにて


早いもので梅雨入りの話題も聞かれるようになった5月の最終日曜日。

晴天にも恵まれ、お出掛けになった方も多かったのではなかろうか。

僕は自宅にて溜まった仕事をスローペースでダラダラとやっていた。

昼過ぎにハタと思い出した。

そうだ、そうだ、来週土曜日は子供たちとの植物観察だったんだ。

そのための下見をしなければならないが、予定表、そして一週間の天気予報を見ると、どうも今日下見をするのがベストであると知る。

昼ゴハンをすませて自転車にまたがり、代々木公園に向かった。

代々木公園に到着すると、物凄い人出に圧倒された。

リーゼントでロックンロールを踊るオジサン・オバサン、なぜか公園の芝生の上でけん玉に興じる団体、やたら太鼓を叩く喧しい集団・・・。

正直なところ、子供たちとのんびり自然観察する環境とは言い難い。

しかし!

ここが代々木公園の素晴らしいところ。

広さはナント堂々の54万㎡もあるので、奥に行けば比較的静かな場所もあるのだ。

昨年の反省点を活かし、今年度改善を試みてみたのが、集合場所・自然観察開催場所の変更だった。

これは前回、本年度第一回の観察会を開いて成果を実感できた。

次回のテーマである「花について」園内を下見してみた。

どこで何をするか、何を話すか、イメージも沸いたので、売店で缶ビールを買ってしばしベンチで休憩。

園内にはバラが咲き誇っていた。



バラを見て、足を止める人もいれば、まったく素通りする人もいる。

マン・ウォッチングってのもなかなか面白いね。


フト見上げれば新宿の高層ビル群も見える。

こんな都会のド真ん中にこれだけ豊かな緑。

代々木公園内にはナント1万本以上の木が植えられているというではないか。

まさに都会のオアシスよのぉ。

2013年5月25日土曜日

プライベートガーデン


ロンドンも東京も世界を代表する大都会。

もちろん人口密度は高く、家賃だってお安くない。

戸建てに憧れるのは、イギリスも日本も変わりがない。

しかし現実問題として、ロンドンのド真ん中で戸建てなんてのは夢のまた夢だし、そもそもあまり戸建てを見かけることはない。

チェルシーとか、グロスターあたりでは大抵は1800年頃に建てられたいわゆるビクトリア朝時代の高級アパート。

これはこれで目の玉が飛び出るくらいのお値段がするものだ。

お家は立派でも、残念ながらお庭がない。
だってアパートだもの。

ところがどっこい。

庭好きの英国人のそんな悩みを解決する秘策が、実はあったのだった。

それがプライベートガーデンというもの。

都会の高級アパートに住んでいて庭がないことを嘆く人に広く受け入れられている。

どういうものかというと、アパートをとりまく中心地にそこそこ大きな空地があって、ここが「庭」として整備されている。
そして周辺のアパートの住人にだけ庭に入るための鍵を渡されるのだ。

住人はここに好きな時に入って、芝生の上で寝転んだり、子供を遊ばせたりする。

鍵がなければ入れないプライベートな空間だけに、犯罪や事件に巻き込まれる危険性も低いというメリットもある。

専属の庭師がいて、常に整備されているというわけだ。

その代わり、制約もある。

例えば、「ボール遊び禁止」「自転車乗り入れ禁止」「犬の散歩禁止」「フリスビー禁止」「音楽やラジオなど騒音禁止」「個人的なガーデンパーティー開催禁止」とった具合。





まぁ公共の空間であることを踏まえれば常識的な範囲ではある
日本でも特定のマンションが私有の庭をもつということはありそうだけど、周辺の複数のアパートが庭を共有するという発想はないように思うのだけどどうだろう?



