2012年3月7日水曜日

ガラス温室にて


昨日はついつい脱線してしまって、ちょっとマズかったかなぁと反省している。

でも花咲ブログを読んでいたらばフィッシュアンドチップスが食べたくなったというお誘いをいただいたわけで、あながちズレてもいないのでは・・・ なーんて思っているのだけど。

さてさて早くも3月。

先月出掛けた名古屋の東山動植物園について書こうと思いつつもアッという間に時間が過ぎてしまった。

鉄は早いうちに打て、とは良く言ったもので、感激や興奮をそのままに書かないと迫力がないよね。
さらに年齢のせいもあって、だんだん記憶が薄れていく。

そんなときに写真を見ると、ああ、そうだった・・ と思い出すこともできる。

今日はちょっと思い出しながら書いてみよう。

東山植物園に行きたいと思ったのは、以前どこかの雑誌で東山植物園のガラス温室を見かけたからだった。

なんとも優雅な雰囲気をたたえていて、その美しさにグッと惹かれたのだ。

なので東山植物園に到着して一番最初に見たかったのはこのガラス温室だった。

簡単な説明板があって、それによると昭和12年につくられたもので、今は重要文化財となっているらしい。

サイズも大き過ぎず、小さ過ぎず、手ごろな印象だ。

中に入るとモワッと音度と湿度が高いかと思いきや、それほどでもなくカメラのレンズもあまり曇らない程度だった。

中ではスケッチブックを広げて熱心に写生している人が何人かいた。

冬ではあるが、いろんな花が咲いていて賑やかだった。


そのうちのひとつが、この赤い花。

ノランテア・ギアネンシス Norantea guianensis と行ってその名からも分かるようにギニア原産の植物だ。
マルクグラビア科という聞いたこともない科に属しているらしい。

フムフム、と頷きつつゆっくりと歩いていると、前方にいる女性と目が合った。
彼女は蛍光の緑色のベストを着ているボランティアのガイドさんだった。
あちらの方から話しかけてきてくださった。


この赤い花の根がねぇ、このぶら下がっているものなのよぉ。
そいうって指差したのはまるで居酒屋さんの暖簾のようにぶら下がっている茶色いものだった。

写真がうまくないのだが、実際はもっと沢山ぶら下がっていたのだ。

これはねぇ、気根っていうのよぉ。
元気の気に根っこって書いて気根。

なんかその元気の気ってあたりがすごくツボだった。

このおばさんガイドさんから元気をもらった気がした。

彼女はさらに熱心にそして丁寧に温室内を案内してくれた。


聞けばこの東山植物園のボランティアガイドとしては最も古い部類に入るらしい。
30分も一緒にいただろうか。

見知らぬ土地で親切な人に出会うだけで、その土地のファンになったりもする。
良いところだったなぁ、名古屋。


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