いわゆる「草」ってのは、一般的に「イネ科」の植物をさして言っている場合が多いと思う。
芝生だって、一言で片づけるなら「草」である。
しかしイネ科といってもおよそ600属以上あるといわれる大きな科である。
さらには、我々の主食であるコメ、ムギなどをはじめ、トウモロコシ、サトウキビ、タケなど全てイネ科であるので、我々の生活と切っても切れない関係にある。
足元をよく見てみれば、イネ科の植物がころがっている。
そんななか、この前はちょっと変わったカワイイ奴を見つけた。
それはヒメコバンソウ Briza minor という。
似たようなやつでコバンソウ Briza maxima というのがあるが、その小さいバージョンと思えばヨロシイ。
学名もとっつきにくいと思う人も多いと思うが、大きいコバンソウがmaximaで小さいヒメコバンソウがminorってんだから恐れるに足りない。
小さいポツポツは花なんであります。
イネ科の花は風媒花といって、風に花粉の媒介を託しているので、小さくてニオイもせず地味なのだ。
しかしこの花を写真に撮るのが大変。
小さくてポツポツしていて、それが線香花火のようにあちこちに付いているから、カメラのピントがどうしても合わないのだ。
で、苦肉の策として手に取ってみた。
こうすると手のひらにピントがあって、手のひらと似たような距離にあるもののピントが合う。
一個だけ拡大して見てみよう。
えっ、これが花なんですか?というくらいに地味でしょ。
エンゼルフィッシュみたいといえばそんなカンジ。
身近なイネ科の地味な花に目を向けるのも楽しいと思うよ。
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