2013年5月24日金曜日

気まぐれ観察会@ロンドン


ロンドンに到着した翌日の朝。

訪問先のFenton Houseの開門時間が11:00であったため、ホテルを出発するのは10:00頃で十分だった。

朝食は朝6:00からOKなのだが、なんとも時間を持て余してしまう。

まぁ、焦らずのんびりというのも悪くないが、せっかくロンドンまで来たのだからボーっとしているのももったいないという方に「散歩」を提案した。

ホテルからハイドパークまでちょうど良い散歩距離だったので、興味のある方は8:30にロビー集合とした。

すると参加者のほぼ8割くらいの方がロビーに集まった。

早速、朝のロンドンの街を皆でそぞろ歩く。

ただ黙々と歩いていてもつまらないので、僕がロンドンの街について、そして周辺の植物たちについて解説をしてみた。

例えば、ロンドンの三大街路樹は?今咲いているのは何の花か?都会暮らしの人たちは庭がないことに対してどのようにしているのか?よく使われている生け垣は?などなど。

因みに街路樹として典型的なのはプラタナス(Platanus x hispanica)、ボダイジュ(Tilia x europaea)、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)あたりではないだろうか。

特にロンドンのプラタナスはLONDON PLANEとも呼ばれ、ロンドンを象徴するものだ。
驚くほどの巨木も多い。



剪定の日英の違いなどにも触れてみた。

そしてハイドパークに入って幾つかの植物を見て、ホテルに戻ってきた。

最初はそんなつもりではなかったけども、今思い返すとアレはまさしく 「気まぐれ観察会」 だった。

そうか、もはや場所は選ばずに色んなところで気まぐれ観察会は開催可能であると分かったゾ。

こうなれば、気まぐれ観察会@京都、気まぐれ観察会@鎌倉、気まぐれ観察会@ニューヨークなんだろうがなんでも来いだね。

今回ロンドンで最も咲き誇っていたのがこのChoisyaというミカン科の花。



「これは何ですか?」
と尋ねられて
「チョイシアです」
と即答できて良かった。

何故か日本では見かけたことがないけど、イギリスではそこらじゅうに咲いているので知っていたのだ。

いつでも、どこでも気まぐれ観察会を開催できるように日々研鑽あるのみであります。

2013年5月23日木曜日

英国ツアー⑤


4泊6日の弾丸ツアーではありましたが、なかなか中味の濃い、有意義な旅でありました。

今朝無事に成田に到着。

自宅に戻ったのは昼過ぎでした。

部屋に掃除機をかけ、洗濯をし・・・・
旅モードから、平常営業にむけてリセットをしたつもりです。

そして・・・
寝ない方が良いのは分かってはいたけども、疲れが出たのか昼寝を。

100周年を迎えたチェルシーフラワーショウ。

最初に足を運んだのは、たしか2000年だったと思う。

ただ、そのころはショウのもつ意味や、歴史などもあまり知らずに「行った」ということだけに満足して帰ってきた気がする。

もともと人混みが苦手なので、せいぜい2時間くらい見た程度だった。

そしてここ4~5年はショウを見るという「仕事」で行くことになり、ショウに対する思いも変わってきた。

仕事なので、下調べもするし、妥協することなく全体を見るようになった。
ツアーなどで行く場合は、もちろんお客様最優先。

そんなことで、ショウから発信されている「何か」をより多くキャッチできるようになった気がする。

昨日はショウ会場に11時間もいたのだけど、そこで何と都合10人もの知り合いにバッタリ出くわした。

通っていた学校の先生、ケンブリッジ大学の植物園、キューガーデンなどなど、昔話に花が咲いた。

とくに嬉しかったのは、2007年に静岡県で開催されたユニバーサル技能五輪で出場していたキース君がチェルシーでも活躍していたこと。
僕は当時通訳・コーディネーターとして英国チームに帯同していたのだけど、まだあどけなかった彼が頼りがいのある大人の顔になっていた。

しばらく6年前の話で盛り上がった。

さて、今年のショウは結局Trailfinderという旅行会社がスポンサーとなったAustralian Gardenがベスト・ショウガーデンに輝いた。



岩を組んで滝を流すなど、かなり大がかりなもので、全体を一枚の写真に納めるのが難しいくらい。

この賞は審査員が決めるものだけど、これとは別に一般の人たちの投票で選ばれるのが「people's choice」というもの。

これは英国王立園芸協会(RHS)のサイトから投票できる。



ショウに行ってない人でも、行ったつもりになって一票を投じてみるというのはどうだろう?

