申し上げましたように昨日は日帰りで博多に行きました。
行った先々でご当地のものをビールと一緒に食するというのは、国内外を問わず自分の中で永遠のテーマであります。
博多・・・・
何やら美味しそうなものがたくさんありそうではないですか。
でも、下調べをちゃんとしていなかったので、博多といってサッと頭に浮かぶのは「明太子」「もつ鍋「ラーメン」」くらい。
明太子は、普段からちょくちょく食べているし、明太子だけ食べるわけにもいかないので次の選択肢であるもつ鍋を考えた。
しかし鍋というのは複数人でつつくから美味しいのであって、ひとり鍋というのも味気ない気がして、消去法でたどり着いたのがラーメンだった。
博多のラーメンといえばとんこつでしょう、間違いなく。
そこでお昼ごはんにラーメンをいただくことにして、お店の物色をしたのだけど、いったいどの店に入っていいのかが分からない。
良さげな店を見つけるも、行列ができてたりして、そんなことをしていたら仕事に間に合わない。
結局、講演会場近くのラーメン屋さんに飛び込んでみることに。
店に入って食券を買うシステムなのだけど、なんと普通のとんこつラーメンが290円。
あまりに安いので不安になって、肉入り(チャーシューメンってことだと思われる)を580円で注文。
食券を手に、着席すると店員さんが「麺の固さは??」と聞いてくるので、良く分からず無難なところで「フツーで」と答え、セルフサービスの水をすすりながらようやく店内を観察しはじめました。
まず店内のニオイがスゴイ。
とんこつスープを煮出しているからなのか、お世辞にも良い香りとはいえない独特のニオイが立ち込めてむせるほど。
皆、黙々と麺をすすっていて、隣に後からやってきたガテン系の若者が凄かった。
店員に麺の固さを尋ねられ、何かを答えていたのだけどそれが聞き取れない。
一体何と言ったのだろう?
運ばれてきたラーメンに、その若者はまず「ラーメンのたれ」という調味料をサーっとかけて、さらにゴマのはいった容器を振った。
ここまではなんとかついていけた。
しかしこの次が凄かった。
同じ調味料のところから容器をとってワッサワッサとなにかの粉を振りかけている。
液体スープの上に粉が積もるくらいに振っている。
どうやらこれはコショウのようだったのである。
ええーっ、コショウ??しかもあんなに??
その若者はむせることもなく、淡々と麺を吸い込んでいく。
麺を喉に滑らせているといった風情で咀嚼している様子はあまりない。
サッサッと麺をすすって、残り僅かになったときに手に握り締めていた「替え玉」の食券を店員さんに差し出して言った。
「バリカタで」
今なんて言った??
バリカタ??
どうやらそういう麺の固さの頼み方があるみたいなのだ。
いちいち勉強になるなぁ。
あまりジロジロと彼を観察しているとそのうち怒られそうだったので、そこそこに自分のどんぶりを空けて席を立った。
学んだことを活かして夕方に再度ラーメンに挑戦したかといえば否。
正直なところ、僕はそもそもラーメンにそれほど執着がある人間ではないので一日一回すでに食べていればそれ以上は食べたいとは思わない。
ラーメンをいただき、明太子ともつ鍋が没となったので、夕食に何を食べたか?
なんと宮崎地鶏の炭火焼と鹿児島鶏を使った釜飯。
福岡県博多に折角いるのに、福岡のような、宮崎のような、鹿児島のような、とにかく九州な感じの夕食をいただき、内心は釈然としなかった。
次回はもうちょっと下調べをして美味しい地元飯にありつきたいものであります。
0 件のコメント:
コメントを投稿