投票締め切りは現地時間で5月24日16:00、日本時間では5月25日0:00であります。


2013年5月22日水曜日

英国ツアー④


早いものでツアー第4日目。

今日がツアーの目玉であるチェルシーフラワーショウ訪問日であります。

今年100周年を迎える、世界でも際立って格式高いフラワーショウ。

今日から土曜まで5日間の開催で、157,000人の来場者を迎える。

英国内はもとより、欧州各国はもちろん世界各国からこのショウを見にはるばるやってくる。

開門時間である朝8時に会場入り。

肌寒かったけれども、幸い雨は降っていない。

ツアーにご参加いただいた皆様を引き連れてしばし会場内を巡って、ショウの見どころなどを解説させていただきました。

もちろん僕の手製「特製チェルシーフラワーショウのしおり」をお配りして、ショウを分かりやすく解説したつもりであります。

昼くらいまではご参加いただいた皆様と一緒にいたけど、ショウをそこそこで切り上げて市内観光やショッピングにでかける方々がいて次第にバラけていった。

そこからが「勝負」の始まりだった。

お客様がいらっしゃるのをよそに自分が必死の形相で写真を撮っていたらおかしかろう、ということで、お客様がいらっしゃらなくなったところからショウの取材を開始したのでした。

僕はこのショウに関して記事を書いたり、講演をしたりする予定があるので、ひとつひとつの出展者をつぶさに見る必要があるのであります。

これが例年のことながら大変だった。

今年は庭の展示数が34あった。
これを全て網羅する必要がある。

ところが会場内はスゴイ人出なので、写真を撮ろうにも人垣をかき分けるわけにもいかないので、自分の前にいる人が移動するの待つしかない。

出来ることなら異なる角度からも写真を撮りたい。

となると、一つの庭の展示を見るのに最低でも15分くらいは掛かってしまう。

気が遠くなりそうだったけど、妥協は許されない。

結局、およそ5時間半かけて34の庭を見た。


その後に、物販であるとか、会場全体の様子を取材して気が付けば19時になろうとしていた。

なんと11時間も会場にいたことになる。

人込みが苦手な自分としては良くやったと褒めてあげたい。

ショウの内容、様子、感じたことなどなど書きたいことは山ほどあるのだけど、明日の朝はホテル出発の時間も早いし、これから荷造りもしなくてはならないので、今日のところはこの辺で。

どうにか雨にも降られることなく無事に帰国できそうです。




2013年5月21日火曜日

英国ツアー③


ツアー第3日。

今日も曇り空のスタート。
気温も低めでやや肌寒かったものの、徐々に気温も上がっていって庭めぐり日和となった。

しかも一滴の雨も降っていない。

ありがたや。

今日は王立植物園キューガーデンを訪れた。

ここは2003年に世界遺産指定をされた世界でも稀有な植物園であります。
ご存知のように、僕は有難いことにここで3年間ミッチリと勉強をさせてもらった。

そんな訳もあって、僕はキューガーデンに大変な恩義を感じているのであります。

なので、キューガーデンを知らない人にはその素晴らしさを知っていただきたいと思うし、知っている人でもそのさらなる奥深さに触れていただきたいと思っている。

そのお手伝いができるのであれば、それはまさに望外の喜びなんであります。
イヤ、ホントに。

ほぼ開園時間である9:30に到着し、園内を周遊するバスを「貸切」った。

通常であればイギリス人の担当者がマイクを握って園内を案内してくれるのだが、貸切ゆえ僕が僭越ながらマイクを握り園内のご紹介をさせていただいた。

園内周遊バス(Kew Explorer)の存在はもちろん知っていたけど、まさか自分がマイクを握って園内をご紹介するなんてことは、当時は想像だにしていなかったなぁ。

まずはバスにのって園内のイメージを持っていただいたら、あとはそれぞれのご興味に従って好きなところへ行っていただく。

なにせ園内は広さ132ヘクタール(東京ドーム約28個分)を誇る。

なので一日あってもぜんぜん足りない。

そこで園内のハイライトと、園内を効率よく回るコツを伝授して一旦解散とした。

現在キューガーデンではブルーベルという花がほぼ満開。
森のような園の西端はブルーベルが絨毯のように咲き誇っていた。



ブルーベルの咲いている時期に合わせて英国に来ようたって、なかなかその日に来れるとは限らない。

すごくラッキーだと思う。

集合時間にお集まりいただいた皆様の表情を見るかぎりでは、「良い場所だ!」と納得していただけたようだったのでホッとした。

その後は市内の園芸店を覗いて、軽めのショッピングタイムを設け、夕方からホテルのカンファレンスルームで「花咲式チェルシーフラワーショウ攻略法」というレクチャーをした。

いよいよ明日が本目的のチェルシーフラワーショウ。

限られた時間でなにをどう見るかといった行動のヒントを交えながらチェルシーフラワーショウの楽しみ方についてお話させていただきました。

さぁ明日からいよいよショウの開幕です。

初日のしかも開門(8:00)から一番乗りをして、ゆっくりとショウを堪能する予定です。

ツアーもいよいよ佳境。

明日の天気も悪くなさそうで、いざ行ってまいりますチェルシーフラワーショウへ!






2013年5月20日月曜日

英国ツアー②





庭めぐりの旅、実質的な初日。

早朝(?)2:30から目覚めてしまった割に、とても元気でありました。

心配された天気もどうやら大丈夫そう。

朝からモリモリ食べて、まずはホテルの近所をハイドパークまで有志の方々と散歩。

街路樹や庭木など、英国独特のものがあるので、そんなことを解説しつつ小一時間ほど歩いた。

そしてバスに乗って、今日の目的地である Fenton Houseへ。

ここのヘッドガーデナーであるアンディは僕がキューガーデンにいたときに一緒のチームで働いていた。
キューガーデンという巨大植物園を離れ、今はこの素晴らしいこじんまりとした庭でやりがいをもって充実した日を送っている。

そんな都会の隠れたる名園に約1時間半くらい滞在し、市内中心部にバスで向かう。

今回は「海外旅行が初めて」「英国旅行が初めて」「一人で参加」といった方々も多かったので、自由行動といっても不安な方も多かろうということで、花咲ロンドン散歩ツアーをすることにした。

ピカデリーサーカス、トラファルガー広場、コベントガーデン、ウェストミンスター、バッキンガム宮殿、ロンドン塔、タワーブリッジ。
徒歩、地下鉄、船などを駆使して相当な範囲をカバー。

これは何といっても天気に恵まれたからに他ならない。

ときおり陽がさし、気温も17度ほどまで上がり、僕は半袖で快適だった。

なんだかんだで宿に戻ったのは22時を過ぎていた。

一日中歩いたのと、昨晩の寝不足で、シャワーを浴びたあとは倒れるようにベッドにもぐりこんだ。

そして朝までグッスリ。

ようやく本調子がでてきた。

と思ったら水曜日の昼にはこちらを発つので、せわしいといえばせわしい。

そんな訳で、お蔭様で楽しくも充実した2日目を終え、熟睡ののち無事旅の3日目の朝を迎えております。






2013年5月19日日曜日

英国ツアー①の2



04:30am 東の空が明るくなってきました・・・・

英国ツアー ①


今は5月19日午前3時。

23時にベッドにもぐりこんだのだけど、2時半に目が覚めてしまいました。
3時間半の睡眠は、やや少ないけど無理に寝ようとせずに自分の身体のままに任せようかと。

ブログを書くにも丁度いいかなと思ってホテルの部屋備え付けの紅茶をすすりながらこれを書いています。

さて、約12時間のフライトの後、ロンドンに無事に到着しました。

心配した気温も到着時15:30で13度くらい。
曇り空。

まぁこのくらいだったら想定内というか、大丈夫かなという天気でホッとしています。

なんとかこのまま天気がもってくれ、と祈るばかり。

昨年、ツアーで泊まったホテルのすぐそばのホテルにチェックイン。

ツアーコンダクターの方と打合せなどして、その後参加者の皆様揃っての会食となりました。

皆様長旅のあとでお疲れのようだったので、夕食後は解散。

・・・・もちろん、僕は一人でパブに繰り出しましたよ。

今回は4泊6日という短期滞在ですので、何回パブに行ってビールが飲めるかなぁと思うと一日たりとも無駄にはできません。

ホテルからパブに向かったのは21時過ぎだったかな。
まだ薄っすらと明るくて、ロンドンの初夏という風情ではあるけども、さすがに気温は低め。

パブによっては暖炉に火をくべているパブもありそうな感じ。

明日(今日か、実際は)は、ナショナルトラストのFenton Houseを訪れ、その後は自由行動。

自由とはいっても、一人の方、初めて英国を訪れる方、特に予定のない方などいらっしゃるので、そういった方々を連れてロンドン観光をする予定であります。

ということで、今日はこの辺にて。

明るくなるまえにもう一眠りできると良いのだけど・・・。